ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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224話

 

 

遠征艇へ帰るにはまだ早い時間なので、ツグミとリヌスは特に目的を定めずにぶらりと街歩きをすることにした。

 

「キド司令のことですが、思っていたよりも物分りの良い人で安心しました。以前に彼には会ってましたが、その時はあなたを拉致した件で最悪の状態だったのでものすごく怖い人だなって感じましたから」

 

「でもいつもあんな顔なんですよ。顔の傷のせいで余計に怖くて険しい人に見えてしまうけど、本当は優しくて朗らかな人なんです。5年前の遠征でここと顔に深い傷を負ったものだから、人が変わってしまって…」

 

ツグミはそう言って自分の胸に手を当てた。

 

近界民(ネイバー)は悪であり、ボーダーはその悪から三門市民を守る正義でなければいけない。城戸司令の立場ではそう言うしかありません。もしあの人が近界民(ネイバー)にも良い奴がいるから仲良くしようだなんて言いだしたら組織が存続できなくなってしまうから仕方がないと思うんです。三門市民の多くが何らかの形で近界民(ネイバー)による被害を受けていますからね。…近界民(ネイバー)との徹底抗戦を掲げる城戸司令と、近界民(ネイバー)と仲良くしようと言う林藤支部長、その中間の考えの忍田本部長という3人がいるからこそ組織が上手く運営できる。以前はあの人の考えが良くわからなくて対立してしまいましたが、話をする機会を得てお互いの気持ちを知ることができました。もちろん他人の気持ちを100%知るなんて不可能ですが、理解しようとする努力をせずに諦めるのはわたしの性に合いません」

 

「努力をせずに諦めるのはわたしの性に合いません…ですか」

 

「はい。もちろんわたしだって自分の手の届かない限界というものを認めざるをえないことがあり、これまでに何度も悔しい思いをしてきたことがあります。でも初めから『無理』だとか『できない』なんて泣き言は言いたくありません。あらゆる手を尽くして、ジタバタ足掻いて、それでも手が届かなかったならその時は諦めます。でも次は同じことにならないように一層精進し、二度と悔しい思いをしないようにしますけどね」

 

5年前の遠征に参加できなかったことを悔い、他人が知れば驚嘆するような努力を重ねてきたツグミ。

今でも剣の早朝稽古を欠かさないのもその表れであるが、見方を変えれば少しでも手を抜いて後に何か不都合があったら後悔するということで、自分をギリギリまで追い詰めているようにも感じられる。

また誰かではなく未来の自分に対して「わたしはここまで頑張ったけどダメだった。精一杯やった結果なのだから許してほしい」と()()()するためにやっているようにも思えてしまう。

その身をすり減らし、トリオン切れで倒れてしまうほど頑張っているものだから、周囲の人間は不安を抱いてしまうのだ。

 

言い訳をするために行動しているという点では千佳の「人が撃てない」問題に似ている一面がある。

ツグミと千佳、どちらもダメであった時に言い訳をするための行動をしていた。

しかし大きく違う点がある。

ツグミは全力を尽くした結果であり、言い訳も自分に対してのことであること。

だから彼女は他人からどんなに責められようと「自分は精一杯やった」という確信があるから辛くても堂々としていられるのだ。

一方、千佳は他人に責められたくないばかりではなく、何も努力をせずに「自分は他の人より弱い」と他人を欺き自分自身にも嘘をついていた。

撃てば「ずるい」と思われ、撃たなければ「おまえが撃たなかったせいで」と責められる。

そう考える時点で被害妄想に囚われていて、非常に親しい仲間 ── 玉狛支部のメンバーや出穂やユズル ── 以外の他人を「自分を責めるかもしれない()()()」だと怯えているフシがまだ見られる。

B級ランク戦Round8で背後から二宮を撃つチャンスがあった時に鉛弾(レッドバレット)ではなく()のアイビスを撃っていれば二宮だけでなく援護に入った犬飼をも一緒に吹き飛ばしていて2点ゲットできたはずである。

