横須賀に着くと早速ある一人の女性の所に案内された。途中、恐らく女子校なのだろう。セーラー服を着た女子がジロジロこちらを見てきた。服装は戦闘服に戦闘帽を着用していたため目立っていたのだろう。福内さんが校長室と書かれた部屋をノックした。
「ブルーマーメイドの福内です。所属不明艦の艦長を連れて来ました」
「どうぞ」
「失礼します!航洋護衛艦『よるたか』艦長、加賀 光介です!」
「こんばんは。私は横須賀女子海洋学校の校長の宗谷 真雪です。あなたには少し話をしたくて呼んだの」
「話というのは?」
「あなた今年で高一よね。特例で横須賀女子海洋学校に入学して欲しいの、構わないかしら?」
「ん?ちょっと待って下さい。俺は男ですよ!そんなことしたら社会的に死にます!」
考えて欲しい。男子一人が女子校にぶち込まれるとかどこぞのインフィニティットなストラトスじゃあるまいし勘弁して欲しい。しかし宗谷校長は話を続ける。
「だから特例なのよ。あなたは本校の共学化の試験要員として本校に入学してほしいの」
「・・・・・・分かりました。そういうことなら貴方の学校に入学しましょう。ですが条件があります、『よるたか』に俺以外の生徒を乗せないでください。それと入学式までの最低限の衣食住を保証してください」
「分かったわ。貴方の艦に貴方以外を乗せさせないのは構わないけどどうやって艦を動かすの?」
「この世界に来る時に直属の部下を配属して貰いましたから」
「貴方のいた前の世界では中学生でも艦長になれたのかしら?」
「いいえ、『よるたか』を作ったのが俺なので艦長が俺なんです」
「えっじゃああれだけ高性能な艦を自分で造り上げたの?」
「その辺りの詳しい話はまた落ち着いた時にしましょう」
「・・・・・・そうね。貴方の入学式までの生活場所は私の家で構わないかしら?娘が三人いるけど」
「ありがとうございます。・・・・・・ん?いやいやいやいや大丈夫なんですかそれ?」
「ええ、大丈夫だと思うわ。恐らく娘達なら納得してくれると思うけど。ちょうど貴方と同い年も一人いるし」
「・・・・・・分かりました。貴女の家でお世話になります」
「それで納得してくれると助かるわ。さあ、仕事も終わったし帰りましょう」
「そうですね」
そう言って宗谷校長は俺を連れて駐車場に向かう。話していたのは10分程度だったがすっかり日が暮れて生徒も一人も見かけなくなった。車で宗谷家に向かう途中、俺がこの世界に来た経緯や艦の詳しい装備のことを話した。
横須賀女子海洋学校を出発して10分ほどが経ち学園艦郊外にある宗谷家に到着した。最初に宗谷校長が入り出迎えてきた三姉妹が俺の姿を見て驚く。
「お母さん・・・・・・この人は?」
「紹介するわ。彼は今日からこの家の新たな住人になる加賀 光介君よ」
「初めまして、訳あって今日から数日間お世話になります加賀 光介、15歳です。」
深々とお辞儀をして顔を上げる三姉妹は全員唖然としていた。それもそのはずだ、俺は銃こそ持っていないが青色の海洋迷彩を施された海上自衛隊の戦闘服に黒色の防弾ベスト着た姿はとても15歳とは思えない格好だ。しかし宗谷校長は気にせず話を続ける。
「彼は今年から共学化の実験段階として横須賀女子海洋学校の生徒として二日後に入学してもらうの」
その言葉に三姉妹の末っ子らしき子が反応する。
「えっお母さん!彼を横須賀女子に入れるの?」
これ以上話すと情報が外部に漏れるので口を挟む。
「えっと君は誰ですか?」
「私は宗谷 ましろです。そこの宗谷 真雪の娘です」
「じゃあ残りの二人も・・・・・・宗谷さんの娘さん?」
「ええ、そうよ。私は宗谷 真霜、この三人の中で一番年上よ。加賀君よろしくね」
真霜さんは戸惑いながらも右手を差し出し握手を求める。俺はその手を握り軽く会釈する。
「私は宗谷 真冬だ。お前も海を守りたいならあとで根性注入してやる!」
「ちょ・・・・・・姉さん!」
根性注入と聞くと急にましろさんが慌てだした。
(根性注入の何がおかしいんだ?日本じゃ昔、精神論は流行ったらしいし)
「よく分かりませんがよろしくお願いします、真冬さん」
「さて、自己紹介も終わったことだし夕飯にするわよ」
こうして加賀 光介は宗谷家三姉妹とファーストコンタクトを遂げた。
最後が雑なのは許してください。
岬艦長からの主人公の呼び名は?
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光介くん
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コウくん