ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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306話

 

 

「時間も迫ってきておりますので以上で記者会見を終わらせていただきますが、最後に城戸司令から市民のみなさんに向けてひと言お願いしたいと思います」

 

根付に促され、城戸が自分の席で立ち上がると滔々と演説を始めた。

 

「今回の()()()()()()近界(ネイバーフッド)遠征は32名のC級隊員の救出という目的を果たすためにほぼ同数の優秀な隊員たちを派遣することになります。未知の部分が大きい遠征ですが絶対に成功させなければならない重要な任務で、本来なら私自身が率先して赴かなければならないというのに今の私には戦う力はありません。私は若い彼らに危険な任務を押し付けている無力な大人です。ですからせめて彼らの『大切なものを守るためには自分にできる精一杯のことをしよう』という切なる気持ちを大事にし、彼らの帰る場所を死守することこそが私の役目であると考えています。それは私だけでなく残った隊員・職員たちにとっても同じことで、そんな若者たちを悪意ある者から守ることが私にしかできない役目なのです。このようなことはあるはずはないのですが、万が一隊員や職員が謂われない誹謗中傷を受けるようなことがあれば、それこそ私が全力で対象の人物を叩きのめすでしょう。ボーダーの最高司令官としてできるのは、社会的に無力である()()()()()()の人権と矜持を守ることくらいしかないのですから」

 

城戸の口から「私の子供たち」という言葉が出たことで、観衆は目を見張った。

その言葉には聞いた者たちから好印象を得ようという打算はなく、心からボーダーに集う若者たちを自分の子供のように思っているから出たのだと悟ったからである。

そして彼の姿からは「やると言ったことは必ずやる」というオーラが漂っていて、下手に手出しをすれば社会的に抹殺されるだろうと背筋に寒気を覚えた記者たちもいた。

テレビの画面越しに城戸の覚悟を見せられた市民たちも同様に彼の覚悟を感じていただろう。

 

「市民のみなさん、ここにいる若者たちはいずれあなた方の家族、友人を奪った近界民(ネイバー)と戦うことになるでしょう。それがいつになるのかはまだわかりません。ですが私は彼らに憎悪によって戦うということはさせたくありません。だからみなさんも近界民(ネイバー)に対する憎しみや怒り、恨みを彼らに果たしてもらおうなどとは考えずにいてもらいたい。みなさんには彼らを温かく見守り、帰って来た時には笑顔で出迎えてもらいたいと思います。彼らに必要なのはみなさんの信頼と愛情です。どうか彼らを信じて待っていてください」

 

城戸は自分の気持ちを言い終えると深々とお辞儀をした。

遠征に参加する若者たちはその立場や職種に関わらず自分にできることを精一杯やろうとひとりひとりが自分で考えて行動をすることを覚えた。

ならば大人たちも同様に自分の役目を全力で果たさなければいけない。

そして城戸はボーダーという組織を維持し、戦う若者たちと彼らが帰る場所を守ることが「自分にしかできないこと」だという結論に達したのだった。

これまでの彼は「近界民(ネイバー)は殲滅すべし」という考え方で、第一次近界民(ネイバー)侵攻で様々なものを失った「近界民(ネイバー)は敵」だと考える若者を中心にボーダーという組織を拡大してきた。

これまではそれで良かったのかもしれないが、敵性近界民(ネイバー)と戦うためには友好的な近界民(ネイバー)の協力が不可欠となっていた現在、すべての近界民(ネイバー)を敵とみなして拒絶することはできなくなっていた。

ここ数ヶ月の流れですべての近界民(ネイバー)が敵であると言えなくなってきているのだ。

市民の中には自分の辛い気持ちを近界民(ネイバー)という敵にぶつけて、その怨念や憎悪の感情を生きる支えにしている人間もいるのも事実で、アフトクラトルが第一次近界民(ネイバー)侵攻と関わりがあるとかないとかは関係なく、近界民(ネイバー)であれば誰でもかまわないから「殺された家族の仇討ちをしてくれ」などと言い出す遺族も現れかねない。

