ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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368話

 

 

7月12日に三門市を発って43日、8月24日の昼前にツグミたちは無事に帰還した。

いつものように採石場の坑道に艇を停め、電話でゼノンに連絡をすると彼が(ブラック)トリガーで(ゲート)を開いてくれる。

なにしろキオンとエウクラートンで「お土産」を貰って運ぶのにも一苦労するものだから、寮の庭と艇を繋いでもらうと非常に楽チンなのだ。

キオンから運んで来た木箱 ── 近界(ネイバーフッド)にはダンボール箱がない ── に収められているのはキオン製のノーマルトリガー3種である。

旧ボーダー時代から近界民(ネイバー)と交渉して彼らのトリガーを入手していたボーダーはそれを改良して種類を増やしてきた。

それは危険を伴うものであり、場合によっては戦闘にもなるハイリスク・ハイリターンな行為であった。

それなのにキオンという軍事大国の武器(トリガー)を一度に3つも手に入れることができたのだからツグミのお手柄である。

ただしテスタも無償(タダ)で譲るという親切な人間ではなく、当然のことながらそれと同等かそれ以上のものを期待しているのだ。

もっとも譲られたキオンの武器(トリガー)はボーダーにとって貴重な研究対象であってもテスタから見れば旧式の武器(トリガー)で価値は低い。

そして彼が希望しているのは玄界(ミデン)のトリオンを使わない技術のノウハウであり、ボーダーにとっては既存の技術を譲るだけで済むのだから痛くも痒くもない。

こうしてお互いにwin-winとなって良い関係が続けられるわけだ。

ボーダーのスポンサーの中には該当する技術を持つ企業もあるため難しくはないのだが、人型近界民(ネイバー)との交流が進んでいることはまだスポンサーにも秘密となっているので、そう簡単に依頼することはできない。

そうなると唐沢の出番となり、()()裏世界の人物の手を借りることになるだろう。

武器(トリガー)はボーダーへの土産で、ツグミ個人へのプレゼントはテスタが特別に用意したキオンの歴史書であった。

本来なら国外への持ち出しも他国に人間に見せることも禁止されているものだが、国家元首の判断でこの特例が認められた。

ツグミの趣味は読書であるから珍しい書籍は大歓迎なのだが、それ以上に謎の多い近界(ネイバーフッド)の国の歴史は彼女個人の興味の範囲だけでなく今後の近界民(ネイバー)たちとの外交にも大きく関わる重要な情報ともなりうる。

三門市への復路の途中で読み始めたものの、まだ3分の1も進んでいない。

それだけ内容が玄界(ミデン)の常識では理解できない部分が多いのだ。

キオンの歴史はともかく、譲り渡された武器(トリガー)の解析はボーダーの将来に役立つものである。

城戸への帰還の報告をするためにツグミは本部基地へ出頭しなければならないのだが、それよりも本部での会議に出席している迅と忍田に会いたくて艇からの荷物の運び出しを済ませるとそのまま自分のクロスバイクで本部基地へと向かった。

 

 

◆◆◆

 

 

夏休みも残り1週間となったことで、自主練をするために来ている隊員はほとんどいない。

ツグミは毎年夏休みの課題は7月中に終わらせてしまうタイプの人間なので、この時期は暇だったのだが他の隊員たちはそうでもないようで、今頃は必死になって課題をやっているのだろう。

もっとも午後になれば14時からポジション別の合同訓練があるため攻撃手(アタッカー)狙撃手(スナイパー)はそのうちやって来るはずだ。

ツグミは人の少ない静かな基地内を歩き、城戸たちの会議が終わるのを食堂で待つことにした。

久しぶりのボーダーの食堂での食事となり、昼食メニューは塩ラーメンの煮玉子トッピングに決めた。

忍田と迅の携帯電話には本部基地の食堂にいるとメッセージを送ったから、会議が終わればすぐに来ることだろう。

 

窓際のテーブル席で食事をしていると携帯電話に迅のメールが届き、「すぐに行く」という短いメッセージにツグミがニヤニヤしていると食堂の入口に迅の姿を見付けた。

 

「ジンさ~ん! こっち、こっち!」

 

手を振りながら迅を呼ぶと、これ以上ないといった笑顔で走ってツグミのそばへとやって来た。

 

「おかえり、ツグミ」

 

「ただいま帰りました、ジンさん」

 

ここが誰もいない場所であったならハグしただろうが、数人であっても隊員や職員がいるのだからこうした挨拶が限界である。

 

「俺も飯を食うからちょっと待ってろ。飲み物はアイスミルクティーでいいか?」

 

「はい、お願いします」

 

ツグミが残りのラーメンを食べていると、迅が自分のカツ丼とアイスコーヒー、そしてツグミのアイスミルクティーを運んで来た。

そしてツグミにアイスミルクティーのカップを渡すと急いでカツ丼を食べ始める。

 

