ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

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567話

 

 

大迫は並んで釣り糸を垂れながら遠い目をして昔話を始めた。

 

「文蔵は儂にとってかけがえのない親友なのだが、そのことは誰にも話してはいない。儂は別にかまわないと思っていたのだが、あいつが自分と懇意にしていると知られると儂にとって都合が悪いことになるだろうと言うのだ。自分のようにヤクザな道へ進んだ人間とカタギの道を進もうとしているおまえとでは目指すものが同じであってもその道は交わってはいけないと言ってな。あいつが突然高校を中退してから音信不通になっていたのだが、儂が警察官になると言っていたことを覚えていたからにちがいない。儂はいわゆるキャリアと呼ばれる側の人間で、警視に昇進した次の年にとある政治家…義父の大迫勇太朗なのだが彼に声をかけられて彼の秘書になった。きみは儂のことで知っていることはあるかね?」

 

「はい。まあ人並みには存じております。…大迫勇太朗氏は戦後復興に尽力した自進党の幹部で、汚職腐敗の多い政治家の中で清廉潔白な人であったと聞いています。そして彼の娘婿になったあなたが40代半ばでその地盤を継いで参議院に出馬し、当選してからはずっと党の重鎮として活躍なさっている。厚生省や建設省、労働省などの大臣経験があり、御年81という年齢でありながら現役バリバリで活躍なさっている自進党の幹事長。勇太朗氏以上に政治の腐敗を憎み、その私利私欲に走らない公明正大な政治家として本気で国を憂う若い代議士が集う壮政会、通称大迫派の会長を務めていらっしゃる。そして長男の真一氏も同じ政治の道を進んでいて、20代・30代の男女から圧倒的な支持を受けている…と、これくらいでよろしいでしょうか」

 

ツグミの答えに大迫は満足したのか大声で笑った。

 

「ハハハ…それだけ知っていれば十分だ。昨今の若者は政治に興味がないのか、こうして釣りをしている儂の顔を見ても誰も気付かん」

 

「いえ、テレビで拝見する政治家としての姿と今の様子ではまるで別人です。政治家のオーラはまったく感じられませんし、都会的でスタイリッシュな年齢を感じさせないなダンディな男性のイメージなのに ──」

 

「こんな田舎ジジイが大迫壮二郎と言われても信じられないか? まあ、こっちが本当の姿だからな。こんなジジイでは誰も付いては来ない。だから世間にはカッコ良く見せているのさ。…と話は横道に逸れたが、儂が警察官を辞めて政治の道に進んだのは義父(ちち)が演説会で『国を変えたいなら政治家になって腐った政府の中枢を改革するしかない』と言った言葉に惹かれたからなのだ。儂が警察官になったのはこの日本を誰もが安心して暮らせる平和で豊かな国にしたいと思ったからで、法の番人となる警察官が儂の天職だと考えたからだ。しかしその法が間違っていたらどうだ? 現に人々は法によって縛られることで秩序ある暮らしができるのだが、その法が絶対ではない。そう思った時に自分が警察官であることに疑問を抱いたのだ。そこで義父(ちち)の演説を聞き、以来彼の演説会があれば必ず聞きに行くようになり、そのうちに直接会って話をするようにもなった」

 

「そこで勇太朗氏に気に入られて政治家となるべく警察官を辞めた、と」

 

