狙撃手の少年は   作:サンコン(マウントベアーの山の方)

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禁忌の1日2話投稿()
どうも、再び☆1評価がついてしまい少し凹んでいるマウントベアーです。
くっまだまだってことだなぁ……だがまだだ、まだ折れんよ‼

てなわけで最新話どうぞ


第11話 ③

・11月2日 続々

 

「ん〜?そういえばどことなく雰囲気が似てるな……もしかして親子だったり?だとしたら悲劇だなぁ……目の前で父親を喪う事になるからな‼」

 

「………てめぇ」

 

「とりあえず銃を降ろせ。じゃないとすぐにこいつを殺す」

 

本当なら今すぐ射殺したいところだが、こいつは降ろさないと本当に射殺するだろう。

 

あいつが父さんを殺す前に撃つ事はできる……が、あいつは父さんの首に手を回して自分の顔に近づけている。

 

やつとの距離は10m。

 

「降ろせ‼こいつが死んでもいいのか⁉」

 

「……ちっ」

 

どっちにしろホロサイトを覗き込む暇はなく、下ろす他無かった。

 

「後ろの連中もだ、武器をおろしてこっちに蹴飛ばせ。今すぐにだ」

 

WA2000は屈辱に顔を真っ赤にしながらSCARと半身でもあるWA2000ライフルを男の方に蹴飛ばす。

 

父さんは申し訳無さそうな表情で俺達を見ていた。とはいえ、最近の正規軍はE.L.I.Dの相手ばかりをしているせいか少し対人は弱くなっているという話はある。

 

まぁ、民間人を盾にされたのならスナイパーとかが後ろで待機でもしていない限り迂闊に手は出せない。

 

横に転がっている装備を見るに、父さんは今回ただのライフル兵として出撃したらしい。

 

「……よし、いいぞ。おいそこのお前、両手を頭の後ろに回して跪け」

 

おっとこれは……あれかね、早速殺されるか?

やつのニヤニヤをした顔を見ると腸が煮えくり返りそうになる。

 

しかし、どうにもならない。今腰についているハンドガンを抜こうものなら構える前に父さんの頭がふっとばされて終わりだろう。

 

悔しいが従うしかない。

 

言われた通りに手を頭の後ろで組んで、跪く。

 

「そう、それでいい……手間かけさせやがってよ…オラッ‼‼」

 

「がっ‼‼」

 

跪いた途端、男は父さんの首から腕を離して俺の方に来て顔を思い切り蹴飛ばしてきた。

 

靴の先がもろに頬に当たって、口の中に鉄の味が広がる。

どうやら口の中が切れたらしい。

 

「お…お兄ちゃん……‼」

 

ヘッドセットからケイティの怯えたような声が聞こえてくる。

心配してくれるのは嬉しいけど任務中は動揺したら駄目だって訓練受けたろうに。

 

やつは今度こそ優位を取れて気分がいいのか気持ち悪い笑みを浮かべて俺を見ている。

 

「どうだ?特殊部隊サマがド素人にいいようにされる気分は?えぇ?なんとか言えよゴルぁ‼」

 

「うぐっ……‼」

 

今度は正面から顎に膝蹴りをくらってそのまま足で頭を踏みつけられる。

脳がゆさぶられたのか、視界が歪みバランス感覚がおかしくなる。

 

耳元からギリィ…と歯ぎしりをしている音が聞こえた。

 

後ろを向いているから誰が鳴らしたかはわからないが、とにかく今は余計なアクションを起こさないでほしい。

 

ここで父さんが殺されたらやられっぱなしになっていた意味がなくなる。

 

「へへっ最高だなぁ‼お前らの屈辱そうな顔を見るのは最高に楽しいぞ‼オラァ‼」

 

ハイになっているのか嬉々としながら俺を殴り、蹴る。

 

しかし、うんともすんとも言わずに黙って暴行を受けている俺を見て気に入らなくなったのか

 

襟を鷲掴みにして持ち上げてきた。

 

