そしてアンケートあざーっす!!多分、次のお話で新ソロモンパッケージ出るかと!
ではどぞー
大型惑星巡航船”歳星”
木星圏を中心に小惑星帯の開発や運送を担う企業複合体。企業”テイワズ”の拠点。
「いいか? この先にいるのは圏外圏で1番恐ろしい男だ。くれぐれも失礼のねぇようにな?」
”テイワズ”代表の邸宅の正門前にて、名瀬は各々に言い聞かせる。
すると、ユージンやビッスケットの2人があまり意味は無いが身なりを整えた。
名瀬が門の前に立って警備をしている人物に話しかけ、会話をする。
「よぉ、久しぶりだな」
「お久しぶりですタービン様。失礼ですが、本日のご要件は?」
「ああ、親父に会いに来た」
名瀬がそう言うと、話していた男が頷き独りでに背後の扉が開く。
どうやら、通すのを許してくれたようだ。
「さぁて、んじゃ行くか?」
振り返り、名瀬が悪戯っぽく笑いながら言った。
それにしても……
「なんで私もデス?」
「フメイ! フメイ!」
事前に”タービンズ”の女性陣に与えられゴシックロリータ調のドレスを身につけたミカエラが僅かに首を傾げて呟き、ハロもそれに続く。
少し歩き、程なくして目的の人物のいる部屋までやってきた。
気配に気がついた人物は盆栽の剪定をしていた手を止め、振り返る。
「おう、来たか名瀬」
「ヒッ」
ユージンがその人物の顔を見て軽くひきつった声を漏らすが、目の前の人物ことテイワズ代表”マクマード・バリストン”にミカエラが抱いた印象は「なんだか気のいいおっちゃん」と言った感想だった。
そして、名瀬は鉄華団のことを紹介すると、椅子に座るマクマードは面々を見て口を開く。
「なるほど、お前らが…… 話は聞いてるぜ。いい面構えをしてるじゃねぇか」
そう言うと、マクマードは出口に控えてた人物に指示を出した。
「おい、客人にカンノーリを出してやれ。クリームたっぷりのをな」
「カンノーリ!」
「お? お嬢ちゃん、知ってるのか?」
「デス〜、カンノーリはミカの大好きなお菓子デス!」
「ガハハハ! そりゃあ良かった。 うちのカンノーリはうめぇぞ? 最高の生地にたっぷりのクリームだからなぁ!」
「はぅ〜♪ 楽しみデス〜」
「タノシミ! タノシミ!」
マクマードの言葉にミカエラは目をきらきらさせピョンピョン跳ね、その様子にマクマードはすっかり気を許したのか優しい笑みを浮かべていた。
但し、オルガやビスケットといった面々は冷や汗をかきまくってたりするのは瑣末なことだろう。
「っと、で名瀬。お前はどうしたい?」
「コイツらは大きな山をはれる奴らだ。親父、俺はコイツに盃をやりたいと思っている」
「!」
名瀬の言うことにオルガは息を飲み、マクマードは少し驚いたように声を上げた。
「お前が男をそこまで認めるか。……珍しいこともあるもんだな」
「まぁ、いいだろう。俺の元で義兄弟の盃を交わせばいい。”タービンズ”と”鉄華団”は晴れて兄弟分だ」
「”タービンズ”と
「で、貫目は?」
「五分でいい。どっちが上も下もない」
「フッ、お前が良くてもな周りが許さんだろう。 こいつらには荷が重い。 せめて四分六にしておけ」
〇
「はぅ〜、甘くて美味しいデス〜♪」
「デリシャス! デリシャス!」
クーデリアとマクマードが話している中、護衛として残されたミカエラは出されたカンノーリに舌鼓をうっていた。
「下手すりゃ”戦争”になるな」
「…………」
マクマードのこぼした単語にミカエラはカンノ―リを食べていた手を止め、聞き耳を立てた。
「”戦争”……」
「ああ、そうなりゃ新たな利権を得ようと様々な組織が暗躍する。 それこそ、どんな悪どい手を使ってもな……。 しかも、こいつは長引く。 利権を勝ち取ってもその後の各組織間でも軋轢が残るからなぁ」
「どうして…… 私はただ…………」
クーデリアは訳が分からないように言葉を漏らした。
