ワールドトリガー ~ I will fight for you ~   作:ルーチェ

649 / 721
630話

 

 

「麟児さん、詳しい事情は言えないんですけどあなたが知っているエクトスの情報について教えてください。お願いします」

 

ツグミは翌朝すぐに麟児に電話をかけ、本部基地で会う約束を取り付けた。

そして仮執務室に彼だけを呼び、エクトスの話を聞くことにしたのだ。

もちろん麟児は「箱」と「鍵」のことなど知らないから何の用事かと思うが、ツグミに頼まれたのならその期待に応えなければならない。

彼女がいなければ三門市に帰還した際に「第一次近界民(ネイバー)侵攻と鳩原未来を密航させた張本人」として重い罰を課せられていたことは間違いないからだ。

ツグミがボーダーに入隊させて働かせることで罰を与えるよりもボーダーにとって利益が大きいと進言したから今の麟児は三門市民として平穏に暮らしていけるのだから彼女は大恩人である。

 

「俺にできることならなんでもする。それでエクトスのどんなことが知りたいんだ?」

 

「何でもいいんです。どんなことであっても何がヒントになるかわかりませんから」

 

「そうか? じゃあ…」

 

それから1時間ほどツグミはエクトスの政治、経済、歴史、軍事をはじめとして慣習や庶民階級の人間の日常など麟児が知る限りのことを教えてもらった。

それによるとエクトスは近界(ネイバーフッド)において豊かでも貧しくもない国で、これといった特徴や特産品がないものだから交易という手段で発展をしてきたのだそうだ。

はじめのうちは単純にA国で仕入れたものをB国で売ることでその差額で儲けるという純粋な商売人であったエクトスの商人はそのうちに各国で得た情報を軍部に報告するようになり、さらに隊商の中に諜報員を紛れ込ませて情報収集をしてその情報を別の国に売るようなことまで行った。

表向きの交易で誠意ある取引をしていたからどの国からも歓迎され、自国の情報が第三国へ()()()()()()などと想像もしていなかっただろう。

そのような経済活動をしているうちにどの国でもトリオンと労働力が不足しているといるとわかると人間が大勢いる玄界(ミデン)へ侵攻してトリオン能力者や若い女性たちをさらう計画が持ち上がった。

そこで麟児が三門市に潜入して調査を行い、侵攻時の()()()をすることになったのだった。

その際に使用された大量のトリオン兵はトロポイのようなトリオン技術で有名な国から購入したという。

国名が不明なのは末端の諜報員には知らされない情報だからということだ。

当時のエクトスとしては()()のようなものだったらしい。

国の総予算額の約半分を使ってトリオン兵を買い入れたということだから、もし侵攻が失敗でもしたら目も当てられない状況となる。

結果、エクトスは400人以上のトリオン能力者を手に入れた。

もしボーダーがいなかったらもっと多くの市民が蹂躙されていたであろうし、三門市以外にも被害が及んでいたかもしれない。

ボーダーの存在はエクトスにとって想定外のことであった ── 麟児の調査ではボーダーの存在を突き止めるまでには至っていなかった ── が、十分な「収穫」を得ることができたという。

ここでエクトスは膨大な利益を得たことになり「隊商国家」としての箔がついたのだが、国内の問題が解決したわけではなかった。

「神」の寿命が近付いているという近界(ネイバーフッド)の国ではどの国でも必ず抱えることになる重要な問題が残ったままだったのだ。

エクトスによる三門市侵攻の目的には次の「神」を見付けるというものもあった。

アフトクラトルに限らず「神」を厳選することによって(マザー)トリガーの()()アップを狙ったり、次の「神」の交代までの時間を延ばすなどする。

だから「神」の交代時において最もトリオン能力の高い人間を生贄にするのは特別なことではない。

麟児が三門市に派遣されたのは侵攻の下調べと同時に「神」に相応しい人間を探すことにあった。

そこで千佳という稀にみるトリオン能力者を発見して雨取家にもすんなりと入り込むことができたので、彼にとって千佳をエクトスに連れ帰ることができれば将来は保証されていただろう。

