ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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231話

 

 

迅からの報告を聞くまでもなく、ツグミは東が城門から入って来ることを確信していた。

 

(東さんはわたしの戦術の師匠。あの人はわたしのことを良く知っているからこそわたしの考えが読めずにいて無理に読もうとはしない。この『空城の計』っぽい状況を作れば、あの人は罠であろうとなかろうと入って来るに決まっている)

 

そもそもこの城門を開け放つという行為は単に本隊メンバーに揺さぶりをかけているだけで、ツグミにとっては彼らが城門を抜けて来ようと城壁を乗り越えて来ようとどちらでもかまわない。

ただ東なら難しいことを考えず、城門が開いているならそこから入って来るだろうと推測してそのとおりになっただけなのだ。

ツグミは窓枠にアイビス(カノン)の銃身を固定して照準器(スコープ)を覗くと、そこからでも十分に城門を抜けて来た人間の姿が十分に見えることを確認した。

 

(各城門の周囲は門から半径30メートルの半円形の広場になっていて、ここからでも良く見えるようになっている。まあ、戦略上必要なことだものね。5メートルの幅しかない城門だから正面にしか攻撃はできないけど、変化弾(バイパー)追尾弾(ハウンド)を使えば直線上に敵がいなくても問題はない。でもこちらは直線上の敵にしか攻撃できない狙撃手(スナイパー)オンリー。つまり本隊メンバーにとって有利な状況で、東さんがこちらがお膳立てした策に乗ったのはデメリットがないからなのよね。近・中距離に敵がいれば出水さんや二宮さん、加古さんたちの射手(シューター)チームやレイジさんとキョウスケの突撃銃(アサルトライフル)が効果的だし、少しずつでも敵の数を減らしていけば後は力押しで10名の隊員を城内に突入させるだけだもの)

 

ツグミは東の作戦をこう読んでいた。

ただし変化弾(バイパー)追尾弾(ハウンド)を使うとしても敵の位置がわからないと勘や当て推量の攻撃にしかならないので効果がイマイチとなってしまう。

 

(敵の位置がわかればもっと効率良く戦える。城内の様子がわかれば変化弾(バイパー)は勘で撃つよりもはるかに効果的な攻撃ができるようになるから、かなりの確率で風間隊のメンバーがカメレオンを使って城内に侵入するわね。敵味方双方ともレーダーは使えないから、風間隊の動きは誰にも見えないもの)

 

レーダーが使えないとなれば風間隊のカメレオンは非常に有効なトリガーであり、偵察だけでなくアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)たちの中に飛び込んで、無警戒な状態の彼らを急襲するという手も使える。

ひとりが偵察と報告をし、ふたりが急襲するという手を使えば内と外の両側から挟み撃ちにもできるというものだ。

だからツグミはアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)の中で「防御力に自信のある8名」に囮になってもらい、他の狙撃手(スナイパー)たちには本隊メンバーの()()()()()()()()()()()()()待機するよう指示してある。

そして東が彼女の期待に応えてくれた場合には、彼女の合図でアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)たちは一斉に攻撃することになっているのだった。

 

(ハイレインは大規模侵攻でボーダーに痛い目に遭わされたけど、収穫もたくさんあったはずよね。C級隊員をさらっただけでなく、ボーダーの施設やトリガーについての情報も手に入れた。風間隊とエネドラが戦ったことでハイレインはカメレオンの存在を知っている。レーダーが使えない状況であればカメレオンを使用する隊員を警戒するのは当然。そこを東さんはそこをどう考えているのかしら?)

 

 

 

 

ツグミが東のことを考えているタイミングで、東もまたツグミのことを考えていた。

 

(霧科は敵司令官の立場となって訓練内容を考えている。前回の選抜試験ではクリアをさせることが目的であったから、そう複雑な指示はなかっただろう。しかし今回の訓練ではクリアをさせないようにしているだろうからこちらの動き次第で作戦を変更せざるをえないはずで、この『空城の計』に真似た策に俺が乗るという確信でもなければ安心して高みの見物というわけにはいかないはずだ。…もしや!?)

