ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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341話

 

 

玉狛第2と三輪隊の両部隊(チーム)とも予定外の展開に動揺していた。

そして共通しているのはどちらも隊長が()()()()()敵の行動を見落としてしまっていたことだ。

特に修にとっては奈良坂が反撃するとは微塵も考えておらず、そのせいでエースを失ってしまったのだから後悔しかない。

 

「ぼくのせいだ…。奈良坂先輩がアフト遠征のために射手(シューター)用トリガーの訓練をしていたことは知っていた。でも遠征が終わったものだから、ぼくはもう射手(シューター)用トリガーを使うはずがないと勝手に思い込んでいて、奈良坂先輩を倒すことはできたけど空閑を失ってしまった」

 

「修くん…」

 

「さっき空閑から通信で自分が変化弾(バイパー)だと気付かずに通常弾(アステロイド)だと思い込んでいたことが原因だと言っていたが、そもそもぼくが射手(シューター)用のトリガーの使用の可能性について考慮すべきだった。空閑が狙撃手(スナイパー)相手に相討ちになるなんて想像もしていなかったのが敗因だ」

 

「敗因って言ってもまだ玉狛第2(わたしたち)は負けたわけじゃないよ。今のところわたしたちはまだ居場所が知られていないんだから上手く立ち回れば勝てる方法はあるよ、きっと」

 

千佳に励まされるものの、修の表情は暗い。

勝ちを狙うのではなく負けない試合をしようと自分で言っていたのに、勝ち筋が見えてしまったものだから欲を張って勝ちを狙ってしまった。

そのせいで遊真が戦線離脱してしまったのだから、修が自分の采配について悔やむことは当然に思える。

ただしそんなものは試合の後にいくらでもすればいい。

後悔したいなら試合に勝ってからやればいいことだ。

当事者でなければ誰でもそう言えるが、修はその当事者であるからすぐに頭の切り替えができないでいる。

ここで時間を浪費していると玉狛第2にとってますます不利な状況になるのは疑いようがなく、次の一手のために一刻も早く動かなければならない。

 

「修くん、わたしに指示を出して! もう引き金を引くタイミングを間違えたり、人を撃ちたくないなんて自分勝手なことは言わないから! 負けない戦いじゃなくて勝とうよ! 積極的に行動して勝つために戦って、それでも負けたらその時はその時だよ!」

 

「千佳…」

 

修は驚いた顔で千佳の顔を見つめた。

まさか彼女に叱咤激励されるとは思ってもいなかったからだ。

 

「みんなで揃ってA級に昇格したいけど、わたしたちの目的はA級になることじゃない。それに試験で合格してA級になったとしても、他の人たちから認められるような働きをしなければ()()()A級とは言えないよ。だから今は合格するとかしないとかそんなことよりも、わたしたちにやれることを考えて全力でやるしかないと思う。結果は行動の後からついてくるものだって遠征の試験の時にツグミさんが言ってた。修くんは直接戦うよりも作戦を考えることの方が得意なんだから考えてよ。わたし、どんなことだってやるよ」

 

半年前の千佳のことしか知らない人間がこの様子を見ていたら彼女が同一人物であるなどと誰も信じられないだろう。

近界民(ネイバー)の存在を訴えても両親さえ信じてはくれず、自分の存在を希薄にして襲いかかるトリオン兵をやり過ごしていた千佳。

それが修と遊真の邂逅がきっかけとなり、彼女自身もボーダーに入隊して紆余曲折の末に()()()()()()()()()積極的に行動できるようになっていたのだった。

長い間自分の殻の中に閉じこもってサナギのような状態であった彼女はアフトクラトル遠征を期に蝶のように変態(メタモルフォーゼ)して、その姿が修には眩しく見えて嬉しいと同時に自分の不甲斐なさが身に染みて辛く感じていた。

 

(自分だけが飛べずに取り残されて、自由に舞う千佳や遊真の姿を指を咥えて見ているしかないという卑屈な自分が嫌でたまらなく、玉狛第2の隊長(リーダー)としていいところを見せようとしてこのザマだ。ぼくにはA級どころかB級部隊(チーム)の隊長としての資質も足りない。だけど千佳はこんなぼくのことを見捨てずにいてくれて、空閑も宇佐美先輩と一緒にサポートしようと隊長(ぼく)の指示を待っている。ここで立たなきゃそれこそぼくはみんなの隊長(リーダー)として失格だ!)