「そのとおり。そこで儂は義父(ちち)が引退するとその地盤を引き継いで政治家となった。同時に彼の意思を継ぐのだから誰よりも清廉潔白でなければならぬ。もし高校時代の親友が反社会的勢力の人間であると世間に知られたらスキャンダルとなるだろう。いくら彼が義侠心に溢れ、賭博や違法薬物密売、闇金融などといった違法手段には一切手を染めず、収益源はすべて不動産や土木といった事業、興行の元締めといった合法的な手段によるものであったとしても所詮はヤクザだ。それに天災などによる被災地域が発生すれば組員総出で駆けつけて救助活動や炊き出し、自社の重機による土砂の除去といった支援をして世間的には尊敬される存在であっても儂に迷惑がかかるだろうと考えたのだろう。儂のことを煙たがって陥れたいと考える連中は大勢いるからな。それで彼は儂のために死ぬまで赤の他人を装ってくれたのだ。そして彼が死んだことを知ると儂は名代として甥を葬儀に出席させた。甥は一般人だから儂と文蔵の関係に気付かれずに済むと思ったからだ。そしてその時にきみのお父さんの織羽くんから手紙を預かって帰って来た。その手紙には文蔵が儂のことをいつも気にしていたことや会いたいと思っていたことが十数枚の便せんに綴られていたのだよ」

 

「……」

 

「きみたち家族のことは気になっていたのだが、文蔵の親族に儂が接触することはできず遠くから見ているしかなかった。というのもきみの養父が怪しげなグループの一員だという報告があったものでな。それがボーダーの前身であることはそれからしばらくして第一次侵攻とか呼ばれる三門市に甚大な被害が及んだ事件の時にボーダーという名前とその組織にきみがいることを知ったのだ。そこで少々調べさせてもらい、ボーダーに緒方が関わっていることを知った」

 

「緒方というのは県警本部長の緒方策之助さんのことですね?」

 

「ああ。彼は儂の後輩でな、彼がボーダーを陰から支えていたことを聞かされて驚いたよ。そういうことでそれ以降は儂もボーダーの活動については注目していた。そしてその中で何度もきみの名が出て来るものだから、部下の報告が楽しみだった。三門市に住む部下の親戚に頼んでケーブルテレビのボーダーの番組を録画してもらって自宅に届けてもらっていた。ついこの間もきみが出演したアフトクラトルとかいう近界民(ネイバー)の国との同盟締結調印式の番組を見たよ。他にも記者会見できみが堂々と発言している様子とか見ていると文蔵の孫だということが納得できた。堂々としていて自分の正義のためには絶対に後には退かない態度も彼のことを思い出させる」

 

「でもわたしは祖父と ──」

 

「血のつながりがないと言うのだろ? 織羽くんが養子だということは知っている。しかしきみは文蔵の孫なのだよ。生物学的なものではなく、魂がつながっているというのかな。織羽くんが文蔵の魂を継ぎ、それをきみが継いでいる。そんなきみが頑張っている姿をテレビで見るのは楽しかった。トリガー使用に関する法整備のことだが、それについては緒方から便宜を図ってほしいと頼まれていたのだ。今の儂の立場ならきみたちの力になれるだろうと。そこできみに会うためにこうした場を設けたのだよ。きみという人間をもっと良く知りたいと思ったのでな」

 

ここでも文蔵の「遺産」がツグミのことを助けていた。

十数年前に他界した彼はずっと孫娘のことを見守り、彼女の進む道を照らしてくれている。

今回も文蔵と大迫が友人であり、大迫と緒方が警察時代の先輩後輩であったことから彼女に与党の重鎮との面会を実現させた。

そして彼女のことだけでなくボーダー創設の金銭的な面でも支援していた文蔵が、20年以上も織羽の仲間たちをさまざまな面から支えていたのだ。

ツグミはそのことを知り、自分が大勢の人間に守られていることを実感していた。

 

(何人もの人がボーダーの創設理念を…お父さんや城戸さんたちの理想の世界を叶えるために自分の持つ()で手助けをしてくれている。その力とは本人が努力をしなければ手に入れることはできないもので、手に入れた力が大きければ大きいほどその使い方を間違ってしまうととんでもないことになってしまう。でもお祖父さんがヤクザであってもその力を悪事には使わず弱い者を助けるために使っていたから大勢の人がいまだに敬愛していて、その孫であるというだけでわたしに親切にしてくれたり便宜を図ってくれている。それを感謝するだけでなく、彼らの気持ちに応えなきゃ申し訳ない。そしてこの絆はわたしだけのものじゃない。わたしが次の誰かにつなぐ義務もあるんだから大切にしなきゃいけないんだ)

