ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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190話

 

 

ツグミと東が現着すると、すでに三輪がバムスターを2匹とも倒していた。

彼の弧月の腕はツグミほどではないにしても、ひとりでトリオン兵を倒すことはそう難しいことではない。

だから驚くことはないのだが、ツグミたちの目に入ったのはすでに活動停止したバムスターの()を何度も弧月で突き刺している三輪の姿で、凄まじい光景に言葉を失ってしまったのだった。

三輪は何かに取り憑かれているかのようで、表情はあらゆる憎しみや怨念といったものを集めてこの世を呪っているといった感がある。

トリオン兵に対して恨みがあるから自分の手で倒したいという彼の気持ちはわかるが、だからといって人としての理性を捨てて獣が本能のままに行動するような様を是とするわけにはいかない。

三輪とバムスターの双方ともだいぶ暴れたようで、民家の1棟は全壊してその両隣の家は半壊している。

幸いにも周辺に民間人がおらず被害も出なかったものの、彼がしたことは明らかな命令違反である。

 

「やめろ、秀次! コイツはもう死んでいる」

 

いつまでもバムスターの()を突いている三輪のそばに駆け寄った東は弧月を握り締めている三輪の右手を掴んだ。

 

「東さん、放してください! 俺はこいつらを殲滅しなきゃならないんです!」

 

「冷静になれ! おまえは復讐者じゃない。ボーダー隊員だ」

 

「だけど…」

 

「そんな目をして弧月を握るおまえの姿は見ていて痛々しい。近界民(ネイバー)を仇だと思うのは仕方がないが、ボーダー隊員としての責務を果たさないのであれば俺は隊長としておまえに引導を渡すしかない。これは単に俺の隊をクビにするだけでなく、ボーダー隊員として不適格であることを忍田本部長に伝えるという意味だ。その結果どうなるか、おまえにもわかるだろ?」

 

「……」

 

「このままボーダー隊員を続けたいなら隊長である俺の指示に従え。それができないというなら無力なガキに戻って世の中を恨んで泣いていろ」

 

東の厳しい言葉を三輪はじっと堪えて聞いていたが、ようやく絞り出すような声で言った。

 

「俺は…もう泣くのはやめたんです。泣いている暇があったら近界民(ネイバー)を殺す。俺はそのためにボーダーに入った。俺はボーダーを辞めるわけにはいかない。だから東さんに従います」

 

三輪の右腕から力が抜けたのを確認すると、東は黙って手を放した。

弧月を鞘に戻す三輪にもう殺気はない。

さらに東に諫められたことで冷静さを取り戻し、我を忘れて身勝手で自己満足な破壊行為に及んだことを反省しているようだ。

そんな三輪の頭に手を置いて、東は諭すように言う。

 

「家族や親しい友人を亡くしたのはおまえだけじゃない。だから我慢しろなんてことを俺は言うつもりはない。ボーダー隊員であろうとなかろうと、哀しいとか苦しいとか思う気持ちは皆同じだ。だが部下に私怨で行動されては困る。隊員ひとりひとりの行動がボーダーという組織全体に影響することを忘れるな。おまえは戦闘員としてこれからどんどん伸びていく有望株なんだぞ。こんなトリオン兵を滅茶苦茶にしてに気を晴らしている暇があったら他にやるべきことをやれ」

 

「…はい、わかりました」

 

三輪はバカではない。

のちに三輪隊の隊長としてA級部隊(チーム)を率いていくのだから、東の言うように戦闘員として優秀で人望もある。

ただこの頃の彼はまだ幼く、姉を亡くしたという不幸を受け止めることができるだけの心ができあがっていなかっただけなのだ。

近界民(ネイバー)の存在を知らなかった市民にとって第一次近界民(ネイバー)侵攻はまさに青天の霹靂であり、10ヶ月以上経ってもまだ現実として受け入れられない人間は多い。

同じく家族を亡くした迅たちのように気持ちの整理がつくまでにはまだかなりの時間がかかるだろう。

三輪の心の問題も時間が解決してくれると東は信じていた。

 

東が三輪を諭していた間ツグミは例の(ゲート)が開いた際の痕跡の情報収集をしていたのである。

時間が経過すればその痕跡は消えてしまうため、トリオン兵撃退と同時進行で行うことが望ましい。

よって東は三輪にトリオン兵の撃退、ツグミに民間人の保護を命じ、自分が情報収集を行うという作戦でいた。

ところが三輪が勝手に動いたために一部作戦変更せざるをえなくなった。

三輪の激情に任せた行為に唖然としたものの、ツグミはすぐにボーダー隊員としての役目を思い出して、民間人の有無を確認したのちにトリオンの採取などの情報収集を行っていたのだ。