それは仕方とないことだろう。 彼女はまだ人の薄汚れた側面を知らない。 だからこそ、苦難の道が続く。
「お嬢さん、ここは”テイワズ”を指名しちゃくれないか?」
「え?」
「お嬢さんが直々に指名してした業者っていう大義名分を得られれば、当座の問題に関しちゃこっちで何とかやれる。 まっ、避けようもねぇこともあるかもしれねぇが……」
「それは…… もう少し考える時間を頂けますでしょうか?」
クーデリアのその言葉にマクマードは少しだけ眉を険しくさせた。
「考える必要が?」
「…………」
クーデリアは三日月を頼るように見るが、三日月はまっすぐと見据えて彼女を諭すように言い放つ。
「これは、アンタの決めることだよ。 どっちにしろこれからも人は死ぬんだ」
「今までのことでもわかってるだろう?」
「それは……」
「何かを得ようとすれば、何かを失う」
三日月とクーデリアとの会話に割り込むように入り、ミカエラは空になった皿を隅に置き、ナプキンで口元を拭いながらクーデリアへと言う。
「けれど、何かを失うことを恐れれば何も得ることはできまセン。 クーデリアさん、貴方も薄々わかっているでショ?
今、この瞬間では誰かの言葉ではなく、貴方自身の意思で決めるべきデス」
「ミカエラ……」
「うん、ミカエラの言う通り。 これは多分俺が最初に人を殺した時と同じ、クーデリアのこれからを全部決める決断だ。 だから、これはクーデリアが自分で決めなくちゃいけないんだ」
「なるほど、確かにそいつは一大事だ。 いいだろう、しかし俺はもう老いぼれだ。 そうそう長くは待てないだろう」
面白そうにマクタードは葉巻の火を消しながら言い、クーデリアはその事に礼を言ったので、それを見てミカエラは席をたち、部屋をあとにしようとする。
それを見てミカエラは席をたち、部屋をあとにしようとする。
「若い衆、名前は?」
すると、マクマードが三日月とミカエラに声をかけた。
「三日月・オーガス」
「ミカエラ・カイエルです。 お菓子、ご馳走様でシタ」
「ハロ! ハロ!」
「”三日月”と”ミカエラ”か…… お前ら、MS乗りのやつか」
「うん」
「デスデス」
2人の名を聞くと、マクマードが何かを思いついたように言う。
「よし、お前たちのMSうちで見てやろう」
「ハ?」
「へ?」
「うちの職人は腕がいいぞ〜。 ジジイの気まぐれだ、取り上げやしねぇよ」
願ってもない申し出だ。 ミカエラは少々興奮しながら声を上げる。
「是非お願いしマスお爺ちゃン!」
「おう、任せておけ嬢ちゃん」
〇
それから数時間たち、一旦”イサリビ”へ戻り留守番をしていたメンバーを集め”歳星”の繁華街へ出発し、数ある店の中で【PUB SOMEDAY】という酒場へと上がった。
広いスペースの一角を、ほとんど鉄華団が貸し切るような状態で、特徴的な華のエンブレムをジャケットに背負った面々が、美味い酒と料理に、いつになくワイワイと騒ぎながら思い思いの時を過ごしていた。
他の客たちに迷惑だろうが、それを言うのは野暮というものだ。
「みんな遠慮しねぇで思いっきり楽しめよォ!」
オルガに言われるまでもない。酔いが回った様子のシノは女を漁りに行くなどと言い出し、ビスケットやユージンを困らせている。
名前は知らないがオルガらと同年代の団員らはワイワイと騒ぎまくっている。
そんな中でミカエラは三日月やチャドと同じテーブル席に座り、黙々とだが一定のペースで食事を平らげ無数の皿のタワーを作り出していた。
そして、それを見て厨房のシェフたちが悲鳴をあげているがどうでもいいことだ。
「それにしても…… よく食べるねアンタ」
ふと、三日月がミカエラの食べる量を見ながらそんなことを聞いてきた。
