狙撃手の少年は   作:サンコン(マウントベアーの山の方)

14 / 26
気づけばこの時間がデフォルト化()
バイトやら勉強やらで忙しくて中々早い時間に書けないんです。ごめんなさい。

今回から一気に時間が飛びます。あと、本編に入るまでの間何回か急に時間が飛ぶことがあります。

それでは最新話どうぞっ


第10話

第10話

 

・10月10日

 

………やぁ、みんな。久しぶり、ハハッ

 

あろう事か5ヶ月程日記を放置してしまった。

まぁ、多目に見てほしい。

 

なんせ、いままで旧米軍特殊部隊がしていたような訓練をずっと受けていたからね。

 

基礎体力訓練から始まって格闘訓練、射撃訓練、潜水、空挺、破壊工作……などなど

 

一体何を目指しているんだと聞きたくなるような内容だった。

 

睡眠時間もあまり与えられなかったから人間の俺はヘロヘロだ。

他のメンバーは戦闘のノウハウをさらに吸収できたおかげか動きが前よりも洗練されたものになっていた。

 

帰ってきたのは夜。

真っ先に寝たいが我慢して風呂に入って汗を流す。

 

明日は修了式があるから早めに寝て備えないといけない。

 

もう心身共に疲れ果てて身体を洗うのもダルい。

 

なんとか身体を洗い終えて流し、風呂を出てベッドに向かうといつの間に侵入したのかアーキテクトが既に寝ていた。

 

本当なら追い出したいところだが、そんな気力も残っていないからもう諦めてそのまま寝ることにした。

 

ど真ん中を陣どっているアーキテクトを端っこにずらして自分も布団に横になる。

 

久しぶりのふかふかな布団に感動しているとすぐに眠気が襲ってきた。

 

やっぱり想像しているよりもずっと疲れていたらしい。

 

瞼を閉じる寸前、後ろからスルスルと腕が絡みついてきたような気がしたが気にすることなく直ぐに寝入った。

 

・10月11日

 

今日はいよいよ修了式だ。

この地獄の日々がようやく終わる。

 

そして…自分達の部隊はヘリアントスさん直属、緊急即応部隊チームリーパーとして新たに活動を開始する。

 

活動内容としては今まで通りの救援任務に加えて、テロ発生時の第1陣担当、本部襲撃時の迅速なテロリスト排除等々多岐に渡る。

 

が、救援任務に関しては他の部隊では対処不可能と判断された危険度がより高いものに限定される。

 

なお、今まで緊急即応部隊と名乗っていた他部隊は名前を変えてトライアングルフォースと改名。

 

役割は今までと変わらない。

名前の由来は3部隊いることから辺が3つある三角形からとっている。

 

入社した時のように、式は社長室で静かに行われた。

 

まずは、緊急即応部隊の証となる黒ベースの制服。そして黒いベレー帽。

 

どうやら制服はクルーガー社長のものに近づけて作られたようだ。

 

新しい戦闘服も一緒に渡された。

中には、リーパーチームの部隊章ワッペンが一緒にはいっていた。

 

ワッペンには部隊指定武器のSCARとコンバットナイフに、ドクロ、ステルスホーク、そしてツバメが描かれていた。

 

ツバメはおそらく速さを強調しているんだろう。

 

 

【挿絵表示】

 

 

それらが渡されたあとに社長から激励の言葉を頂いた。

 

“君たちはグリフィンの最精鋭部隊だ。その事を誇りに思い、より一層職務に励むように”

 

『最精鋭』と言うワードにプレッシャーを感じたけど、あれだけの訓練をくぐり抜けて来たのだから自信はある程度ついている。

 

あと、明日から勤務地が本部からS05地区へと移動になる。

 

ちょうどあそこはグリフィンが保有している全地区の中央に当たる場所だからどこの地区にも迅速に展開が可能だからということだ。

 

俺達は自室に戻ったあと、荷物整理をしてステルスホーク(改)に乗って新たな勤務地に向かった。

 

社長曰く、プレゼントもあるとか。

 

どんなプレゼントなのかワクワクしながら到着を待った。

 

・10月12日

 

うーん…………うーん?

