ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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544話

 

 

ツグミの朝は午前5時の起床から始まる。

彼女が忍田に弟子入りしてから遠征艇の中や戦場などやむをえない状況を除いてほぼ毎日定時に起床して木刀の素振りを行うことにしていた。

したがって遠征先の国であっても可能であれば毎朝鍛錬をするため、ここラグナでも欠かさずに行っていた。

彼女が使用している客室にはテラスがあり、そこが訓練場となる。

まずは5分間の瞑想をし、それから1時間ほど素振りや居合いの稽古をする。

ラグナは初夏で日の出が早いために素振りの途中で汗をかき、終わる頃には汗だくとなってしまっていた。

これが三門市の寮であればすぐにシャワーで汗を流すことができるのだが、ラグナ…いや近界(ネイバーフッド)のどの国でもそう簡単にシャワーを浴びることはできない。

部屋に引いてある水道の水でタオルを濡らして身体を拭くことくらいしかできないため、この時は毎回玄界(ミデン)の普通の生活がどれだけ贅沢なのかを実感する。

この後はいつもなら寮に住むメンバーの分も合わせて朝食の支度をするのだがここでは不要で、朝食は7時になると厨房から運ばれて来る。

内容はパン、ハムやベーコンのような加工肉と卵の料理、生野菜といった玄界(ミデン)でも普通に食べている料理だが、野菜の美味しさには目を見張るものがあった。

理由は簡単だ。

近界(ネイバーフッド)の国々はトリオンによって創られていて、その土壌も(マザー)トリガーから抽出したトリオンで構成されているため、女王や巫女と呼ばれる人間の意思によって自由に操作できる。

ツグミはエウクラートンで王家の人間と認められた時に女王から「役目」について聞かされていた。

(マザー)トリガーから抽出するトリオンの「配分」を土壌を肥やすために多く使えば大地が豊かになってそこから採れる作物は美味しく栄養価の高いものとなるのだそうだ。

原理はわからない ── 近界民(ネイバー)自身が遠い昔から言い伝えてきたもので、近界(ネイバーフッド)創世の経緯も知らないのだから当然だ ── が(マザー)トリガーの操作によって気候や天候も自由にできるらしい。

限られたトリオンを適切に配分して国を繫栄させる一種のミニスケープゲームのようなものだと彼女は考えていて、(マザー)トリガーから抽出するトリオンの量を多くすれば「神」の寿命が短くなり、ラグナやエウクラートンのように農業を基本とする国であれば農地の質を上げるために、またアフトクラトルのように軍事国家として戦争を国是とするならトリオン兵や武器(トリガー)の製作に大量のトリオンを注ぐことになる。

そうなると「神」の寿命が短くなるため、安易にトリオンの抽出量を増やすことはできないのだ。

また農業主体の国でも土地だけでなく太陽の力や動きを調整して気温や雨量なども自由に変えることができるというから、やろうと思えば日本のように温帯湿潤気候で夏季に雨を多く降らせて米の栽培も可能だ。

近界(ネイバーフッド)の多くの国が農業を中心としているから主食となる小麦の栽培に適した気候を基本としているらしい。

だから生産量を増やすためには玄界(ミデン)で品種改良された種苗を導入し、(マザー)トリガーを操作してそれに最適な気候を再現すればいいだけだ。

さらに近界(ネイバーフッド)では(マザー)トリガーの力が安定していれば天災は発生しないので、台風や大雨、干ばつなどによって農作物に悪影響が及ぶことはない。

したがって食糧生産計画も安定し、それに応じた国の運営も可能となる。

質の良いものを大量に生産して余ったものは国外へ売って、国内で必要としているものを購入するという「交易」を行ってさらに国力を上げていく。

国が豊かになれば他国との戦争を行って「奪う」「奪われる」という愚かな行為をせずとも国民は満足した暮らしを手に入れることができるのだ。

もちろん近界(ネイバーフッド)のすべての国を支配したいという独裁者的な奴が存在するなら戦争はなくならないが、少なくとも現在のキオン・アフトクラトルの2国が軍事力に頼らない国家運営を基本としてボーダーの同盟に加盟している以上は彼らが抑止力となってくれるはずである。

気候を人間の手で操ることができるだけではなく地震などの天災も起きない近界(ネイバーフッド)の国々は上手く運営すれば玄界(ミデン)よりも暮らしやすい国になる可能性を秘めているわけで、やり方さえ間違わなければ玄界(ミデン)並のレベルに達するためにそう長い時間はかからないだろう。

 

