狙撃手の少年は   作:サンコン(マウントベアーの山の方)

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どうも。
毎日更新は絶望的だと言う現実に直面し、1日おきに変更したマウントベアーです()
不甲斐ない作者を許してください()

それでは最新話どうぞっ


第13話 ②

第13話 ②

 

・12月2日 続(WA2000)

 

基地内に侵入すると、ありとあらゆるところから敵がでてきた。

 

「敵‼」

 

ただ、基地の狭い廊下での会敵だから出てくる数も多くて3人ほどだから余裕で対処できる。

 

頭を出した瞬間に風穴を開けることができるくらいには。

 

情報ではここの基地の指揮官は執務室に捕らえられているとのこと。大体執務室は基地の中央部に存在するから、奥まで入っていく必要がある。

 

他の4部隊が抑えているとはいえどれだけのテロリストがいるかわからないから可能な限り迅速にだ。

 

「こっちにいt…がぁ⁉」

 

「ぐうぅあ⁉」

 

進むたびにモグラのように頭を出してくる敵をさっさと片付けながら進む

 

やがて、曲がり角を曲がると食堂の入り口に着いた。

 

「……フラッシュバン投げますね」

 

カーラがポーチからフラッシュバンを取り出して食堂に放り込んだ。

 

ゴンっとゆかに落ちる音がした一瞬後に炸裂する。

 

「Go‼」

 

光が収まってから侵入して統率を失った敵兵を一気に片づける。

 

フラッシュバンの影響でふらついている敵を一気に片付けるのはキルハウスで高速タイムを出すより簡単だ。

 

「クリア…」

 

「クリア」

 

食堂をパッと見て脅威となりそうな敵がいないことを確認すると、一旦ヘッドセットのマップを呼び出してルートを再確認した。

 

このまま順調に行けばすぐに執務室に到着する。

 

「執務室の前はT字状の廊下なのね。奇襲を受けないように注意する必要があるわ」

 

「了解、しっかりと見張っておきますよ」

 

私のつぶやきにSV‐98が返す。

小休止を終えた救出チームはすぐに執務室に向けて出発をした。

 

「……入口前に2人。それ以外は見当たらないな。流石に油断し過ぎじゃないか?」

 

「ま、少ないほうがやりやすいわ。ゲーガー、ナイフキル頼める?」

 

「構わないが、もう一人くらい欲しい」

 

「あ、なら私が行くわ」

 

ゲーガーのパワーなら一瞬であの二人の元まで行って殺害できるが、大事を取ってもう一人連れがほしいらしい。

 

そこにFive‐sevenがついていく事になった。

こう見えて、Five‐sevenもハイクラスの戦術人形だからゲーガーのスピードについていく事も可能だろう。

 

「3カウントで行くぞ」

 

「りょーかい」

 

「3、2、1……Go」

 

一瞬で…2人のところに到達し、コンバットナイフで首を掻っ切る。

 

男達は自分たちの身に何が起きたのか理解できないまま絶命した。

 

「さてと……中に人はいるかしらね…」

 

私は聴覚センサーの感度を最大に引き上げて中から声がしないか確かめる。

 

『………だ。……と⁉』

 

『‼……………っ‼』

 

何やら言い争っているようなようす。

指揮官がここにいるのは間違いなさそうだ。

 

アーキテクトにC4を仕掛けてもらって、離れる。

 

スイッチはWA2000が使うことになった。

 

「それじゃあ……いいわね?」

 

全員がコクリと頷くと、私はスイッチをおした。

 

破裂音とともに扉をロックしていたものが破壊される。

 

SV‐98とケイティが扉を蹴破って中の敵に向けて発砲、またたく間に制圧された。

 

中の指揮官は顔に痣を作っているものの、命に別状はなさそうだ。

 

「き、君たちはグリフィンの……」

 

「救出部隊よ、自分で歩けるかしら?」

 

「ああ、問題ない」

 

「そ、なら行くわよ。こちらチームリーパー、荷物の回収に成功。これより脱出する」

 

基地から出る前に一応の連絡はする。

報告、連絡、相談は基本だからだ。

 