少々予定とは違うものになったが、トリオン兵の撃退、民間人への被害ゼロ、そして(ゲート)が開いた際の痕跡の情報収集という3点を無事に終えたことで東隊の役目はこれで終了となったわけである。

もし万が一この警戒区域内に民間人が侵入していて人的被害が出ていたとしたら、トリオン兵を撃退したところで東隊は任務を全うできなかったことになり、隊長の東は始末書を書かされることになっただろう。

 

「東さん、トリオンの採取は終わりました。蓮さんの方でも(ゲート)が開いた際の磁場の変動や量子ゆらぎなどのデータ収集は終えたそうです」

 

ツグミが東に報告すると、東は彼女の冷静な行動に満足して大きく頷いた。

 

「そうか、良くやってくれた。ではトリオン兵の残骸は回収班に任せ、俺たちは巡回を続けるぞ」

 

 

 

 

再び元の巡回任務に戻った東隊であるが、三輪はずっと俯いたままでツグミと東のはるか後方をトボトボ歩いている。

頭に血が上って冷静さを欠き命令無視をした自分の愚かな行為を反省しているのか、それとも近界民(ネイバー)に対して憎しみの炎が再燃してしまったのかわからないが、少なくとも市内巡回という任務に集中せず別のことに頭を使っているのは間違いない。

そんな三輪の様子にツグミは苛立ち始めた。

 

三輪(こいつ)は東さんに対して『俺はボーダーを辞めるわけにはいかない。だから東さんに従います』なんて宣言しておきながら、巡回を続けるという指示を放ったらかしにして()()()ことを考えている。家族を喪った人の気持ちはわかるけど、周囲の人間に心配かけたり気を遣わせるなんてサイテーよね。時間が解決してくれるだろうなんて東さんは考えているんだろうけど、わたしはそうは思わない。時が解決してくれるって言うのは自身の力で立ち直れる人だけ。でも三輪(こいつ)はダメね。いつまでも死んだ人に縛られていては本人だけでなく周囲の人間も不幸にするだけなのに、そのことに全然気付いていない。ううん、気が付くはずがない。だってあの目には過去しか映っていないもの…)

 

ツグミはこれまでに大切な人を亡くして絶望の淵に佇む人間の姿を何度も見てきた。

自分自身も同様な目に遭ってきたからわかるのだ。

哀しい出来事を忘れることはできないが、きちんと過去にけじめをつけて未来を生きるために立ち上がることはできるし、しなくてはならない。

レイジや迅や風間、忍田や林藤がそうであったように。

しかし三輪は城戸の姿に似ている。

寄り添おうとしても近付くことを拒否し、同じ辛さを経験した者の言葉すら耳を傾けようともしない。

近界民(ネイバー)を憎むことでしか心の平静を保つことができず、いずれ負の感情によって行動を支配されてしまうことだろう。

もっともそれだけ大切な愛情の対象を喪ったということであるが、だからといって三輪の姉に対する愛情と迅の母親や最上に対する愛情のどちらが優っているとか劣っているとか比べられるものではない。

三輪と迅の大きな違いは「過去の悲劇をなかったことにはできない以上、未来に同じ悲劇を繰り返さないようにできることをする」という気持ちがあるかどうかだ。

そしてツグミは三輪の目を見て悟った。

誰の言葉も彼の耳に届かないのであれば、他人の行動を見て彼自身が「このままではダメだ」と気付くしかないのだと。

たとえば迅が自分の母親も近界民(ネイバー)に殺され同じ境遇であるといっても、逆に反発して迅を嫌悪することになるだろう。

ツグミはボーダー隊員の中に家族を殺されて同じように哀しい想いをした人がいることを言わないと決めている。

なぜなら彼女自身が他人から「自分と同じ」を強制されるのが嫌いだからである。

人間というものはなぜか多数派(マジョリティ)のグループに加わっていれば安心し、逆に少数派(マイノリティ)の人間を否定するという習性がある。

そして多数派(マジョリティ)の考え方が「当たり前」とされる価値観が本当に当たり前であるのか考えることさえしないものだから、ツグミは自分で考えてそれが「当たり前」であろうとなかろうと関係なく自分の判断で行動する。

それを見て彼女のことを何も知らない他人は彼女のことを「子供らしくない」とか「変な子」だと勝手に思い込んで、自分たちの「当たり前」に逆らう彼女を否定するのだ。

だから彼女は三輪に「こうするのが当たり前なのだから、こうすべきである」などという押し付けは絶対にしない。

自分がされて嫌なことを他人にしてはいけないと忍田から教えられているからだ。

本人のことは本人自身で解決するしかなく、他人の言葉に耳を傾けない者に何を言ってもムダであるとツグミは考えている。

ならば放っておくのが最善の方法であるが、そんな彼女でもひとつだけ放っておけないことがある。

ツグミは立ち止まって後ろを振り向くと、三輪に向かって言った。

 

