次からもこれぐらい開きますがお許しください。
『艦長!夜鷹から小銃を持った人達がゴムボートで接近してきます!』
「う、嘘だろ。加賀君は晴風を占拠しようとしているのか?」
『夜鷹の特殊部隊が接舷しました!はしごをかけて乗り込んで来ます!』
「シロちゃん!艦橋は任せたから私は加賀君と話してくる!」
「ちょっと艦長・・・・・・」
晴風甲板上
「突入!A班は機関室、B班は各武装管制室へ!C班は俺についてこい!艦橋に行くぞ!」
「「「了解!」」」
目標を早急に制圧するために指示を出す。走りながらまずは甲板上を制圧し、制圧完了の無線を待つ。
『機関室クリア!』
『第二砲塔と第三砲塔を制圧しました!』
『各魚雷発射管、制圧完了!』
次々と制圧完了の無線が入る。
「よし!急いで艦橋に向かうぞ!」
「そうわさせませんわ!」
「なに?グワッ!」
「どうした岡崎!なっ!」
後ろを振り向くと人間サイズになっていた迷彩服姿の岡崎が倒れていた。その瞬間、死角から何かが振り下ろされようとしていた。咄嗟の判断で手に持っていたアサルトライフルで防ぎ、相手の顔を確認する。相手の顔は美人だった。恐らくどこかのご令嬢だろう。しかしその手には木製の薙刀を握られており今にも爆発しそうな憤りを感じ凄い剣幕でこちらを睨みつけている。
「あなたがたはなんのつもりですの?」
「我々は航洋護衛艦夜鷹の立検隊だ!そちらの艦の乗組員の保護をしている。我々に抵抗するとはどういうことか分かっているのか?今すぐ武器を離さなければ敵対勢力と見なし射殺もやむを得ないぞ」
冷静に淡々と要件を告げ投降を促す。
「・・・・・・・・・・・・分かりましたわ。投降しますわ。その代わり乗組員には一切危害を加えないで下さい」
「・・・・・・・・・・・・ふぅ。分かってくれてなによりだよ。実は俺、そんなCQCは得意じゃなくってな」
黒の半透明のフェイスガードを上げ顔を晒す。
「あ、あなたは学年首席の加賀 光介さん?」
「ん?そうだけど?」
「あなた、高校生なのに銃が使えますの?」
「まあ・・・・・・そうだな。あまりこのことを口外しないでくれ」
「分かりましたわ。艦橋まで案内致しますわ」
「すまない」
こうして薙刀使いの万里小路さんとの戦闘は停止した。
「光介くん!万里小路さん!大丈夫!?」
すると晴風艦長岬 明乃の声がし、甲板に姿を現す。
「各員武装解除せよ。どうやらこの艦に反乱勢力はいないみたいだ。我々の思い違いのようだ。先に艦に戻っておけ」
『『『了解!』』』
この後、事情を説明して晴風に再び僅かな間の平穏がもたらされた。
夜鷹CIC
「砲雷長!これ見てください!」
「なんだ?・・・・・・おい、これ本当か?艦長に連絡だ!」
「艦長は今晴風に乗っています!」
「まずいぞこれは・・・・・・」
晴風前甲板
「みんなー!晴風に味方が来てくれたよー!」
岬さんが叫んでクラスの全員をまとめようとする。
「味方?」
「ねぇ、艦長の横に立ってるのって学年首席の人だよね?」
「確か加賀君だっけ?」
「さっきの銃持った人達ってもしかして・・・・・・」
ヒソヒソと話す声が聞こえる。軽く先程の事情を話す。
「夜鷹艦長の加賀 光介だ!まずは晴風の乗組員に怖い思いをさせてしまったことを謝罪したい!そして一つ夜鷹から提案がある!今、我々は共に反乱艦という状態だ!事情を理解して貰えるまで協力させて欲しい!」
そう言って深々と頭を下げる。晴風の乗組員の面々は戸惑いを隠せないようだ。しかし岬が乗組員をまとめる。
「というわけで、私はこの提案を受けようと思うんだけどどうかな?」
「・・・・・・賛成!」
「私も!」
「あれだけ強い艦がこっちの味方なら最強だよ!」
どうやら賛同を得られたようだ。用事も済んだので自分の艦に戻ろうとすると万が一の為に用意した無線が鳴る。
「どうした?今からそちらに戻る」
『大変です艦長!4時の方向に艦影一つ接近中!』
「なに追っ手か?艦種は?艦名は?」
『恐らく重巡洋艦クラスの・・・・・・スクリュー音から見てドイツのアドミラル・シュペーです!』
早く対武蔵戦をやりたい・・・・・・
岬艦長からの主人公の呼び名は?
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光介くん
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コウくん