「モグモグ…… ゴクン。 食べれる時に食べるのが”エインヘリアル”の隊則でしたカラネ。 あと、単純に私は普通の人よりも消費カロリーが多すぎるのでこうして沢山食べないと餓死しちゃうんデス」
「フーン」
三日月はそう言い、手元のフライ摘む。
ミカエラは乾いた喉を潤すために烏龍茶を飲むが、
「んぐっ!? ……ゲホッ、ゴホッ!! チョ、誰ですかココにお酒置いタノ!?」
烏龍茶かと思ったそれは誰かが置いていった酒だったらしく、急にアルコールを多めに取ってしまったミカエラは僅かにむせながら抗議した。
ミカエラ自身、酒はなんだか苦くてアルコール臭い飲み物であまり好きじゃなく、こんなモノのどこがいいんだ? と思う。
記憶の中で部隊の仲間たちがよく飲んでいたりするが、彼女は遠慮していたりする。
「今日はトコトンまで行くぞォッ!!」
「「「「「「おおーっ!」」」」」」
そして、すっかり調子の良くなったオルガは音頭をとるとこちらの席へ戻ってきた。
「おいおい、ミカエラ! どうしたー、こんなガキ臭いもん飲みやがって、すんませーん! 適当なカクテルひとーつ!」
「あいよー!」
そんなこんなでやってきた綺麗な色のカクテル。
「……だんちょーさん絡み酒辞めてくれませんカ?」
「あぁー? 酒の付き合い方ぐらい覚えねぇとダメだぞ? それとコイツは団長命令だ!」
「分かりましたから押し付けるのやめて下さいサイ!」
グイグイと押し付けられ、珍しくミカエラが鬱陶しく思いながらカクテルを引ったくり、仕方なくそれを煽った。
「お! いい飲みっぷりだな!」
「フン、こう見えて”エインヘリアル各部隊対抗”の飲み比べ大会でTOP5取れるくらいはお酒には強いんデス!」
「そうか! なら今夜は飲み明かすぞー!」
「ふーんだ、だんちょーさんなんか酔い潰してあげマース」
そんなこんなでどんちゃん騒ぎが続き、ミカエラは大して酔うことなくオルガ含めて何人もの団員との飲み比べ対決を制し、しばらくの間”アルコールチャンプ”のあだ名で呼ばれることになるがそれは別の話だ。
そして、案の定気分を悪くしたオルガを外の風に当てるために店の外へ出て、三日月がオルガの背中を摩るのを後ろにミカエラは火照った体を夜風に冷ましていた。
やがて、どんちゃん騒ぎもお開きになり、団員たちは酔いのまわった足取りで”イサリビ”に帰るか、一部の面々は二次会か、シノらのように女遊びができる店へと繰り出していく。
そんな中でミカエラは帰り道で、ひとつの店の前に立ち止まる。
ショーウィンドウの中に見える品物に目を惹かれたのだ。
「あん、何見てるんだミカエラ?」
「あ、だんちょーさん……」
ふと、背後にいたオルガがミカエラのじっとみていたものを覗き込む。
それは大きなクマのぬいぐるみだった。 胸元に赤いリボンをつけ、ボタンの瞳といった幼児向けの大きなぬいぐるみ。
「これ欲しいのか?」
「……いえ、別になんでもないデス!」
「…………ハハ、ちょっと待ってろミカエラ」
「?」
オルガはミカエラにそう言い残すと、店の中へ入っていき店員に何かを話すと代金を支払い、ショーウィンドウの中に入っていたぬいぐるみと同じものを持って店からでてきた。
そして、それをミカエラへと手渡す。
「ほらよ」
「わっ…… わ〜………… ありがと、ございマス」
「別になんてこたぁ、ねぇよ。 団長として当然のことだ」
「カッコつけデス?」
「あん? 別にんな事じゃねーよ」
オルガはかすかに笑い、ミカエラの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「帰り道気をつけろよ〜」
「そ、そっちこそデス」
彼の背中が見えなくなり、ミカエラは先程の撫でられた感覚を思い出す。
ゴツゴツして、乱暴極まるアグニカとは似ても似つかない手。だと言うのに何故……
「……ポカポカします」
こんなにも胸が暖かいのだろう?