 

東の頭にひとつの仮説が浮かんだ。

 

(この仮説が正しいなら、俺たちがどんな作戦で来ようとも文字どおり一発で形勢逆転できるじゃないか。たぶん霧科はコントロールルームではなく、このフィールド…それも城郭都市の中心、ベルティストン家の居城にいる!)

 

東は城壁の向こう側にあるベルティストン家の居城の方角を見た。

もちろん今いる場所から城の最上階の部屋など見えるわけないのだが、そこを睨みつけずにはいられなかったのだ。

 

(しかし俺の力ではどうすることもできない。かろうじて奈良坂ならギリギリ届くだろうが、アイビスの威力は使用する人間のトリオン量に比例する。奈良坂は6で霧科は18で撃ち合いではあきらかに力負けするな。だとすれば殺られる前に殺るしかない、か…)

 

東はツグミがベルティストン家の居城の上階の部屋にいることに100%確信は持てないが、これまでの彼女の行動や思考パターンを総合し、かなり高い確率で「まず間違いない」と判断した。

 

「風間、ちょっと来てくれ」

 

東は風間を呼ぶと自分の仮説について話し、風間隊に別行動を命じた。

 

「この作戦では霧科が例の能力は使わないということが前提です。そうでなければ奇襲にはなりません」

 

「それはそうなんだが…」

 

「ですがバレていたらそれはそれで俺たちの行動が彼女に警戒心を与え、狙撃に集中できなくすることができます。やってみましょう」

 

風間は歌川と菊地原に、そして東は空閑に事情を説明して実行することになった。

さらに他のメンバーの意見を取り入れ、各自の役目に応じた場所で待機。

5分後に作戦を決行するということで、それぞれが自分のスタート地点へ散って行く。

それを眺めていた迅はツグミに報告をすると、彼女は迅の役目は終わったと告げた。

 

[迅隊員の役目はこれでおしまいです。あとは本隊メンバーの動きで少々こちらの対応は変わりますが、基本的には一本道ですので彼らの動きについての報告はもうけっこうです]

 

[じゃあ、これからそっちに戻るから説明をしてくれるよな? 俺にはおまえの考えがさっぱりわからない]

 

[あら、未来視(サイドエフェクト)でも視えないんですか?]

 

[視えるのは()()だけだ。遠くで見ていろと言われたが、その遠くってのはそこでもいいんだろ?]

 

[もちろんいいですよ。でもゆっくりと話をしている時間はないかもしれません。本隊メンバーが動いたということは、そろそろわたしも仕事をしなきゃなりませんから]

 

[わかった。たぶんおまえのことだからアイビス(カノン)で攻撃するんだろ? その射線に乗らないように遠回りして帰る]

 

[了解しました]

 

ツグミは迅との通信を切ると再び窓枠にアイビス(カノン)の銃身を固定して照準器(スコープ)を覗いた。

 

(まだ動いていないみたい。誰の姿も見えないもの。…さて、作戦開始のタイミングはこちらで決めさせてもらいますよ)

 

ツグミはアイビス(カノン)の威力を最小に調整すると、城門の内側約1メートルの地面に向けて1発撃った。

狙撃手(スナイパー)は狙撃地点を知られると不利になるポジションであり、この1発で彼女がベルティストン家の居城の最上階の部屋にいることは誰の目にも明らかとなる。

なにしろ閃光と発射音で狙撃地点がわかるのだから、1000メートル以上の射程を持ちアイビスを使用する狙撃手(スナイパー)となればツグミしかありえない。

つまり彼女は自分が「ここにいる」ことを知らせるようなことをしたのだが、この威嚇射撃は同時に風間隊のメンバーが侵入するチャンスを作ったことにもなる。

彼女が照準器(スコープ)を覗いているということは他のものに意識が回らないということで、その隙に城壁を越えてしまえば後は彼女の視界の死角を選んで進めばいい。

ツグミが地面に穿った穴は直径が1メートルを超えるクレーターのような状態になっていた。

威力最小でその大きさだから最大で撃ったら半径数十メートルの範囲はすべてが吹き飛んでしまうだろう。

そのアイビス(カノン)の破壊力を目の前で見せ付けられたことで城門付近にいた本隊メンバーは愕然とするが、これが彼らの作戦の火蓋を切ることとなった。

 