 

大迫の表情は優しい老人のものだが、その眼光は鋭く相手の本質を見抜こうとしているようにツグミには感じられた。

 

「わかりました。わたしのことをもっと良く知っていただき、納得していただけたら協力していただきたいと思います」

 

「良かろう。儂が気に入ったのなら何でもやってやろう。今はこんな老いぼれジジイに見えるだろうが、永田町に帰れば担当部署の連中に喝を入れることなど造作もないことだ。ただしいくら文蔵の孫であっても儂が認めぬ人間であればもう二度と会うことはなかろう。覚悟はいいな?」

 

「はい!」

 

 

 

 

それから昼食までの約3時間、ツグミは慣れない釣りをしながら大迫に自分の日常についていろいろ話をした。

もちろんボーダー関連のことで口外できないものについては質問されても答えなかったが、それ以外のことは包み隠さず訊かれることはすべて話した。

初対面の人間ではあるが大迫を信用できると判断したからなのは当然だが、それ以上に自分を信用してもいい人間だと認めてもらいたかったからだ。

大迫も彼女が嫌がるような質問はしなかったのはさすがに清廉さとスマートな点を売り物にしている政治家だけある。

そして正午のサイレンがなると70代くらいの老婦人 ── 老婆という表現が失礼に当たるほど気品があって姿勢の美しい女性である ── が風呂敷包みを持って防波堤へとやって来た。

その婦人とは大迫夫人で、4人分の弁当を持って来てくれたのだ。

3段の重箱にはヒジキ、梅ちりめん、グリーンピースの3種類のご飯のおにぎり、鶏ひき肉とおからのハンバーグ、サバの竜田揚げ、大根としいたけの塩昆布煮、そして大根とキュウリとニンジンの糠漬けがきれいに納められていた。

大迫夫人は「年寄りの作ったものだからさっぱりとしたものばかりで若い人には物足りないかもしれないわ」などと言っていたがどれも愛情が込められた美味しい料理であった。

ツグミはそれらのレシピだけでなく()()()()とさんが焼きという千葉の郷土料理についてもレシピを教えてもらうほど夫人の料理を気に入ったようで、料理好きな夫人を喜ばせていた。

 

 

午後も釣りをしながら話をし、午後5時に防災無線から鳴る「夕焼け小焼け」のメロディーに背中を押されるように「会談」は終わりとなった。

釣果はいまいちではあったものの、ツグミにはそれ以上の収穫があったという手応えがあった。

 

「きみの()()()()は良くわかった。後のことは儂に任せなさい。きみはきみにしかできないことを全力でやるだけでいい。儂を含めた大人たちはそれぞれの分野できみの援護をすることになるが、もし他にも何か困ったことがあれば遠慮なく頼ってくれると嬉しい。特に妻はきみのことを気に入ってしまったからな。忙しいだろうが時間ができたら遊びに来てくれ。そうすれば妻も喜ぶだろう」

 

「はい、ぜひともまたゆっくりとお伺いさせていただきます。今日はどうもありがとうございました。これで安心して次の仕事に進めます」

 

「また近界(ネイバーフッド)へ行くのかね?」

 

「はい。今のところ近界民(ネイバー)との交流の窓口になる人間はわたしだけですから。それにどの国の人もわたしの人柄を認め考え方に賛同してくれたからこそ友好的な交流を進めることができるのです。わたしが率先して動くのは当然でしょう。口だけで自分が動かず、おいしいところだけ持って行くような人間にはなりたくありませんから」

 

「そうだな。永田町に巣食う魔物たちにきみの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ。きみのような強い意思を持つ若者がもっと政治に興味を持ってくれたらいいのだが、それがなかなか難しい。まあ、とにかく今日は楽しかった。今度会う時にはきみの彼氏も連れて来るといい。儂が見定めてやろう」

