ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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アフトクラトル遠征
278話


 

 

ツグミたちの乗った艇は無事に三門市に帰還した。

出発した時にはまだ桜の花が舞い散る季節だったが、今はゴールデンウィークも過ぎた5月半ばであるから、頬に当たる風の暖かさに時の経過を肌で感じてしまう。

騒ぎにならないようにと夜間に(ゲート)を開いて艇を例の廃工場の倉庫に着陸させる予定であったが、キオンで新しい艇に変えたことで倉庫に入らないと判断し、急遽目的地をボーダー本部基地の中庭に定めた。

出発した時にはごく一部の人間しか知らなかったツグミたちの近界(ネイバーフッド)行きだが、C級隊員ですら知っているという周知の事実であるから心配はいらないのだ。

ゼノンは三門市北部の山中に(ゲート)を開き、ツグミがボーダー本部と連絡を取る。

幸いなことに沢村が通信室にいたことで連絡はスムーズに行うことができ、三門市上空を飛行して本部基地の中にはに無事着陸した。

 

 

本部に連絡を入れて十数分しか経っていないというのに、中庭には城戸、忍田、鬼怒田といった上層部のメンバーが待機していてツグミたちを出迎えた。

たぶん本部の中で仕事をしていたのだろう。

艇のタラップを降りるツグミの姿を見たとたんに忍田は駆け寄りたくなったのだが、ぐっと堪えてボーダー本部長としての威厳を保ちながら無事の帰還を報告する彼女の顔を見つめた。

 

「城戸司令、忍田本部長、鬼怒田室長、ただいま帰りました」

 

「お帰り、ツグミ。よく帰って来たな」

 

「無事に帰還するという約束で()()()()近界(ネイバーフッド)へ行くお許しを得たのですから当然のことです。詳しいご報告は明日行いますが、まずはアフトクラトルからの客人のご紹介をさせていただきたいと思います」

 

ツグミがそう言うと、迅がエスコートをしてマーナが降りて来て、その後ろにテオの手をしっかりと握ったレクスがついて行く。

そして城戸たちの前まで来ると、ツグミが紹介をした。

 

「マーナさん、こちらがボーダー最高司令官の城戸正宗と、本部長の忍田真史、そして開発室長の鬼怒田本吉です」

 

すると城戸から順に挨拶をした。

続いてツグミはマーナを城戸たちに紹介した。

 

「こちらのご婦人がアフトクラトルのディルク・エリン氏の令夫人、マーナ・エリンさんです」

 

「マーナ・エリンでございます」

 

マーナは洗練された身のこなしで城戸たちに挨拶をする。

 

「そしてこちらがエリン氏の御子息のレクス・エリンくんです」

 

「初めまして。レクス・エリンです。どうぞよろしくお願いします」

 

レクスはきちんと挨拶をするが、ほんの少しだけ不思議そうな顔をしてツグミの顔を見た。

ツグミは微笑みながら無言で頷くと、レクスも同じように笑顔で頷いた。

 

(この人たちもボクのことを変だって思っていないよ。この太ったおじさんはボクのことを本当は女の子じゃないかって思っているみたいだ)

 

(でしょ? わたしが言ったように玄界(ミデン)では男の子が女の子の服を着ていても変だって思わない人がいっぱいいるのよ。それに本人が好きで似合っていたら何も問題はないもの)

 

というような会話がテレパシーで行われているかのようだ。

 

「城戸司令、このおふたりは慣れない旅で疲れています。今夜はこれくらいにして詳しいお話は後日ということでよろしいでしょうか?」

 

ツグミが城戸に言うと、彼は答えた。

 

「もちろんだ。だが夫人と御子息はどこに滞在してもらうんだ?」

 

「今夜はひとまずわたしの家に泊まってもらいます。よろしいですよね、忍田本部長?」

 

いきなりそう言われた忍田は驚くが、他に手段はない。

 