しかし監視のために家族として暮らしていた彼には千佳を本当の妹のように思う気持ちが生まれ、祖国を裏切ることになってしまった。

侵攻当日に三門市を離れることで雨取家の家族を守り、千佳は連れ去られずに済んだ。

もしこの時に麟児が冷徹に任務を遂行したのであればエクトスの「神」問題も解決していたはずだったが、拉致された400人以上の三門市民の中には「神」に相応しい人間はいなかったためにエクトスは未だに「神」問題を抱えたままなのだ。

このままではいずれ「神」の寿命が尽きてしまうことになり、国の滅亡を回避するためには新しい「神」を見付けなければならない。

あと十数年で「神」の厳選などしていられないタイムリミットが訪れるだろうと麟児は言う。

彼が最後にエクトスの様子を見たのは約2年前のことで、その時点ではまだ影響はほとんど出ていないので市民生活に変化はないが、(マザー)トリガーをどう使うかで今後どのような変化があるかは彼にもわからないとのことであった。

 

「…とまあ、これが俺の知るエクトスの現状だ」

 

「どうもありがとうございました、麟児さん。いろいろな話を聞いて参考になりました。でも最後にひとつだけいいですか?」

 

「何だい?」

 

「エクトスは国王が統治している国だということですけど、どんな方なのか知っていますか?」

 

ツグミが訊くと、麟児は少し困ったような顔で答える。

 

「国王か…。俺たち庶民にとっては顔さえ見たことのない尊い方だからどんな人物なのかは知る由もない。ただ名前がヌンツィオ・エクトスだということだけは知っている。年齢も不明だが、俺が生まれてからこれまで王の代替わりはないということだから、少なくとも40代以上ではあるな。それと王妃は必ず他国の王家の女性を迎えるという話だが、現在の王妃がどの国の女性なのかは知らされていない。とにかく謎だらけだ。力になれず済まない」

 

「いえ、名前だけでも知ることができたんですからこれで十分です。お忙しいのにお時間を割いていただきありがとうございました」

 

「役に立てたならそれで俺も満足だ。しかしこのタイミングでエクトスのことを知りたがるということは、近いうちにエクトスと何らかの交渉に臨むということだな?」

 

ツグミが拉致被害者市民救出計画を修に任せて別行動しているのは「エクトスに第一次近界民(ネイバー)侵攻の賠償責任を問う」ためであると麟児は考えている。

もちろんそれもある。

第一次近界民(ネイバー)侵攻の賠償請求に関しては総合外交政策局に任せることはできるし時間をかけて納得する形で納めなければならないものなので急ぐ必要はない。

しかし「箱」と「鍵」の件はボーダーの人間に任せることができない上に緊急を要するもので、おまけに限られた人間以外に事実を知られてはいけないというハードモードのクエストだ。

だから麟児にも()()は知られたくない。

 

「…ええ、6月にはエクトスの軌道が最接近するので、その時に行こうと思っています」

 

「それならその時には俺も同行する。エクトスに関わることなら俺にも責任はあるのだし、ここでケジメをつけてしまいたい」

 

「そうですね。エクトスはあなたの故郷なのだし、その故郷を裏切り捨てたという事実はあなたにとって胸のつかえになっているんでしょう。時期が来たらお願いしますので協力してください」

 

「ああ、わかった。で、これでおしまいなら俺はもう行く。この後は修の戦闘訓練の相手をしてやることになっているんだ。戦闘前提の遠征ではなくても近界(ネイバーフッド)へ行くことは命懸けだ。だから必ず帰って来られるような自信をつけたいんだとさ」

 

「オサムくんもずいぶん成長しましたね。アフト遠征の前には何が何でも遠征部隊に参加するんだとそれしか考えていませんでしたが、今ではちゃんと自分の実力を認めて足りない部分を補おうとする心の余裕がある。自分が何をなすべきか冷静に見つめることができるようになったからでしょうね」

