ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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204話

 

 

狙撃手(スナイパー)の合同訓練の時にしか本部基地に来ないツグミだが、B級ランク戦が始まるとその観戦のためにやって来るようになった。

ただし特定の2部隊(チーム)が出場する試合だけである。

その2部隊(チーム)とは鳩原のいる二宮隊と、()東隊のふたつである。

東は「才能はあるが問題を抱えている隊員」の()()で苦労したものだから、「才能のありそうな若者を育てるため」という理由で一旦部隊(チーム)を解散していた。

そして小荒井と奥寺という有望な中学生が入隊してきたことで、彼らを自隊に迎え入れて「()東隊」が発足することになったのだ。

もっとも小荒井が東の脚に1時間すがりつき隊長になってくれるよう嘆願し、その根性と言うか熱意に負けたというのが真相らしい。

とにかく東はツグミを育てたことで「若い逸材を育てることの楽しさ」を知り、自分が防衛隊員でいることのできる間は積極的に若手育成に励みたいと考えた結果である。

そうなると東の見込んだ新人たちのことが気にならないはずがなく、おまけに小荒井と奥寺は彼女と同い年であるから興味をそそり、自分の訓練時間を割いてでも観戦しようという気にさせてしまう。

しかしB級になったばかりの新人であるからトリガーの技術うんぬんではなく東の指示どおりに動くことで精一杯で、初戦はお世辞にも面白いとはいえないものだった。

一方、二宮隊はA級を目指しているくらいだし、何よりも二宮が東の薫陶を受けているのだからそれなりの戦術を見せてくれた。

二宮は自分が新しい部隊(チーム)を作ろうと動き出した時、狙撃手(スナイパー)の重要性を考えて真っ先にツグミをスカウトしたくらいだ。

この時、ツグミは二宮の部下になるのが嫌なのではなく、自分が無所属(フリー)でいたいからと言って断っており、そこで鳩原がスカウトされたという経緯がある。

ただしこの時点で彼女の弱点について誰も気付いていなかった。

そのことがこれから先に起きる「悲劇」の原因となるのだが、誰にも彼女を責める資格はない。

行方不明の身内を探したいという気持ちや、人を撃つことに拒否反応を起こすのは人であれば当然のことなのだから。

 

二宮隊は順調にポイントを獲得していき、同じくA級昇格を目指す風間隊との頂上決戦はA級部隊(チーム)同士の戦いと見紛うばかりの白熱した試合となった。

今期のランク戦でA級部隊(チーム)へ昇格するのはこの2部隊(チーム)だろうと噂されていた中盤戦で「事故」は起きてしまった。

Round6の午前の部、二宮隊、諏訪隊、那須隊の三つ巴の試合は二宮隊有利で進んでいた。

鳩原はその狙撃技術を存分に活かして二宮隊の勝利に貢献していたのだが、彼女は初めて「誤射」してしまったのだ。

試合で敵を撃つのは当たり前のことで、二宮、犬飼、辻の3人以外は誰もがその狙撃が鳩原の意思であったと信じていたくらいだ。

しかし明らかに堤を撃ったのは彼女にとって「誤射」なのである。

彼女は辻と対峙していた堤の散弾銃(ショットガン)を狙って撃ったのだが、堤が急に身体の向きを変えたものだから鳩原が撃った弾は堤の背中に命中してしまった。

トリオン供給器官を撃ち抜かれた堤はその時点で緊急脱出(ベイルアウト)となる。

鳩原は顔面蒼白となり、人を撃ったというショックで彼女は戦闘不能に陥ってしまった。

そこで居場所がバレて隙のできた彼女が敵に討ち取られるのを危惧した二宮は彼女を強制的に緊急脱出(ベイルアウト)させた。

幸いなことに試合には勝利し、彼女の弱点は他の隊員にはバレなかった。

試合後に鳩原は嘔吐し寝込むことになったということを後日ツグミは二宮から知らされた。

ツグミはその時の鳩原の気持ちは自分が初めて人を斬った時のものと同じであると悟り、彼女が自ら立ち上がるまでそっとしておくのが最良であると考えて、合同訓練に参加できずにいた鳩原のことを心の中だけで気遣っていた。