そんなことを考えながらテラスでの食事を終えると、続いて午前の仕事の時間となる。

これといって特にやらなければならない仕事があるわけではないが、時間がたっぷりとある時だからこそ緊急時にすぐ対応できる準備をしておく必要があるのだ。

医師や教師といった「民を救い、導く者」の育成が優先事項であれば近界民(ネイバー)玄界(ミデン)留学を受け入れる体制を整えなければいけない。

しかし三門市民の近界民(ネイバー)に対する感情を無視してはできないことで、第一次近界民(ネイバー)侵攻の傷跡がまだ多くの市民の心と身体に刻み込まれているのは事実だ。

それでも時間が少しずつ癒していて、拉致被害者市民も次々に帰国していることで近界民(ネイバー)に対する印象は変わってきている。

特に女性たちは近界(ネイバーフッド)で大事に扱われてきており、今のところ死亡した市民は確認されていないところをみると高額な代価を支払ったことで政府が自国民以上に大切にしてきたのではないかと思われる。

そうなると帰国者が近界民(ネイバー)に対して悪い印象を持っていない ── 第一次近界民(ネイバー)侵攻の加害者であるエクトスは除く ── ため、それが三門市民にも伝わっているので近界民(ネイバー)だからという理由で拒絶するようなバカなことはしない。

さらに近界民(ネイバー)の配偶者や子供たちが玄界(ミデン)のルールを順守していてトラブルも起きていないので「近界民(ネイバー)にもいいヤツがいるから仲良くしよう」と玉狛支部の考え方を一般市民が持つようにもなっていた。

事を急げばここまで築き上げた友好関係を壊すことにもなりかねないため、ツグミは時間をかけてゆっくりと進めたいと考えている。

 

一方、ボーダーのスポンサーとなってくれている企業や協力してくれる行政に対しての()()が難しいという現状を無視することはできない。

こちらは総合外交政策局の仕事ではなく外務・営業の分野で、現在ボーダーが持っている情報や技術を()()()()()()()()()()を唐沢が上手くやってくれている。

玄界(ミデン)には存在しない「トリオン」と「トリガー」に関する技術は誰もが欲しいと思っているのだから、悪用されない確証があれば譲渡したいと考えている。

今のところはボーダーが管理・監督できる範囲で民間にもトリオン体に換装するだけのトリガーを()()し、スマートシティ建設工事現場での作業員がトリオン体で仕事をしている。

そのおかげで作業効率は格段にアップし、作業中の事故による死亡や負傷はゼロとなった。

これは建設会社にとって非常に喜ばしいことであって、今のところはスマートシティ建設に関わっている愛信建設の他数社のみであるからライバル会社はぜひともトリガーが欲しいと考えているはず。

もちろんボーダーのスポンサーとなってくれた企業を優先しているのだから、無関係な企業に渡すわけがない。

そうなるとそのうちにトリガーの秘密を盗もうとする不埒な連中が現れるはずで、ボーダー組織に対してスパイ行為を行う人間が出現するのは火を見るよりも明らかであるからますますトリガーの管理を厳重にしなければならない。

以前から外国の諜報員が三門市に潜入してトリガーの秘密を探ろうとしていたがすべて阻止されている。

しかしこれはボーダー隊員や職員を標的(ターゲット)としたものであったから被害は出ずに済んだが、今後民間人がトリガーを使用するとなれば彼らに危険が及ぶ可能性が生じることになるわけで、その対応をどうするかで上層部は頭を悩ましていた。

武器としてのトリガーの使用は厳禁なのは当然だが、単にトリオン体になるだけでも通常の武器や兵器でダメージを受けないということで、軍事関連企業にとっては喉から手が出るほど欲しいに決まっている。

他にも各国が核兵器でも死なない「不死の兵士」で構成した最強の軍隊を持とうと過激な行動に出ることも考えられるため、その前にいくつかの手を打っておかなければ安心して近界民(ネイバー)の留学生を受け入れることもできないのだ。

なにしろ近界民(ネイバー)だというだけでトリガーやトリオンの情報を持っていると勘違いする大バカ者もいるだろうし、留学できるほど優秀な人材を()()()玄界(ミデン)へ送り出そうとする国はなくなる。

それではツグミの計画は台無しだ。

以前の彼女であったならそんな自分の手に負えないことも何とかしようとして頭を悩ませただろうが、自分にできること()()を精一杯やれば後悔はしないという考えに至ったものだから焦らずにゆったりと構えている。

近界民(ネイバー)との交渉という唐沢でも未経験の仕事を彼女は何度も成功させていて、「魅了(チャーム)」のスキルを持っているのではないかと思わせるほど上手く相手国のオジサンたちを懐柔し、同世代の少女たちとは友情を築いてボーダーにとって望む結果を出していった。

相手の心理や考え方を推測してどう接すれば良いのかを短時間で導き出す想像力と思考力に優れていて、相手を追い詰めたとしても必ず救済策を用意してそちらに導くようにしている。