遠征に参加する防衛隊員はアフトクラトルへ戦争をしに行くのではなく、C級隊員を救出するためであるからできるかぎり戦闘は避けることを原則としている。

だから戦わずに済むのが最善の道なのだが、帰還して遺族から「おまえたちは何人近界民(ネイバー)を殺してきたのだ?」と訊かれて誰も死なせなかったと答えればきっと怒りの矛先が隊員たちに向けられるだろう。

疲れ果てている状態で「あれだけ派手に遠征に行くと宣伝していて、ひとりも近界民(我々の仇)を殺さなかったのか!?」などと暴言を浴びせかけられたら()()()()ツグミですら心が折れてしまうにちがいない。

ならば普通の人間であったらどれほど傷付くことだろうか。

 

近界民(ネイバー)に対する怨嗟の情がどれほど深くともどこかで踏ん切りをつけなければいけないと誰もがわかっていることだが、何かのきっかけがなければ一歩前に踏み出すこともできない不器用な人間は多く、城戸自身も近界民(ネイバー)を5年以上ずっと憎み続けていて疲れてしまっていた。

第一次近界民(ネイバー)侵攻から5年、そろそろ哀しみと憎しみに囚われている遺族たちにも心の安寧が訪れてもいいはずである。

 

近界民(ネイバー)を憎んで殲滅を目指したところで死んでしまった人間は生き返らないし、なによりも共にボーダーを創設した織羽は近界民(ネイバー)であり、その娘がボーダーの創設時の理念である「近界(ネイバーフッド)玄界(ミデン)の友好の架け橋になる組織」を目指して奮闘しているのを見ていれば城戸の気持ちも傾くというもの。

憎しみや恨みの念を捨てて楽になりたいと思いつつも、近界民(ネイバー)が仇である事実は変わらない。

自分の家族や友人という大切な存在を奪った近界民(ネイバー)を許して仲良くできるはずなどないのだ。

しかしツグミは誰かに近界民(ネイバー)と仲良くしろとも、近界民(ネイバー)を許せとも言っていない。

ただ自分がそうしたいからやっているというのであり、そんな彼女に惹かれて心を開く近界民(ネイバー)がいるのは事実である。

城戸もそのひとりであるから、彼もボーダー隊員・職員や一般市民に近界民(ネイバー)と仲良くしろとも、近界民(ネイバー)を許せとも言うつもりはない。

ただかつての「近界民(ネイバー)は殲滅すべし」という強硬な手段を選ぶことは減ってきていて、むしろ利用できる近界民(ネイバー)であれば最大限に利用するという考え方にシフトしてきている。

人の心はその人自身のもので他人に強制されるものではないのだから、城戸はボーダーの人間だけでなく市民に対しても彼らの思想について強制するつもりはない。

ただし遠征に行く隊員たちに近界民(ネイバー)を憎む心を植え付けるようなマネだけは絶対にさせたくはないと考えて、ひとりでも多くの近界民(ネイバー)が死ねばその数の分だけ溜飲を下げることができるという心の貧しい人間に()()()()()()()が傷付けられないよう釘を刺しておいた…ということであった。

 

 

テレビ画面越しに城戸の様子を見ていたツグミは彼の変容に驚き、同時に喜びの笑みを浮かべていた。

 

(城戸さん…表情が前よりもずっと穏やかになってきた気がする。今度の遠征はこれまでのボーダー活動の大きなターニングポイントになるもので、本来ならもっとピリピリしていてもよさそうなものなのに落ち着いていて、何も不安はないといったカンジ。遠征に参加するメンバーだけでなく三門市に残る隊員たち、それに別働隊として動くゼノン隊の人たちのことも信頼していて、遠征が成功するって信じてくれているんだ)

 

