唐突に朝投稿、昨日書き終わらなかったんだ()
・11月2日 続
正面を制圧した俺達は工場入り口で突入準備をしている。
もしかしたら入り口に爆弾が仕掛けられているかもしれないからアーキテクトに確かめてもらっている。
「……うん、爆弾はないね。このまま突入しても大丈夫だよ」
アーキテクトが問題ないと判断。
それを聞いた俺は先程のように3カウントで突入するように伝える。
タランチュラに中を確認させて工場内入り口付近に敵がいないことは確認済みだ。
「行くぞ……3、2、1…Go」
ドアは蹴破らずにそっと中に侵入する。
入った瞬間に工場内の電灯が一気についた。
囲まれているのかと思い、警戒をするが特に人は見当たらなかった。
といっても障害物が多くてどこに潜んでいるかわからないから油断はできない。
タランチュラも徘徊させているが未だに敵は見つからない。
不気味なほど静かだ。
本当に敵がいるのか疑いたくなる……が、そこら辺の機械が手当たりしだいに破壊されている。しかも破壊されてから時間が経っていないように見えるからまだ敵はいるのだろう。
それからしばらく。
タランチュラが人を捉えるのと、物陰から敵が姿を現すのは同時だった。
すぐに狙いを定めて引き金を引いて息の根を止める。
…たまに特殊部隊と言っても撃たれたら死ぬし一般兵と変わらないんじゃないかと言う人がいるが、こういうところで差が出ると思う。
一般兵より速く正確に射撃し、一般兵よりも格闘が強く、一般兵よりたくさんの言語を話し、一般兵よりもたくさんの技能を持つ。
一般兵とは比べ物にならない。
まさに一騎当千だ。
と、解説したはいいがちょっとまずい。
現在位置は大体工場の真ん中あたり。先程の銃声が合図になったのか四方八方の物陰から敵がワラワラと姿を現していた。
大した技能はないが、待ち伏せをして囲む程度の知能はあるらしい。
「武器を捨てておとなしく投降しろ‼我々は不要な殺しはしない‼」
さっきまで殺意マシマシで撃ってきておいてよく言う。
それに警備兵や作業員を何人も殺している。彼らが一体なにをしたというのか。
そんな事をいきなり言われて信用すると思っているのだろうか。
「そうですか……なら、あなたの足元で亡くなっているその男性は何故殺されたんですか?」
あ、これは姉さん怒ってるな。
まぁ、言ってることおかしいしなぁ。
所詮建て前を免罪符代わりにして自分たちがやっている事を正当化したいだけだ。
「こいつらは争いの元になる武器を製造していた。害虫は巣を叩かないといつまでも沸いてくるだろう?それと同じさ」
ならお前らが使ってるものは一体何なんだと言いたくなるのを必死にこらえる。
本当にめちゃくちゃだ。
それに……害虫ねぇ………………
俺からしたら民間人を手当たりしだいに殺戮して回ったこいつらのほうがよっぽど害虫だ。
「そうですか」
姉さんは冷めた目で男共を見ている。
これは完全にキレたな。
「……話は通じそうにないな。俺らもあんたらを殺すのは心が痛むが…悪く思うな。そこの男に利用されてかわいそうに」
なんか言ってる。というか、なんで既に勝った気でいるんだろうか。
もしかしてたかだか10人で全方位を囲って既に勝ち気なのだろうか。
まぁ、たしかに俺達だけならばダメージは覚悟しなきゃいけないが心強い味方がいる。
偉そうに演説していた男の隣にいた男がゆっくりと歩いて近づき、構えた。
「来世に期待しな……がぁ⁉」
引き金を引こうとした瞬間、頭から血を撒き散らして絶命して倒れる。
動揺が広がったスキに一気に周りの男を射殺した。
ほんと、偉そうにしている割には技能のほうがてんで駄目だ。
まぁ、口だけの元一般人に戦闘技術を求めるのも酷な話だが。
「あなただけになってしまいましたね」
SV-98が鋭い目つきで男を睨みながら言う。
男は先程までの余裕はすっかりなくして、引き攣った表情をしていた。
「………ちっ‼」
舌打ちをして腰に手をやるとグレネードらしき物を俺達の方に向かって投げてきた。
形状からして破片手榴弾ではないだろう。
スモークかフラッシュバンだ。
どっちにしろ至近で炸裂すればただじゃ済まないから遮蔽物に身を隠す。
次の瞬間、あたりは強烈な音と光に包まれた。
それが収まったのを見計らって物陰から身を出すと既に男の姿はなかった。
タランチュラのカメラに接続してみると、裏口から逃げ出す男の姿を捉えていた。
自分たちも急いで外に出たが、男は車で逃走を開始している。
しかし、他の仲間が乗ってきたであろう車がそのまま放置してあったからそれを拝借して男を追いかける。
運転はゲーガーだ。
「こういうものを使える状態にしたまま逃げるあたりがもう素人丸出しだね」
「素人だからな」
RFBが呆れたように言ってダネルがツッコミを入れる。
運転もあまりうまくないようであっという間に追いついてしまった。
しかし急に止まったかと思うと、飛び出して空き家に姿を消す。
意味のわからない行動にさすがに少し困惑したが、すぐに気持ちを切り替えて俺達も車から降りた。
すると、再び余裕ぶって男が出てきた。
「そういえば……お前らが来る前に正規軍が攻めてきた。規定のせいでいつも使ってる武器じゃなくて俺らも買えるような武器を持ってな。
あいつら民間人を盾にしたらろくに攻撃できない。一瞬で潰せたよ」
こいつはとことんクズのようだ。
やはりただのテロリストで間違いない。結局心の底からの反戦思考など元から存在しないんだ。
「で……だ。1人捕まえたんだよなぁ。別に情報を引き出そうと思ってたわけじゃないからどうしようかこまってたんだが…まさかこんなところで役に立つとは。おい、つれて来い」
建物の中にまだ仲間がいるのか偉そうに指示を出している。
少しして中から1人の軍人が出てきた。その人は縄で縛られて手足の自由を奪われている上に、殴られたのか顔が腫れていた。
俯いているせいではっきり見ることはできないが。
「おら、下向くな」
「うぐっ……」
そう言って強引に上を向かせる。
その顔を見て、俺は目を見開いた。
姉さんやケイティも似たような表情をしているはずだ。
なんせ…………………
「父さん…‼」
今まで連絡が取れず生死がわからなかった父親だからだ。
なんでこうなった(すっとぼけ)
さて、この先どうしよ()
とりあえず感想くだちい((((((
それとアンケート……みんなわーちゃんとダネル好きだねw
最後のヒロインアンケート置いておくのでこっちも頼みます
ヒロインアンケート③
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WA2000
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ダネル