この期に及んでも「自分がアイビスを撃ってふたりが吹き飛ばされたら誰かがわたしを責める」と考えていた証拠で、最終的に辻を撃ったのは修が絶体絶命の状況であったから()()()()だと思われても仕方がない。

結果的に()の弾を撃てるようになったと()()()()が、実戦で撃てるかどうかは怪しいものだ。

ツグミは「本当にもうこれ以上はできない」ところまでやった結果「できなかった」で、千佳は「他人の目を気にして保身に走り」周囲の目には「やれるだけやったけどわたしはここまで」と思わせようとしている卑怯者でしかない。

小学生時代のトラウマがそうさせているのだと言えばそうかもしれないが、両親を含めて誰かが千佳を責めただろうか?

たしかに「変な怪物がいて追いかけられる」などと言えば「頭のおかしい子」だとか「嘘をついて大人にかまってもらいたい可哀想な子」だと思われるだろうが、その頃から発生していた行方不明事件に彼女が関わっているなど誰も考えることもなく、誰ひとりとして「○○が誘拐されたのはおまえのせいだ」などと責めたことはないはずだ。

そして青葉が行方不明になったことが千佳の言う怪物の仕業であると考えるはずもなく、運悪くトリオン能力を持ち合わせてしまった青葉がさらわれたことを自分のせいだと思い込むこと自体が傲慢なのである。

それはすなわち「青葉ちゃんの運命をわたしが捻じ曲げてしまった」「彼女を不幸にしてしまった」などと他人の人生に影響力を与えられるほど自分は重要人物だと考えているわけで、それが傲慢でないと言い切れるだろうか?

ツグミはそのことに気が付いていて、千佳に対して厳しく当たることによってすべてが彼女自身の()()妄想であり、他人を信用できず我が身可愛さで他人を傷付けていること、努力をせずにできないフリをして仲間をも騙していたことを「罪」として思い知らせたのだった。

その効果があったのかどうかわからないが、少なくとも()()()()()()撃つことができるようにはなったものの実戦で使えるかどうかはわからない。

不確定要素が多い状態では遠征に参加させるのは難しいが、トリオンタンクとして参加することが決定している以上は()()()この問題を解決せねばならない。

 

 

「リヌスさん、キオンや近界(ネイバーフッド)の国々ではトリガー使いがどんな訓練方法で腕を磨いているのか教えてもらえますか?」

 

ツグミの質問に快く答えてくれるようになったリヌスであるから、軍事機密である訓練内容についても普通に教えてくれた。

 

「ボーダーのような仮想訓練はできませんから、実戦と同じように戦闘体に換装して戦闘をするんです。だから戦闘体が破壊されたらそこでおしまいで、トリオンが回復して再換装できるようになるまでは何もできません。非常に効率が悪いのですがこれは仕方ありませんね」

 

「では一般兵についてはどうでしょうか?」

 

「一般兵…ですか。彼らは生身で戦いますから、実戦形式ですと死者や負傷者が出てしまいます。基本は簡易トリオン銃での狙撃ですから、的当てがメインになります。トリガー使いが換装して敵役をやる時もあります。一般兵が砦の守護をし、トリガー使いがその砦を攻略するという設定ですが、トリガー使いがトリガーを使って生身の一般兵を死なせてしまうわけにはいきませんので、人間を使った動く的当てのレベルでしかありませんね」

 

リヌスの話を聞いていて、ツグミはボーダーの「仮想戦闘システム」がいかに素晴らしいものであるかを再確認した。

トリオンを減らすことがないから延々と戦えるだけでなく、どれだけハードな戦闘をしても死者どころか負傷者も出ない。

もし近界民(ネイバー)がこのシステムを導入して兵士のレベルアップを図ったら恐ろしいことになりそうだが、その心配は一切ないのでツグミは安心している。

なぜならこのシステムを使うためには大量の電力が必要で、近界(ネイバーフッド)ではその電気に代わるエネルギーがトリオンであるから、普通に戦闘訓練をする時以上のトリオンを消費することになり逆に不経済である。