 

修は深呼吸をひとつしてから千佳に微笑みかけて言った。

 

「ありがとう、千佳。そして心配させてゴメン。たしかに今のぼくがやらなきゃいけないのはこの試合をどう乗り切るかを考えることだ。一緒に考えてくれるか?」

 

「うん、もちろん!」

 

 

 

 

当該ビルの1階フロアで待機していた三輪と米屋も奈良坂を失ったことで作戦の変更を余儀なくされていた。

 

「白チビが屋上にいるなんて誰も想像できねぇよ。だからそんなに落ち込むなよ、秀次」

 

米屋の励ましも三輪の慰めにはならなかった。

 

「奈良坂は奴が屋上にいる可能性を考えて行動をしていた。もう少し深く考えればわかったことだ。奴はグラスホッパー持ちで機動力は6人の中で一番。レーダーの反応がひとつだけ消えていたものを雨取だと思ってしまったせいで、それが三雲の策略だと気付かなかった俺がバカだった」

 

「だけど奈良坂のおかげで白チビを倒せたんだし、結果オーライだろ」

 

「…それはそうなんだが、気が収まらない」

 

自分よりもはるかに格下の修に頭脳戦で負けたようなもので、三輪にとって修は憎むべき裏切り者の玉狛の人間であるから三輪は余計に腹が立ってしまうのは無理もない。

 

「秀次、だったらコテンパンに叩きのめしてやればいいんじゃね?」

 

米屋の「叩きのめす」という言葉を耳にし、三輪の表情が変わった。

 

「ああ、そうだな」

 

「で、どうする?」

 

「玉狛の手駒は囮にしか使えない三雲と、破壊力はあるが精密狙撃ではまだまだの雨取のふたり。三雲のワイヤー陣に本人が囮となって俺たちをおびき寄せて、雨取に狙撃させるくらいしかできないだろう。だったらそれに乗ってやろう」

 

「は?」

 

「雨取がアイビスで狙撃をすれば着弾した場所は炸裂弾(メテオラ)で攻撃したように跡形もなく吹っ飛ぶ。そばにいればふたりとも一緒に緊急脱出(ベイルアウト)させられるだろうが、別々に行動していてどちらかひとりでも生き残れば雨取の居場所を特定して強襲できる。三雲は放っておいてもかまわない。とにかく雨取を先に潰すぞ」

 

「了解」

 

 

◆◆◆

 

 

玉狛第2と三輪隊がそれぞれ行動を再開した。

この時点で試験官たちは三輪隊の勝利が9割で、玉狛第2の勝利の可能性は1割にも満たないと考えていたが、試験官の大半がその1割に期待をしている。

判官贔屓といえなくもないが、B級ランク戦で最下位から2位にまでのし上がった玉狛第2がこの窮地をどう切り抜けるかに興味があり、つい応援したくなってしまうのだ。

試験官はモニターで両部隊(チーム)の動きを逐一観察できるので、2分割されたモニターの左右を交互に見ながらどのような展開になるのかを()()()()()見入ってしまう。

 

4人全員がバッグワームを起動しているのでお互いに敵がどこにいるのかはわからない。

しかし三輪隊の行動パターンから奈良坂が緊急脱出(ベイルアウト)したタイミングでは三輪と米屋は当該ビルの1階フロアにいたことまでは修でも推測できる。

玉狛第2は途中までレーダーの反応がふたつ一緒に動いていて、その反応が修と千佳であることは遊真の緊急脱出(ベイルアウト)で確定された。

ただその先の行動はそれぞれの部隊(チーム)の作戦によって変わってくる。

玉狛第2の場合、千佳が狙撃手(スナイパー)として修の援護をするか射手(シューター)として直接三輪隊のふたりと戦うかで行動パターンが大きく変わるからだ。

 

「玉狛第2は単独行動をするとリスクが高まるから一緒に行動する確率が高い。本来なら狙撃手(スナイパー)の雨取が離れて狙撃に適した場所で待機し、三雲が三輪隊を誘き出して狙撃させるという作戦が普通だ。しかしそれぞれがひとりになった時に遭遇(エンカウント)したら、三雲はもちろんのこと、雨取だってひとたまりもないだろう」

 

太刀川の意見は誰もが納得するものだ。

 

「三輪隊は同一行動がセオリーだが、一緒にいるところを雨取のアイビスによる砲撃を受けたらふたりとも吹っ飛ばされるだろう。だから別行動になる可能性もある。戦力が分散されるのは痛いがリスク回避のためには仕方がないことだし、どちらかひとり生き残ることができれば雨取の狙撃ポイントを知ることができるから()()()にはならない。ただ、雨取に近付こうとすれば奇襲でないと炸裂弾(メテオラ)で吹き飛ばされてジ・エンドだ。こりゃどっちもなかなか難しいぞ」

 

射手(シューター)用トリガーではなく銃手(ガンナー)攻撃手(アタッカー)用トリガーであっても、狙撃手(スナイパー)が実戦で使えるレベルになればそれは脅威となる。

敵に近付かれたらそこでおしまいだった狙撃手(スナイパー)が防御だけでなく攻撃の手段を身に付けたとなれば、さっきの奈良坂のように反撃することも可能だ。

攻撃手(アタッカー)用トリガーと射手(シューター)銃手(ガンナー)用トリガーを両方使って戦う万能手(オールラウンダー)というポジションはあるが、狙撃手(スナイパー)はそういった他のポジションの武器(トリガー)を併用することはこれまでなかった。