 

「だろうな。それに遊真も仮想戦闘モードなら戦えるからって模擬戦を楽しんでいる。あいつはボーダーに入るまで『戦うこと=生きること』の世界にいたからな、こちら側にやって来て仲間と切磋琢磨して成長していく楽しさを知ったからなんだろう。そして夢中で戦っている間は自分の寿命のことを忘れていられる。トロポイの技術者(エンジニア)にトリオン体をいじくってもらったことで寿命が少し延びたといっても、それがいつまで続くのかは誰にもわからない。それは俺たちにわからない、本人にしか感じ得ない恐怖なんだろう。だったらせめて少しの間だけでも忘れさせてやりたいんだ」

 

「それであえて玉狛支部の訓練室ではなく、本部のC級ランク戦ブースを使用して模擬戦をやっているんですね? 本部なら対戦相手に事欠くことはありませんから」

 

「ああ。それに以前のおまえが正隊員と訓練生の模擬戦に関する規定(ルール)の改正を提案しただろ? その一部が認められたことでC級たちが訓練に力を入れるようになっているぞ」

 

麟児の言うようにツグミは「正隊員と訓練生の模擬戦に関する規定(ルール)の改正」を忍田に進言していた。

これまでは原則として正隊員と訓練生の間での模擬戦は禁止で、ポイント移動をしないとか両者の同意があればいいなどの条件で特例として行われることはあった。

しかし現在では訓練生が正隊員に模擬戦を挑んだ場合に正隊員は()()()()()()()()()()断れず、ポイントの移動もアリということになった。

さらに原則一対一だった模擬戦も複数人、つまり部隊(チーム)戦も可能となった。

それにより無所属(フリー)の隊員が部隊(チーム)を作る場合に選択肢が増えることになる。

B級になれば部隊(チーム)でランク戦に挑むことになるわけだが、個人(ソロ)でしか戦ったことのない経験の浅い隊員ではどういうメンバーで部隊(チーム)を組めばいいのかわからないという意見があった。

そこで()()()として仮部隊(チーム)を作って正隊員の部隊(チーム)と模擬戦を行い、正式な部隊(チーム)結成まで試行錯誤できるようにしたのだ。

実際に戦ってみてわかることは多いものだ。

単に仲良し同士で部隊(チーム)を組むも良し、また戦力バランスを考えて無所属(フリー)の先輩に仮で加わってもらうも良し。

訓練生という横のつながりだけでは見えなかったものが新しい規定(ルール)の模擬戦によって縦のつながりが生まれて見えるようになってくる。

そして防衛隊員ではなくなった元玉狛第2の4人は本来なら戦闘訓練や模擬戦などで本部基地の訓練室やランク戦ブースは使えないのだが、この規定(ルール)改定の際に「近界(ネイバーフッド)へ赴く総合外交政策局や技術者(エンジニア)は自分の身を守るために正規の武器(トリガー)の携帯を許され、日常から防衛隊員同様に訓練を行うことができる」とされた。

だから修たちだけでなくツグミも防衛隊員との模擬戦はOKなのだが、時間がなくてそれどころではない。

それでも毎朝の木刀の素振りは欠かさずにいて、トリオン器官を衰えさせないようにトリオンを消費する形での訓練もしている。

 

「三門市が平和になって防衛任務で活躍する機会はだいぶ減ってしまったけど、それでもまだ入隊希望者はいるし、訓練生も早く正隊員になりたいと努力するのは良いことだと思います。レイジさんやキョウスケのようにボーダーを離れて消防や警察といった身体を張って市民を守る仕事に就いた人が新しい職場でのリーダーになってくれるから、いずれ後輩たちがそれに続いてボーダーの役目とは違う形で市民の役に立つ仕事をしてくれるでしょう。だからボーダーでの戦闘訓練は無駄にはなりません。そう思いませんか?」

 

