Episode01
俺はごく普通の高校一年生『加賀 光介』だ。
今日は学校もなく家に親もいない休日なので、模型作りに勤しんでいる。作っているのは架空艦、たちたか型フリゲート二番艦『よるたか』だ。既に一番艦の『たちたか』は建造を終え、特製軍港模型の一角に飾ってある。
たちたか型フリゲートの設定は冷戦末期の自衛隊が汎用護衛艦の補助的な役割をする高速艦として八隻建造された。艦名は一番艦から順に『たちたか』、『よるたか』、『あやたか』、『おおたか』、『うみたか』、『おやたか』、『みねたか』だ。武装はオート・メラーラ76mm単装速射砲を四基搭載し近接防御用の20mmCIWSを艦後方部の格納庫上に一基、艦橋前に一基の計二基を搭載する。更にMk.41VLSを32セル、艦橋前に搭載する。これに短魚雷発射管を六門、ハープーン発射筒とエグゾセ対艦ミサイル、ボフォースの40mm対空機関砲などにSH-60K艦載ヘリコプターを一機を4900t級の船体に載せた艦艇だ。しかしこの武装の種類が仇となり製作に物凄い時間を要する。午後二時に製作を始めると小休憩を挟みつつ建造を進めると最後にマストを仕上げ完成させる頃には午前一時を回っていた。急いで模型をドックに入れ、就寝準備を整えてベッドに潜り込む。しかしこれがこの世界との最後の別れとなるとは想像もしていなかった。
深い眠りに着いて数時間、俺は聞きなれないアラームを聞き目を覚ます。
「・・・・・・どこ?」
目をこすり周りの視界をクリアにする。今俺は船のブリッジらしき所にある軍艦でいう艦長席の上に座っている。すると後ろから声をかけられる。
「あっ艦長、お目覚めになられましたか」
「君は?・・・・・・ってちっさ!」
声をかけてきたのは見覚えのある小さな妖精だった。服装は海洋迷彩が施された海上自衛隊の戦闘服でご丁寧にヘルメットまで被っている。
「私は『よるたか』の副艦長をしている谷本です。小さいのは妖精だからです」
「やっぱりどっか見たことがあると思ったら艦これの妖精か!・・・・・・ん?ちょっと待てよ。今『よるたか』の副艦長って言わなかったか?」
「そうですよ。そしてあなたが『よるたか』の艦長です」
「ってことはまさか他にも妖精がいるんじゃ・・・・・・」
「いますよ。おい!吉岡航海長!艦長がお目覚めだ!挨拶しろ!」
吉岡と呼ばれた航海長はてくてくとこちらに来て敬礼した。
「吉岡です!『よるたか』の航海長をしています!」
航海長の敬礼にこちらも見様見真似の敬礼で答える。続いていつの間にか整列していた妖精達が順に自己紹介していく
「髙山です!TAOをやっています!」
「並木です!航海士で階級は一等海尉です!」
「岡崎二等海尉です!特警隊(特別警備隊)と立検隊(護衛艦付き立入検査隊)のリーダーをしています!陸上護衛はお任せ下さい、」
「自己紹介ありがとう。俺は・・・・・・」
俺が自己紹介しようとすると谷本は手で此方を制し口を開く。
「知ってますよ。名前は加賀 光介。今年で高校に入学した16歳で、栄えある我らの艦長です」
「俺が艦長なのは分かった。だが俺には艦艇系の資格は一切ないぞ」
「私たちがサポートするのでご心配なく。艦長は仕事をゆっくり覚えてください」
「分かった。では副長、状況は?」
「現在、我々は伊豆大島の西の沖合40kmにいます」
「横須賀港まで行けるか?この艦の所属は設定上では横須賀だからな」
「了解!進路を横須賀に!」
「CIC、対水上警戒厳となせ!」
『こちらTAO、了解しました!』
俺のオーダーに直ぐに妖精達が答える。恐らく横須賀港のレーダー網に引っかかっているはずだ。ここでいかに平和的に横須賀港に停泊出来るかが重要になってくるはずだ。ここで一つ喝を入れる。
「諸君!我々はこれから横須賀港を目指す!途中、接近してくる艦艇がいるかもしれないが我々からの攻撃の一切を禁ずる!しかし、目標が敵対行動に出しだい即座に反撃を許可する!」
『『『『『『『了解!』』』』』』』
艦長の喝を受けて乗員に一層の緊張感が広がる。
「特警隊と立検隊は万が一に備えて銃のメンテナンスと出動準備しておけ」
『か、艦長それって・・・・・・』
「可能な限りそんな事態は避ける。頼んだぞ」
『りょ、了解』
「全員配置に付け!」
お読みいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。
ヒロインは誰がベスト?
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岬 明乃
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宗谷 ましろ
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ヴィルヘルミーナ
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西崎 芽依
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