『ああ、もしかしたらだめかと思っていたのだがね……まぁ、冗談はこの辺にして。そろそろ本隊のほうが厳しくなってきている。なんとか戦闘ヘリ2機の要請はできたから君たちはFN小隊を連れて脱出したまえ。君たちのヘリなら乗せることができるだろう?』

 

「……了解。本当に良いんですね?」

 

『構わない。私の部隊はそこまでやわじゃないからな。さっさと行き給え』

 

相変わらず嫌味っぽいやつだが、戦闘ヘリも呼んだのならとりあえずは大丈夫なはずだ。

 

正面は任せて自分たちはさっさと脱出するとしよう。

 

「さて、行くわよ。アーキテクト、ヘリは?」

 

「今向かわせてるよ。あと数分で裏口に到着する」

 

「上出来ね。……構わないわね?」

 

「ああ」

 

救出対象の了承も取れたところで、私達は移動を開始した。

 

しかし、別の部屋にでも待機していたのか敵兵が再び出てきて私達の行く手を阻む。

 

救出対象がいるからできる限り交戦は避けたいのだが、敵はそうさせてくれないらしい。

 

「くっ……一体どれだけ…‼」

 

「じ、自分も手伝うか⁉」

 

「余計なことしないで引っ込んでなよ」

 

私がグチると救出された指揮官が加勢しようとするが、アーキテクトの容赦ない一言であっけなく撃沈する。

 

まぁ、実際に守るべき人物が前に出て戦って殺されたら元も子もないからどっちにしろ手伝いは拒否していたが。

 

ようやく裏口に到着。少し扉を開けて敵がいないことを確認して建物の外に出た。

 

「アーキテクト、ヘリは?」

 

「今ついた」

 

上を見るとグリフィンのロゴとチームリーパーの部隊章がペイントされたステルスホークが建物の上から姿を表した。

 

ステルスホークは格納されていたタイヤを展開してゆっくりと地面に機体を下ろす。

 

「乗るわよ」

 

ドアを開けて救出した指揮官と共にヘリに乗り込む。あとはFN小隊の合流を待つだけだが…

 

『こちらFN小隊隊長FAL。想定外の事態発生よ。新たなお客様がわざわざおもてなしをするために新たに30人ほど追加されたわ。本隊の方は戦闘ヘリが支援しているから大丈夫でしょうけど私達は身動き取れないわね。

対戦車ミサイル持ちがいるから下手に近づいたら落されるわよ』

 

どうやら敵は自分たちが想像していた以上に大量の戦闘員がいるようだ。

 

「アーキテクト」

 

「はいはーい」

 

ヘリはふわりと浮かび上がり、低空を飛行する。

 

そしてFAL達が足止めを食らっているという基地側面に回り込んだ。

そこには無数のテロリストと、瓦礫を盾にしてテロリストから奪ったであろうライオットシールドを構えながら反撃しているFN小隊の姿があった。

 

「皆はドア開けて銃撃宜しくね‼私はミニガン使うから‼」

 

アーキテクトは小窓を開けて格納されていたミニガンの銃身を外に出し、テロリストに向けて発射した。

 

やはりというか人数がいるとある程度密集するわけで、ミニガンの掃射を受けてバタバタとドミノのように倒れていく。

 

そこに、私達のアサルトライフルの射撃も受けて敵は一気に混乱状態に陥った。

 

そのタイミングで少し離れたところに着陸してFAL達が来るのを待つ。

 

スモークを炊いて視界を塞ぐと、FAL達はすぐにステルスホークに乗り込む。

 

機内に全員入ると少々荒々しく上昇して戦闘現場を離脱した。

 

「ふぅ……任務完了ね」

 

私は一息ついて座席に腰を降ろす。

 

支部は失われたが、当初の目的である救出は成功という形で終わることができた。




戦闘描写の地の文がなんだかワンパターンなってきている気がする()
語彙力がないからか(((((((

それにしても……一応流れは決めてるんだけど、大きく動き出すのが2060年から……んで、今は2058年……
2059年の分のネタが辛い((((

というわけで(どういうわけだ)
再びリクエストボックスを起きます。
2059年、チームリーパーが動きそうな事態で何かやってほしい事件?
出来事?があれば書き込みお願いします。

遠慮なく書いてくださいねw
できるだけ実現させます。

今回も読んでくれてありがとう御座いました‼
感想、評価お願いします‼



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