「そんなに急がなくてもいいんじゃないですか?」

 

「いや、こう見えて実力派エリートは忙しいんだよ。午後一で遠征会議の続きがあって、その後は合同訓練に付き合うことになってるから」

 

「たしかに大忙しですね。でも城戸司令も会議に出席でしょうから、わたしの報告を聞いている暇なんてなさそう。報告書だけ提出して出直してきた方がいいかしら」

 

すると迅が言う。

 

「いや、さっきおまえのメールが来た時にそばに城戸さんがいたんでおまえが帰って来たことを教えてやったら、午後の会議に連れて来いってことだった。もしかしたらおまえの報告を聞いた上で遠征の話をしようと言うのかもしれないな」

 

「第一次侵攻で行方不明になった市民の手掛かりは掴めませんでしたけど、帰り道で面白い話を聞きましたよ。ガロプラが(マザー)トリガーを取り返したそうです。これで少しはアフトの弱体化に繋がればいいんですけど」

 

ツグミがガロプラの話を出すと、迅はたいして驚きもせずに言った。

 

「ああ、それな。おまえが近界(ネイバーフッド)へ発ってすぐにガロプラの連中がやって来てさ、それでおまえが残していった作戦要項と()()を渡してやったんだ。ちゃんと使えたみたいだな」

 

「そうだったんですか…。噂を耳にしただけで詳しいことは知らなかったんですけど、例の作戦が成功したんですね」

 

「おまえの未来を視る能力は恐ろしいな。俺には未来の出来事は視えるが、どうすればいいのかまではわからない。ガロプラの連中がやって来ることはわかったとしても、奴らのために何をしてやればいいのかなんて想像もつかない。それに対しておまえはガロプラの連中が来るかどうかは確定していなくても、来るとしたらどんな理由でやって来るのかを想像し、解決策まで考えておくことができるんだからすごいとしか言いようがない」

 

「大量の知識と状況を正しく掴む能力と推理力でなんとかなるものですよ。ガロプラがアフトの『神選び』で混乱している絶好のチャンスを見逃すはずがなく、やれることとなればまずは(マザー)トリガーの奪取。でも自分たちの力だけではどうしようもないとなればどこかの国に協力を求めるのだけど、同じような従属国に頼んだとしてもあまり意味はない。むしろアフトにチクられたら逆効果で、そうなると敵の敵は味方だとばかりにボーダーを頼る可能性が高くなる。そしてわたしはウェルシュ菌を使った生物兵器の使用を提案した。近界(ネイバーフッド)でもシチューなどの煮込み料理を作るということですから、その料理に細工をすれば意図的に食中毒を起こすことができる。ウェルシュ菌は命に関わるような重症化はしないから死人は出ないとわかっていたし、なによりもその食中毒が普通に起きるものだからガロプラの工作だなんて想像もしないでしょう。…とにかく成功したなら良かった。これでボーダーはガロプラに貸しができたわけで、何かの時にそれを返してもらえばいいんですから」

 

「貸しならもう返してもらったぜ。奴らのトンネルトリガーと変装用トリガーを借りて解析させてもらった」

 

「あら、まあ…」

 

「おかげでトリオン由来の建造物で厚さ3メートルまでの壁抜けができるトリガーと、敵が変装用トリガーを使用した場合にそれを見破るトリガーを鬼怒田さんたちが作ってくれたよ。まだ正式名称はないから変装(ディスガイズ)を見破るトリガーは通称『アンチ・ディスガイズ・トリガー』と呼んでいる。壁抜けの方はそのまんま『壁抜けトリガー』。問題は8枠しかないトリガーセットにどうやって追加するかだ。レーダーや緊急脱出(ベイルアウト)のように基本装備にしてもいいんだが、そうなるとそれだけでトリオンを食うからメガネくんのようなトリオン能力の低い隊員にはかなりキツイと思うんだ」

 

「壁抜けトリガーの再現はとても有効だと思いますけど、アンチ・ディスガイズ・トリガーはあれば便利だけどなくてもかまわないというレベルでしょう。もし大規模侵攻の時に壁抜けトリガーが実用化されていたら被害はもう少し抑えられたかもしれないですね」

 

「どういう意味?」

 

「チカちゃんを守るためにオサムくんとキョウスケたちがボーダーへの通用路の出入口までたどり着いた時、不具合でドアが開かなかったと聞いています。ここで正隊員の基本装備であったならキョウスケが壁に穴を開けてそこからC級たちを中に入れるということができたはず。そうなるとさらわれたC級の数は減り、オサムくんもあれほどの重傷を負うこともなかったでしょうから」

 

「なるほど…」

 

「まあ、過去を振り返ってみても結果は変わりませんからね、未来のことを考えて行動しましょう。それとキオンからノーマルトリガーを3つ貰ってきましたから、城戸さん経由で鬼怒田さんに渡して解析してもらいます」