 

「はい、その時にはよろしくお願いいたします」

 

ツグミは丁寧に礼を言い、大迫と夫人の見送りを受けて帰路に就いた。

 

 

◆◆◆

 

 

三門市への帰り道、ツグミは唐沢の運転する車の助手席で居眠りをしてしまった。

これはマナー違反というわけではないが年長者に運転させておいて自分だけ眠ってしまうのは失礼だと考えているものだから目が覚めるとすぐに謝った。

 

「ついうっかり眠ってしまいました。どうもすみません」

 

「気にすることはないよ。今朝は6時に寮を出たんだから寝不足なのは当然だ」

 

「でも唐沢部長に長距離の運転をしてもらっていて同乗者のわたしが眠ってしまうのは礼儀に反していると思われ…」

 

「まあ、話し相手がいないのは少し退屈だったが、おれは十分に昼寝をしておいたから眠くならずに済んだよ」

 

「あ…」

 

ツグミと大迫が釣りをしている間ずっと唐沢は昼寝をしていた。

彼も早朝からの運転で眠かったというのと、復路ではツグミが緊張の糸が切れて眠ってしまうことを織り込み済みであったということだ。

 

「三門市までまだ1時間以上かかるから眠っていてかまわないぞ」

 

「いえ、もう大丈夫です。唐沢部長のお話相手でも何でもできます」

 

「それならしばらく付き合ってもらおうか。…大迫先生に会ってみてあの人のすごさを改めて知ったよ。オンとオフであれほど変わる人を見たことがない。おれですらあの人のオフの姿を見て()()大迫幹事長だとは思えなかったくらいだからな」

 

「わたしもテレビで見た政治家としての姿しか知りませんでしたから信じられなかったです。でも話をしていてなぜあの人が周囲の人間を惹きつけるのかわかりました。たぶん祖父と同じタイプの人で、祖父もあんなことがなければ同じような道を進んでいたかもしれません」

 

「あんなこと? …ああ、そういえば文蔵氏は高校を中退して任侠の世界に飛び込んだということは多くの人間が知っていることだが、そのきっかけについては公になっていない。その言い方だときみはそれについて聞かされたようだね?」

 

「はい。市井の貧しい家に生まれたというだけで人生のスタートが他人よりも不利であるとか、どんなに努力をしてもその人の過去に少しでも汚点と呼ばれるものがあればその努力が認めてもらえないことがあるといった世の中の理不尽さに自ら逆らおうとした結果が伝説の大侠客とまで呼ばれるようになったということでした」

 

「今でも同様な目に遭って苦労している人は多いが、文蔵氏の若い頃なら特にそれが酷い時代だったから強い憤りを感じたのだろう。小笠原社長の愛信建設は先代社長の智弥氏が絶縁処分を受けた時に文蔵氏が手助けしてカタギの世界で生きられるようにと立ち上げた会社で、初期の社員は文蔵氏が連れて来た『元ヤクザだが信頼のできる堅気の人間たち』だったくらいだ。初めはヤクザから足を洗った男たちの更生施設のようなものだったが、今では建設業界でも指折りの大会社になった。それは長い人生の中で一度や二度の挫折によってその人物の価値は決まらないということを証明したようなものだ」

 

「わたしもそう思います。祖父の起こした傷害事件は子供の喧嘩程度で公式な記録はないものですが、地元では広く知られてしまいましたから祖父の一家は引っ越しをしなければなりませんでした。原因は被害者側にありました。同級生が仲間と万引きをしようとしたところを止めて、それが生意気だといって仲間と一緒に祖父に暴力を振るったから反撃しただけなんです。祖父としては自分が加害者として公になっても事件を白日の下に晒したかったのに、その主犯格の同級生が地元の有力代議士の息子だったので事件が公になると都合が悪いためその少年の父親がもみ消したんです。ちなみにその同級生というのは現在永田町で黒い噂の絶えないN氏だそうです」

