遅くなりました〜
最新話完成です!
・2月5日続 (映像付き)
全くもってツイていないと思う。
これだけの事をグリフィンの管轄区域でやらかしているから何かしら部隊は出てくると思っていたが、よりによってリーパーが出てくるとは。
もはや殺意しか感じない。実は俺の事を始末するための任務だったんじゃ?
と疑った俺はきっと悪くない。
「おいおいおい、どうするんだよ‼ヘリに追いかけられちゃ逃げ切れねーぞ‼」
「ヤバイんじゃないのぉ⁉」
相変わらずのイカレテンションだが危機感は持っているのか、上を見上げながら騒ぎ立てている。
もっとも騒ぎ立てているだけだが。
それよりも……
リーパーと鉢合わせてしまったのはかなりまずい。一応顔は変えているが、多分バレるんじゃないだろうか。
どうであれ、今更逃げることはできない。
ここをどう乗り切るかが勝負だ。
それに、今は奴らの視界に俺は写っていない。
殺るなら………今だ。
即決した俺はライトマシンガンの弾倉を付け替えて弾を装填すると、テロリストにむけて発砲した。
民間人に向けて撃ったときとは違い、直撃コース。大した距離もなく遮蔽物もない中で外れる要素がない。
撃った弾は狂い無く、ほぼ全弾命中した。
「ぐぁぁぁぁ‼」
「ぎゃぁぁぁ⁉」
「うわぁぁぁぁ⁉」
先程まで民間人をいたぶっていた連中が血しぶきを上げながら悲鳴をあげてのたうち回る。
当たりどころが良くなかったやつはほぼ即死のような状態で息絶えた。
弾倉の中身の半分ほどを撃ち終えたところで引き金から手を離す。
ほぼ全員が無惨な屍を晒して居る状態になっていた。以前の俺であれば、感情的になっていたかもしれない光景だな……
ふと、倒れ付していた連中のうちの一人が僅かに動いているのを見つけた。
俺は側まで寄って顔を見ると、年中クスリをキメてハイになっていたやつだった。
そいつは震えながら俺の方を見た。
「あ……………アンドレイ……なぜ……」
必至に力を振り絞って言葉を発するそいつを俺は冷めた目で見下ろしていた。
こんな光景を見てなにも感じないあたり、俺はもう壊れているんだろう。
「アンドレイ……あんど……⁉」
何度も俺の偽名を呼び続けるそいつに対して腰に装備していたコルトSAAを抜いて顔に銃口を向ける。
「任務なんでね……悪く思うな」
そして、そいつが何かを発する前に撃ち抜いて絶命させる。
これで一応任務は達成された。
そう……………俺は……俺は任務を達成した。
それだけの事だ。
さて、これから帰投だが………
先程からグルグルと上空を旋回しているだけのステルスホークは一体何がしたいんだろうか。
まぁ大方俺がいきなり仲間(仮)を全員射殺したから様子を見ているんだろうが。
顔を合わせるわけには行かない上、回収してもらえるとは思えないからさっさと身を隠そう……
なんて考えていると窓が開き、そこからガトリングの銃身が姿を表す。
「……まじかよ」
明らかに捕まえる気がない。
むしろ肉片1つ残さないと言わんばかりの殺意マシマシなチームに冷や汗が吹き出る。
俺は慌てて走り出し、近くのビルの瓦礫に身を隠した。
次の瞬間、あたりに弾幕の嵐が降り注いだ。
今までは撃つところを隣で見ている立場だったが撃たれるとなると凄まじさが改めてわかる。
「って、やばい‼」
身を隠していた瓦礫さえも粉々になり始めたので次の遮蔽物に身を隠そうと全力で飛び出す。
「ぐっ⁉」
途中で左肩に一発もらいながらもなんとか退避に成功した。
肩を見ると一発命中した跡があり、そこから血が流れ出ていた。
このままだまずい。
しかし、止血する暇もなさそうだ。
ヘリからロープが垂れてきてチームメンバーが降り立っている様子が見える。
このままトドメを指しに来るんだろう。
隠れていたとしてもヘッドセットの機能でバレるからある程度交戦したら逃げるしかない。
服をやぶって簡易止血帯にすると、傷口に巻く。
「ぅ……ぐ……」
強烈な痛みが襲うがこればかりは仕方がない。
なんとか巻き終えると、腰からスモークグレネードと……ペルシカ製新兵器、『対人形用高電圧パッチ』を取り出す。
名前からわかるように、これを人形に貼り付けたらしばらくの間こいつから発生する高電圧に寄って機能不全を引き起こし、行動不能にするものだ。貼り付けなくても近くに落とせば効果があるスグレモノ。
物陰から様子を伺うとやはり位置はバレてるのか、まっすぐこちらに向かってきている。
俺はスモークのピンを抜き、チームに向かって投げた。
「っ……グレネード‼」
いち早く気づいたWA2000が仲間に警告わする。全員が離れて身を伏せた瞬間、白い煙があたりを覆い尽くす。
そこで俺は義眼のサーモグラフィを起動する。
そして立ち上がったばかりのチームにむけてパッチを投げた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ‼‼‼‼‼」
「ケイティ‼っあああああ‼」
「なにこれっああ‼」
よし、効果は抜群のようだ……クソ……なんだってこんなに胸が苦しんだ……
ん?そういえば一人足りないような……
「動くな、テロリスト」
頭に何か突きつけられる。
声からしてWA2000だろう、いつの間に抜け出していたんだ。
「上からは可能であれば捕獲するように言われているわ。言う事を聞くなら命だけは助けてあげる。両手を上げなさい」
本当ならそうしたいところだが、捕まると色々とまずい。
申し訳ないが抵抗させてもらおう。
両手をあげるふりをして……突きつけている拳銃を弾く。
「なっ……⁉このっ‼」
一瞬動揺したWA2000だが、すぐにコンバットナイフを抜いて応戦体制に入る。
そのままお互いにジリジリと詰め寄って……俺が仕掛けた。
「ふっ……‼」
顔を狙った右ストレートをWA2000は躱す。そしてナイフでおれを切りつけてくる。
その腕を掴んで一瞬止めている間に思い切り先程は外したストレートを顔面に叩き込んだ。
よろけたところを見逃さずに人形の弱いところ……関節部を何度も殴りつける。
そして手に持ったナイフを蹴り飛ばした。
トドメにパッチを貼り付けようとしたタイミングでWA2000がキックを繰り出してくる。
身を乗り出していた俺は躱す事ができずにもろにそれを食らった。
そのせいで付けていた仮面が外れる。
「……ちっ」
「ぐぅ……あんた……やってくれ……⁉」
親の敵のように俺を睨んでいたWA2000だが、顔を見た途端目が見開かれる。
「ぇ……?とも……き?」
まじかよ。なんのための変装かわからんな。
「な……なんで……嘘よ……」
よほどショックなのかフラフラと俺の方によってくる。そして目の前に来ると俺の頬に手を当てた。
「智樹……よね?」
「……誰だそいつは」
「ぇ……あっ」
俺は一瞬で距離をとり、WA2000の身体にパッチを貼り付けた。
「人違いだ……残念だったな」
電圧で動けなくなっているWA2000に冷たい目で吐き捨てる。
ああ……胸が痛む……
俺は武器を拾ってその場から離れる。
「待って………智樹……お願い……だから……」
瓦礫だらけのビルには、仲間の苦しむ声と涙混じりのWA2000の声だけが響いていた。
あ~あ、やってしまいましたなぁ
智樹の今後は一体どうなるのか⁉
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