 

「キオンのトリガーなら期待できそうだな」

 

「ええ。特にこれからの遠征に参加する隊員たちには必須となるかもしれないトリガーもありますから」

 

ツグミはキオンのトリガーを入れてあるデイバッグをポンポンと軽く叩きながら言った。

 

「どんなものか早く知りたいな。…っと、ごちそうさまでした」

 

迅は米粒ひとつ残さずに食べ終えると手を合わせる。

 

「さて、行こうか。これ、持っててくれ」

 

迅は自分のコーヒーの入った紙コップをツグミに渡し、自分とツグミのトレイを両手に持つと返却口へとすたすた歩いて行く。

それを追いかけるツグミはその背中を見ながら思った。

 

(ジンさんはわたしに対してはとってもジェントルなのよね。リヌスさんも同じだけど、やっぱり違う。ジンさんはわたしの魂の片割れで、この人なしには絶対に生きてはいけない。リヌスさんは他人。他人だからこそ客観的な視点から物事を見てくれて、いざという時にはわたしを止められる唯一の存在となる。わたしにとってはどちらもなくてはならない人。もしふたりが同時に命の危機に陥ってどちらかひとりしか助けられない状況になったらどちらを選ぶ? …ううん、そうならないために未来に起こりうる事象を推測して万全の体勢で臨むようにしているのよ)

 

ツグミはそんなことを考えながらも40日以上もトリガーの訓練をしていないことを反省していた。

 

(いくらトリガーでの訓練ができない環境にあったからといっても木刀の素振りだけしかしていないんだからそれじゃダメよね。今日は攻撃手(アタッカー)狙撃手(スナイパー)のポジション別合同訓練があるから特別に参加させてもらおうかな? それとも忍田本部長が暇なら手合わせを…ってそれは無理か。それに少し疲れているからトリオンは使わない方がいいだろうし。また倒れでもしたらみんなに迷惑かけちゃう。今日は用事が済んだら寮へ戻ろう)

 

以前にトリオン切れで倒れたことによって周囲の人間に心配をかけたことがある彼女は自分の健康管理には人一倍気にかけている。

だから無理をしないことを心掛けていて、近界(ネイバーフッド)から帰って来たばかりで疲れている体調が万全でない状態での戦闘訓練はNGだと判断したのだ。

 

(たぶんリヌスさんは絶対にダメって言うだろうし、今日は身体を休めることを優先させないといけないものね)

 

これは正しい判断である。

しかし結局のところ寮に帰ることができたのは夜になってからになるのだが、そんな未来はこの時の彼女には視えなかったのだった。

 

 

◆◆◆

 

 

会議の前に城戸に面会して報告書と、テスタからの親書とキオンから譲り受けたノーマルトリガーを提出した。

 

「ご苦労だった、ツグミ。その顔だと今回の()()も結果は上々だということな」

 

テスタからの親書を読み終えた城戸がツグミに言う。

 

「はい。近界民(ネイバー)といっても相手は人間です。敵となるか味方となるかは自身が損になるか得になるかで決まるというもの。キオンだってボーダーとは敵になるよりも味方につけた方が得になるとわかれば手を差し伸べてくるものですよ。それにスカルキ総統は玄界(ミデン)に対して対等な関係で接してくれようとしています。やはり近界(ネイバーフッド)での文明の根幹がトリオンであり、それ以外のエネルギーや技術を手に入れることができれば武力を使わずに小国を従えることが可能となる。かつてはキオンもその強大な軍事力で近界(ネイバーフッド)の支配を目論んでいた頃もあったようですが、それも約20年前のエウクラートン侵攻によって転換点を迎えたそうです。トリオン能力者を奪い合う戦争を繰り返しているとどうしても軍事力にトリオンの多くを費やして国民生活を蔑ろにしてしまう傾向にあり、アフトのように(マザー)トリガーの力を強化するためにはトリオン能力の高い人間を他国からさらう必要がある。だから軍事力も強化しなければならず、常に他国へ侵攻してトリガー使いを捕らえようとして、無関係なこちら側の世界をも巻き込んだものとなってしまうのです。キオンが同様の考えを持つ国であったなら、ボーダーは徹底した近界民(ネイバー)排斥を掲げることになったでしょうがその心配は無用です。スカルキ総統はご自身が戦争を好まず、彼が元首となってからキオンは他国への侵攻を一切行っていません。途中で立ち寄った国々ではキオンのことを『新しい総統は腰抜け』だとか『アフトに敵わないと知って権力争いから降りた』なんて勝手なことを知っている連中もいましたが、それをあえて否定しないでいるみたいです。言いたい奴らには言わせておけ、って。こういった彼の姿()()からキオンと手を結ぶことはボーダーにとって利益があると判断しました」