鳩原もこれではいけないと猛省したようで、これまで以上に訓練に身を入れた。

その結果、二宮隊は次期のランク戦で1位となり無事にA級昇格となったのだが、それは果たして鳩原のためになったのか…

彼女がどういう道を辿ったのかを知っている現在であればA級昇格がアダとなったといえるのだが、この時にはまだ二宮隊の昇格を手放しで喜んでいるしかなかった。

遠征選抜試験にも無事合格したのだが、彼女の「人を撃てない」ことが上層部の耳に届き合格を取り消されたことで遠征には参加できなくなる。

その時の鳩原の失望は大きかったが、そこで諦めるような弱い人間でもなかったので真面目に合同訓練に参加するだけでなく、ツグミとの自主練習にも精を出していた。

彼女の狙撃の精密さは師匠の東を超えて№1狙撃手(スナイパー)の域に達したのだが、相変わらず人を撃つことができないために当真や奈良坂の後塵を拝する立場に甘んじるしかなかったのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

「あたしはやっぱりダメなやつなんだ…」

 

合同練習が終わって、ツグミと鳩原はいつものように食堂で反省会をしていたのだが、ふと鳩原が宙を見つめながら呟いた。

 

「鳩原さん、どうかしたんですか?」

 

ツグミに名を呼ばれて、鳩原は自分がひとり言を口にしたことに気が付いた。

 

「あたし、何か言ってた?」

 

「ええ。自分はやっぱりダメなんだ、って。前にも同じようなことを言って自分を卑下していましたが、A級になってからそんなことを言わなくなっていたじゃないですか。それなのにまたですか? 誰かがあなたの悪口を言っていたとしても、そんなことを気にしなきゃいいのに」

 

鳩原は首を横に振って言う。

 

「誰も悪口なんて言わないわよ。ただ…あたし自身がそう思うだけ。だってせっかくA級になったというのに二宮隊は他の部隊(チーム)と戦っても勝てなくなったから」

 

「それはそうでしょう。なにしろA級ですからどの部隊(チーム)だって精鋭揃いです。B級の時のように順調にはいきませんよ」

 

「でもそれはあたしが武器(トリガー)を壊すことしかできなくて得点に繋がらないから。もしあたしじゃなくてツグミちゃんが二宮隊の隊員だったら今頃はもっと順位が ──」

 

「ストーップ! それ以上言うなら怒りますよ」

 

ツグミは手のひらを鳩原に向けて言う。

 

「もし…なんていう仮定の話なんてナンセンスです。まあ、たしかにそんなことを考えたくもなるでしょうが、くだらないことを考えている暇があったら他に考えることとかやることがあるでしょ? それに()()二宮さんが『ダメなやつ』を自分の隊に残しておくはずがありません。役立たずな人間ならとっくに追い出して新しい人間をスカウトしていますよ。あなたは二宮さんに見限られたという認識があるんですか?」

 

「いえ、そんなことはないけど」

 

「じゃあ、二宮さんにとってあなたは『ダメなやつ』ではないということです。自信持ってくださいよ。次の遠征では参加人員を増やすらしいですから、今度こそ選抜試験に合格して近界(ネイバーフッド)へ行かなきゃ、って気合を入れて訓練に励みましょうよ。遠征は部隊(チーム)の順位に関係なく、選抜試験で合格すれば参加できるんですから」

 

ツグミの言い分はもっともで、二宮の性格なら「役立たずは俺の部隊(チーム)には不要だ!」とか言いそうであるから、それがないということは鳩原が二宮隊に必要な人材であると認められていることになる。

ただ二宮が何も言わないことが逆に見捨てられたのではないかと勘違いさせる要因にもなるが、その様子もないことだから自虐的になる必要などないのだ。

鳩原を励ますためにツグミはそう言うのだが、内心は複雑であった。

 