「あ、ああ、それがいい。ふたりのお世話はおまえに任せる」

 

「了解しました。…あ、この艇のことですけど、どこか停めることのできる場所はないでしょうか? ゼノン隊長のトリガーがありますから、場所は少しくらい離れていてもかまわないです」

 

「この艇をか? 前の艇よりも大きくなったから例の廃工場には置けないのだったな」

 

「はい」

 

忍田が少し考えると、城戸が言う。

 

「忍田、()()三門軟石の採掘場跡でいいだろ。あそこなら広さは問題ないだけでなく人目にもつかない」

 

「あ…なるほど。…ツグミ、タブレットはすぐに使えるか?」

 

忍田がツグミにそう訊くと、彼女はさっとタブレットPCを取り出した。

 

「いつでもOKです」

 

「相変わらずだな。では今から表示するポイントに艇を移動させてくれ。市街地からはかなり離れているが、城戸さんの言うようにここなら問題ない」

 

ツグミの持つタブレットPCに三門市の地図が表示され、その中で山間部の一地点に赤く場所を示す点が点滅している。

ここはかつてツグミと迅がプラーヌスという国からの亡命近界民(ネイバー)と出会った場所で、ここでの経験が彼女の以後の行動に大きく影響しているのだが、近界民(ネイバー)と会ったという記憶は封印されていて覚えてはいない。

 

「こんな山の中に廃坑跡があるなんて知りませんでした。城戸司令も忍田本部長もよくご存知ですね?」

 

「まあ、な…」

 

言葉を濁す忍田。

ツグミのために記憶を消したのだが、そのことを知られたら面倒なことになるのだから当然だ。

それを知らぬツグミはゼノンにタブレットPCを見せながら指示を出した。

 

「ゼノン隊長、この場所に(ゲート)を開いて艇を移動することはできますか?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

「でしたら今夜は艇で待機していてください。明日の朝、わたしの家に来てくだされば久しぶりに和食をご馳走できますよ」

 

「それは楽しみだ。ではさっそく移動させてしまおう」

 

ゼノンはリヌスとテオに艇に乗るよう指示すると自身のトリガー「タキトゥスの(ブラック)トリガー」を起動して(ゲート)を開く。

そして自身も艇に乗り込むと、リヌスの操縦する艇は静かに(ゲート)の中へと消えて行き、そして(ゲート)は閉じられた。

するとツグミが忍田に言う。

 

「忍田本部長、大変申し訳ないのですがマーナさんとレクスとわたしを車で送ってくださらないでしょうか?」

 

「ああ、もちろんかまわない。…それでは私たちはお先に失礼します、城戸さん」

 

忍田が城戸に挨拶をすると、迅も同様に言う。

 

「じゃあ、俺も玉狛に帰ります。早くヒュースに教えてやりたいですし、他の連中には事情を説明しなきゃいけませんからね」

 

「では、私が送って行こう。林藤に話があるからちょうどいい」

 

城戸が送ってくれると聞いた迅は少しだけ嫌だという顔をしたが、これは避けて通れないことだとわかっているから素直に従うことにした。

 

「すいませんね、城戸さん。じゃあ、お願いします」

 

そしてひとり残された鬼怒田は仕事がまだ残っているということで研究室(ラボ)へと戻ってしまったのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

「忍田本部長、わたしたちのことは隊員や職員たちにどのように伝えられているんですか?」

 

助手席のツグミが忍田に訊いた。

 

「ああ、そのことなら近界(ネイバーフッド)()()()()と技術交換を行うための下準備に城戸司令が自分の直属であるおまえと無所属(フリー)の迅を派遣したということになっている。アフトクラトルやキオンという国の名は出していないが、勘のいい奴はなんとなく気付いているみたいだ」

 

「そうなるとわたしは誰かに聞かれても『いずれ城戸司令からお話があります』とか言っておけば良いということですね?」

 