ツグミの()によって風間隊の3名は遊真のグラスホッパーで無事に城内へ侵入。

続いて東の指示で城門の位置から1メートル外側に京介はエスクードを2枚並べて展開するとちょうど両脇と上辺の凹み部分とで4名が攻撃可能となる。

さらにエスクードの背後に隠れた隊員が攻撃要員4名を両防御(フルガード)で防御するという攻防万全の態勢で前方の狙撃手(スナイパー)たちを倒すことができるというものだ。

 

「よし、まずは正面の敵を一掃する。奈良坂と古寺、加古と木崎の4人で攻撃。続いて正面の敵がいなくなったところで烏丸は城門の位置にエスクードを2枚展開して全体が前進する。正面の敵は排除してあるから、後は出水、二宮、そして小南が炸裂弾(メテオラ)で広場周囲の民家を破壊。その際に巻き上がる土煙りや民家の破片などが煙幕となり、敵の目を欺ことができるはずだ。そこで攻撃手(アタッカー)万能手(オールラウンダー)チームが両防御(フルガード)で突入する。念のために出水、加古、二宮、犬飼の4人は突入するメンバーをシールドでサポートしろ。行動開始のタイミングは俺が合図する」

 

最終確認の済んだ本隊メンバーは行動を開始した。

姿を見せていたアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)はいつの間にかいなくなっており、背後の民家の中や壁の陰に隠れているものとみられる。

しかしこうなることを予測済みであった東は慌てずに指示をする。

 

「正面の建物を破壊しろ。敵をあぶり出すぞ」

 

狙撃手(スナイパー)ふたりは仕事をすることもなく下がり、出水、二宮、小南が繰り上がって5名で射程内にある民家の建物に向けて攻撃を開始した。

トリオン能力の高い隊員たちの通常弾(アステロイド)炸裂弾(メテオラ)であるから防御力ゼロの民家はあっという間に木っ端微塵になった。

もしこの中にアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)が潜んでいたなら戦闘体は破壊されてしまい、生身の身体の状態でにっちもさっちもいかなくなっていただろう。

 

「烏丸、次のエスクードを頼む」

 

「了解」

 

城門のあった位置にエスクードが2枚並ぶ。

ここよりも前に出るとツグミの的になってしまうので、この先は慎重にならざるをえない。

 

(風間たちが霧科を抑えてくれさえすれば…)

 

東にとってツグミのアイビスが一番の驚異である。

よって彼女を風間隊が急襲して制圧すれば他の狙撃手(スナイパー)の攻撃は両防御(フルガード)で防ぐことができると考えていた。

だがツグミも黙って風間隊がやって来るのを待っているはずがない。

 

(もう1発撃っておこうかな? 今度は出力を上げて、っと…)

 

城門の位置にエスクードが立ち塞がっているのを確認したツグミはアイビス(カノン)の出力を上げて、広場の中心に向けて()()する。

それは鼓膜を破るほどの轟音を立てて広場と周囲の民家を木っ端微塵にし、直径が約20メートルで深さが3メートルくらいある巨大な穴が穿たれた。

エスクードがなければその後方にいた本隊メンバーは爆風で吹き飛ばされていたことだろう。

さすがにこの破壊力を見せ付けられたら誰であっても退いてしまうのは当然で、本隊メンバーは後方に移動した。

こうなると風間隊の働きが本隊の勝利を左右することになり、東たちは風間隊からの報告を待つしかなかった。

 