したがって技術を盗まれたとしても実際に使用される恐れはないのだ。

 

(旧ボーダー時代の訓練と同じだけど、ボーダーが隊員をトリオン能力者に限ったのは生身で戦う兵士を採用するほど近界(ネイバーフッド)の戦争に介入していなかったからなのね。簡易トリオン銃だと充填したトリオンが切れたらそこでおしまい。ただの生身の人間が身を守る手段を持たずに戦場の真っ只中にいることになるんだから危険極まりないもの、ボーダーが採用しなかったのは当然だわ。逆に言うと近界(ネイバーフッド)ではトリガー使いが少ないから一般兵にも武器を持たせなきゃならないってことで、そこまでして戦わなきゃならないほど近界(ネイバーフッド)の国々は疲弊しているってことよね)

 

しかし遠征では遠征艇の停泊している場所が戦場の最前線ではないとしても、敵地であることには間違いない。

発見されてしまえば積極的に攻撃されて、そこが最前線になってしまうだろう。

今の状態ではC級隊員の救出のために戦闘員が出払ってしまっている間に攻撃を受ければ一巻の終わり。

留守番をしている唯一の防衛隊員である千佳が応戦しなければ遠征部隊が壊滅せずとも帰国の手段を失うことなる。

そういった重大な責任を負っていることその身に叩き込まなければならないと、ツグミは一般隊員用の訓練メニューとは別のハードな訓練を考えていた。

 

「今度は私があなたに質問をしてもいいですか?」

 

ツグミが黙ってしまったものだから、リヌスの方から声をかけてきた。

 

「あ…はい、どんなことでしょうか?」

 

「あなたは過去に遠征で不祥事を起こし、そのせいで遠征に参加できなくなったと聞いています。ですがアフトクラトルと戦うという少しでも戦力が欲しい状態なのですから、キド司令もあなたに遠征に参加してもらいたいと考えていると私は思うのです。なぜ彼はそのことをあなたに言わないのでしょうか? またあなたから申し出ればきっと許してくれるのではありませんか?」

 

リヌスに限らず誰でもそう思うだろう。

ツグミもできることなら参加したいと思ったことは何度もある。

しかし今の彼女は参加しないからこそできることをやろうとしているから、あえて城戸に頼むようなことはしない。

さらに城戸も彼女にしかできないことをやってもらいたいと考えて、参加させない方針を曲げることをしないのだ。

 

「リヌスさんのおっしゃることはもっともです。ですがわたしは遠征に参加する気はありませんし、城戸司令もわたしに参加するよう命令することはありません。このアフトクラトル遠征の目的はさらわれたC級隊員全員を無事に連れ戻すことにあり、それに伴って参加した隊員が全員無事に帰還することにあります。その目的を達成するためには少しでも成功の可能性の高い手段を用いるのが当然で、わたしと城戸司令は『わたしが遠征に参加しない』ことを選んだのです。まあ、わたしが参加しても成功させるつもりですが、より確実な道を選ぶとこうなるわけです」

 

「ふたりともあなたが遠征に参加しない方が成功の確率が上がる考えているということですか?」

 

「参加しない方がというよりも参加しないからこそできることがいっぱいありますから、そっちの方が効果が高いと判断したんです。こうして新しいトリガーの提案をするとか、参加する隊員の訓練内容を考えるとか、近界民(ネイバー)から情報を引き出してそれをボーダーのために利用するなんてことはわたしにしかできませんからね」

 

ツグミはそう言って意味ありげな笑みでリヌスを見上げた。

 