(鳩原さんが近界(ネイバーフッド)へ行くために必死なのはわかる。行方不明の弟を探したいという気持ちは同情できるし、できることなら彼女の願いを叶えさせてやりたいと思う。でも彼女は大事なことに気付いていない。近界(ネイバーフッド)は人間が人間を殺す戦争をやっている世界だということを。こちら側の世界にやって来るのはほとんどが捕獲用トリオン兵だから、彼女も日常の防衛任務で職務を果たすことができ、人を撃ってしまう可能性がないからボーダー隊員を続けられる。でも遠征に参加すれば人が撃てないことで自分や仲間を危険に晒すことにもなりかねない。もし自分のせいで誰かが傷付いたら、きっと自分を責める。ランク戦で誤射した時よりもずっと自分を責めることになるんだ。なぜ自分は人を撃てないんだ、自分がダメなやつだから仲間が傷付いたんだ、って)

 

ツグミは自分が遠征の経験者であるから、自分が経験した人間同士の命懸けの戦争と「同じこと」が起きた時の心配をしてしまう。

彼女は人を斬ることも撃つことも罪深い行為であると理解しながら、必要であれば迷いなくできるという強い心を手に入れた。

しかしそんなものは誰にでも、そして一朝一夕に掴めるものではなく、幼い頃からの過酷な経験が彼女を逞しく成長させた結果によるものだ。

 

(わたしの取り越し苦労で済めばいいんだけど、悪いことが起きる場合はだいたい想定以上に酷い状況に陥っていることが多い。だから心配してしまうのよね…。ああ、もう鳩原さんが普通に撃てるようになればいいだけのことなのに!)

 

ツグミが考えるように事態を好転させるには鳩原が人を撃てるようになればOKという単純なものである。

しかしこれが人の心や精神といったものに深く根付いているものだからそう簡単にはいくものではないのだ。

要は本人が自分を変えたいと本心から思うかどうかで、鳩原のように自分をダメだと思い込んで何も行動しない人間はひとりで立ち上がることはできない。

 

(トリオン体での戦いでは首を斬られようとも心臓を撃たれようとも死ぬどころか怪我もしないし痛みさえ感じることはない。だからこそ死を恐れることなしに全力で戦える。そのおかげで防衛隊員は増えたんだし、なによりも誰も死なないで済むのは良いことだと思う。でもだから逆に命の重さを忘れてしまうことになる。鳩原さんのように相手がトリオン体であると頭でわかっていても、いざとなると怖くなって撃てなくなる方が人として普通。わたしや他の防衛隊員のように平気で人を斬ったり撃ったりできる方が異常だわ。…ただしボーダーに入隊した以上はこの『異常』な人間にならないとやっていけないのに、彼女はそれができない。できなければ自分が苦しむだけなのに…)

 

ツグミは自分たちのことを「異常」だと言うがそれは単に目的、つまり近界民(ネイバー)から三門市民を守るために気持ちを割り切っているだけである。

中には戦闘狂で強い敵と戦いたいだけという人間もいる。

しかしその人物でもトリオン体とトリガーを使う世界の中だけで戦っているのであり、実際に人が死ぬとなればトリガーを持つことすら躊躇するはず。

つまり人が死なないという大原則があって戦える世界だから人を斬ったり撃ったりできるわけだ。

ただし100%絶対に人が死なないというものではなく、ツグミが近界民(ネイバー)を斬り殺してしまったり、後には大規模侵攻では換装を解いた修が瀕死の重傷を負うという事実がある。

ただそのようなわずかな可能性を恐れていては戦うことなどできはせず、それが耐えられないなら戦闘員を辞めてオペレーターや裏方の職員になるしかないのだ。

 

(そうはいっても人の気持ちなんてそう簡単に変えることはできない。人を撃てないという当たり前の気持ちを変えるとなれば尚のこと難しい。だけど難しいからって目を背けていては悪化することはあっても改善することはないんだから、何かしら手を打たなければ彼女だけでなく周りの人間も巻き込んで不幸にしてしまうことになる。今の彼女の悩みは部隊(チーム)に貢献できていないと思い込んでいることで、それさえ解消できればいいのかもしれないけど、根本的な解決には至らない。その場しのぎの手段ではいずれそのツケが回って来るんだから。…でもひとまず時間稼ぎとしてでも何かしなきゃ)