 

これは果たしてプレゼントと言えるんだろうか。

 

結局俺達は昨日到着したあと、部屋決めや荷物整理に時間を費やして終わってしまったから今日社長の言っていたプレゼントとやらを見に来たんだが……

 

俺の目には埃をかぶって所々錆びついて、まともに動くとは思えない《オスプレイ》があるようにしか見えないんだが。

 

横では改造魂に火がついたのかアーキテクトが目をランランと輝かせていたが。

 

早速改造してもいいかとアーキテクトが急かしてくる。

 

まぁ、自分としては別に錆びついて使い物にならないオスプレイなど改造くらいいくらでもどうぞと言いたいところだけど一応グリフィンの持ち物らしいからヘリアントスさんに連絡をして確認。

 

案の定、許可は出たのでアーキテクトにそれを伝えると飛んで跳ねて喜び、わけのわからない機械をつれて早速改造に取り掛かっていた。

 

あの様子だと今日1日は格納庫に篭りっぱなしだろう。

 

ということで俺達は今日1日は軽くトレーニングなどをして、待機することにした。

 

スナイパー組で狙撃勝負をしたり、格闘訓練をしたりとなかなかに楽しい時間になったと思う。

 

社内報に早速俺達の部隊の事が書かれていた。仕事早すぎると思う。

 

で、確か昨日の日記で多岐に渡る任務内容が云々って書いた気がするけど俺達はほんとに緊急性高い任務でしか動かないことになっているから、ぶっちゃけ前のほうが忙しい。

 

間違いなく出撃の回数は減ることになる

まぁ、難易度と危険度が高いのにそんな頻繁に要請来たら溜まったもんじゃないが。

 

結局アーキテクトは格納庫から出てくることは無かった。

 

・10月13日

 

オスプレイの修理、改造が終わったと朝にもかかわらずアーキテクトがハイテンションでさわいでいた。

 

1日いっぱい作業をしていたにもかかわらずあれだけ騒げると言うのは正直凄い。

 

人形だから疲れを感じないのかもしれないけどだとしてもなぁ。

 

同じ鉄血製の人形のゲーガーですら呆れ返ってるし。

 

なんだかこのまま放置していてもいつまでも騒いでいそうだからみんなで格納庫に向かうことに。

 

そこには黒に塗り替えられて、グリフィンとチームリーパーの部隊章がペイントされたオスプレイが鎮座していた。

 

昨日のボロさなど面影もない。

 

アーキテクト曰く、ステルスホークと同じような改造をしたようで耐久性やら最高速度やらを向上させたようだ。

 

ただ、地区内に展開するだけなら空挺を前提としない限りステルスホークだけで十分だそう。

 

わざわざ引っぱりだす必要はないそうだ。

 

あらかた説明をして満足したのか、格納庫内にいつの間にか設置されている仮眠ベッドに横になって寝息を立て始めた。

 

どうやら疲れるには疲れていたらしい。

 

まぁ、いくらテンションが高かったとはいえ、あれだけボロかったものを1日でここまで修復するのはなかなか大変なはずだ。

 

俺はアーキテクトの身体にそっと毛布をかけて頭をなでて離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた後のアーキテクトはやたらとキラキラしていた。




・社内報&CM

命の危機に瀕しているそこの貴方、安心してください。

満を期して誕生したグリフィン最精鋭部隊、チームリーパーが貴方の命を救います。

彼らの売りはなんと言っても速さ。
連絡をいただいた後、グリフィン管轄の地区内であれば1時間以内に駆けつけます。

でも速さだけではありません。例え山の中海の中。どんな過酷な場所でも問題なし。

とにかく早く助けて‼
そんなあなたはグリフィンまで、お電話を‼

↑このネタは自由に出してもらって構いません。

あまり上手ではありませんが挿絵を描いてみました

アンケートの結果ですが…圧倒的ヒロイン‼(意味不明)

やっぱり癒やしは必要か…というわけで新たなアンケート。
こちらも協力お願いします。


あと、感想と評価……どうかお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。