「そういうことだ。もっとも明日おまえが城戸さんたちにどのような報告をするかでどこまで話すかは決まる。それでどうだった? おまえの想像していたようになったのか?」

 

忍田に訊かれると、ツグミは意味ありげな笑みで答えた。

 

「それはまだ教えられません。わたしは城戸司令の直轄の部下ですから、司令にもまだ言っていないことを本部長にお教えできませんよ。明日の報告会まで楽しみに待っていてください」

 

「いや、そういうのではなく、おまえが近界(ネイバーフッド)でどんな経験をしたのかを父親として聞きたいんだが」

 

「ボーダーでの活動ですから、家族であっても無闇に話してはいけない規則です」

 

「それはそうだが…」

 

「フフッ、冗談ですよ。40日近くも娘が旅をしてきたんですから聞きたいことがあるのは当然です。話したいことは山ほどありますけど、先にやらなければならないことの方がすっと多いんです。そちらを片付けたらゆっくりとお話します」

 

ツグミはそう言ってため息をついた。

 

(なにしろボーダーに関することだけじゃなく、わたし自身の将来にも関わる真実を知ってしまったんだもの。あまり先延ばしにはできないけど、やるべきことをやっておかないと()()()に正しい選択ができなくなっちゃう。今はまずアフトクラトル遠征を成功させることに専念しないとね)

 

ツグミは車窓に視線を移した。

そこには近界(ネイバーフッド)の国々にはない「眩い光に満ち溢れた景色」がある。

当たり前すぎて特に意識したことのないものであるが、久しぶりに見てみると懐かしいというよりも自分の生まれた環境が非常に恵まれていたのだと思い知らされた。

アフトクラトルやキオンでは首都であっても夜になれば明かりは最低限のものとなり、街灯といった照明はほとんど見かけなかった。

それは貴重なトリオンを無駄遣いしたくはないということで、庶民はトリオンで点灯する照明など使うことすらできずにいた。

そんな近界(ネイバーフッド)の現実を見てきたからこそ、現在の玄界(ミデン)が素晴らしく感じられるのだ。

マーナとレクスも後部座席に座って車窓の景色を興味深げに見入っている。

駐車場で自動車を見たふたりはそれが人間を乗せて動く乗り物だということすらわからずにいた。

アフトクラトルの貴族ですら馬車を利用していて、玄界(ミデン)ではアフトクラトルにはない技術の乗り物を庶民が普通に使えることを知ってさらに驚いていたのだ。

そして夜でも明るい街中を大勢の市民が歩いている様子はアフトクラトルではありえない光景なのである。

なにしろ(ゲート)を抜けてボーダー本部基地まで三門市上空を飛行していた際、レクスは地上の様子を見て「玄界(ミデン)は地面に星がたくさんある」と言ったくらいだ。

だからレクスにとって今は星の海の中を進んでいるようなものなので、その興奮ぶりは生まれて初めて遊園地に連れて行ってもらった子供と同じ。

見るものすべてが自分の知識や経験にないもので、どれもが魅力的なものに感じられるのである。

 

忍田家に帰る途中、ツグミたちはスーパーマーケットに寄って翌日の朝食の材料を購入したのだが、そこでもマーナとレクスは信じられないという顔で商品を見ていた。

アフトクラトルでは商店であろうと市場の屋台であろうとも日の出から日の入りまでの営業であるから夜間に店が開いているというだけでも驚きなのだが、その品揃えが彼女たちの想像をはるかに超えるものであったのだから無理もない。

1軒の巨大な店舗で野菜、肉、魚、加工食品等なんでも扱っているというのは近界(ネイバーフッド)にないシステムなのである。

ツグミに訊きたいことがたくさんという顔のレクスだが、玄界(ミデン)ではあまり目立つ行為はしないという約束になっているので我慢しているようだ。

 

(この分だと家に着けばとたんに質問攻めにされるわね)

 

