ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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505話

 

 

ネーロは新しい客がいないために暇になったらしく、厨房に戻らずにツグミたちのテーブルに着いて話を始めた。

 

「ワシが真っ赤な軍服で戦ったことを嬢ちゃんが認めてくれて嬉しかったぞ。他の連中は尊敬や感謝こそするが、その行為自体をバカバカしいと言う。ワシは自分と直属の部下の力を信じていたから無茶ともいえる戦いをした。それは家族や仲間を守るためで、別にレプトを従属させたかったからじゃない。前の宰相と軍総司令官がバカだったせいでレプトとは意味のない戦争を延々と続けざるをえなかったんだ。だからワシはレプトの連中に対して精神的な威圧感を与えて戦意を喪失させて、最終的にはレプトに降参をさせた。だがヒエムス軍(ワシら)も疲弊していた。そもそも攻める側は守る側よりも何倍もの兵力がなければ勝てないわけで、レプトが降参してくれたおかげでヒエムス軍(ワシら)は勝ったことよりもようやく戦争から解放されたと喜んだ。ワシは戦うことは嫌いじゃないが無意味な戦いをすることに嫌気がさして早期退役し、この店を開いた。ここで飯を食ってる若い連中には愚かな戦争なんかさせたくはない。いつまでの美味いものをたらふく食って、明日もまたここで飯が食いたいと思ってもらいたいんだ」

 

「そのお気持ちは良くわかります。わたしも自分の手の届く範囲にいる家族や友人と一緒に暮らしたいという気持ちだけで戦ってきましたから。美味しいものを食べれば誰だって笑顔になり、その幸せが明日も明後日も続いてほしいと願う。ネーロさんは若い兵士のみなさんの父親みたいな人で、子供たちの幸せを願って美味しい料理を作っている。だから食べる人もより美味しく感じられるんだと思います」

 

「嬉しいことを言ってくれるねぇ。さっき会ったばかりなのに、ワシのことを良く理解している」

 

近界民(ネイバー)であろうと玄界(ミデン)の人間であろうと人の営みは同じ。だから考え方や行動に大きな違いはありません。もちろん個人の性格や思考によって変わる部分もありますが、基本は『幸せになりたい』というもので、その『幸せ』が人によって違うだけ。大金持ちになって楽な暮らしをすることを『幸せ』と思う人もいれば、貧しくとも家族や友人と一緒に健康で穏やかに暮らすことを『幸せ』だと思う人もいる。わたしはこの店に入って、この店の主人は金儲けではなく自分で作った料理を食べた人が笑顔になることを目的として経営しているんだなと感じました。現役の時に敵の標的になるという危険を承知で目立つ格好をして戦ったのは、赤色は暗い色よりも大きく見える膨張色だからで、ネーロさんみたいに大柄な人ならさらに大きく見えて敵はその迫力に圧倒されたのだと想像できます。敵側からすればそんな目立つ格好で戦場に立つくらいだから相当な猛者だと感じて、自分の技量に自信がなければ逃げ出したくなる。戦わずして敵を退けるというやり方は非常に効率的ですし、なによりも敵側にも死者や負傷者が出ないという点でわたしは好きです」

 

「…フランコ陛下やエヴァルド閣下がボーダーを頼りにするわけだ。こんな少女がしっかりとした考えを持って勇気ある行動しているのだから理解できる。実際にセルジョやアシッドを追放するきっかけを作ってくれた恩人でもある。嬢ちゃんが玄界(ミデン)の代表として働いてくれるなら、近界民(ネイバー)でも玄界(ミデン)の人間でも手を取り合って上手く付き合っていけるはずだ」

 

「代表だなんてとんでもありません。わたしは総司令官である城戸から全権委任されているだけです。わたしは自分が近界民(ネイバー)玄界(ミデン)の架け橋となる役目を持って生まれてきたんだと信じていますから」

 

