Primal Apocalypse-プライマル アポカリプス   作:てゐと

9 / 15
こんにちは、年明け最初の本編はこちらになります。今年も改めてよろしくお願いします


第九話 地球(ほし)を守る人の思い

 

 

 

 

衣理「行くよ!」

 

三人の人間が怪獣に挑む、無謀にも程があるのが普通だが今の彼女たちはエールブレスによって凄まじい力を持ったガンバルンジャー達だ。ネオジオモスも自身が吹き飛ばされた時にそれを理解したのかこちらに向かう小さな勇者達に狙いを定めている

 

衣理「二人とも!私達がやることは怪獣を倒すことじゃない。時間稼ぎ!」

円「防衛隊やウルトラマンが助けに来るまで家鈴さんの城守ればいいんだろ?」

衣理「そういうこと!私はバリア、円は脚力強化として…」

未来「私の…ガンバブラックの能力は気配遮断と夜限定でワープ能力…」

円「変身するとなぜかわかるんだよな。それならどうするよ…?」

衣理「円は走って蹴って注意を引いてほしい!私と未来で囲む!」

手を繋いだ衣理と未来は走りながらその姿を消していく。残された円は全力で地面を蹴ってジャンプするとネオジオモスの足に飛び蹴りを放つ!

円「挫けろぉっ!!」

ガンバブルーの脚力強化、それはただ足が早くなるだけじゃなく蹴る力自体が強化されている。流石にウルトラマンの威力には届かないがそれでもネオジオモスを挫かせるには充分だった

 

 

 

円「よっしゃぁっ!!頼むぜ衣理!未来!」

 

姿を消している衣理がネオジオモスをドーム状のバリアで包み込んだ!攻撃するもびくともしないバリアに怪獣は暴れる

 

???「邪魔が入ったか」

[グラレーン!!]

即座にスキャンされるカード、リングの中から黒い光が形を成して怪獣となると地面に熱を放出、熱したフライパンのように熱くなった場所から慌てて逃げ出す衣理と未来。未来は相変わらず顔色一つ変えないが衣理にとってはめちゃくちゃ熱いようであわてふためく

衣理「何あれ!?動く溶岩!?」

未来「まずいね…。バリアが…」

衣理が離れ、集中力を切らした事でひび割れたバリアをネオジオモスはいとも容易く破壊する。そして頭から赤色破壊光弾を連射して衣理達を攻撃してきた!

衣理「くぅっ!!あっつうっ…!!」

爆裂する光弾とグラレーンの火炎が加わったことで割れはしないが衣理本人が熱によるダメージを受けて倒れそうになる。だが後ろには家鈴達の居城があり、引くに引けない

衣理「まだ…!…諦めるもんか…!!」

 

 

 

その時!いきなり地面が陥没!!二匹の怪獣は足を掬われ大横転した!!

円「衣理!大丈夫か!?」

未来「息が上がってる…」

衣理「怪獣は…?」

俯いた状態から目の前を見ると倒れている二匹の怪獣。そして…

 

円「もう一体!」

ひょこっと地面から顔を出したのは…。ソドムだった

 

???「野良怪獣か…つくづく邪魔者が揃う…」

 

ネオジオモスとグラレーンは起き上がるとソドムへ攻撃を始めた!防衛本能からそれを迎え撃つソドム。しかしネオジオモスには強気に出れてもグラレーンには自慢の熱も効果がなく、五分五分の勝負になる

 

円「助けたいけどこの熱気じゃ…」

未来「二人とも…、腰のこれって銃じゃない…?」

衣理「あ!初めて気がついたよ…。と、ともかく!これなら…!」

三人は腰のホルスターにあった銃、ガンバレットで怪獣達を攻撃する。効き目は薄いがなにもしないよりマシだ。グラレーンが怯んだ瞬間にソドムの体当たりが炸裂。意図せずの連携にソドムは鳴き声と目配せで感謝しているようだった

衣理「やっぱりあの怪獣は…味方…!」

喜んだのもつかの間、ネオジオモスが衣理たちへ電撃を放つ!光弾と違い速度が早すぎる…。それに気がついた時にはもう目の前だった

衣理「(しまった!間に合わない…!)」

 

 