「わたしは遠征中に捕虜の青年を逃がしたことで処分を受けました。その時のわたしは時間をかけてやっと彼の心を開いてまともな会話ができるようになったと大喜びでいて、これから彼の口からいろいろなことが聞けると期待していたんです。それなのに5日間掛けても何の成果も得られなかったからといってボーダー本部基地に連行しろという命令が下りました。連れて来てから時間をかけてゆっくり聞き出そうということなんでしょうが、そんなことをすれば彼はまた心を閉ざして何も言わなくなってしまうでしょう。だからわたしは城戸司令の命令に逆らったんです。彼には家族がいます。それも18歳の彼が嫌々軍人をやらなければ養っていけないような弱い家族が4人もいるんです。彼を連行すれば彼の家族は稼ぎ頭を失い、路頭に迷うことになるでしょう。それに用がなくなったとして彼を祖国に送り届けるなんてことをボーダーがするはずがありません。いくら捕虜に対して暴力を用いる取り調べをしないとしても、用済みの捕虜に情けをかけるようなこともしないでしょう。そこでわたしは彼と彼の家族を引き離すことを良しとせず、自らの判断で決行しました。だから今でも全然後悔なんてしていません。むしろあの時に城戸司令の命令に従っていたら、それこそ一生自分を責めたと思うんです」

 

「……」

 

「その後の彼がどうなったのかは知りませんが、今でも家族と一緒に仲良く暮らしているならわたしはそれで満足です。処分を受けたことで降格とか謹慎とか不都合なことはありましたが、そんなことは些細なことです。わたしは自分とその周囲の親しい人たち()()幸せなら良い。他人によってその幸せが奪われるのは絶対に許せない。そしてわたしのせいで他人が不幸になるのは耐えられない。そういうエゴイストな人間なんです、わたしって」

 

「つまりあなたが私たちに親身になってくれるのは、自分のせいで私たちの任務が失敗して処分を受けることに罪の意識を感じているからですか?」

 

リヌスは不安そうな目でツグミを見つめて聞くと、ツグミは大きく首を横に振って答えた。

 

「違いますよ。リヌスさんたちはわたしにとって友人です。自分と周囲の親しい人たち()()幸せなら良いとわたしは言ったばかりじゃないですか。あなたたちはタダの近界民(ネイバー)でも侵略者としての近界民(ネイバー)でもありません。わたしの友人の近界民(ネイバー)です」

 

「ツグミ…」

 

玄界(ミデン)の国の中には『隣人』のことを『ネイバー』と呼ぶ言語があります。隣人とは近所に住んでいる人という意味がありますが、その言葉を日常的に使用する人たちにとってはもっと広い意味を持つもので、とある宗教では『宗教の違い、民族の違い、敵・味方に関係なく、その時自分の近くにいる人たちはみな隣人である』と定義しています。わたしはその宗教の信者ではありませんからその教義について正しいとか間違っているとかわかりません。でも異世界に住む近界民(みなさん)のことを隣人(ネイバー)と呼ぶことをわたしは偶然だとは思えないんです」

 

そう断言してから周囲の人々を見渡して続けた。

 

「あそこを歩いているのはわたしにとって無関係な人たちです。でもわたしがボーダー隊員である以上わたしには彼らの生命と財産を守る義務があります。第一次近界民(ネイバー)侵攻の時には死者1200名以上、行方不明者400名以上という犠牲を出してしまいました。その時のわたしは全力を尽くしましたから後悔はありませんが、二度とあのような悲劇を繰り返さないためにより一層の鍛錬を続けています。ただそれは彼らのためではなく、自分の無力のせいで彼らが不幸になってしまったことがわたしには耐えられないからで、彼らに対して愛情や友情などがあるからではないんです」

 

「……」

 

「もし『三門市民の()()()戦う』なんてことにしたら、死力を尽くして戦ってボーダーと仲間たちに多大な犠牲が生じてしまっても、市民から『おまえたちが無力だから』とか『おまえたちのせいで負けたんだ』とか罵られたら我慢できなくて『あんたたちの()()()戦ったのに、その言い草はないだろ!』って言い返してしまいそうなんです。だからわたしが戦うのは自分のためということにしておいて全力を出し切ることができれば、他人の悪口雑言なんて聞き流してしまうことができる。人は誰かのために生きるのではなく自分のために生きるものなんですから、自分の行動に後ろめたさを感じるようなことさえなければ堂々としていられます。わたしはいつでも堂々と生きていたい。そのためにわたしは他人からどのような目で見られても気にしないことにしました。所詮他人は他人。わたしのことを理解してくれる人がたったひとりでも見付けられたらそれはとても幸運なことだとわたしは思っています」