だから相手も「負けた」という感覚すらなく、ボーダー側の条件をすんなりと受け入れられるのだ。

さらに拉致被害者市民を救出する交渉において近界民(ネイバー)側は購入した人間の代価にいくらかの上乗せをした金額を手にできれば「損をしないだけでなく得をしている」だが、ボーダー側からはそれにプラスアルファの価値を付けるから近界民(ネイバー)側は大きな利益があったという気分になれる。

しかしボーダー側はこの交渉に成功することはもちろんのこと、友好国を増やすことによって敵性近界民(ネイバー)を減らすことになって三門市防衛がやりやすくなるという点が重要である。

相手に利益があったと思わせ喜ばせておきながらボーダー側はもっと多くの利益を得ていることになるのだが、その事実を知ったところで相手側は損をしていないのだから文句も言わない。

ツグミは唐沢の補佐をしながら彼から交渉のイロハを学んだのだが、こうして近界民(ネイバー)相手に役立つことになるとは誰も想像はしていなかった。

唐沢は彼女が年長者受けするからという理由でスポンサー企業を訪問する際に同行させていただけであったが、特別に何かを教えるということはしていない。

彼女が唐沢のやることをそばで見て学んだだけで、交渉とは勝ち負けではなく双方が得られる利益の最大化を目指すことが重要だということを確信した。

さらに交渉を成功させるためには信頼関係の構築が必須で、相手のことを知ろうとする努力を怠ってはならないと自らに言い聞かせている。

ツグミは他人に関心のない人間であり、自分と自分にとって大切な家族や友人・仲間のこととなるとどんなことでも必死になるタイプであった。

だから近界民(ネイバー)に限らず玄界(ミデン)の人間であっても自分とは無関係な人間がどうなろうともかまわないという考えでいた。

ところが自分の世界はそれを取り囲む世界に大きく影響され、自分の小さな世界()()が平和で幸福でいることはできないという考えに至った。

人は自分の世界の中だけで完結はせず、他者の世界と重なる部分を無視することはできない。

例えばツグミの世界の中に迅が存在するが、迅の世界がツグミの世界に内包されているのではなく一部が重なっているに過ぎない。

そうなると迅の世界の中に不安や苦しみなどがあれば、ツグミの世界にも影響してくることになる。

ならば迅の世界からもそういった負の要素をなくそうというのがツグミの考え方で、彼女は自分の幸福のために迅の幸福も勝ち取ろうとする。

そしてそれは迅だけでなく忍田や城戸、玉狛支部の仲間たちと自分の手の届く範囲の人間にも当てはまり、彼らの幸福のためにも行動してしまう。

それはすべて自分のためで、利己主義者(エゴイスト)と偽悪ぶっているのではなく本心からのものだ。

ダフネにそのことを話した時、彼女は目を丸くして驚いていたのだが「何となくだけどわかる気がする」と答えた。

彼女曰く「自分だけご馳走を食べて家臣たちが貧しいものしか食べられないと知ったらせっかくの料理も美味しく感じなくなる。それならわたしの料理のレベルを下げて家臣たちに少しでも美味しいものを食べさせたい。それで喜ぶ家臣たちの顔を見たら自分の料理も美味しいと思えるはずだから」で、ツグミの「利己主義者(エゴイスト)理論」にも納得できるというのである。

ツグミはダフネと話をしていて楽しいと感じていた。

ダフネの幼さや傲慢さは社会性が育っていないためで、好奇心の強さや国民を大切にしたいという気持ちは十分であるから教育次第で賢王になれる素質はある。

そこでイシドロはダフネがツグミと積極的に交流を持とうとすることを喜ばしく思い、女王としての執務よりも少女同士のふれあいを優先できるよう配慮してくれている。

そのためツグミが自室で仕事をしているとダフネが遊びに来ることがある。

そうなると仕事は一時中断となり、そのまま女子会へと突入してしまうのだった。

ツグミが「そろそろ来るかな?」などと考えていると決まってダフネが侍女を連れてツグミの部屋へとやって来るのだ。

 

 

「ツグミ、遊びに来たよ~」

 

清々しい笑顔のダフネは遠慮なく部屋の中へ入って来た。

その後ろにはワゴンを押した侍女が付いて来て、慣れた手つきで紅茶を淹れる。

そして仕事を終えるとさっさと退出して、ダフネが満足して部屋を出て行くまで隣の控室で待っているという。

 

「ダフネ、今日は昨日の続きの話でいい? リクエストがあれば何でもいいわよ」

 

ツグミは紅茶を飲みながらダフネに訊く。

 

「もちろん続きでいいわよ。玄界(ミデン)ってわたしが想像もしていないような世界なんだもの、もっと知りたいわよ。近界(ネイバーフッド)ではトリオンがあれば何でもできるけど、玄界(ミデン)ではトリオンの存在自体を知らなかったというのに近界(ネイバーフッド)よりもはるかに暮らしやすいというんだから気になるじゃない。電気というものでいろんなものを動かしていることまでは聞いたけど、昨日はそこで時間切れだったじゃない。ずっと続きが気になっていたのよ」

