親友に会いに行ったら何故か異世界召喚されたんだが... 作:晴月
「お~い尚文。」
「ん?...おお、冬馬か。」
冬馬と呼ばれた青年は尚文と彼が呼んだ青年に駆け寄る。
「お前んちに行ったら図書館に行ったって聞いて来たんだ....それにしても何で図書館に?」
尚文は現在、読者をしようと図書館に来ていた。
「決まってんだろ読書だよ読書....ゲームや漫画なんかを買い漁ったから今月は金が無くってな。」
「あー....それは、御愁傷様。」
冬馬も尚文の現状を知ってそう言葉を掛けるしかなかった。
「そういう冬馬もだろ?」
「あ~うん....まぁ、そうなんだけどな。」
冬馬は誤魔化せないなと後ろ手で頭を掻く。
「でもまぁ、タマには読書も悪くないな。」
「だな。」
二人は並んで図書館に入って行き、棚からそれぞれ一冊ずつ本を手に取る。
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「う~ん....色々有りすぎて迷うな。」
二人は
古いファンタジーモノのコーナーに足を運んでいたが、二人とも興味を引かれる作品が多くどれから読もうか考えていた。
すると、二人の近くに位置する棚からドサッ、と落ちてきた。
「何だ?この本」
その本には『四聖武器書』と書かれていた。
「....この本から読んでみるか?」
「...そうするか。」
二人は近くの椅子に腰掛け、本のページを
最初のページには世界観の話が掲載されており、要約するとある異世界で終末の予言がなされており。
その内容は、『波』と呼ばれる災厄が幾重にも襲いかかり、防ぐ為には別の世界から四人の勇者を召喚する必要があるとの事。
その召喚された四人の勇者はそれぞれ武器を装備しており、それは『剣、槍、弓、盾』の四つだという。
「いや....流石に盾は武器ではないだろ。」
「だよな。」
互いに苦笑しながら続きを読み進めていく。
次は盾の勇者についての記述ページであった。が、
「あれ?」
そこには何も描かれておらず、白紙のページが何ページも続いているだけであった。
「何で何も書かれて....あれ?」
すると突然、尚文がその場に倒れてしまう。どうやら眠っている様子だが、
「尚文!?....あれ?なんか.....俺も眠く....。」
何故か近くにいた冬馬にも眠気が襲って来たのだった。
二人がドサッ、とその場に倒れて込むと冬馬が持っていた本の白紙のページが輝き始め、二人を包み込むように光が溢れる。
そして暫くすると本は消え、冬馬達も姿を消した。
これが二人の異世界での冒険の始まりだとは二人はまだ知る由もない━━━━━━
岩谷尚文 オリジナルの主人公 親友の冬馬と図書館で読書していたら異世界に召喚されてしまう。基本的に不遇な扱いを受ける主人公。
渡辺 冬馬 本作品の主人公 尚文の異世界召喚に巻き込まれる形で尚文と異世界に呼ばれる。 楽観的な性格。