爆竹が破裂したような音が三人の前で鳴る。おそるおそる目を開けると…壁のような物が目の前にあった

???「大丈夫か?」

隣にはいつからいたのか防衛チームのものと思われる制服を着た男性がいた。その手には何かコンパクトのような物が握られている

衣理「あ…ありがとうございます…」

???「ここは危険だ、避難所へ」

衣理「いえ…、逃げるわけには行かないんです。ウルトラマン達が来るまでは…!」

???「…。なら、安心してくれ。ウルトラマンではないが…」

頷いてそう言うと手に持った物をかかげて彼は叫ぶ

 

 

???「行け!ゴモラ!!」

 

真上から怪獣の雄叫び、壁だと思っていたものは古代怪獣ゴモラの足だった!

 

 

古代怪獣 ゴモラ

 

身長 : 40m  体重 : 2万トン

出身地 : ジョンスン島

必殺技 : 超振動波(ゼロシュート)

 

強力なパワーに加え、ドロップキック

などの軽快なわざもこなす。

ひっさつわざに超振動波をもつ。

 

status アタック    1200

    ディフェンス   800

    スピード   900

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴモラの突進にネオジオモスはバリアで応戦しようとする。だがあまりの破壊力にバリアごとネオジオモスは吹き飛ばされた!その勢いに乗るようにソドムもグラレーンをかちあげて投げ飛ばす!

 

 

 

衣理「すっごい…」

レイ「俺の名はレイ。地球のレイオニクスだ」

衣理「レイオ…ニクス…?」

レイ「怪獣を従える者の事だ。ここは俺に任せてくれ」

口数こそ少ないが協力的なレイに衣理達は顔を合わせ

衣理「あなたを、信じます」

笑顔で何も言うこと無く頷くレイ。すぐに怪獣達の方へ向き直してゴモラを使役し、戦う!

 

 

 

 

 

衣理「もしもし!葉百合?」

葉百合『衣理!大丈夫!?』

衣理「大丈夫!助けが来てくれたからそっちに向かう!」

 

 

 

 

 

 

 

秋人「大阪城でやりあってるのか…。これでは私らは行けないな…」

春姫「転季(てんき)もここまで不安定だとこの子達も力を出しづらいですもんね…。どうします?」

※転季(てんき、死鬼の影響で季節が不安定に変わっていること。ガイアーディアンはそれぞれ対応した季節じゃないと力を充分に発揮できない)

秋人「仕方ない。大阪城は我々を支援してくれている徳川家の居住地でもある。こうなれば…」

 

 

秋人『こちらSEASON、応答しろ』

???「なんだよ、こちとら忙しいんだがな」

秋人『出番だ、お前の機体が必要になった』

???「…。ほぉー?」

秋人『今すぐだ、準備しろ』

 

 

 

春姫「秋人さん、ホントに頼んじゃったんです?」

秋人「不本意だがアイツの腕は確かだ、なんとしても大阪城は死守しなければならない。徳川家への恩と…。死鬼達に渡さないためにもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ「ゴモラ!超振動波だ!!」

 

バリアを張らせずネオジオモスに直接超振動波を当てて撃破!一方で互いに決め手がないソドムとグラレーンの戦いは互角。そこにゴモラが加勢する!

 

レイ「ゴモラ!」

???「あなたが地球のレイオニクスですか」

レイ「何っ!?」

突如始まる格闘戦、レイはレイモンに変身しその人ならざるものと対峙する

レイ「貴様!何者だ!!」

アレグリア「失礼、私の名はウルトラマンアレグリア…。ふっふ…」

レイ「ウルトラマン…?そうか、お前たちが闇のウルトラ戦士か!」

アレグリア「その通り、私はダークネス様に仕える者、主の命令であなたを排除しに参りました」

レイ「お前たちのような奴等がウルトラマンを名乗るとはな」

アレグリア「いけませんか?光だけが、地球を守る戦士だけがウルトラマンの名を持つ訳では無いでしょう?」

 

 

 

 

その時、黒と白の光が突如現れ、巨人の姿へと形を変えた。銀と黒のウルトラマンはその手から光を放つ。対象は…グラレーンだ

レイ「あれは…!」

アレグリア「ふっふ、彼はダークネス様に並ぶ闇のウルトラマン、その身にカオスヘッダーと同性質の光を持つ。ウルトラマンカオスです」

なんとグラレーンの体が変化、その姿をカオスグラレーンに変えた…!