「そうだな。これからはボーダーの役目も変わってくるが、トリオン体で行動するのであればトリオン器官を鍛える必要はあるし、武器ではない道具としてのトリガーでも悪意のある人間が使えば危険を伴うものになる。その使い方を正しく学び、それを広めるためにもボーダーは防衛隊員という形で若者たちを集めて指導をする()()がある。エクトスの諜報員で第一次侵攻の第一級戦犯の俺に与えられた新しい人生だ、俺はおまえが望む世界を創る手助けになれたらいいと思っている」

 

「なっていますよ、既に。わたしは個人的な都合で総合外交政策局の仕事を中途で手放さなければならず、その責任をオサムくんに背負わせてしまうことになりました。でも周りの友人や仲間が彼を支えてくれると思うから、申し訳ないという気持ちが和らぐんです。オサムくんはあなたがエクトスの諜報員だと知ってもなおあなたに全幅の信頼を寄せています。それはあなた自身がこれまでに築き上げた()()によるもので、近界民(ネイバー)であっても共に歩めるということを目に見える形で証明したといえましょう。…あ、長々と引き留めてしまってすみません」

 

「いや、気にしないでくれ。俺こそおまえとゆっくり話ができて良かった。修たちもおまえの任務や身体のことを心配しているからな、これで良い報告ができそうだ。元気で頑張っていると伝えておく。じゃあな」

 

麟児はそう言って仮執務室を出て行った。

そしてツグミはドアの鍵をかけるとジュニアを呼び出す。

 

「ジュニア、出てらっしゃい」

 

そう呼びかけると、執務机の上で置物のようにじっとしていたジュニアがふわりと浮かび上がり、ツグミの前にやって来た。

 

「話は全部聞いていたでしょうから、あなたの意見を聞かせてもらえる?」

 

〔たぶんツグミの考えていることと同じだがそれでいいか?〕

 

「もちろん」

 

〔わかった。…エクトスに『神』交代の時期が迫っているというのなら、彼の国が何のために動いているのかは確定したも同然だ。エクトスにはトロポイやアフトのような高度な軍事技術はない。トリオン兵も他国から買うような国だからな。そうなると他にはない兵器を持つことで優位な立場に躍り出たいと思うだろう。運良く…と言うか、彼の国は『5人の王』の国のひとつだから玄界(ミデン)にいた時に核兵器を使って他国を滅ぼしてしまったという()の存在を知っている。そのせいで玄界(ミデン)を去って近界(ネイバーフッド)へ渡ることになったのだが、長い間に真相は有耶無耶になってしまい真実がわかるのはエウクラートンの『箱』の中にあった文書のみだ。だから核という強力な兵器があってそれを再現する手立てがあるとなればそれが禁忌であっても手を出したくなる。そこまでエクトスは追い詰められているのだろうな〕

 

「そうなると圧倒的な力を見せつけてトリオン能力者を差し出せって要求するのかな?」

 

〔その可能性は高い。どこかの国で使用してその破壊力を見せつければ恐れをなして従うに決まっている。ひとつの国を跡形もなく吹き飛ばしてしまうような武器なのだ、それを自国で使用されるくらいなら黙って生贄を差し出すのは仕方がないと諦める。そしてその噂は近界(ネイバーフッド)中に広まり、エクトスの名は恐怖と支配の代名詞となるだろう〕

 

「そんなことは絶対にさせないわよ。近界(ネイバーフッド)では(マザー)トリガーの存在が不可欠で、稼働させるには人間を(マザー)トリガーと同化させなければいけない。その人間のトリオン能力によってトリオン抽出量と寿命が代わるから、できるだけトリオン能力の高い人間を『神』にしようとする。トリオンの抽出量を限りなく減らして『神』の寿命を延ばしたとしても必ず寿命は来る。そして新たな生贄が必要となるわけで、その(ことわり)を変えることはできない。人知の及ばないものに対して抗おうとしても無駄で、その(ことわり)の中で精一杯生きるしかないのよ。他者の人生を捻じ曲げてまで生きるというやり方に納得はできないけど他に道がないというのなら仕方がないもの」

