Primal Apocalypse-プライマル アポカリプス   作:てゐと

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お久しぶりです。ノートパソコン買いました。買いだめしておいたゲーム(R-18)のほとんどが未対応でしたが私は元気です


第八話 安寧の戦

不知火「…。っと…」

ぬるりと天井から着地する不知火。糸目に眼鏡という彼女の特徴は仮面によって隠されている。この仮面はガスマスクと同じ仕組みに加えて割れない、外すのは特殊なパスワードを入力しないと物理的に不可能な代物だ

 

 

今、彼女は姉二人に囮になってもらい。自身は隠れて宝物庫を捜索していた。なにせそんじょそこらに情報のあるビルや建物ではなく、歴史溢れる未だに一般開放されていないところから盗みをするのだ。確かなのは城の中に宝がある。それだけだった

 

不知火「姉さんたちが惹き付けてる間に見つけなきゃ…。城の間取り、そこから現在判明していない場所…。隠し部屋を探さなきゃ…!」

不知火は右腕に着けたガントレット型携帯端末を起動させる。仮面もそうなのだがこれら怪盗行為をするために使う道具は自作である。全てはスペアとして教え込まれた知識を用いたもので、彼女たちなりの牙のむきかたでもあった。「自分たちだけでやるなら自分たち以外に共犯を作らない」他人を頼らず自分たちの力だけでやり抜くという強い思いから生まれたものだ

不知火「まずは…、ここから…!」

 

 

 

 

 

 

焔「逃げるなー!卑怯ものー!!」

篝「(るっせぇなぁ…!逃げたくて逃げてんじゃねぇよ…!)」

巳奈子「住居不法侵入、窃盗未遂、ほれほれ、罪が重くなる前に自首しな、お母さんも悲しんでるぞ」

篝「(んなわけねぇだろ…!腹立つ~!!)」

所謂俺っ子である篝は少し無愛想だが根は優しい。だが親に対する反抗心は兄妹の中でも一つ飛び抜けている。巳奈子が冗談で言ったとして彼女にとって親というワードはなによりも勝る侮辱だった

篝「(あいつらがそんな情を持ってるなら見せてほしいぜ…)」

逃げながら心で呟く。彼女たちの両親は厳格で厳しい。特に生まれた時からスペア扱いされてきた三姉妹にとっては恐怖の対象。紅は世渡り上手な所があり、元々天才肌というのもあったためのらりくらりと凌いできた。妹の不知火は言うことにはおとなしく従い、体を動かすこと以外では姉たちに引けをとらない。そして篝は運動が得意で勉学が嫌い(苦手ではない)。三姉妹の中ではもっとも両親に反抗心を出し、家に居ることの少ない父親に変わって教育をしている母親とは特に折り合いが悪い。毎日のように口喧嘩している

篝「(くそっ…!今はんなこと考えてる場合じゃねぇ!)」

頭をふって気を取り直すと時間を見る。もうかれこれ10分は逃げている

篝「(後10分か…。)」

 

 

 

一週間前

紅「ってな感じで警備を引き付けておくからさ、不知火がこっそり盗んで離脱。問題は何分以内に行けそう?」

不知火「20分ほしいかも…。間取り的にそれだけあれば行ける…。前日の外見調査から算出した…」

紅「なるほどね、この離れ城なら20分もあればいけるね、本城の方は壊された後の工事を家のグループが支援したから無いと断言できるし。流石私の妹だ、着眼点がいいね」

篝「そうと決まれば準備だな」

不知火「任せて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅「警察が来てない…。通報しなかったのか、それとも…」

 

逃げながら怪盗に扮した紅は独り言を呟く。いつもなら何百人と人数がいる。いるからこそ逃げやすかったり誤魔化しが効くのだが今回の大阪城は違った。なんとたった二人しか追いかけてきていない。だがその威圧感にも似た感じのせいか既に逃げきれないのではないかと心に錯覚させる。

光「八重さん!」

八重「無論!」

 

 

八重が力を込めて地面を蹴るような勢いを付けて走り出す。最初こそ変化は無かったが眼にみえる早さで加速し、徐々にその距離を詰めて来た

紅(嘘だろ!?なんで鎧着ながら追い付けるんだよ…!?)