そう言ってさも当然という顔でツグミは微笑んだ。

 

それからツグミと修は岩魚の香草焼きやキノコとほうれん草のキッシュなどの料理を味わい、デザートに野いちごのパイを食べ終わるまでの約2時間をネーロや下士官の青年たちといろいろな話をして楽しんだ。

修は会話に加わることはなくツグミたちの様子をずっと見ているだけだったが、彼女の姿を見ていると戦争の援軍として来たのではなく友人たちとの懇親会をするために来たのではないかと思えてきた。

しかしただ楽しく会話をしているだけでなく、ヒエムスという国の庶民の生活や国内で起きている問題点などの情報を()()()収集していた。

若くて階級の低い兵士は軍の寮で暮らしているが、下士官クラスになると寮を出て好きな場所に部屋を借りて暮らすことが可能となる。

そのうちに結婚して家族を持つようになるのだが、それができるのは家族を養えるくらい稼ぐことができるようになってからで、軍関係者の中で妻帯者は2割にも満たないという話であった。

それは結婚適齢期の女性が少ないという理由もあるが、ヒエムスに限らずどの国でも女性の数が圧倒的に少ないらしい。

出生時は男児と女児の割合がほぼ半々なのだが成長していく過程で女子の数が減っていき、20歳くらいになると男性と女性の割合は6対1くらいにまで激減してしまう。

その原因は不明だということであり、解決策が見付からないために政府は対応に手をこまねいているのだそうだ。

ところがこれまでいくつかの国を回ってきたツグミには素人であっても見当がついていて、すでに白峰医師の指導によって拉致被害者市民との交換として医薬品の提供をしている。

まだその効果は見られないが、数ヶ月のうちには投薬している女性の身体に良い変化が出てくることだろう。

 

 

◆◆◆

 

 

食事を終えて店を出ると、その足で宿舎となっている軍の寮へと戻ることにした。

ツグミはもう少し街の中を散策したかったのだが、ヒエムスでは首都であっても夜8時になると強制的に照明が落とされて真っ暗闇になるのだという。

レプトとの戦争後はトリオンを国民の生活に多く回せるようになったものの十分とはいえないために消灯されるのである。

もっとも明るくなればすぐに起きて仕事を始める健康的な生活を送っているので、ある程度の時間になれば誰でも眠くなるので不便はないらしい。

むしろ玄界(ミデン)のように街の中が24時間明るいということが不自然で、ヒエムスに入ってはヒエムスに従えとばかりに急いで帰途についたのだ。

 

寮に至るまでの間、修は自分が見聞きして感じたことをツグミに話した。

 

「先輩が街へ出て食事をすると言い出した時、ぼくはヒエムスの状況について情報収集をするんだろうなとは思っていました。だけど街の中をぶらぶら散策するだけで何か調べているという様子はなく、真っ直ぐに紹介された店へ行ったことが意外でした。そして店の中でもこれといって特別なことはせず、ただ店主や客と世間話的な話をしているだけで、本気で食事を楽しむだけに街へ出たのかと思ったんです。でも第三者の立場で話を聞いていましたが、その中でこの国の人たちがどんな暮らしをしているのかや、これからこの国がどこへ向かおうとしているのかなどわかった気がします。相手から怪しまれずに情報を引き出し、その情報を元に彼らが何を望んでいるのかを知ることで交渉を上手く進めていく。それが先輩の…総合外交政策局という部署の仕事なんですね」

 

「そこに気付いたのなら、あなたはこの仕事に向いていると思うわ。次はあなたが情報を集めるためにいろんな人に話しかけて無駄話をしているように思わせてこちらが欲しい重要な情報の鍵を引き出す練習ね。相手を警戒させないことも大切よ。こっちが相手に情報収集をしているんだってバレたらそこでおしまいだから。まあ、そういったことはそのうちにコツを教えてあげるわ。今はレプトとの戦いでわたしたちが武器(トリガー)を使わずにできることをやるだけ。明日の昼過ぎには本隊が到着する予定だから、それまでにやれることを全部やっておきましょ」