 

ツグミは鳩原の問題を解決したいと本人以上にやる気である。

そこで手がかりになりそうな情報を集めることにした。

 

「ねえ、鳩原さんが人を撃てないのは、やっぱり弾が当たった時に腕がちぎれたり、身体に穴が開くという物理的な現象を目にするのが苦手だからなのかしら?」

 

突然ツグミが問いかけてきたものだから、鳩原は面食らったがすぐに答えた。

 

「ええ。だっていくらそれがトリオン体だといってもやっぱり人の身体が壊れるんだし、誰だって苦手でしょ?」

 

「だとすると、二宮さんや犬飼さんがトリオンキューブで敵の身体を蜂の巣にしたり、辻さんが弧月で敵の首を切り落とす光景も見られないとか?」

 

「う~ん…それは、そんなでもないかな。ランク戦の後の反省会とか次の試合の作戦会議なんかで過去ログを見ることはあるけど、その時にはあんまり抵抗はないから」

 

「ランク戦で敵に斬られたり撃たれたりして緊急脱出(ベイルアウト)したことは何度かありますよね? その時、怖かったですか?」

 

「ううん。特にそういう感じはなかったかな…」

 

ここまでの情報だと、自らが誰かのトリオン体を破壊することには異常なほどの拒否反応を起こすものの、他人の手によるものであれば同じ光景であってもさほど抵抗感はないということがわかる。

人間の身体が壊れる現象を見るのが苦手だというのは誰にでもある心理で、鳩原だけに限ったことではない。

彼女自身が言うように「誰だって苦手」だし、できることなら見たくはない。

ただそれは現実世界において「人体破壊(イコール)死」とであるから本能的に誰もが拒絶したくなるのであり、それがトリオン体であれば「トリオン体の破壊(ノットイコール)死」で、それを理解しているから誰もが戦っていられるし、トリオン体の破壊を見ても理解と慣れによって耐えられるようになるのだ。

 

(ボーダー隊員でいると不死身の身体を手に入れたような気になって、人が簡単に死んでしまう生き物だという意識が薄れてしまう。彼女も斬られたり撃たれたりしても死ぬことがないから怖いと感じない。だったら相手も同じように痛いとか怖いって感じることがないって考えられるはずなんだけどな。…ってことは、鳩原さんは人体破壊に嫌悪を抱くんじゃなくて、自らが関与していることに抵抗感…というか罪の意識が芽生えてしまうんじゃないかしら? 同じ結果を招くことになっても他人の行為には拒否反応は起こさず、自分が関与すると耐えられなくなるんだから)

 

ツグミは質問を続けた。

 

「そうなるとトリオン体の人間を撃ってもその人は痛くも痒くもなくて、おまけにランク戦なんだから勝っても負けても恨みっこなしなのに、どうしてそんなに拒否反応が出るんでしょうね?」

 

「あたしも良くわからない。…でも人は撃ちたくないし、だからこの前みたいに間違って撃たないように訓練を続けているんだ」

 

「そうですね。もうボーダーにはあなた以上の精密な狙撃ができる人はいないくらいに訓練しましたからね。だから武器(トリガー)を狙撃して破壊し、敵を無力にするという形で仲間たちの援護をしている。あなたが得点できなくてもアシストできているから誰もあなたを責めたりはしない。それで納得すればいいのに、自分がダメなやつだって自虐的になってしまう。それなら人を撃てるようになろうと努力するかと思えば、その点に関しては改善しようとする気配もない」

 

「……」

 

武器(トリガー)を破壊して無力化してもトリオンに余裕があれば再度構築できるんですからその場しのぎというか、わずかな時間稼ぎにしかならないです。今のところ二宮さんたちが敵と対峙していて、その時にあなたが遠くから援護射撃をして武器(トリガー)を破壊。その隙に敵を倒すという流れで得点を重ねていますが、逆にわざとあなたに狙撃をさせて居場所を割り出すという形で敵に利用されているのも確かです。ここであなたが得点していれば敵に緊急脱出(ベイルアウト)させられても役目を果たしたといえますけど、ただ敵の罠にはまって1点献上…じゃ自分をダメだって責めたくもなりますよね」