ツグミはそんなことを考えながら買い物をしていたが、まさのそのとおりとなった。

彼女が荷物の片付けや寝室の準備などをしている横でレクスは「どうして?」「あれは何?」と見てきたものすべてについて彼女に聞きまくっていた。

好奇心の塊と化したレクスに対してツグミは面倒くさがらずに丁寧に教えてやるのだが、話をしていると彼が8歳という年齢にしては知能が高くて一度教えたことはきちんと覚えるし、未知の世界に対して気後れすることなく何でも吸収しようとする面が自分に似ていると気が付いた。

 

(レクスくん…この子は近界(ネイバーフッド)玄界(ミデン)の争いや恨み辛みなんてものと無縁だから、大人が正しく導けばいずれはふたつの世界の架橋になりたいというボーダーの創設理念を継いでくれる存在になってくれるかも知れない)

 

そう思うとツグミの胸にはレクスを正しく導く大人になりたいという気持ちが生まれ、エウクラートンの女王のことが心配でありながらも玄界(ミデン)への執着が強まっていく。

幼い頃は忍田への依存の塊であったツグミだが、周囲の迅や城戸たちボーダーの仲間に守られているうちに自分も強くなってみんなを守りたいという気持ちが生まれた。

その気持ちが自分の手の届く範囲内の幸せさえあればいいという利己的な考えになり、他のものに対して関心が薄れていく。

そのまま他人に無関心でいれば良かったのだが、ボーダー隊員でいる以上は近界民(ネイバー)との関わりができてしまうのは必然で、何人もの近界民(ネイバー)と出会ったことで視野が広がり、彼女にとっての「守るべきもの」が増えてしまった。

彼女は自分の手の届く範囲なんて広い世界から見ればほんの一部であるが、その自分の周りの狭い範囲の幸せだけを求めるにしてもそれを取り囲む広い世界と無縁ではいられないのだという「真理」に行き着いてしまったからだ。

 

(レクスくんも今は自分と自分の家族が幸せならそれで満足していられるだろうけど、そのうちにわたしやジンさんも大切なものの一員に加えてくれると思う。ううん、ゼノン隊長やリヌスさんやテオくんだって同じ。そして玄界(ミデン)で暮らしていればそのうちに増えていくに違いない。それは彼にとって不幸じゃないけど、いつかわたしのように悩む時が来るかも知れない。その時にわたしは導く者になりたい。そのためにもわたしが見本となれるような人間にならなきゃ)

 

こうしてツグミはまたひとつ「やるべきこと」と「守るべきもの」がそれぞれ増えてしまったのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

翌朝、忍田家の朝食は普段と違って賑わっていた。

ツグミと忍田の他にゼノン、リヌス、テオ、それにマーナとレクスが加わり、さらに迅とヒュースまでいるのだ。

前夜、玉狛支部に帰った迅はヒュースにアフトクラトルでの出来事を話し、ディルクだけが残ってマーナとレクスが来ていることを知ると早く会わせろと言い出したらしい。

ヒュースの気持ちはわかるものの、夜間に訪問するのは無礼であるとして朝まで待ってもらったのだ。

久しぶりに再会したヒュースとマーナとレクスは涙を流して喜び、積もる話を始めた。

その間にツグミは9人分の食事の支度をしなければならず、リヌスやテオに手伝ってもらいながら食卓を整えた。

そして賑やかな食事を終えると2台の車に分乗して全員でボーダー本部基地へと向かう。

目的はもちろん近界(ネイバーフッド)であったことの報告会である。

9人のうち6人が近界民(ネイバー)であるというのだから、三輪がツグミたち一行と出会ってしまったら由々しき事態となるのは火を見るよりも明らかで、忍田がヒュースとマーナとレクスを案内して応接室へ、ツグミと迅が変身トリガーで姿を変えたゼノンたちを会議室まで連れて行くことにした。

 

 

 

 

ツグミたちが会議室へとやって来ると、そこにはすでに唐沢がいた。

 