 

「はい」

 

「明日の午前中にエヴァルド閣下と面会の予定を入れているんだけど、あなたも一緒に来てちょうだい。国のトップクラスの人間との対話は今後の拉致被害者市民の救出計画では欠かせないもので、まずは見て覚えるしかないからね」

 

「わかりました」

 

修の表情が楽しそうに見えたので、ツグミはその理由が気になった。

 

「なんだか楽しそうね。これからレプトが攻めて来て戦争になる場所にいるのに怖いとか緊張するとかないの?」

 

すると修は意外だという顔で答える。

 

「怖い? そんなことはありませんよ。だってぼくは戦力外ですから戦場に立つことはなく、この街を囲む城壁の上から戦闘の様子を撮影をすることが仕事です。霧科先輩はこの街の人たちに被害が及ばない作戦を立てていて、ぼくも先輩の作戦を信じていますから怖いって思うことはありません。緊張は…少しはしています。でもそれは不快なものではなく、ワクワクするというか…これまでに経験したことのない好奇心をくすぐる心地良い緊張なんです。逆に先輩に訊きますが、先輩は自分の作戦に100パーセント自信があるんですか?」

 

「あるに決まっているじゃない…って言いたいけど、どんなことであっても100パーセントなんてものはありえない。特に外的要因によって経過や結果が左右されるものについてはどんなことが起きるかわからないから自信なんてものはないわ。だけどそんなことを言っていたら何もできないじゃない? だからあらゆる状況を想定し、想定外だったから失敗したなんてことにならないよう備えるのよ。たぶんわたしのやっていることを周りの人は『そこまでする必要はない』って思うでしょうけど、万が一そうなった時に慌てたり後悔しないのであればやりすぎだって思われてもかまわない。降水確率50パーセントの時、あなたは傘を持って出かける? わたしは必ず持って行くわ。降らなかったらそれでいいし、降った時には持って来て良かったって思えるから。もちろん降らなかった時には余計な荷物を持って行ったのだから無駄だったように感じるけど、わたしはそんなこと気にしないもの」

 

「しっかりと準備さえしておけば気持ちも楽になって不安や緊張がなくなる…ということですね。たしかに雨が降って濡れてしまえばそれが原因で風邪をひいて寝込むこともありえます。だったら荷物になっても折りたたみの傘を持って出る方が無難というもの。想定外のことって文字どおり想定の外にあるわけで、事前に完璧な準備をするのは不可能ですが、それでもダメだった時に諦めもつく。先輩の考え方は良くわかります」

 

「あらゆる可能性を考慮に入れて作戦を練ることはわたしにとって苦痛ではない。むしろ楽しい作業に思えるわ。なぜかと言うとひとつの成功は次へのチャンスにつながり、またそこで成功すればさらに次に進める。そしてその先に目的地があって、そこに着けば願いが叶う。そう思うと楽しいのよ。だけど失敗すれば人生そのものが大きく変わってしまうこともあるから、ひとつひとつがいつも真剣勝負。今回のヒエムス遠征で成功すればレプトにいる拉致被害者市民の救出が予定よりも早く進むだろうし、失敗すれば彼らの中に死者が出るかもしれない。ボーダーの目的はヒエムスを勝たせることではなく、ヒエムス側に被害を出さないようにしてレプトにいる同胞を救出すること。ヒエムスとレプトのどちらが勝つか負けるかはボーダーには関係ない。それは彼らの問題であり、ボーダーがヒエムスを勝たせる理由がないからよ。ヒエムスはボーダーと友好国ではあるけど同盟国ではない。ここはきちんとけじめをつけておく必要があるわ。今のところメノエイデスも友好国のひとつだけどまだ同盟を結んではいない。同盟を結ぶということは単に仲良くしようというレベルではないの。かつて旧ボーダー時代に同盟国の戦争に参加して大きな犠牲を出したことは知っているわね? いざという時には三門市防衛を基本とするボーダー隊員が外国、それも近界(ネイバーフッド)の国を守らなければならない。自国に利益があろうとなかろうと、同盟国の危機となれば駆けつけて戦わなければならないのよ。今回の遠征も同じように思えるけど大きく違う。今回の遠征はボーダーにとって利益があるから戦うのであり、そうでなかったら隊員を危険な戦場に送り出すことなんてできないわ」

