急いで書いたから誤字があるかもしれません。
第6話です。どうぞっ
・5月12日(映像付き)
久しぶりに即応部隊としての仕事だ。
ヘリアントスさんの補佐はしばらくしなくて良いらしい。
相変わらずブラックホークで移動だ。
まぁ、乗り慣れてきて安心感があっていいけど。
今日はライオットシールド付きのヘルメットも装備している。
もともとヘルメットは貰えるように申請は出していたけど、また顔にダメージを負う事を心配して姉さんがショップでヘルメット対応のライオットシールドを買ってくれたんだ。
感謝
それに即応部隊のメンバーは全員俺と同じヘッドセットを装着している。
何でもこの前取ったデータで最適化を施して戦術人形も使えるようにしたらしい。
仕事速すぎぃ‼
今回の任務はI.O.P新型人形の救出だ。
輸送中に何者かの襲撃をうけたらしく、護衛小隊が応戦しているが苦戦中とのこと。
俺達は戦闘現場までヘリで移動して周辺をブラックホークのミニガンで掃討したあと、ヘリボーンで降下して撤退を援護。
1キロ先にある広間まで誘導して護衛対象と共に離脱だ。
なかなかに難易度の高い任務な上、下手したら携行ミサイルでヘリが落とされる危険性もある。
生きて帰ることができるんだろうか……
★★★★★★★★★★
「降下地点まで5分…多数の敵を視認」
いよいよ作戦が始まる。俺は即応部隊としてはそこまでたくさんの任務をこなしてきたわけではないが、この任務の危険度は最高クラスだ。
横を見るとカーラ姉とケイティも少し緊張しているように見える。
無理もない、WA2000さん達と違って記憶のバックアップは取っていないのだ。
といっても本人達が嫌がって途中から取らなくなったのだが。
すでにテロリストの勢力圏内に入っている今、どこから携帯ミサイルが飛んできてもおかしくない。
「救出対象を視認‼ドアガン、やれ‼‼」
パイロットの叫び声を合図に左側のドアガンが発砲を開始する。
俺達もドアを開けて敵ミサイル持ちを排除する為にライフルを構えた。
ビィィィィィと銃のものとは思えない音とともに大量の鉛球がテロリストに向かって吐き出される。
20人近くいたいたテロリストがまたたく間に無力化されていく。
ミニガンの攻撃をまともに受けたんだ、おそらくミンチと化しているだろう。
ふと俺は自分達に向けて何かを構えている人影を見つけた。
咄嗟にライオットシールドをヘルメット上にずらしてM110のスコープを覗く。
そこにはアパートの上でパンツァーファウストを構えているテロリストの姿が。
武器が同じだけなので正直断言はできないが、パンツァーファウストなどという古い武器を使っている組織など殆どない。
どうやらこの前E.L.I.Dをけしかけてきた連中と同じらしい。
直ぐに照準を頭に合わせてトリガーを引いた。
パァンという乾いた音と共に弾丸が発射されて、男の頭に命中。
男は頭を吹き飛ばされた衝撃でアパートの屋上から落下。パンツァーファウストは発射されることなく屋上に取り残された。
「よし、到着だ‼もう連中の追加が来たぞ、急いで降りろ‼」
ヘリボーンをする暇もないと判断したのか少し乱暴な着陸をしてパイロットが怒鳴った。俺達は急いでヘリから降りて向かってくるトラックに発砲をする。
俺は再びM110を構えてドライバーの頭を撃ち抜いた。
ドライバーがいなくなったトラックはコントロールを失って近くの建物に激突した。
敵が混乱しているスキに救出対象の元へと走っり合流をした。
ギリギリの戦いを長いこと続けているせいか全員ボロボロだった。
アサルトライフル持ちが2人だった。
ツインテの元気っ子が97式、どことなくケイティに似ている子がK2というらしい。
で、肝心の護送対象が見当たらない。
と思ったら倒れているすぐ後ろに倒れているI.O.Pロゴの入った荷台の中でうずくまっていた。
ちなみにだが、戦術人形は製造されてから1週間程教育期間を挟まないとまともに戦闘をすることができない。
護送途中と言うことは製造されて間もないと言うこと。
つまり戦闘行動は無理だ。いきなり戦闘現場に放り出されたせいでトラウマになってしまっているかもしれない。
とはいえ出て貰わないことには移動もできないので俺はカーラ姉に1言断ってから荷台の中に入っていく。
荷台の中は暗くてよく見えないので目でスキャンしてヘッドセットにデータを呼び出す。
……驚いたことにこの前会った赤い子だった。
ライオットシールドを持ち上げて顔を晒す。
「よう、この前ぶり。助けにきt……ぐえっ」
急に飛びつかれて変な声が出てしまった。
よっぽど怖かったのかカタカタと震えながら泣いている。
この子の名前はPM-06と言い、銃種はサブマシンガン。
I.O.Pが最近開発した新型戦術人形だそうだ。
ヘリアントスさんからも絶対に救出を成功するように言われているからよほど大事なんだろう。
まぁ、来たからには絶対に成功させる気でいるが。
なんとか落ち着いたのを見計らって荷台からでる。
外では統率を取り戻したテロリストとの激しい銃撃戦が展開されていた。
しかしこの任務は救出で敵の殲滅じゃない。
だからいつまでも仲良く撃ち合っている必要はない。
「スモークなげるぞ‼」
声を掛けて了解を取ると、スモークグレネードを取りだして敵に向かって投げた。
「ぐ、グレネード‼」
敵のど真ん中に落ちた瞬間凄まじい量の煙が噴き出し、敵の視界を奪った。
下垣達は煙が晴れる前に物陰から飛び出して広間に向かって走る。
もう少しで広間に到着というところで横からテロリストが襲撃をしてきた。
ここで時間を取られるわけには行かないのでWA2000さんとカーラ姉をつけて救出対象を先に逃し、俺達はテロリストを抑える。
ヘリが来たのを確認すると再びスモークを投げて逃げ出す。
カーラ達はすでにヘリに乗り込んで俺達を待っていた。
俺達ももう少しで乗れる。
そんな時に、先程スモークで撒いた連中が復活したのか合流してヘリに向かってくる。
その中の一人がヘリに向かって携行ミサイルを発射した。
ヘリは慌てて機体を浮かせて待避して、俺達も離れる。
ミサイルはヘリに当たることなく真っ直ぐに飛んでいき、遠くで着弾した。
残念だが、こんなにテロリストが群がってしまっては俺達が乗る時間はない。
必然敵に置いてけぼり確定だ。
それをわかっているのか、パイロットは一瞬気の毒そうに俺達を見たあと機体を操作して離脱させようとする。
「ま、待って‼まだあの人たちがいるのに‼」
見ると、PM-06が必至な形相でヘリから身を乗り出しながらとめようとしていた。
「ちょ、落ちたらどうするのよ‼」
「で、でも!」
「仕方ないことよ‼行って‼」
それを羽交い締めにしたWA2000さんが悲痛な表情でパイロットを急かす。
ヘリはグングン上昇して離脱していく
「お兄ちゃん……お兄ちゃん‼‼お兄ちゃん‼‼‼‼」
後ろからケイティの叫び声が聞こえてくる。
あ~あ、またこのパターンか。
ケイティには何回も心配を掛けて申し訳ないなぁ。
さて、今回は生きて帰れるかね。
ウルトラハードなサバイバル開始だ。
日記が進まなかった件
そして再びピンチな主人公、不幸体質かな?()
前回より敵は多い、しかしこちらの人数は前回より少ない
……大丈夫かこれ?()
感想お待ちしています