レイ「ゴモラ!」

すでに満身創痍のゴモラとソドム。ウルトラマンカオスとカオスグラレーンの攻撃に手も足も出ずに追い詰められる…!そしてゴモラがダメージを受けたことでレイも人間の姿に戻ってしまった

アレグリア「我々の邪魔をするなら消えてもらうまでです。それでは…、さようなら!」

???「させません」

直前で防がれるアレグリアの攻撃。それを止めたのは白いフリルドレスの少女だった

レイ「君は…」

???「今は引いてください。あなたの力はこの世界に必要なものです」

通信から「レイ!遅くなった!」と声がすると上空に四機の戦闘機が飛び交う。そしてカオスグラレーンの足元が光るとその巨体を持ち上げる光の巨人。ウルトラマンダイナが現れた!

カオス「現れたか…!」

???「余所見してんじゃねぇぞパチモン!」

上空から拡声器でも使ったような人の声。その巨大な姿が降り立ち、ウルトラマンカオスへ槍で不意打ちをした!

???「鬼じゃねぇが充分だ、ウルトラマン相手に試運転とはな!」

秋人『おい!くれぐれも…』

???「城を壊すなだろ?任せろよ」

秋人『それをむやみやたらと振り回すなと言ってる!なぜヴァルハランスで行ったんだ!!百舌原!(もずばら)』

隆治(りゅうじ)「他は調整中だ、今すぐ動けるのはコイツだけ、それに他の機体じゃもっと被害が出るぜ?」

秋人『それならやむを得ないか…。もう一度状況説明する。現在大阪城周辺の季節が不安定でガイアーディアンは出撃出来ない。城を壊さずその怪獣とウルトラマンを撃退しろ』

隆治「了解。さあて…!行くぜ!!ウルトラマンダイナさんよ!」

隣り合わせになり腕をクロスにぶつけ合うヴァルハランスとダイナ。勢いにシンパシーを感じているのか互いに敵へ向かう!

 

 

 

 

アレグリア「これはこれは…人間にして人間にあらず。と、言った所ですか」

レイ「人間じゃない…?」

???「時が来ればお話しします。それよりも…」

少女が手で合図をするとレイはバトルナイザーをかざした

レイ「戻れ!ゴモラ!」

光に包まれバトルナイザーへ消えゆくゴモラ、ソドムもそれに乗じて地面に潜っていった

レイ「すまない…!」

一言そう言うとレイは走り去る。アレグリアは笑いながら少女に問いかけた

アレグリア「あなたは何者ですか?その様子ですと我々の目的も知っているのではないですか?」

???「…。交わるはずの無い隣り合わせの世界。私はそれを観るもの。そしてあなた達の目的も知っています。ウルトラマンアレグリア、あなた個人の目的も」

アレグリア「ふふっ、これはこれは…。私はダークネス様に忠誠を誓っているというのに」

???「それは本当のことでしょうね、でも、そこじゃありません」

アレグリア「…。これ以上お話しすると化けの皮を剥がされてしまうかもしれませんね、仕方ありません。ここは退きましょう。あなたの名前をお聞かせ願えますか?」

 

 

 

 

シエスタ「私はシエスタ、夢を司る者です」

アレグリア「シエスタさんですね?覚えましたよ、それではまたお会いしましょう…。ふふっ…」

ワープホールを作り出しその中へ入ったアレグリアは去って行った

 

 

シエスタ「…深く、深く混じりあったこの世界。何故十数年の時を得て再び目覚めたのか。私達の世界は…。私達は、もう眠りについたはずなのに…」

何処からともなく白い花弁が吹雪のように吹き荒れ、シエスタの姿はその場から消え去った…

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

 

 

初陣を飾ったヴァルハランスはテレビやネットニュースで早速話題になる。この事に心浮かれた隆治は口を滑らせヴァルハランスの兄弟機の存在を公表してしまう。そんな時またしてもあの三姉妹が狙いをつけた!時を同じくして円の元へ一人の少女が現れた

 

 

 

 

次回 Primal Apocalypse 第十話 夢の行方

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。いよいよ物語の本筋に触れます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。