動揺するのも無理はない。こう見えて紅は運動神経はルパンに扮している時同様に抜群で、五人の兄妹の中でも走るのが一番早い。次に早い篝が100mを10秒強で走れる。だからこそ、自信のある足の早さをまさか鎧を着た相手に追い抜かされそうになるとは夢にも思わず一気に焦りが出る

八重「はあぁっ!!」

紅「くっ!」

間一髪マントを裂かれるだけで済んだ紅は自分を落ち着かせて八重を振り切る方法を考える。油断すればまた切りかかって来るため焦りと冷静さをちょうど半分に保ちながら後ろを確認…

紅「い゛っ!?」

後ろを確認した瞬間に八重が投げた蜻蛉切が顔の真横を通ってきた!仮面の下の顔は焦りが高まり、冷静さを取り戻すのがやっとなほど追い込まれる

紅「(やべぇ…!やっぱり徳川に手を出すのは悪手だったか…!?)」

盗むものや場所を決めるのは長女である紅だ。そこに妹の篝や不知火のサポートや意見を合わせて行けると踏んだ時。彼女たちはそれを決行してきた。しかし今回ばかりは警察を呼ばれなかったり八重の足の早さなど読みが外れてばかりだった。

光「相手は疲弊しています…。次期に諦めるでしょう…」

八重の耳元、光が囁く。彼女も鎧を着ていながらかなりの早さだ。もちろんそれに気が付かない紅ではなく自身のリサーチ不足に悔しさを覚えた。そしてまた八重が蜻蛉切を投げたのを見計らって紅は煙幕で姿を眩ませた

紅「(よし、今なら…)ぐあっ!?」

突然弾き飛ばされる紅。尻餅をついて立ち上がると八重と光が武器を突き付けて動けないように言葉なき警告をしていた

紅「!(ドジった…!誰に蹴られた…!?)」

目の前を見るが誰もいない。紅は二人をちらっと見ると今は逃げられないと察して両手を挙げる

八重「刹那。見事だ」

光「さて、おとなしくお縄についてくださいね、泥棒さん」

 

 

 

 

篝「(まだか…不知火…!)うぐっ!?」

時間に気をとられた瞬間。とつぜん篝の足が突然もつれてバランスを崩す。篝にはそれが誰かに足を引っかけられたのだとすぐさま理解できた。篝は両手を床に付け、戻る反動を利用して蹴りを放つ

篝「(食らえ!)」

なにか固いものにかする篝の馬蹴り、その直後に足首を掴まれて投げ飛ばされる

篝「あがっ!?」

軽くバウンドするように床に叩きつけられた篝も姉同様

武器を突きつけられて動きを止められた。しかし紅と違って篝は確かに見逃さなかった、自分を投げ飛ばした相手、そう。徳川親衛隊頭領、服部刹那の姿を

 

刹那「ほら、仲間だろ?」

完全に延びきった不知火をおろす刹那。幸い仮面は外されてはいない。しようとしたかは定かではないが

 

刹那「三人か、警察はこんな少人数に手こずっていたのか」

紅「(くそっ…!)」

刹那「ふふっ、わかるぞ。同じように仮面をつけていてもその下には悔しげな顔が浮かんでいるとな」

 

不敵に笑う刹那は胸元から巻物を取り出す

刹那「そんなお前たちに我が主、家鈴様より言伝を預かっている」

 

 

家鈴「我が宝は我が家臣。徳川家康が言い残した言葉です。私の両親も、祖父母も、それを重んじて生きてきました。そして二度と人間同士が争わない世界にしたい。それが私の夢です。戦争や戦は人間には必要の無い文化です。あれからもう500年以上…もう人間が争いあう事は必要ないはずです…」

