夕焼けと月に恋心を込めて   作:ネム狼

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更新お待たせしてごめんなさい
デート回になります
今回は前半です


幼馴染みとお出掛けという名のデート―前編―

 今日は休日。昨日ひまりと約束した通り、今日は出掛けることになっている。エスコート出来るか心配だ。私服は何にするか、普通にするかそれとも気合いを入れてカッコよくキメるか。どれにするか迷うな。

 

 ひまりは未だに俺のベッドで寝ている。今日出掛けるのに寝てるなんて呑気なやつだ。俺はベッドに近づき、ひまりの寝顔を覗いた。相変わらず可愛い寝顔だ。こうやって見れるのは幼馴染みの特権というやつかな?

 

 寝顔を撮りたいけど、怒られるからやめておくか。起こさないと出掛ける時間がなくなってしまう。俺の家で眠れる想い人を起こすか。こんなこと言ってるけど、言ってて恥ずかしくなってきた。なんてことを言ってるんだ俺は……。

 

「ひまり起きろ、朝だぞ」

「……」

 

 反応なし。さて、どうするか。耳元で「起きないとキスするぞ」はなしだ。付き合ってないのにこれを言うのはまずおかしい。じゃあどうするか。

 

 

――思い付いた!よし、これにするか。

 

 

 俺はひまりの耳元で今思い付いたことを言って起こすことにした。

 

「起きないと冷蔵庫に取っといてあるチョコレート食べちゃうぞ?」

 

 これならどうだろう。ダメ元でやってみたが効果はあるのだろうか。

 

「だ、だめ~!私のチョコを食べないで~!」

 

 ひまりは布団から起き上がって叫んだ。マジかよ、ダメ元だったのに効果あったよ。これからはこれで起こすかな。

 

「あ、あれ?ゆ、結月?」

「やっと起きた。おはようひまり」

「お、おはよう結月。あれ、チョコレートは?」

「食べてないよ。ひまりが起きないからちょっと悪戯をしただけだよ」

 

 ひまりは口を開けて呆然とした状態で固まっていた。よく見ると寝癖が崩れてる。どのくらい寝ていたのやら。

 

「……ばかぁ」

「お、おいどうしたひまり!?」

 

 ひまりは枕に顔を埋めて悶えてしまった。ちょっとやり過ぎたかもしれない。多分顔を赤くしてるな。これはやり過ぎた俺も悪いけど、起きないかったひまりも悪いんだ。

 

「結月、それ冗談だよね?」

「冗談って、何のことだ?」

「チョコレートを食べたってことだよ!ていうか何で冷蔵庫に入れてるの知ってるの!」

「適当に言っただけだ。冷蔵庫に入れてるのを知ったのは今だよ。だから手もつけてないから安心してくれ」

「それホントなの?」

「ホントだから、起きてくれ!今日は出掛けるんだろ。デ、デートするんだろ!」

 

 なんでデートっていう言葉を言おうとしただけなのに詰まるんだよ!ひまりは枕から顔を出して起き上がった。顔が赤くなってる、後でなんか言うことを聞くか。

 

「朝ご飯済ませてから着替えてもいいかな?」

「わかった。下でご飯の支度して待ってるから」

 

 ひまりが着替えるので、俺は部屋から出ることにした。さっきのひまり可愛いかったな。ヤバい、ニヤけそうになる。抑えよう。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 私と結月は朝ご飯を済ませ、私は一旦家に戻り着替えることにした。朝から恥ずかしいところを見せちゃったな。今日は結月とデートなんだ、気合いを入れなきゃ!どういう私服にしようかな?

 

「うーん、迷うなあ。あまり結月を待たせたくないからなあ」

 

 デートと言っても単なるお出掛けなんだ。結月はどんな気持ちなんだろう、今日はどんな一日になるんだろうと私は楽しみで仕方なかった。結月もどんな私服にするのかな?まだ着替えてなかったみたいだから気になるなあ。

 

 服を選んでしばらく経ち、組み合わせが決まった。うん、これに決めた!これなら結月を魅了できるかもしれない。

 

「よーし、頑張るぞー!えい、えい、おー!」

 

 少しでも結月と距離を縮めよう!頑張れ、私!

 

 

▼▼▼▼

 

 

 外でひまりを待っているけど、どれくらい経ったんだろう?もう20分くらいは経ってるような気がする。でもしょうがないか。女の子の着替えは時間がかかるって言うし、「遅い、待ってたんだぞ!」なんて言ったら最悪のスタートになってしまう。

 

 その場合は「いいよ、今来たところだから」って言えばいいんだよな?そう雑誌に書いてあったからその通りにやれば問題ないはすだ!

 

 というか男なのにお母さんが買ってたデート専門の雑誌を読んでる時点でおかしいんだよな。こんなんだからヒメちゃんって呼ばれるんだろうな。自分で言ってて悲しくなってきた。

 

 待っていると、ひまりが出てきた。ようやくだな。

 

「ごめん結月、遅くなってごめんね!待たせちゃったよね?」

「いや、今来たところだから待ってない……ぞ」

 

 俺は固まってしまった。ひまりの私服はいつもと違っていた。私服が違うとこんなに変わるんだな。

 

 ひまりの私服は上にトレンチコート、中にブラウス、下にロングスカートだった。凄いな、気合いが入ってるって伝わってくる。

 

「結月、どうしたの固まっちゃって?」

「え!?ああ、ごめん!見惚れてた」

「見惚れてた?」

「ああ。ひまりがいつもより可愛いなって思ってな……」

 

 やべえ口に出ちまった。顔が熱い、やらかしたな。ひまりはどう思ってるんだ?ひまりの顔を見たら顔が赤くなっていた。

 

「か、かわ!?」

「ご、ごめんひまり!つい本音が出ちまった!」

「ゆ、結月もカッコいいよ?」

「っ!?」

 

 胸がドキッとしてしまった。カッコいいなんて言われるなんて思わなかった。今日は気合いを入れて正解だったかもしれない。

 

 ひまりに服を褒められただけなのに、今日は頑張れそうな気がした。今日はエスコートできるように頑張るか!俺は深呼吸をして落ち着かせ、ひまりに話しかけた。

 

「ひ、ひまり!」

「な、なに!?」

「き、今日はエスコートするから、よろしくな!」

 

 俺はひまりに手を差し伸べた。良いところを見せよう!積極的に行かないと!

 

「こちらこそよろしくね、結月!」

 

 ひまりは俺が差し伸べた手を掴んだ。こうしてると王子様とお姫様みたいだな。一度やって見たかったんだよな、このシチュエーション。男なのに憧れてるなんて、俺らしくないな。

 

 




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