 

〔……〕

 

「マニュスの民は近界(ネイバーフッド)へ渡ったけど玄界(ミデン)に残るという道もあった。その強大な力で他国を従えることになったら、地球上すべての人間を支配する側として君臨することもできたはず。それなのにあえて異世界へと旅立ったのは核兵器なんてものを作ってしまってメスキナの民を滅ぼしてしまったことへの罪の意識と、核兵器を玄界(ミデン)に残しておけばまた誰かが使って悲劇が起きると考えたからだとわたしは思う。でもエクトスの王家の人間は遠い昔に国ひとつ滅ぼすほどの兵器があり、それを再現しようとしている。『5人の王』たちの意思は正しく受け継がれなかったということ。…ううん、わかっていたとしてもエクトスの現状では『神』を探すためには仕方がないと考えているのかもしれない。エクトスには『神』になれるほどのトリオン能力者がいないとなれば他の国から連れて来るしかない。自国の民を犠牲にするよりも他国の人間を犠牲にする方が気持ち的にも楽だろうし。その気持ちはわからないでもないけど、自国の問題を解決するために他国の人間を犠牲にするやり方は絶対にあってはならないわ」

 

〔たしかにツグミの言い分はもっともだ。私はエクトスの肩を持つ気はないが『神』の命題は近界民(ネイバー)にとって他人事ではない。だからエクトスの王族も安易に手を出したのではなく、切羽詰まって禁忌に手を出したのではないだろうか。ともかく情報の少ない状態でいろいろ詮索したところで()()は得られない。かといってツグミがエクトスに単身乗り込もうなどという愚かなこともさせられないのだから、今できるのはあらゆる状況を想定して、それぞれの対応策を考えることだ。そういったことは得意だろ、ツグミ?〕

 

「まあね。麟児さんと話をして『神』の寿命が原因だという可能性があるとわかっただけでも収穫があったわ。そのことも頭に入れて対策を考えましょう。たっぷり…とはいえないけど対策を練る時間はあるんだものきっと大丈夫。…さて、まだ途中だけどこれまでにわかったことをまとめて城戸司令に報告しに行かなきゃ。非公式なものだから文書にはできないんですべて口頭での報告になる。上手く説明できるかわからないから、もしもの時にはあなたにも手伝ってもらうわよ」

 

〔承知した。しかし私の出番はないと思う。私のサイドエフェクトがそう言っている〕

 

「アハハ…、あなたも冗談が言えるようになって、ますます人間ぽくなってきたわね」

 

〔それは褒め言葉だと考えても良いのか?〕

 

「もちろん。考えてみればあなたのAIってわたしの父の織羽と有吾さんのデータが組み込まれているんだから人間ぽいのは当然かもね。考え方がオジサンくさいのもそのせいか」

 

〔私はオジサンくさい…と? ツグミはそれが嫌なのか?〕

 

ジュニアが不安そうに訊くので微笑みながら答えた。

 

「ううん、違うわよ。同じようなタイプの思考だと答えが偏ってしまうけど、違うタイプならわたしの考え方とあなたのそれは違うものだから答えも違うものが出てくる。そのどれが正しいとか間違っているかなんてものよりも、多様な意見が出ることが重要だと思うのよ。立場が違えば考え方が違うのは当然。ひとつの物事を一方からしか見ることができないと誤った答えを導き出すことにもなりかねないけど、それぞれが別方向から見ればまた違う答えが導き出されることもある。そしてそれを比べることでより正解に近い答えを得られるとわたしは考えているの。だからオジサン大歓迎。それにわたしの周りにいる頼りになる大人はほとんどがオジサンだもの、それがひとり増えたところで何の問題もないわ」

 

〔うむ…素直に喜んでいいのだろうか?〕

 

ジュニアはツグミに聞こえない小さな声でそう呟いたのだった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。