迅の未来視(サイドエフェクト)でもまだアフトクラトル遠征が成功するという未来は視えていない。

C級隊員32人を全員救出するのは当然のことで、参加メンバーにひとりでも犠牲者が出るようなことになれば反ボーダーを掲げる組織に叩かれるのは必至。

それでも不安はないというのだから、城戸は遠征の成功を心から信じているのだろう。

今の彼にとってできることが信じることであり、総司令官が自分たちのことを信頼しているのならその期待に応えなければいけないと参加メンバーも気合を入れ直すというもの。

「自分のできることを精一杯やって遠征を成功させよう」という考え方は「One for All. All for One」のラグビーの精神論に当てはまるもので、舞台袖で城戸の様子を見ていた唐沢がニヤニヤしているだろうなとツグミは想像していた。

 

(たぶんこの記者会見を最後まで見てくれた人はボーダーに対して好印象を抱いたと思う。市民を騙していることは事実だけど、彼らが満足する結果さえ出せば文句は言えない。嘘がバレた時、その時に生じた不信感をはるかに上回る実績を残すためには何が何でもこの遠征を成功させなければならないと思っていろいろ工作してきたけど、そのどれもが上手い具合に回っている。これでこちら側の世界での下準備は完了。明後日の出発に間に合って良かった…)

 

アフトクラトル遠征計画における様々な「仕込み」は無事に期限内に終わったようである。

残りは近界(ネイバーフッド)へ行かないとできないことなので、この時点でもうツグミにできることはない。

翌日の近界民(ネイバー)たちとのレクリエーションの方の計画も万全で、三門市を離れるまでの短い時間を全力で楽しむだけだ。

なにしろ今の彼女にはそれが「自分のできること」なのだから。

 

 

◆◆◆

 

 

翌日、ツグミはゼノン、リヌス、テオ、マーナ、レクス、ヒュース、そして迅と一緒に「Mutsuai Marine Kingdom」へと向かった。

ここは以前にリヌスとふたりだけで楽しんだ場所で、いつかゼノンたちも連れて来たいと考えていた。

時間が1日しかないのでこの大規模な海洋レジャー施設全部を回ることはできないが、キオン同様に海のないアフトクラトルに住むレクスに海の生物を見せてあげたいということで、今回も水族館エリアを中心に回ることにしている。

前回は週末で混雑していたが、この日は月曜日なので客はまばらだ。

太平洋エリアの大水槽を目指して暗い館内を歩いていて急に目の前が青い世界になるとレクスは歓声を上げた。

 

「うわぁ…!?」

 

幅約20メートル、高さ約10メートルという巨大な水槽を前にして、レクスはその中で泳いでいるたくさんの魚たちに目が釘付けになってしまった。

三門市で暮らすようになってからのレクスはテレビに夢中になり、その中で次々と現れる美しい風景や珍しい風物などに興味を持っていた。

特に海という未知の世界に惹かれる彼にとってそこに生きる海洋生物の生態を知ることが将来に役に立つと考えたツグミは彼を水族館へと連れて来たのだった。

 

(誰だって生まれて初めて水族館の魚たちを見た時って興奮するわよね…。わたしは6歳の時に両親に連れられてここに来た。…そういえばあの時のお父さんはわたし以上に喜んでいたっけ。お母さんもそんなお父さんのことを微笑ましそうに見ていた。今になって考えてみれば、お父さんは近界民(ネイバー)だったんだから当然かもしれない)

 

ツグミははしゃぐレクスの姿を見ながら自分の幼き日の出来事を思い出していた。

両親との想い出はずっと心の奥底に封印していたのだが、自分の出生の秘密を知ったことをきっかけに楽しいことだけは思い出すようになった。

自分をこの世に生み出してくれた織羽と美琴の存在から目を背けていること自体が不自然で、両親のことを思い出すことで育ての親である忍田への愛情が減るということでもない。

そう考えることで彼女は「血のつながりがなくても強い絆で結ばれている家族」への執着から解放され、一生会うことのできない相手であっても自分が忘れさえしなければ心の中でいつでも会えるという安心感が芽生えたことで「失うことへの恐怖」が薄らいできた。