衣理「家鈴さん…」

家鈴「湿っぽくなっちゃいましたね、ごめんなさい。ともかく…。残りのエールブレスが誰に行き届くのか、それは誰にもわかりません。ですが…。サーシャさん」

サーシャ「?ナンデショー」

家鈴「つかぬことを伺います。昨日の夢に白いドレスを着た女性が出てきませんでしたか?」

それを聞いて衣理ははっとする。サーシャも一瞬戸惑うと口を開いた

サーシャ「出てキマシタ。白いドレス、銀のティアラ」

円「まるで子供が想像するお姫様そのままだな…」

未来「…それが何か…?」

家鈴「私の夢にも何度かその女性が現れ、そして予言をして去っていくのです。そして昨日も彼女にこう言われました、『エールブレスの選んだ者が集います』と」

衣理「ということは…。葉百合とサーシャが…!?」

葉百合「サーシャさんの可能性はありますね」

円「なんだよ、葉百合は選ばれないって思ってんのか?」

家鈴「一番身近にあるのになにも反応されない。だから自分は選ばれない。そう思ってます?」

葉百合「私の体質的に選ばれない方が良いのかもしれません。それに、誰が選ばれようと私は全力で力になってあげたい。それが今、この地球を脅かす魔の手を退けることに繋がるなら…。私はエールブレスが無くても戦います」

 

 

 

 

刹那「とのことだ、残念だったな、泥棒」

紅「ふっふっふ…。確かに残念だ…。いくら私と言えど人の心までは奪えない。認めよう。完敗だ」

刹那「殊勝だな、もし足掻けば警察につき出していた所だ。我が主は優しい。お前たちが惨めにも抵抗するのであれば最悪殺せと命じられていたがおとなしく撤退するのであれば拘束の上で逃がせとも命じておられた」

刹那が手をあげると四人は紅たちの拘束を解いた

紅「そうか、では主に伝えておいてくれないか?この借りは必ず返すと」

三人は一瞬煙幕を出してその場を立ち去った。周囲を五人が警戒し、完全に気配を感じなくなったとき、刹那は一息ついて仮面を外した

刹那「やっぱ蒸すわー、あっちぃ~」

八重「お前は本当に忍の末裔か?忍耐力が足りんな」

刹那「そりゃ鎧と仮面じゃ違うだろうよ」

先程とうってかわってフランク全快な刹那。パタパタと手で顔を扇ぐ

刹那「まぁなんにせよ任務完了。我ら徳川親衛隊に敵無しってね。家鈴様も今頃エールブレスの所有者と対談を終える頃だろうし」

八重「家鈴様…。エールブレスに拒絶されたことを深く思いすぎておられなければよいのだが…」

光「家鈴様はお優しい反面繊細な心の持ち主ですからね…」

巳奈子「だからあたしらが守んなくちゃね、そのための徳川親衛隊だもんね」

焔「受け継がれて幾百年…。直政爺ちゃんも大切にしてきた赤添えも、八重の蜻蛉切りもその思いを受け継いできたんだもんね!」

刹那「その通り!それじゃあやるか!服部刹那!」

八重「本多八重!!」

光「さっ!酒井光!」

巳奈子「榊原巳奈子ー!」

焔「井伊焔ぁ!!」

刹那「我ら徳川親衛隊!!」

 

 

 

 

刹那「…。決まった…!」

光「刹那さn…」

刹那「羞恥心に関する文句は受け付けてません」

巳奈子「正直ダサいよね」

刹那「ダサくないし!」

焔「私はダサくないと思う!」

刹那「だよねー!」

焔「めっちゃかっこ悪いとは思う!」

刹那「よーし!前言撤回だ!兜脱げ、ツームストンパイルドライバーしてやるから。逃げんな!待てぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅「ちっくしょ…!まんまとしてやられた!流石天下人の子孫ってか…!くそっ!」