「三輪さん、わたしはあなたの過去や私生活に関して興味はないし干渉する気はもっとない」

 

突然ツグミが自分の名を呼んで()()を始めたものだから、思わず顔を上げてしまった。

ツグミは続ける。

 

「あなたが近界民(ネイバー)を仇だと見なして戦うことも別にかまわないと思ってる。わたしだって市民の生命と財産を守るという()()で戦ってるけど、本心は自分のためだもの。わたしは自分と自分の周りの家族や仲間さえ毎日笑顔で暮らしていくことができればそれで十分。そのためにボーダーに入隊して戦っているんだから。だからあなたがどんな理由で戦おうとどうでも良いってこと」

 

「……」

 

「だけどボーダーのルールを守らないっていうのであれば、それだけは絶対に許せない。ルールは組織を円滑に運営していく上で重要なものだから。もしあなたが自分勝手なことをしてそれが原因でボーダーという組織が崩壊してしまったら、近界民(ネイバー)と戦う手段がなくなってしまうことになるのよ。そうなったら()()()()困る。素手でトリオン兵と戦うなんて無茶はできないもの。だからあなたには東さんの指示に従ってもらわなきゃならないのよ。自分の意思で東隊に入ったんじゃなくても今のあなたは東隊の一員なんだから隊長の命令は絶対遵守。それを守らないヤツはわたしが()()()()()()()()()()()()の行動で制裁を加えてやるから覚悟しておきなさい」

 

「……」

 

「ルールの範囲内なら大抵のことは何をしても許されるんだから」

 

最後にそう付け加えてツグミは微笑んだ。

彼女の()()を聞いていた三輪は腹を立てるどころか口をポカンと開けたままで固まってしまい、東はふたりの様子を見ていて苦笑するだけだ。

三輪は自分よりも年下の少女に言いたい放題された経験はなかった。

それも説教ではなく、ルールの範囲内であれば何をやってもかまわないという持論を滔々と語るだけで、それも自分自身のためであるというのだから呆気にとられるしかないのだ。

姉の死後、これまで彼の周囲の人間は両親も含めて誰もが腫れ物に触るような態度で接していた。

なにしろ精神が不安定で何をきっかけにキレるかわからず、娘を亡くした両親は息子の言動に振り回されるだけで、彼がボーダーに入隊すると言い出した時も反対しようにもできずにいたのだ。

また彼のためにと積極的に接して「恨みは捨てろ」だとか「このままではお姉さんが哀しむ」などと綺麗事を言う輩に対しては逆に反発するばかりであった。

近界民(ネイバー)への復讐しか頭にない彼は学校でも孤立しがちで、ツグミとは違った意味で周囲から浮いた状態でいる。

そこにまだまともな会話すらしたことのないツグミが遠慮なくズバズバと物言いしたものだから肝を潰すのは無理もないのだ。

ツグミの考え方は正論とは言い難いが的を射ていて反論する余地はない。

近界民(ネイバー)への復讐のために入隊し、近界民(ネイバー)を殺す手段としてトリガーを握る。

それを否定する人間ばかりであったから反発することも多かったというのに、ここで肯定してくれる者が現れた。

正しくは肯定ではなく否定しないだけなのだが、三輪にとってツグミは「俺の苦しみや哀しみは理解できないだろうしする気もないだろうが、理解できないヤツが土足で俺の心の中に踏み込んで来るよりはるかにマシ」な存在だと認識されたことで、彼女に反抗する意思はなくなったのだった。

そもそも三輪はツグミを「姉さんを助けてくれなかった奴らの仲間」と考えて敵視していたものだから「市民のために戦おう」とか「復讐なんて意味ない」などと言われたら反発しただろうが、彼女が自分と同じく「自分自身のために戦う」と堂々と言い切ったものだから耳を傾けることになったわけだ。

相変わらずツグミや東から離れた位置で俯いたまま歩き出すが、その表情は大きく変化していた。

ツグミの言葉をきっかけにこれまでの自分の言動を省みているのだ。

 

ツグミは自分の言いたいことを言ったものだからスッキリした顔で歩いている。

そんな彼女に東が声をかけた。

 

「さっきのきみの発言だが、俺は聞いていて複雑な気分になったぞ」

 

「ルールの範囲内なら大抵のことは何をしても許される、っていうアレですか?」

 

「ああ。たしかにルール、つまり最低限の基本的な事項を守っていればある程度は許されるだろうが、さすがに何をやってもかまわないという考えは隊長として見逃すわけにはいかないな」

 

「でも法律やルールなんてもの以前に道徳とか倫理といった人間として守るべきものがあって、それを守るのが大前提です。そして万が一ルールを破ってしまった時の覚悟はあります。そうでなければあんなこと言えませんよ。それでもダメですか?」

 

「う~ん…」

 