だからといって死を恐れなくなったのではなく、織羽と美琴の分も生きなければないけないという使命を与えられた気になり、むしろこれまでよりも生に対して貪欲になってきている。

ひとりで3人分の人生を生きようと考えているからなのだが、それが周囲の目には生き急いでいるように見えて身体を壊さないか心配になってしまうのだ。

もちろん人一倍健康には気を遣っているから心配はいらないのだが、それでも()()()()()に加え最近ではツグミとずっと行動を共にしているゼノン隊の3人は不安で仕方がない。

ひとまずアフトクラトル遠征が無事に終わったら強制的にでもツグミに休養を与えようと城戸は考えていて「エウクラートンの女王の件」について先送りさせようと画策している。

ツグミはそんなこと露知らず、修のように「自分がそうするべきだと思ってるから」と自身の行動に自信と責任をもって走り回っているのだが。

 

 

◆◆◆

 

 

イルカのショーや遊覧船、遊園地のアトラクションなど丸一日かけて堪能したツグミたちは深夜になってから三門市に帰って来た。

別働隊の出発は翌朝だというのに、ツグミはギリギリまでレクスとマーナを喜ばそうと全力を尽くした。

それはこのふたりの友人に楽しんでもらいたいという気持ちと、大切な家族を託してくれたディルクに対しての感謝の気持ちなのである。

その甲斐もあってレクスは今までの中で最も魅力的な8歳の子供らしい笑顔を見せてくれて、その様子を何枚も写真に撮ってあるのでディルクにも見せてあげることができるはずだ。

この親子が三門市に来てから半月、見知らぬ土地でいろいろ戸惑うこともあっただろうがレクスの順応性には目を見張るものがあり、女装をして周囲から奇異の目で見られて消極的だった頃に比べると別人かのように快活で年齢以上に聡明な少年に姿を変えていた。

今の姿を見れば誰でもエリン家の次期当主として相応しい青年に育つと言うだろう。

レクスは女性のひらひらとしたドレスが魅力的に見えて自分も着てみたかっただけで、性同一障害があるわけではない。

そんな彼を家族や使用人以外の大人や友達から変人扱いされて避けられるようになってしまい、屋敷の中で引きこもっている日々が続いていた。

そこにツグミや迅、ゼノンたちが現れて、誰もレクスのことを否定せず家族と同じように受け入れてくれたから本来の彼に戻っただけなのだ。

元々レクスは父親であるディルクに似て貴族らしい振る舞いや考え方を持っており、容姿は母親のマーナそっくりで愛らしい少年だ。

家族や使用人たちに愛されて自由に育った彼に周囲の人間が「当たり前」を強制しただけで彼の本質は全然変わっていないのだが、玄界(ミデン)の「近界(ネイバーフッド)にはない文化」に触れたことでひと回りもふた回りも精神的に成長しているのである。

それが見た目にも変化を及ぼし、ディルクが彼の今の姿を見ればツグミたちに彼とマーナを預けたことが正しいことであったと心から思うだろう。

そうなればボーダーのアフトクラトル遠征も心強い協力者を得たことになり、ツグミたち別働隊の仕事もやりやすくなり、最終的にはC級隊員救出の成功にも繋がるはずなのだ。

 

 

ツグミは深夜にも関わらず昼間撮影した写真を紙焼きしてそれをアルバムに整理していた。

ディルクに見せるには紙焼きにしたものを渡すのが最適で、ボーダーの遠征が終わったからといってすぐにマーナとレクスに会うことができるというわけではないので、しばらくの間は写真を心の拠り所にしてもらうしかない。

しかしボーダーの総力を挙げてディルクを守ることがヒュースとの約束であるから、そう遠くない未来に()()()家族は再会できるだろう。

そしてアルバムを完成させるとそれをスーツケースの中に入れた。

そこには他にも想いを同じくする家族や友人たちから預かった大切なものがいくつも収められていて、それらがあるとないとでは遠征の成功の確率も大きく変わることになるとツグミは考えている。