「唐沢部長、おはようございます。ずいぶんとお早いですね? まだ開始時間まで20分以上もありますよ」

 

「おはよう…と言うよりは久しぶり、かな? きみたちの冒険譚を早く聞きたいと思って気が急いてしまったみたいだ」

 

「外務・営業とはあまり関係ないお話ですよ」

 

「おれ個人の興味さ。きみはなかなか面白い人間だから、きっと近界(ネイバーフッド)でもおれたちの想像もできないようなことをしてきたんじゃないかってね」

 

「ええ。面白い旅でしたよ。収穫もそれなりにありましたし。ところで唐沢部長にお聞きしたいことがあるんですけど」

 

「何?」

 

「例の寮のことです。あれからずいぶん経っていますけど、もう入居は始まっていますか?」

 

例の寮とはツグミが入居する予定の寮で、彼女が出発する頃はリフォームがほぼ終わっていた段階であった。

それから40日も経っていれば状況は変わっているはずなのである。

 

「いいや、きみが近界(ネイバーフッド)から帰って来るまではすべて保留にしておけという城戸司令の指示があったからそのままになっている。でも生活に必要な家電一式は搬入してあるから、あとは布団と身の回りの消耗品さえあればいつでも生活できるようになっているよ」

 

「それはちょうど良かったです。わたし自身がすぐ入居したいと思っていたんですけど、短期になるかと思いますが5人ほど住む場所を探していたものですから」

 

「それはきみの友人の近界民(ネイバー)のことだね? もしかしたらそこの3人がそうなのかい?」

 

唐沢もゼノンたちのことを知っているからそう思うのは当然だ。

 

「はい。彼らはキオンの方ですが、他にアフトクラトルからの要人がふたりいらっしゃいますので、わたしが全責任を持ってお世話することになっているんです」

 

「それなら全館貸切状態にすることになりそうだね。それでアフトクラトルの要人というのは今日会えるのかい?」

 

「はい。報告会の後にアフトクラトル遠征の件で同席していただくことになっていますから。もしこのあとお時間があるなら寮の件で話を詰めたいと思うんですけどいかがでしょうか?」

 

「ああ、かまわないよ。そうなると思って今日の午後は開けてある。きみのお願いなら最優先で叶えてあげた方がおれとっても都合が良いことになるからな」

 

「恐れ入ります」

 

ツグミと唐沢が話をしていると、そこに迅が介入してきた。

 

「唐沢さん、たしかその寮って9室あるんですよね?」

 

「ああ。よく知ってるな?」

 

「まあね。それで俺も玉狛支部を出てそこに住もうかなって思っているんですよ。林藤さんには許可はもらっているんで、あとは城戸さんがOKなら即入居ってことになってます。あ、もしかしたらヒュースも一緒に入寮するかも知れません。アフトのふたりとは家族のような関係なので、玉狛よりも寮の方がいいって言うでしょうから」

 

「ふ~ん…。それにしても近界(ネイバーフッド)のニ大軍事国家のアフトクラトルとキオンの人間が同じ家で暮らすというのだから不思議なものだね。こんなことができるのはやはりツグミくんのおかげかな?」

 

「たしかにアフトクラトルとキオンは対立関係にあるでしょうけど、国民レベルなら敵とか味方とか関係ないんです。戦争とは国同士の争いであって、個々の国民には相手国に対する恨みとか憎しみなんてありませんから。わたしは特に何もしていません。あえて何かしたというのなら、双方の国の人間と友人になったということだけです」

 

ツグミは平然と答えた。

アフトクラトルやキオンの人間と親しくなることすら大変なことで彼女にしかできないというのに本人だけがまったく気付いていない。

そこが彼女らしいと唐沢は心の中で苦笑するのだった。

 

そんな会話をしているうちに根付や鬼怒田といった上層部のメンバーがやって来て、忍田と城戸が一緒に会議室に入って来たところで報告会が始まった。

 

 

 

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