 

「わかる気がします」

 

「城戸司令がヒエムス政府の救援依頼に応じたのはレプト侵攻の原因がボーダーと無関係ではないし、レプト軍の中に拉致被害者のトリガー使いがいることが間違いないから。もしボーダーが援軍として駆けつけなければレプト軍にいる拉致被害者のトリガー使いはヒエムス軍と戦わされることになる。いつか助けが来ると信じて頑張っている彼らが再び無関係な戦争に駆り出されるのを黙って見過ごすことはできないでしょ? だからわたしが立てた作戦を実行し、彼らの救出を最優先とするってわけ。そしてボーダーはレプトに残っているトリガー使い以外の拉致被害者市民の救出をしなければならないから、今後の交渉の際に優位に立てる流れにしたい。レプト軍を徹底的に叩き潰すよりも、可能であれば兵士を捕虜にして三門市民との交換にしたいと考えている。力で攻め込んで相手をねじ伏せるよりも交渉で解決する方が禍根を残すことはないからね」

 

「そんな先まで考えて行動しているんですね…」

 

「もちろん。それに拉致被害者市民の救出計画はまだまだ続く。もしボーダーが力ずくでレプトから同胞を連れ戻したということになると他の国は警戒をするようになる。だからできるだけ穏便に事を済ませたいのよ。ヒエムスの時には交渉によってどちらも納得したという形で終えたから、今後もそうしたいと思っている。代価として渡すものが食料でも医薬品でも、トリオンを使わない玄界(ミデン)の技術でもかまわない。相手方が望むものを引き渡すから同胞を返してくれという『取引』と対等な立場で行うということを広く知らしめる必要があるんだけど、ここでボーダーが武力によって無理やり奪ったという話になってしまったら元も子もない。だからレプト戦はボーダーにとって特別な戦いになるわけで、ヒエムス政府もそこは承知してくれている。ヒエムスとしては被害を最小限に抑えてレプトを追い返すことができれば十分だから」

 

修にはツグミのやろうとしていることが理にかなっていて、敵味方双方に犠牲者を出さない配慮もなされているとわかって感心してしまった。

 

(ぼくや他の防衛隊員は三門市に攻め込んできた敵を倒すことだけを考えて戦ってきたし、それは間違ってはいない。だから訓練でも三門市内にあるような地形を再現してそこで部隊(チーム)個人(ソロ)で模擬戦をする。だけどボーダーが三門市防衛だけをやっているならそれでもいいかもしれないけど、さらわれた市民を救出するためには積極的に近界(ネイバーフッド)へ遠征しなければならず、そのためには近界(ネイバーフッド)のことをもっと良く知り、それに合わせた戦い方をしなければ勝てない。その戦いが武器(トリガー)を使うものとは限らず、先輩みたいに交渉という手段を使うものもある。ボーダーに近界(ネイバーフッド)を支配するという野望があれば別だけど、そうではなくてさらわれた市民を全員救出して帰国させることが目的だから人が死んだり傷つくような戦いは望んでいない。ヒエムスの時にようにお互いが納得する条件で()()をするなら誰も傷つかないし、わだかまりが生じることもない。それが最善の解決方法だ。そしてこれから先のボーダーの活動のことも見据えていて、レプトとの交渉の障害にならないように作戦を立てている。たぶん先輩は拉致被害者市民救出計画の最終段階までの大まかなプロットがあって、それを元にしてそれぞれの国との交渉というストーリーを作っているんだ。だから行き当たりばったりにはならず、それに突発的なことが起きても先輩にとっては想定内のことだから慌てずに済む。今回のレプト侵攻も想定内のことだったような言い方をしていたからな、初めからこれを利用した作戦を考えていた可能性もある。そばにいて先輩の手法を学べば、ぼくでも武器(トリガー)を使わない戦いができるようになるかな?)