 

「そのひとりというのがジンという人なんですね?」

 

リヌスは自分の口から迅の名を出すのに少し胸が痛んだ。

そして「YES」という答えが出るとわかっていても聞かずにはいられなかったのだ。

しかしツグミの口から出た言葉は意外なものだった。

 

「う~ん…ジンさんは昔からの付き合いで一番気心が知れていて親しいですし、今では恋人と呼べる関係にもなりました。ですが彼とわたしは同じ傷を負っていて、その傷をお互いに舐め合っているだけの『依存』の関係だと他人から指摘されても完全に否定はできません。それにわたしのことを理解してくれているかどうかはわかりません。お互いに相手のことをわかっているつもりだと勘違いしているだけかもしれないからです。親子、きょうだい、夫婦…それらは強い結び付きを持っていますが、結局のところ自分以外の人間は他人です。そういうと血の通っていない冷淡な人間だと思われがちですが、むしろ『家族だから理解してくれるのが当然だ』なんて考え方よりはずっと理にかなっていると思うんです」

 

「あなたの考え方は非常に独創的で、理解できるというか…共感できる部分はありますが、そうでない部分もあります。ですが私も努力をせずに諦めるのは嫌ですから、できるだけ理解して歩み寄れるようにしたいと思います」

 

「そうですか? わあ…嬉しい。…そうだ、せっかくのお出かけタイムを台無しにしてしまいましたから、次のお出かけの際には今日の分と合わせて丸一日リヌスさんにお付き合いします。さっき『どうしてもあなたと一緒に行きたい場所がある』なんて言っていましたからそこに行きましょうね。ところでそれってどこなんですか?」

 

「それは…日帰りで行くことのできる一番高くて見晴らしいの良い場所です」

 

「え? 高くて見晴らしいの良い場所…ですか?」

 

「はい、そうです。その一番高い場所から玄界(ミデン)の景色を見てみたいんです。もちろん見える範囲はこの世界のごく一部でしょうけど、それでもひと目でたくさんの人の営みや美しい景色が見られると思うので」

 

「そういうことですか…。わかりました。だとしたらミカドファミリーパークにしましょう。リヌスさんたちがわたしを拉致した因縁のある場所です」

 

ツグミが指定した場所はリヌスにとって悪い思い出しかない場所である。

そこへ連れて行こうというツグミの意図がわからずに困ってしまった。

 

「高い場所なら三門市北部の山が300メートル級で高い場所ではありますが、眺望が開けていないのであまり景色が良いとはいえないんです。ですがミカドファミリーパークなら標高200メートル弱の山の上にあって観覧車の高さが80メートルくらい。合計すれば山に登るよりはちょっと低いですけど景色は最高です。あなたやゼノン隊長、テオくんにとっては任務に失敗した苦い思い出の場所でしょうけど、()()()()一緒に行って良い思い出に変えてしまいましょう。リヌスさんとのお出かけはまた別の良い場所を探しておきます」

 

「そういうことなら…。ぜひ、お願いします」

 

リヌスはツグミとふたりきりで行きたかったのだが、ゼノンやテオも一緒ということになりショックだった。

しかしすぐに彼女が「別の良い場所」に行くと言ってくれたものだから安堵した。

 

(隊長とテオも彼女と一緒に遊びに行きたいと言っていたからちょうど良い。私ばかりが楽しむわけにはいきませからね。それにちゃんとふたりきりでのお出かけもセッティングしてくれるようですし)

 

リヌスはツグミに見られないように顔を背けてニンマリとした。

 

 

 

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