ハイスクール・フリート 航洋護衛艦『夜鷹』   作:レオパルト

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投稿遅れてすいません。本当にすいません。次も遅くなるので重ねてお詫び申し上げます。


Episode09

Y902航洋護衛艦『夜鷹』航海日誌

2016年4月6日

ヴィルヘルムスハーフェン海洋学校所属艦アドミラル・シュペーと戦闘に入る。中央VLSが大破、継続使用困難。艦尾ヘリ甲板が損傷、弾薬の一割を消耗。僚艦の晴風は無傷、晴風が要救護者を収容。艦長が負傷し副長が本艦を指揮。

2016年4月8日

東舞鶴男子海洋学校所属艦伊201と戦闘に入る。前部VLSのアスロック一発消費。誤射した米倉薫一等海尉は補給科に転属。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「困ったな・・・・・・谷本、どうする?」

 

伊201を戦闘能力を奪った後、夜鷹艦橋に戻った俺は副長の谷本とあることを相談していた。

 

「どうします艦長、まさか晴風のトイレットペーパーが枯渇するとは・・・・・・」

 

「夜鷹の予備を回しても、持って二日・・・・・・」

 

「晴風の岬艦長は近海のオーシャンモール四国店に買い出しに行こうと提案しています」

 

「うーむ・・・・・・俺達も糧食が足りないからその提案に乗るか・・・・・・」

 

「ですが艦長・・・・・・それでは海上安全整備局に発見される恐れが・・・・・・」

 

「かと言って立検隊や陸警隊の完全武装で上陸すると逆に怪しまれて通報されかねないしな・・・・・・拳銃だけが限界か・・・・・・」

 

「そうですね・・・・・・では9mm拳銃を用意させます」

 

「すまないが誰か!晴風に回線を繋いでくれ!」

 

「了解!晴風に回線を繋ぎます!」

 

艦長室から艦橋に指示を飛ばし、艦橋に向かい晴風と通信を試みる。

 

『・・・・・・こちら晴風副長の宗谷ましろです』

 

「宗谷副長、晴風のトイレットペーパーの備蓄の問題ですが、オーシャンモールの件は俺が護衛に行きます。必要なら他の人員も用意するが・・・・・・」

 

『大丈夫です。まさかですがその青色の迷彩服のまま上陸するんじゃないですよね?』

 

「大丈夫だ。比較的ホワイトドルフィンの制服に似ている海上自衛隊の制服を着るつもりだ」

 

『ちなみに私服はないんですか?さすがに制服を着た人がいると怪しまれる気がするんですが?』

 

「ないことは無いけど、要人警護用のスーツしか無いな・・・・・・多分」

 

『もうそれでいいですよ・・・・・・』

 

そんなことを回線で話し、上陸の打ち合わせをした。

 

数十分後

 

晴風のスキッパーで上陸した買い出し部隊は、建物内に向かう。ちなみに俺の姿は、黒いスーツに耳にインカムと腰の警棒といった完全にシークレットサービスかSPの様相を呈している。ちなみにスーツの下に防弾チョッキと内ポケットを改良したホルスターに9mm拳銃を入れている。

 

「・・・・・・岡崎、聞こえるか?今こちらは建物内だ」

 

胸元につけているマイクに向かってボソリと呟く。

 

『了解しました。艦からの連絡によると付近にブルーマーメイドの所属らしき艦艇がレーダーに映ったようです』

 

「・・・・・・見えているな」

 

『はい。ブルーマーメイドの制服を着た女性が二人、艦長達を追尾してますね・・・・・・』

 

「艦へ連絡。立検隊を要請してくれ」

 

『・・・・・・了解』

 

数分後

 

「おめでとうございまーす!四等のトイレットペーパー一年分でーす!」

 

「艦長凄いじゃないですか!」

 

「やったー!」

 

「まさかの一発でトイレットペーパーが一年分当たるとは・・・・・・」

 

「でも、どうやって持ち帰る?」

 

「ご自宅までお運びしますよ」

 

「でも・・・・・・そうだ!出来るだけ持って帰ろう!」

 

そう言って懸命にトイレットペーパーを運ぼうとする。しかし、三人で持てる量にも限界がある。動きが鈍くなった隙を追跡者は逃さなかった。40m離れていたブルーマーメイドの関係者がダッシュで接近をする。

 

「岡崎!隊員が動いた!後ろから回り込んで挟撃だ!」

 

『分かりました!彼女達は?』

 

「まだ気づいてない!俺が引きつける!」

 

そう言って胸元から9mm拳銃を引き抜き、走って来る隊員に向かって照準を定める。隊員もそれに気付き腰からS&W M&P9を引き抜きこちらに照準を定める。

 

「動かないで!今すぐ拳銃を捨てなさい!」

 

「・・・・・・かかった!今だ岡崎!」

 

叫んだ瞬間、近くの壁が削れる。岡崎がSIG MPXを単射したからだ。すぐに狙いを隊員達に向ける。

 

「我々は今、貴女方より強力な武装をしている。すぐに武装を解除し、そちらの要件を聞きたい」

 

「・・・・・・・・・・・・分かったわ。私たちの要件は貴女達を保護することよ」

 

「その話は本当ですか?」

 

「えぇ本当よ。海上安全整備局の見解と我々安全監督室の見解は違うわ。だから安心して、少なくとも宗谷監察官と学校は貴方達の味方よ」

 

「分かりました。その話を信じます」

 

「では、付いてきて!」

 

「了解しました。岡崎、銃を収めろ」

 

「・・・・・・分かりました」

 

インカムに手を当てて、晴風の買い出し部隊に連絡を取る。

 

「ブルーマーメイドの隊員と合流した。我々の救助が目的だそうだ」

 

『光介くん!それは本当?』

 

「あぁ本当だよ。隊員と今からそっちに向かうから詳しい状況は頼むよ」

 

『分かった。シュペーとの戦闘はそっちに任せるね』

 

こうして晴風と夜鷹はブルーマーメイドにより保護された。だが晴風では一人の生徒が暴れていた。




話が余り進んでいませんが次も頑張ります。アンケートを作りました。艦橋組以外は感想で教えて下さい

ヒロインは誰がベスト?最終選考

  • 岬 明乃
  • ヴィルヘルミーナ

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