 

トリオン能力の低さによって防衛隊員としての限界を突き付けられた修にとってツグミの行動はひとつの「道しるべ」であった。

ボーダーを辞めることを「逃げる」と感じた彼には前に進むしかなく、その選択肢のひとつとして総合外交政策局の仕事が提示されたことは彼の目を覚まさせることになったようだ。

これからのボーダーは防衛組織としての面よりも近界民(ネイバー)との外交の窓口としての役割を務めることを要求されるだろう。

三門市を脅かす近界民(ネイバー)の数が激減していることは証明されており、新入隊員の募集も以前の4ヶ月毎に戻したのは年度が変わった4月である。

ではボーダーが防衛機関の役目を縮小してしまえばスポンサーが撤退してしまうだろうか?

否。

ボーダーが近界民(ネイバー)と手を結んで技術や文化の交流をすると公言したことによってスポンサーの名乗りを上げる企業が激増している。

それはトリオンとトリガーの知識や技術が有用なものであることが明らかとなり、その恩恵を受けたい ── 企業の利益の拡大を考えるのは資本主義社会の道理である。

株式会社が株主に配当を支払うように、ボーダーもこれまで援助してくれた企業に「お礼」をするのは当然で、スポンサーもそれを期待して多額の出資をしてくれていた。

そうなると近界民(ネイバー)と友好的な付き合いを進め、手に入れた知識や技術を()()()広めるという重大な「責任」を負うことになる。

そのための部署の新設が急務となっていたのだが、その部署のひとつが総合外交政策局なのであった。

ボーダーで独占できない以上は確実に信頼できる企業や組織のみに公開することになり、そちらの情報管理も重要だ。

したがって戦闘員以外の職員を採用する必要に迫られる。

ボーダーが防衛機関としての存在の意味はなくなっても組織自体は存続し、活動をトリオン技術の平和的運用にシフトチェンジすることでボーダー創立時の「近界(ネイバーフッド)玄界(ミデン)の友好の架け橋になる組織を作りたい」という織羽や有吾たちの夢が叶うことになるだろう。

とにかくひとつひとつのミッションを確実に成功させ、スポンサーたちの信頼を得ることが必須であり、そのために総合外交政策局では優秀な局員を絶賛募集中なのであった。

修が興味だけではなくやる気を見せているので、ツグミはそれで十分満足をしていた。

 

(今のボーダーに頭を使って戦える人材はそう多くない。適任者はいてもその人に外交部門で働いてもらいたいとは言えないのよね。だけど林藤支部長のおかげで良い人材をゲットできそう。オサムくんは防衛隊員でなければ意味はないという自分の思い込みを捨てたことによって一皮剥けることになるんじゃないかな。そのためにはわたしがしっかりしなきゃ。東さんから戦術、唐沢部長からは交渉術、ゼノン隊のみんなからは諜報術。武器(トリガー)を使わない戦い方を教わったんだから、ここで結果を出さなきゃ恩返しできないもの。そしてこれからはわたしが後輩に指導できるようにならなきゃ後が続かない。いずれ世代交代があるだろうけど、ボーダーという組織自体はずっと続くんだから)

 

ツグミと修はそれぞれに思う所があるようで、軍の寮に到着するまで会話が途絶えてしまった。

しかしお互いのやるべきことは承知しており、ふたりが見つめている先は同じものなのだから言葉を交わす必要などないのだ。

 

 

 

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