 

 

 

(うわっ…思ったよりも大きな穴になっちゃった)

 

ツグミは東門の広場にできた巨大な穴を見ながら苦笑した。

 

「おまえのアイビスは自爆モードのイルガーを1撃で墜とすことができるほどの威力だ、東さんたちも怖じ気づいて震え上がっているだろうな」

 

声の主は窓から入って来た迅であった。

 

「迅隊員、任務ご苦労さまでした。もうすぐ風間隊のメンバーがやって来ますから、一緒におもてなししましょう」

 

ツグミが微笑みながら言うものだから、迅は彼女の思惑に気が付いた。

 

「最初の1発はわざとおまえの注意が東さんたちに向いていていると思わせて、風間さんたちが城壁を乗り越えるチャンスを作ったんだな?」

 

「わかりました?」

 

「そりゃそうだ。おまえが意味もなくあんな中途半端な攻撃をするはずがないからな。それでこれからどうするつもりなんだ?」

 

「まあ、見ていればわかります。あなたはそこのソファに腰掛けて待っていてください。これから何が起きても狼狽えたりしないで黙って見ていてくださいね」

 

ツグミはアイビス(カノン)をかまえながら迅に言うが、何かを見付けたらしくにやりと笑った。

 

「お客様がいらっしゃったようです」

 

彼女がそう言った次の瞬間、四方にある窓のうち南・西・北からそれぞれ風間、歌川、菊地原がカメレオンを解除しながら飛び込んで来て、スコーピオンをツグミに向けた。

しかし彼らの視線はツグミにではなく迅に向けられ、忌々しいと言わんばかりの視線で迅に訊いた。

 

「何でおまえがそこにいるんだ、迅?」

 

「だって今日はアフト側の人間だから。司令塔のツグミの指示で本隊の様子を探って報告するのが俺の役目で、仕事が終わったからこの特等席で結末を見守ろうと思ってさ」

 

本来なら味方であるべき迅が敵側の間諜をやっていて、それもさも自分たちが来るのを想定していましたという顔でいるのだから腹も立つ。

 

「おまえのことだから結末とやらは視えているんじゃないのか?」

 

「まあね」

 

「だったらその確定した未来をひっくり返してやろう。たしかこの訓練ではアフト側の人間は狙撃手(スナイパー)用トリガーしか使えなかったはずだったな」

 

風間は菊地原と一緒に迅へ、そして歌川はツグミへスコーピオンの刃を振りかざして飛びかかった。

攻撃手(アタッカー)の迅はもちろんだが、アイビス(カノン)を外に向けているツグミには防御しか手段はない。

 

「おっと」

 

迅は上手い具合にふたりの攻撃を避けたが、ツグミは初めから避けたり防御するつもりはなかったようで、歌川のスコーピオンで背中をさされてしまう。

戦闘体にヒビが入っていく途中で最後の力を振り絞るかのようにしてアイビス(カノン)を撃ったが、その弾は地上に向けてではなく空の彼方へと飛んでいってしまったのだった。

そして戦闘体が完全に壊れてしまうと生身の身体になって、その状態で風間たちに対して微笑んだ。

 

「レーダーが使えない状態でのカメレオンってほぼ無敵ですよね。敵に接近するにも悟られることはなく、攻撃の直前まで自分に都合の良い場所で待機できるんですから」

 

「それがわかっていて俺たちを待っていたのか?」

 

「ええ。東隊長ならわたしがここにいることに気付いて隠密作戦を仕掛けてくるとほぼ100%の確率で想定していました。…っと、地上では最後の戦闘が始まったみたいですよ」

 

ツグミが言うように、外から激しい銃撃戦の音が聞こえてきた。

すると菊地原がにわかに険しいものとなり、風間に言う。

 

「風間さん、ヤバイですよ。この音はこの街の外側から聞こえてきます」

 