「それに何をやってもかまわないといってもボーダーという組織に迷惑をかけるようなことはしませんからご安心を。わたしはボーダーを自分の居場所と決めていますから、それを壊したりむざむざ捨てるようなバカなことはしません。これでも不安なら忍田本部長にでも言いつけて処分してもらってもかまいませんよ。ちゃんとその時の覚悟もしていますから」

 

東はツグミが並の大人よりもはるかにしっかりとした考えを持って行動していることを良く知っている。

そんな彼女が自分の言動に責任を持ち、万が一の時の覚悟もあるというのだから、もうこうなったら好きにさせるしかないだろう。

 

「わかった。きみの好きにすればいい。…それはそうと、きみがボーダーで戦う理由だが、自分のために戦っているというのは初耳だった。俺はてっきり市民のみんなを守りたいからというのかと思ったぞ」

 

するとツグミはクスクス笑って答えた。

 

「まさか、そんなわけないじゃないですか。他人のために生きるのはとても難しいことなんですよ。他人の気持ちなんて100%理解できるはずもなく、その人のために良かれと思ってやったことだって当人にとって迷惑だってこともあります。なによりも他人のために生きるってことは多かれ少なかれ自分を殺さなきゃできません。そんなの疲れるだけです。そんなことをしていればストレスが溜まり、他人に対しての思いやりなんて生まれはしません。だからわたしは自分の手の届く範囲の幸せだけを求めることにして、そのために全力を尽くすことにしているんです。それが結果的に市民を守ることになっているだけですよ」

 

「……」

 

「みんなが他人を思いやって優しい世界を築くって理想かもしれませんけど、それよりもひとりひとりが自分の身近な幸せを大事にしようとすれば、無理をしなくてもすべての人間が幸せになれるとわたしは思うんです。そもそも人間という生き物は他人に対して何かをするのに見返りを期待しているものです。その見返りがお金といった具体的なものでなく他人からの賞賛だとか、自分が自分よりも弱い者に手を差し伸べたという自己満足でもかまわない。それが得られないなら誰も動きたくないと思うものです。聖人君子でもないかぎり自分を殺して他人のために生きるなんて不可能だとわたしは考えています。ああ、もちろん自分勝手に生きろというのではありませんよ。そのために社会のルールってものがあって、それをみんなが守ることで世界は回っていく。だから誰かがルール違反をすると不都合が生じるから守らない奴は罰を与えられる。罰を受けたくないから我慢してルールに従う。ルールというもので縛り付けておかないと秩序を保てない未熟な生き物ですからね、人間って」

 

「だから秀次が近界民(ネイバー)を仇だと考えてボーダー入隊したことも、復讐のために戦っていてもかまわない、か…」

 

「はい。重要なのは手段ではなく結果。『市民の生命と財産を守る』ことになっていればそれで十分なんですから。ただし市民はうるさいですからね、自分たちのために戦っているのではなく私怨によるものだと知れば大騒ぎする連中も出ることでしょう。だからボーダー隊員の心の中は秘密にしておいた方が良いです」

 

ツグミはそう言って自分の唇に人差し指をそっと添えて「しーっ」という意味のジェスチャーをした。

 

ツグミが三輪に対して理解を示す態度であったことは東にとって好ましいことである。

三輪はツグミの態度に困惑しているようだが、彼女が「私怨による戦い」を否定しなかったことで自ら歩み寄ろうとする意思が芽生え始めていた。

ツグミはまだ三輪に対して仲間意識がないが、仲間として認めることになれば共に戦うことを拒むはずがない。

 

(俺は秀次に対して私怨で行動するなと言ったが、辛い気持ちを無理やり押さえつけて我慢させるよりも霧科のようにルールさえ守れば好きにしてかまわないというやり方の方が良いのかもしれない。霧科は家族を喪った仲間の姿を見ているし、彼女自身も家族同然の仲間を亡くしているのだから俺よりも秀次の気持ちに歩み寄れるのだろう。初めはこのふたりを同じ部隊(チーム)にして大丈夫かと心配したが、俺の取り越し苦労で終わりそうだな)

 

東隊としての未来に光明が見えたものだから安心したらしく、東の表情もいつの間にか穏やかなものに変わっていた。

 

こうして東隊の初任務は無事に終わった。

ここで起きた「事件」は東と三輪、そしてツグミの他に誰も知ることはなく、三輪が命令無視したことも、ツグミが「ルールさえ守れば大抵のことは許される」などという城戸や忍田に聞かせられない発言をしたことも報告書には記されていないので3人だけの秘密となる。

三輪がツグミに対して敵意を捨てて仲間意識を持つようになったことでふたりの関係は良好なものとなり、彼女が近界(ネイバーフッド)遠征で近界民(ネイバー)の捕虜を逃亡させるという隊務規定違反を犯すまでの約2年間ずっと続くのだった。

 

 

 

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