篝「俺たちより年下だと聞いてたが…。身体能力が凄まじいな…。鎧を着てあの速さか…」

不知火「成果無し…。私も一瞬で気絶させられた…」

悔しがる三人。ボタン一つでもとの姿に戻ると大阪城に背を向けて歩きだす。途中で黒衣を纏った男とすれ違う

不知火「…。赤いリングの輪っか…?」

紅「不知火ーっ。置いてくぞー」

不知火「あ…。待ってー…」

黒衣の男の手にある物を見た不知火は悪寒を感じながら姉たちと共に去って行った。そして…黒衣の男が人気の無い所にたどり着くと城を見ながら片手に持っている何かを起動させる

???「ダークリングよ…。主の望みを叶えよ…」

[ネオジオモス!!]

???「行け、破壊しろ…。この星に闇をもたらし、我々が生きる星とするために…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣理「かっ…怪獣…!!」

家鈴「何もないところから突然…。葉百合さん」

葉百合「はい。先日お話しした状態と一致していますね」

円「こっち来てる!逃げなきゃだろ!」

衣理「…ない…」

円「え…?」

衣理「逃げない…!ここで逃げたら…。私はっ!二度とだれも守れず!一生後悔する!!私は…みんなを護る!!それがエールブレスが私に望んだこと!答えてくれた訳!!ウルトラマンみたいに怪獣を倒せなくても大切な人を護ることはできる!絶対に!!」

円「衣理…」

家鈴「衣理さん…!」

衣理「皆は早く安全なところへ!こいつは私が食い止める!!」

未来「…。嫌」

衣理「未来…?」

未来「どうしてエールブレスが私たちを選んだのか。それは誰にもわからない…。衣理が変身できなくなった時。私は…心のどこかで他人事にしていた。でも…。同じ状況になって、衣理の気持ちが、思いが、その重ささえ理解できた…。本当は比べ物にならないくらいの呵責かもしれない。それでも、苦しみを分かち合えた。友達として」

衣理「…未来。ありがとう」

顔に出ずとも深刻で複雑な気持ちの未来。そんな彼女が身の内を曝け出してくれたことが、衣理には救われたような嬉しい気持ちだった

円「おいおい、あたしはさ、バカだし悩んだりはできない。けど、あたしだってガンバブルーだぜ?」

並び立つ三人。もう怪獣はすぐそこにまで歩みを進めていた

刹那「家鈴様!皆さん!!ご無事ですか!?」

家鈴「大丈夫です。行きましょう。大阪城に来ている人達を非難させなくては…!」

葉百合「衣理…。がんばって…!」

衣理「うん!」

 

衣理・円・未来「努力変身!!」

 

赤、青、黒の光が彼女たちを包み込み、その姿にアーマーを装着していく。そして変身が完了した時の衝撃で目前に迫っていたネオジオモスは投げ飛ばされるような勢いで吹き飛ばされた!

???「なにっ…!?なんだ…?あの光は…?」

 

 

衣理「どんな時でも諦めない!不屈の努力は赤い色!ガンバレッド!!」

 

円「疾風の勇気とど根性!瞬く努力は青い色!ガンバブルー!!」

 

未来「思いの強さは頑なに…。吹き抜き貫く努力は黒色…。ガンバブラック…!!」

 

衣理・円・未来「我ら三人力を合わせて地道に努力だ頑張る虹色!!」

 

衣理「努力戦隊!!」

 

衣理・円・未来「ガンバルンジャー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

再び変身した衣理。そして円と未来の三人はネオジオモスと対峙する。大切なものを護るために!だが相手はウルトラマンダイナさえも苦戦した怪獣。そして苦戦する三人の前にまた前触れもなくもう一体の怪獣が現れる…!

 

 

 

 

 

 

 

次回 Primal Apocalypse 第九話 地球(ほし)を守る人の思い

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れさまでした。言ってしまうと黒衣の男の持っているものは【この世界に流れ着いた本物のアレ】です。ウルトラマンはゼロまでしか出ません。そう、【ウルトラマンは】
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