ツグミやレイジのような完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)でも狙撃手(スナイパー)からではなく攻撃手(アタッカー)から順に覚えていった結果であり、狙撃手(スナイパー)が別のポジションの武器(トリガー)をマスターしようと考える人間はこれまでひとりもいなかったのだ。

千佳が射手(シューター)用トリガーを使うようになった理由は「人が撃てない欠点を()()()()ため」の後ろ向きなものだったが、東たちアフトクラトル遠征組の3人は「接近した敵に対して防御だけでなく攻撃する手段を持ちたい」という前向きなものであった。

それもツグミがどんな状況においても対応できる隊員になりたいと努力していた姿を東は知っており、そんな彼女に勧められたのがきっかけだったのだ。

奈良坂と古寺はシールドで防御するだけでは()()()()であると考え、東と一緒に射手(シューター)用トリガーの基本である通常弾(アステロイド)をマスターした。

さらに奈良坂はそれだけで満足せずに那須から変化弾(バイパー)を教わり、実際にランカークラスの攻撃手(アタッカー)である遊真と相討ちしたのだから十分に役立つことを証明したわけだ。

だから近・中距離攻撃にも対応できるようになった狙撃手(スナイパー)は今後増えていくかもしれない。

もちろん完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)として認められるまでのレベルに達することは難しいし誰にでもできることではない。

しかし挑戦してみる価値はある。

複数のポジションに対応できることは新たな可能性を生み出すことに繋がるのだから。

その先駆けとなる千佳は膨大なトリオンのおかげもあって超特大の(トリオンキューブ)を撃ち出す。

B級ランク戦ではショッピングモールの建物を半壊させたことは隊員たちの語り草になっていて、そんな彼女と鉢合わせしたら全力で逃げ出すしか生き延びる道はないだろう。

 

「総合的に考えれば経験値の高さにおいて三輪隊有利であるのは間違いないが、雨取のトリオン能力の高さは使いようによって圧倒的不利を一気にひっくり返すだけの切り札にもなる。その切り札を三雲がどのように使うかが重要で、雨取に狙撃をさせるのであればそのタイミングを間違えれば玉狛の負けになるし、上手く使うことができれば勝ちは見込める。さあ、どうなるかな…?」

 

 

◆◆◆

 

 

太刀川が分析したように三輪隊は三輪と米屋が別々に行動を始めていた。

修はもちろんのこと、千佳であっても個別撃破は可能だと判断した結果だ。

たしかに三輪と米屋なら単独であっても修()()射手(シューター)は瞬殺できるという自信はあるだろうし、実際に彼らなら単独ではB級中位レベルの修など脅威どころか道端の石ころ程度でしかない。

しかしその石ころにつまずいて転ぶことは十分あり、そのことは承知の上での単独行動なのであった。

 

 

玉狛第2は修と千佳は一緒に行動していた。

修が罠を張って千佳が狙撃をするという()()()()()を使うためには準備の時間がかかる。

その間は単独行動することになり、それぞれ敵と遭遇(エンカウント)した場合のリスクの高さから「ワイヤー陣へ誘い込んでの狙撃」は諦めることにしたのだった。

もっともその戦術は三輪隊も承知の上だから、罠があるとわかってみすみすそれに飛び込んでくれるはずもない。

 

「いや、千佳の居場所を特定するためにあえて罠に飛び込むことも考えられる。狙撃手(スナイパー)の居場所は狙撃をさせればわかるものだから、ひとりが囮になって罠に飛び込んで千佳に撃たせる。この時に回避できなければダメージを受けるか最悪の場合は緊急脱出(ベイルアウト)。仮にひとりが緊急脱出(ベイルアウト)してしまっても千佳の居場所さえわかれば、残ったもうひとりが千佳を倒し、その後にぼくを倒しに来るという作戦もアリだからな。それにわざわざ罠に飛び込まなくてもワイヤー陣の張ってある場所から狙撃地点を推測することにすれば、囮も使わずに済む」

 

「だったらどうするの?」

 

「イチかバチかの賭けになるけど、やってみたいことがあるんだ」

 

修は千佳に自分の作戦を説明する。

 

「うん、いいと思うよ。それだったら栞さんに頼んでワイヤー陣を張る最適な場所を探してもらおう」

 

「ああ」

 

修は栞にワイヤー陣を張る最適な場所を探してくれるよう依頼すると、すぐに返事が返ってきた。

 

「よし、場所は決まった。行くぞ!」

 

「了解!」

 

ふたりは全力で走り出した。

 

 

 

 