風間たちはツグミのいた東側の窓から身を乗り出して城門付近を見ようとするが、1000メートルも離れているのだから彼らの視力では見えるはずがない。

 

「歌川、菊地原、戻るぞ!」

 

風間は窓から外に飛び出すと、歌川と菊地原もそれに続いて外へ出て行った。

 

「お疲れさまでした~!」

 

それをツグミは手を振って風間隊を見送る。

すると迅もやっと「読めた」といった顔をして彼女に声をかけた。

 

「おまえ、さっきの空に向けて撃ったアイビスが一斉攻撃の合図だったんだろ?」

 

「正解です。前もって打ち合わせをしてあって、わたしがアイビス(カノン)を撃つのは攻撃のためではなく、本隊メンバーへの威嚇と同時にアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)たちへの合図でもあったんです」

 

「つまり1発目と2発目も?」

 

「そうです。1発目は風間隊を中に引き入れるチャンスを作ってあげただけでなく、城壁の頂面で身を隠していたアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)たちに移動を促すものでもありました。全員にカメレオンを装備させていましたから、菊地原隊員の強化聴覚(サイドエフェクト)さえなければ恐れるものはありません。この段階で32名の狙撃手(スナイパー)たちが城外へ出て、本隊メンバーの背後に移動しました。そして2発目で広場に大きな穴を開けたタイミングで東隊長たちは後退し、風間隊の『敵司令塔を制圧した』という報告を待っていたはずです」

 

「それで2発目は何の合図だったんだ?」

 

「城内にいた8名のアフトクラトル兵士役の狙撃手(スナイパー)たちには本隊メンバーから身を守るために城門から50メートルほど離れた民家の中で両防御(フルガード)をして耐えてもらい、身動きひとつせずにいてもらったんです。そんな彼らに対しての合図で、音が聞こえたらカメレオンを起動して城門の正面に戻って来てもらいました」

 

「それで3発目は城壁の内と外からの挟み撃ちで一斉攻撃か?」

 

「はい。でも微妙にタイミングをずらしていたんです。先に城内の8名が正面から攻撃をし、32名の城外に出た狙撃手(スナイパー)にはその攻撃に気を取られてしまった本隊メンバーに背後からタイミングを少々遅らせて攻撃をするように指示しておきました。本隊メンバーは背後に敵が待機していて自分たちを攻撃してくるなど想像もしていなかったはずです。だって狙撃手(スナイパー)はバッグワームを使うのが常識で、カメレオンを使うはずがないって考えているでしょうから」

 

「なるほど…」

 

「2ヶ月前の大規模侵攻で風間隊はエネドラと戦う時にカメレオンを使用しました。よって敵側もカメレオンの有用性を理解していて、60日もあれば同じ性能のトリガーを開発・実用していてもおかしくありません。ボーダーだって近界民(ネイバー)のトリガーやトリオン兵を解析して自分たちのトリガーに役立てるんですから、アフトクラトルだって同様のことをやっているに違いないんです。一度使用したトリガーは敵側にもう通用しないかもしれないと考えるべきで、同時に敵側もボーダーと同じ手を使って来るかもしれないという想像力を働かせないとダメです」

 

ツグミが迅に説明をしていると、コントロールルームにいる月見からの通信が入った。

 

[ツグミちゃん、訓練終了よ。本隊側から降参を申し出てきたの。どうやら換装が解けて生身になってしまった誰かがイーグレットの弾を背中に受けて悶絶したらしく、それを見た他の隊員が怯えて戦意を失ってしまったみたいなのよ]

 

[そうですか。わかりました、では全員に連絡してください。反省会は会議室で行いますので10分後に集合するように]

 

[了解。お疲れさまでした]

 

通信を切ったツグミは迅に言う。

 

「わたしたちも行きましょう。反省会は訓練と同じくらい重要ですからね」

 

ツグミは迅と連れ立って会議室へと向かった。

 

 

 

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