 

「ああ、大迫先生が毛嫌いしているあの男か。そんな過去の因縁があったとは知らなかったな」

 

「大迫先生の原点が祖父との親交にあったと思うと、人と人のつながりというものがとても尊いものにも思えますし、同時に恐ろしいものにも感じました」

 

「恐ろしい?」

 

「はい。これはわたしの憶測ですが、大迫先生が警察官になったのは『善と悪』について人並み以上に意識をするようになったからで、そのきっかけが祖父の事件だったように思えるんです。被害者だというその同級生が()を成そうとしていたところに祖父が黙って見ていることができずに手を出した結果が傷害罪となるような罪を犯すことになりました。一般に祖父がやったことは()ですがそれは別の()を止めようとしての行為であり、祖父にとっては()だと信じたことでした。そしてそれは当事者以外の人間の損得勘定でなかったことにされてしまった。大迫先生は自分の正義を執行するにはその力が必要だと考えて警察官になろうとしたのではないかと考えたんです」

 

「なるほどな」

 

「だからもしかしたら大迫先生の人生を決めてしまったのが祖父ではないかと思うと怖くなったんです。祖父と大迫先生が出会わなければ彼らの人生は別のものになっていたはず。祖父が事件を起こしたとしても大迫先生は警察官にならず、政治家にもなっていなかったでしょう。人と人の出会いが神によって操られているとしても、それによって生まれた関係性は本人次第。人が人と出会うことで生きていく上でいくつもの選択肢が新たに生まれる。出会わなければ真っ直ぐの一本道だったのに会ってしまったから別の道が生まれてどちらに進むかによって未来は大きく変わってしまう。ならばどれを選ぶのかは慎重にならざるをえません。そしてどれを選ぶかは自己責任となり、自分自身の人生だけでなく他者にも影響を与える立場の人間ならその責任は大きなものとなります」

 

「……」

 

「わたしは大勢の人に出会う立場にあり、これからはもっとその機会が増えていくはずです。わたしの意思に関わらず誰かに人生を変えるような影響を与えてしまっている可能性があり、その人たちの人生に深く関わってしまった責任をわたしは取ることなんてできません。でもだからと言って誰とも関わり合いを持たないで生きていくこともできませんから、わたしはこれまで以上に気を付けていかなければならないと感じました」

 

唐沢はツグミの話を聞いていて頼もしいと思うと同時に哀しいとも感じてしまった。

 

(この少女は誰に教えられたというのでもないのに大事なことを理解している。自分の人生は本人の意思だけでどうとでもなるものではなく他人に影響されてやむをえず別の道に進んでしまうことも多々ある。それをさまざまな経験をした彼女だからわかっているのだな。しかしそれは彼女のたった18年の人生が平坦なものではなかった証拠だ。父親が亡命近界民(ネイバー)であることから始まり、それが原因による両親の死亡。ボーダーに入隊して幼い頃から戦闘訓練に明け暮れて、とうとう高校を中退することになった。本人の意思で中退したとはいえ彼女にとっては不本意なことであったのは確かだ。それなのに自分のやるべきことを自分で決め、そのために全力で()()()()()。それが彼女にとって幸せなのか? …いや、それこそ彼女が自分の意思でやっていることなのだ、他人のおれが思い悩むことじゃない)

 

ここで大人として何か益のある助言をしてやろうかと考えたが気の利いたものが思い浮かばずひと言だけ言った。

 

「そういう意識でいるなら心配はいらないな。少なくともきみと出会って損をしたとか会わなければ良かったと思うように人間はいないとおれは思っている」

 

「…ありがとうございます。安心しました」

 

嬉しかったのか西日が眩しかったのかはわからないが、ツグミは目を細めて微笑んだ。

 

 

 

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