三輪は玉狛第2のふたりを探すために例の15階建て商業ビルの屋上にいた。

無闇に動き回るよりも1ヶ所に腰を落ち着けて監視する方が効率が良いと考えたからだ。

それにバッグワームを使っていれば居場所はばれず、周囲で一番高い建物であるから他のビルから狙撃される危険もない。

この「旧弓手町駅」のマップは駅を中心として線路で南北ふたつに分断されてはいるものの、線路の高架の上を越えて行くか、駅の東西にあるアンダーパスをくぐり抜けて行くことで行き来するは可能だ。

しかし駅南は適度な広さの駅前広場の周囲をビルやマンションなどの高い建物で囲んでいて立体的だが、駅北は駅前広場は狭いし建物も低層階の住宅が多い。

したがって戦闘は南側の駅前広場にするのが自然な流れで、第一試合は南側だけで戦闘が行われた。

修たち第二試合も同様に駅南だけで進められているが、修は駅の西側にあるアンダーパスに向かっていた。

その様子を三輪が発見する。

 

[陽介、三雲を発見した。駅西側のアンダーパスに入ったようだ]

 

[やっと尻尾を見せたか。メガネボーイのことだから単純に北側に抜けるんじゃなくて、アンダーパスの中でワイヤーを張って待ち構える戦術だろうな]

 

[そこに罠を張るならば狙撃ポイントは駅南のビルのどこかになる。俺はもう少し様子を見てから雨取が待機しそうな場所を探す]

 

[それよかオレが南側の出入口でメガネボーイの様子を探り、囮になって狙撃させるように動く。そうすれば居場所はすぐにわかるってもんだ]

 

[だがおまえが撃たれて緊急脱出(ベイルアウト)するようなことになれば ──]

 

[大丈夫だって。それに撃たれる前に狙撃ポイントを見付けることができれば万々歳。こっちには緊急脱出(ベイルアウト)したとはいえ万年№2の優秀な狙撃手(スナイパー)がいるんだぜ]

 

[万年№2は余計だ]

 

三輪と米屋の通信に奈良坂が割って入ってきた。

 

[否定はしないがな。…それで雨取がいそうな場所を教えろってことだろ? 俺なら三輪のいるビルの3階から7階までのどこかのフロアの駅前広場に面した場所に控えている]

 

奈良坂がさらっと言う。

 

[どうしてだ?]

 

三輪が訊くと、奈良坂は当然のように答える。

 

[アンダーパスの南側の出入口をワイヤーで封じてすぐには中へ入って来られないようにし、足止めしているところを狙撃するというのならそのビルの位置は都合がいい。だがあまり高い場所ではなく中層階の方が距離は近くなるから命中率は上がるし、わざわざ高層階まで上る理由はないのだから、狙撃の角度を考慮すると3階から7階までが適していると判断した]

 

[なるほど…]

 

[いくら炸裂弾(メテオラ)で反撃できるといっても雨取だって三輪や陽介相手に無事でいられるとは考えていないだろう。アレは最悪の場合に逃走に使うものであり、積極的に敵を倒そうとして装備しているのではない。それに使いどころを間違えれば自分や三雲を巻き込んでしまうほどの破壊力があるから無闇には使えないはずだ。パワーはあっても所詮技量は素人で、警戒は必要だが脅威となるものではないからな。三輪はそこを離れてすぐ動けるように地上に近い場所にいた方がいいと思う]

 

奈良坂の分析は理にかなっていて、三輪は屋上を離れて内階段を駆け下りて行った。

 

 

 

 

修は駅西側のアンダーパスの南出入口付近でワイヤー陣を完成しつつあった。

 

(ここでぼくが緊急脱出(ベイルアウト)するようなことになれば千佳の居場所を特定するのが難しくなる。千佳がバッグワームを使って隠れてしまえばいくら時間無制限だといってもこの広いフィールドの中で探し出すのは不可能だ。トリオン切れとなるのは三輪隊の方が早いから、千佳の粘り勝ちになるのはほぼ確定している。だから三輪隊はまず先に千佳がどこにいるのかを確定して、それからぼくを倒そうとするはずで、ぼくはまだ攻撃される恐れはない)

 

米屋に見付かっていることを知らずにいるが、仮に見付かっていたとしてもまだ攻撃されないということを承知しているから気持ちに余裕がある。

そして千佳は修の指示どおりに動いていて、目的のビルの()()()を3階まで上り、3階と4階の間にある踊り場でイーグレットを起動した。

ここからアンダーパスの出入口までは約250メートルで、早くて複雑な動きをしていない状態なら外すことはありえない。

 

(ここからなら大丈夫。それに修くんの作戦だものきっと成功する。そのためにもわたしはわたしの役目をきっちりと果たさなきゃ)

 

千佳は階段の手すりにイーグレットを動かないようにしっかりと固定した。

 

 

 

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