 

「なるほど…」

 

「彼はまだ29歳と若く国民の支持率も高いカリスマ性を持つ指導者です。国政も安定していて、余程のことがなければ現在の体制が10年20年と続くことでしょう。今のうちにキオンを中心として近界(ネイバーフッド)の秩序の安定を磐石なものとし、近界民(ネイバー)によるこちら側の世界への武力侵攻をゼロにしなければなりません。そのために今年度中にはキオン及びエウクラートンとボーダーによる三者会談を開催させたいと考えています。幸いなことにキオンの軌道の関係でキオンとエウクラートンは現在こちら側の世界へ近付きつつありますから、実現はそう難しいものではないでしょう」

 

「それでおまえが見てきた近界(ネイバーフッド)の現状とそこで感じたことを話してくれ」

 

ツグミは自分の正直な感想と近界(ネイバーフッド)の国々と近界民(ネイバー)たちに対してどのように接していくべきなのかの意見を述べた。

城戸は彼女の話に耳を傾け、最後まで黙って聞き入っていた。

 

「わかった。この件に関しては以降もおまえに任せよう。…それでエウクラートンの女王の具合はどうだ?」

 

「白峰先生が適切な処置をしてくださったのでもう大丈夫です。やはり近界(ネイバーフッド)の医療レベルはこちら側の世界のものと比べると格段に低く、予防医学に関してはまったくの無知だと言ってもいいくらいです。ウイルスや細菌というものの存在を知らず、またビタミンやカルシウム、鉄分などの栄養素の概念もないですから、予防さえしていれば死なずに済む人も大勢いたことでしょう。女王の侍医には詳しい説明と数ヶ月分の医薬品を預けてきましたから、白峰先生の指示どおりにしていれば完治するはずです。こちらの件も詳しいことはわたしの報告書と一緒に白峰先生の報告書を添付してありますので後でお読みください」

 

「ああ。そして例の件はどうなっている?」

 

「例の件」とはエウクラートンの女王後継問題のことである。

 

「それについてはリベラート殿下と女王に説明し、そして国会に出席して演説してきましたから、わたしの意思は届いていると思います。大臣と国会議員の中で積極的に賛成する派は約4割、他に手段がないのなら仕方がない派は約3割、納得できない派が約1割、様子見が約2割といった感じでした。最終的には女王の意思がエウクラートンの意思となるわけですから、国会でどう決定しようとも参考程度にしかなりませんけど」

 

「それで女王はおまえの意見をどう考えている?」

 

「女王として自分のすべてを国に捧げてきた人ですから、自らの手で慣習をひっくり返すようなことをするには相当な覚悟が必要になるでしょう。だからわたしの代でやろうと決めたのですが、もしかしたら彼女ならやってくれるかもしれないという期待も抱くことができます。そうなればわたしが女王になる必要がなくなるかもしれないですが、いちおうわたしが就任するということを前提で物事を進めていくべきではあります。もっとも女王の健康が回復すれば緊急を要するものではないので、先に同盟を結ぶ件の方を進めたいと思っています」

 

「その件については私には口を挟む権利はないからな、おまえのやりたいようにするといい」

 

「はい」

 

「ではふたりを中に入れるとしよう」

 

城戸はそう言うと執務室のドアを開けるスイッチを押した。

するとスーっとドアが開き、忍田と迅が待ちかねていたとばかりに中へ入って来る。

ふたりの機嫌が悪いのは仕方がない。

総司令執務室へ向かう途中で忍田と遭遇したものの、女王の後継問題についてはまだ忍田には話していないために同席してもらっては都合が悪かったからだ。

そんなご機嫌ななめのふたりに対してツグミは原因が自分にあることがわかっているので素直に頭を下げた。

 

「忍田本部長、ジンさん、お待たせして申し訳ありません。城戸司令にお話した内容については今夜ご説明しますのでどうかもう少しだけ待ってください」

 

迅にはツグミがエウクラートンの女王問題について彼女なりの答えを出したのだと察していたから何も言わずに黙って頷き、忍田はここでいつまでも機嫌を損ねていては大人げないとばかりに不自然な笑顔で言う。

 

「私は直属の上司ではないのだから、先に城戸司令に報告するのは仕方がない。しかしその言い方だと本部長ではない方の私に話さなければならないことがあるようだな。あとでじっくりと聞かせてもらおうか」

 

「はい。ではここからは ──」

 

ツグミが報告の続きをしようとしたところで城戸たちの携帯電話のアラームが一斉に鳴った。

それは会議開始の5分前の合図で、参加者全員のアラームが鳴るよう自動設定されているものだ。

 

「ツグミ、続きは会議に参加してそこで遠征の()()について報告してもらおう」

 

城戸はそう言って席を立つと、4人で執務室を出て会議室へと向かった。

 

 

 

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