〇
翌日、多くのSPが厳重な警戒を敷く式典会場。鉄華団やタービンズのみならず、マクマード・バリストンも立ち会う式であるため、当然の物々しい警備だ。
「あのー、私も着替える必要あるんデス?」
「何言ってるんだい。 せっかくの素材なんだからおめかししなきゃ損だろう?」
「デスカ……」
兄弟盃の儀の晴れ舞台。鉄華団の面々もタンクトップや作業着姿の上に鉄華団のエンブレムがあしらわれた羽織を纏うなどそれなりの正装をしている。ミカエラは鉄華団の一員ではない。
だが、先日のゴスロリ調のドレスとうってかわってクラシックなドレスを見にまとい、長い髪をひとつにまとめられた状態のミカエラはアミダや色んな女性たちに着せ替え人形にさせられていた。さらに加えて、その胸元にハロとクマのぬいぐるみを抱いて。
そして、扉がゆっくり開かれる。メイクを手伝っていたアトラが「さ、クーデリアさん」と促し、同じくミカエラも彼女のそばに控えるように外へ出た。
クーデリアが向かったのは、名瀬の控室にいるオルガの元。オルガの格好はよく似合う袴姿だ。
そしてオルガと共にマクマード・バリストンの控室へ。そこで、テイワズの保護下に入ること、そして交渉がまとまった暁にはテイワズを火星ハーフメタル採掘業者に指名することを了承した。
その後、名瀬、オルガの義兄弟盃の儀の会場へ。
一列に整然と相対するように並ぶ、正装の鉄華団とタービンズ。和を基調とした広大な会場の正面の壁には
【兄弟結縁盃之儀】
【蛇亞瓶守】【兄 名瀬蛇亞瓶】
【見届人 真紅真亞土芭里主屯】
【弟 御留我威都華】【鉄華団】
の大きな掛け軸が。
設えられた畳の上で、正座したオルガと名瀬が向かい合っている。「三方」と呼ばれる小さな儀式台の上に盃が置かれ、いつもはツインテールの髪を後ろで綺麗にまとめているラフタが盃に神酒を注ぎ、まずは名瀬が、次いで再び三方の上に置かれたそれを取ったオルガが神酒の残りを煽る。
これで、名瀬とオルガは晴れて義兄弟となった。
鉄華団の面々からは一歩下がった場所に立ち、ミカエラ達はその光景を見届けた。
式自体は思ったよりすぐに終わった。それでも、その間の緊張感は並大抵のものではなく、ようやく全てが終了し、全員が控室に戻った時、
「あ~疲れたぁ……」
とソファに背を投げ出したユージンを始め、誰もが緊張で疲れ切った表情で、先ほどまでピンと張りつめていた緊張の糸を緩めていた。アトラが「ああ、ダメだよしわになっちゃう!」とユージンを嗜めたが、すっかり疲れ切ったユージンはボケーっとした顔で梃子でも動かない様子。
ふと、テラスにいる三日月とオルガの方を見やる。手すりに腰を預けた三日月に対し、オルガは、ユージン同様疲れ切ったように手すりに前からもたれかかっている。
「かっこよかったよオルガ」
「ああ。似合わねぇ気苦労かけたな…………よし!」
オルガが背を伸ばす、そして真っ直ぐ、上を見上げていた。
「面倒な段取りは全部終わった。…………行くぞ”地球”だ!」
ハイ、フラグがたった様子ですね〜
では誤字脱字、感想、評価お待ちしてまーす!
歳星にて登場するアンドロマリウスの新装備案
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近接攻撃型
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遠距離砲撃型
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電撃強襲型
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強行偵察型