レクス、マーナ、ヒュース…彼らの利益がボーダーにとっての利益というわけではない。

ただ遠征を成功させることによって彼らの願いが叶うために一歩前進するのは間違いなく、そのためにボーダーに協力をしてくれているのだから、彼らのためにできる限り尽力しなければ信頼は得られない。

だからこそツグミはこれまで時間をかけていくつも紡いできた絆を最大限に利用させてもらうつもりでいて、城戸からも重要な役目を命じられている。

「ボーダーの最高司令官としてできるのは、社会的に無力である()()()()()()の人権と矜持を守ることくらいしかないのですから」という記者会見での城戸の言葉を思い出したツグミは心の中で彼に言った。

 

(城戸さん、あなたが『私の子供たち』と呼ぶ()()()()()はあなたができないことをやり遂げる力と意思を持っていますから安心していてください。父親が子供のことを大切に思うように、子供は親を大切に思っているんです。あなたが再び心からの笑顔を取り戻せるよう、わたしたちは戦うべきものと戦い、守るべきものを守ります。アフトから帰還したら、()()()()の相談に乗ってくださいね)

 

城戸から預かった「親書」が入っていることを確認すると、ツグミはスーツケースにロックをして玄関まで運んで行く。

そして目覚まし時計が午前5時に鳴ることを確認してから眠りに就いた。

 

 

◆◆◆

 

 

翌朝6時、ツグミとゼノン、リヌス、テオの4人は親しい者たちに見送られて近界(ネイバーフッド)へと旅立った。

前回の旅では「対話」による問題の解決に努めてきたが、今回の旅ではハイレインたちとの戦闘は避けられないものとなるだろう。

少なくとも遠征部隊の本隊が到着するまで別働隊はその存在を知られてはならないので、すべての行動を水面下で行わなければならないから危険なことにはならないはずなのだが、それでも安全であるとは断言できない。

むしろトリガーを使っての戦闘よりも諜報活動の方が難しく危険であるかもしれない。

いくらベテラン揃いのゼノン隊と行動を共にするといってもツグミ自身は諜報活動の素人である。

それでも忍田たちが彼女送り出すというのはゼノンたちのことを信頼しているからで、あの城戸が近界民(ネイバー)であるゼノンたちに頭を下げてツグミのことを頼んでいる光景は印象的だ。

そこに「近界民(ネイバー)は殲滅すべし」と言っていた城戸の姿はない。

玄界(ミデン)の人間であっても信用できない輩が大勢いるように、近界民(ネイバー)であっても信用できる人間がいるという証のようなもので、人は自分が変わろうと思えば変わることができるということでもある。

そんな城戸の顔を見て、ツグミは彼の眉間のシワが少しだけ薄くなってきたような気がした。

これまで見送るのも見送られるのも嫌いだと言っていた彼女が城戸のわずかな表情の変化を見付けることができるほど心に余裕が出てきたのは喜ばしいことだ。

それもこれが「永遠の別離」ではないという絶対的な自信が持てるようになったからだろう。

自分が無力な子供だったせいで遠征に連れて行ってもらえず、思わぬ形で最上たちと今生の別れとなってしまった後悔を繰り返さないと誓った5年半前と比べて、彼女がトリガー使いとしてだけでなく精神的にも大きく成長した証拠なのだ。

 

「忍田本部長、ジンさん、ヒュース、アフトクラトルでお会いしましょう。城戸司令、林藤支部長、三門市とボーダー(わたしたちの帰る場所)のことをどうぞよろしくお願いします」

 

ツグミがそう言い残すとゼノンは(ゲート)を開き、別働隊の4人は(ゲート)の中へ姿を消した。

そしてその約30分後、三門軟石の採掘場跡に停めてあった遠征艇が人知れず近界(ネイバーフッド)へ向けて旅立ったのだった。

 

 

 

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