 

「そうだったわね。じゃあ、その電気を作る方法について話しましょうか。ちょうどいいわ、今テラスにソーラーパネルを設置して発電しているから実際に見ながら説明するわね」

 

ツグミ自身も近界民(ネイバー)との交渉を行うまでは太陽光発電についてそれほど詳しくはなかった。

しかし他人、それも電気の概念のない近界民(ネイバー)に対してその有用性を理解してもらうのだから彼女自身が詳しく知っておかなければならないと勉強をし、さらに唐沢から紹介された家電メーカーの工場へ行って見学をさせてもらったくらいだ。

実物を見ながら技術者(エンジニア)に説明をしてもらい、帰る際には社員割引価格で個人使用のポータブルソーラー充電器を譲ってもらったというからちゃっかりしている。

それをダフネに見せながら説明するのだが、そもそも理系の知識が皆無であるから「n型半導体」と「p型半導体」という2種類の半導体をはり合わせて作られているとか、ソーラーパネルに光が照射されると、n型半導体にはマイナスの電気を帯びた電子が、p型半導体にはプラスの電気を帯びた正孔(せいこう)が集まってプラス極とマイナス極が形成されるなどと言ってもチンプンカンプンだ。

だから説明といっても「こうした機材があれば太陽光からエネルギーを作ることができる」ということだけで、トリオン以外のエネルギーに注目してもらうきっかけになればそれで充分である。

ダフネ自身も詳しい発電システムよりもその電気によって夜でも昼間のように明るくて人が大勢街中を歩いているとか、電車という乗り物は一度に数百人の人間が長距離を短時間で移動できるなど話を聞けば興味津々で他にどんなことができるのかを知りたいということになるわけだ。

ツグミの持つノートPC、携帯電話、ドライヤーなどの電化製品を実際に使用してみせると珍しい玩具を見せられた子供のように大はしゃぎ。

彼女にとってはトリオンに代わるエネルギーとしての電気の価値よりも玄界(ミデン)という異世界の見たこともない文化に憧れているだけなのかもしれない。

その証拠に玄界(ミデン)へ行ってみたいなどと言いだす始末。

さすがに女王が国外へ行くことは不可能で本人も承知しているのだから単にワガママを言いたいだけなのだが、ツグミにはその気持ちが良くわかるので何等かの手段があればその願いを叶えてやりたいと思っている。

 

 

◆◆◆

 

 

翌日は朝から近隣の農家の一家と一緒に農作業を行うことになっていた。

作業とはブルーベリーの収穫で、家族だけでは手が足りないということでツグミが手伝うことになったのだ。

本来なら須坂家の3人がアルバイトとしてここにいるべきなのだが、彼らが帰国してしまったためにその穴埋めとして、そして近界民(ネイバー)の庶民生活を実体験するという意味がある。

ラグナでは農作業や建設・鉱山労働者など肉体作業を行う一部国民に換装専用トリガーが支給されていて、玄界(ミデン)のような機械化はされていないが作業は生身で行うよりも効率が良い。

摘み取ったブルーベリーを運ぶ際にそれが十数キロの重さであっても軽々と運ぶことができるし、何よりも換装を解いて生身になった時に疲れを感じない点が最高だ。

さらにトリオン体が泥で汚れても生身はきれいなままだから風呂に入らずとも汗臭いということがない。

ラグナだけでなく他の国でも同様に一般人のトリガーの使用は許されているそうだが、アフトクラトルのような軍事国家は武器としてトリガーを使用することが当然で、そうでない国は労働者の作業効率アップのために使用することが普通だという。

限られたトリオンをどのように使うかを最終的に決めるのは女王や巫女など(マザー)トリガーを操作できる人間に委ねられており、かつてこのラグナも軍事に力を入れていたのだが例の事故 ── 原因は新しい武器(トリガー)の実験の失敗という噂がある ── の後はダフネが兵器開発を完全に封印し、(マザー)トリガーから抽出したトリオンの使用を農業に限定した。

農地を肥沃なものに変えることや換装専用トリガーを農民に配布して作業を行わせるという平和的利用に限るという点でラグナは()()()()国だとツグミは判断した。

だからこそツグミは女王であるダフネのことが気に入り、トリガーを軍事に利用しないという判断を下した彼女を評価しているのだ。

世間知らずの傲慢な女王様であっても国民の生活を第一に考え、二度と悲劇を繰り返さないための覚悟を形にして見せたのは君主として立派だと思うからだ。

そして農作業を手伝ったお礼はカゴいっぱいの新鮮なブルーベリー。

王城へ帰ったらこれでブルーベリーパイを作ってダフネにご馳走しようと考えているツグミだった。

 

 

 

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