「黙って殴られて詰まんねぇなおい…悲鳴の1つくらい上げたらどうだ」

 

「……………………おととい来やがれ」

 

「クソがっ‼」

 

挑発が気にくわなかったらしく、顔を真っ赤にして頬を殴ってきた。

 

「クソッタレが、もういい。親子もろとも殺しt」

 

「ごぁっ⁉」

 

「ぐっ……ふん、油断したな。仮にも軍人が大人しく縛られたままだと思ったか」

 

父さんがいつの間にか縄を解いて相手から奪った拳銃で立っていた男を射殺した。

 

そして、俺のことをいたぶっていたやつに拳銃を向けている。

 

「銃をこっちに投げろ。……おっと、変な気は起こすなよ?お前が俺を撃つのが速いか、俺がお前を撃つのが速いか…………実際にやらなくても分かるだろう?」

 

「ちっ……」

 

男は忌々しそうに拳銃をホルスターから出して父さんの方に投げた。

これでこの男も丸腰だ。

 

「その男もこっちに寄越せ。雑な扱いはするなよ」

 

男は俺を立たせて父さんの方に差し出した。

 

「さて……お前は正規軍で捕獲して警察に引き渡すことになっている。どんな罰が待っているかはわからんが…せいぜい苦しみながら償うんだな」

 

あまりの屈辱に男の顔は真っ赤になり血管がうかびあがっている。

ほんとすぐに感情が顔に出るやつだ。そして耐え性もない。

 

よくこんなんで団体のボスなんか務まっていたもんだと言いたいくらいだ。

 

ふと、父さんの身体がぐらついた。

 

「智樹……あとは頼んだぞ。父さんは……もう駄目そうだ」

 

よく見ると先程の撃ち合いで一発貰ったのか、腹が真っ赤に染まっていた。

とうとう耐えきれなくなったのか、崩れ落ちた。

 

「え、あ、お、おい。嘘だろ?ちょっと待ってくれよ。父さんまでいなくなったら俺……」

 

「何弱気になってんだ……カーラにケイティもいるじゃないか………」

 

「そういう問題じゃ……‼」

 

そういう問題じゃないと言い掛けて、父さんに口を塞がれてあるものを渡された。

 

手を見るとロケットが握られている。

開けると中には父さんと母さん、じいちゃん、俺、カーラにケイティが写った写真があった。

 

「それ、お前が持ってろ。……形見だ。それと……俺の代わりに任務…たのんだ…」

 

「待ってくれよ……お願いだから……」

 

しかし、俺の願いは届かず父さんはゆっくりと目を閉じて息絶えた。

 

唯一の肉親を喪った俺は呆然とする。

完全に思考が停止してしまっていた。

 

「……は、天罰だ。軍人はみんな死に絶えろ、家族もろともな。俺は軍人に家族を奪われた。だから軍人は殺す。みんなおれと同じ目にあえば良いんだ」

 

頭が真っ白になる、心の奥底で1つの感情がグツグツと煮えたぎる。

 

『落ち着いて智樹……復讐目的で殺すのだけはだめよ……』

 

ヘッドセットから聞こえたWA2000の声で現実に引き戻され、頭が少し冷える。

 

しかし……

 

「はは、いい気味だ。家族を喪った気分はどうだ?俺はこの先も殺し続ける。生きている限りな。そのうちお前も…」

 

この先の言葉は銃声でかき消された。

男は頭に風穴を開けて倒れている。

 

俺の手には拳銃が握られていて銃口から煙が上がっていた。

 

俺はそのままその場に座りこむ。

 

他のメンバーはなんと声をかけたらいいかわからないそうにしていた。

 

多大な犠牲を払い、任務は達成された。




不幸体質ここに極まれり()

てかこれ不幸体質で片付けられるのかな(((((

あと、サマシュ様の『傭兵日記』でコラボしていただきました‼
ありがとう御座います‼

あ、感想・評価お願いします‼

アンケートは明日までおいておきます。みんなわーちゃん好きなんだねw

ヒロインアンケート③

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