 

「……」

 

「そこであなたが選ぶ道はふたつ。ひとつ目は得点できない自分をダメなやつだって責め続けて周囲に嫌われないようにオドオド生きること。ふたつ目は見苦しくてもジタバタしても自分を変えようと努力をすること」

 

「……」

 

「わたしはあなたがどちらを選んでもかまいませんが、少なくとも前者を選べば友人をひとり失うことになりますけど」

 

「……」

 

鳩原はツグミの出した問いに即答できなかった。

この二択であれば当然後者を選ぶものだが、彼女にはその覚悟がなかったのだ。

鳩原だってこれまで何もしなかったわけではなく、彼女なりに現状を打破しようとしていろいろ考えていた。

トリガーセットにスパイダーを加えて遠距離からワイヤーで罠を張れるかどうか試してみたり、狙撃の弾に鉛弾(レッドバレット)の効果を付与したらどうかとやってみた。

しかしどちらもダメであった。

狙撃手(スナイパー)用トリガーでは距離が離れすぎているために任意の場所にワイヤーを張ることは不可能で、まったくの役立たずであった。

そして鉛弾(レッドバレット)は構造上射程が保証されている狙撃手(スナイパー)用トリガーであれば使えるだろうと考えたものの、鉛弾(レッドバレット)は「重くする効果」に大量のトリオンを割いているため、その分弾速や射程が下がってしまうというデメリットがあり、彼女のトリオン能力では弾速があまりにも遅くなってしまうため、この案もボツになってしまったのだ。

だからこれ以上何をすればいいのかわからず、見苦しくジタバタしようにも持ち札はもうない。

お手上げ状態で自分をダメなやつだと責めていたのだから、この二択のどちらも選べないわけである。

 

鳩原の様子を見て、ツグミはもうひとつの提案をした。

 

「じゃあ、もうひとつ選択肢を増やしましょう。3つ目は現状維持で狙撃訓練は続けるとして、だからといって何も変わろうとしないのは人として失格なので、意識してメンタル面を改善していくこと。…わたしと一緒に、ね」

 

「!?」

 

鳩原は大きく目を見開いた。

ツグミの出した第3案は鳩原にとって救いであったのだ。

何が何でも人を撃てるようになれという無茶なものではなく、また現状に甘んじることは絶対に許さないという厳しさの中にも優しさが含まれるもの。

そしてなによりも鳩原ひとりに全部を背負わせるのではなく、ツグミ自身がそばにいて一緒に悩んだり苦しんだりしてくれると言っているのだから。

 

「うん、3つ目の案ならやれそうな気がする」

 

「じゃ、わたしも友人(あなた)のために精一杯のことをします。具体的に何をするというわけではないですけど、ふたりでいろいろ試行錯誤していけば何か見付かるはずですから」

 

「ありがとう、ツグミちゃん! あたし、もう自分のことを自分で見捨てるようなことはしないから」

 

ツグミにとって鳩原が友人であるように、鳩原にとっても彼女はかけがえのない友人なのであった。

しかしだからこそあの事件が起きることをツグミは止められなかったともいえる。

友人であるから相手に何も言えないということもあるのだから。

 

 






原作開始の2年くらい前までは狙撃手(スナイパー)女子がツグミと鳩原しかいなかったという設定にしています。
日浦が入隊するまでは女子ふたりですから非常に仲が良かったということにして、お互いを友人と認め合っています。
ですからツグミは鳩原の「人を撃てない」悩みを解決しようと行動することになりました。
もちろん結果は原作どおりになりますから、ツグミは二宮と同じくらい裏切られた気持ちになるわけです。

鳩原が問題を解決するために「スパイダー」を使おうとしたという設定はBBFに載っている鳩原のトリガーセットの中にスパイダーがあったことによるものです。



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