機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ IF   作:タロ芋

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書きたくなったからやりました。




 広大な宇宙。

 無数の星々が煌めく暗黒とした世界。

 その広大な漆黒な世界のとある一角、無数の残骸や小惑星浮かぶアステロイドベルトにソレはあった。

 巨大な小惑星に磔にされてるかのようにいるのは鋼鉄の巨人、MS。だか、そのMSはほかのMSとは一線を画すガンダムフレームと呼ばれるものであったが、かつては美しかったであろう白を基調とし、所々に青のデザインが入った装甲は今は銃弾のあとや薄汚れ、ひび割れている。頭部のブレードアンテナは片方が、折れ、ツインアイには光がない。

 そしてなによりも、その巨人は左腕が肩口からなく無残にもなにか巨大な力で引きちぎられたかのような有様だった。

 

 そして、本来ならその巨人は誰にも見つからずこの先もずっとそこに眠っているはずだった。だがなんの偶然か突如その小惑星が爆ぜ割れた。

 

『フハハハハ!悪逆に慈悲などいらぬわッ!』

 

 そして聞こえるのは若い男の声。

 

『イオク様!貴方様は指揮官です。前線は我ら部下の仕事なのでお下がりください!!』

 

『ならん!お前達が血を流し戦っているというのに私がそれを後ろから見ているなど出来ぬ!!私はお前達とともに歩み、進みたいのだ!!』

 

『イオク様・・・!我らに勿体なきお言葉でございますッ』

 

 アステロイドベルトから少し離れた場所にてそのような会話と数機のMS、ギャラルホルンの主力量産機のグレイズがおりそれとは別の海賊のMSと戦闘を繰り広げていた。

 

 そして、彼らは気が付かない。その小惑星が先程の砲撃で砕け幾つにもばらけた中に磔にされていたMSがそのアステロイドベルトから抜け出し移動していくことに。

 

 ○

 

「ん?なんの音・・・・?」

 

 青い空を見上げ、黒髪と感情の見せない青い瞳の少年三日月・オーガスはポツリと呟く。

 

「あん?音って何がだよミカ」

 

「なにか音が聞こえるでしょオルガ?」

 

 三日月はジャケットのポケットから火星ヤシをひとつ取り出し、それを食べながら隣にいる肌が浅黒く特徴的な銀髪と青年オルガ・イツカにそう言い空へ指を指す。

 そして、聞こえるのはジェット機のようなゴォォオ・・・・という音。

 

「あ〜・・・ 確かに聞こえんな。なんの音だ?」

 

「さぁ?」

 

 小さい頃の仲の2人はなんとなく自分たちの所属しているクソッタレな民間警備会社CGSの敷地の外で壱番組が来ない場所を見回りの途中で軽く休憩を挟んでいた。

 

 2人してなんだなんだと首をかしげ、空を見ていると目のいい三日月はソレを捉える。

 

 さすがに距離が遠すぎるために詳しくはわからないが、なにやら巨大な岩が火星に落ちてきたのだ。そして、オルガもようやく気がついた。

 

「おいおい!ミカァ!これやべぇぞ!!」

 

「そうだねオルガ」

 

「随分と余裕そうだなミカ!?」

 

「そう?」

 

 どこまでもゴーイングマイウェイな相棒に軽くオルガは脱力しかけるがすぐに気を取り直し、三日月のジャケットの襟を掴んでモビルワーカーの操縦席に放り込んだ。

 

「早く出せミカァ!」

 

「ん、わかったオルガ」

 

 相棒の言葉に三日月は頷き、阿頼耶識とモビルワーカーを繋ぐとCGSの基地へと向けてアクセルを踏み込み急発進をさせる。

 

 そしてどうにか基地に着いた頃、空から飛来したそれは火星の地面へと激突する。

 離れた基地にまで凄まじい轟音が聞こえ、ビリビリと空気の衝撃波と地震が響く。

 余談だが、これにより社長室で高そうな調度品を磨きながら葉巻を吸ってたCGSの社長マルバは思わずその衝撃に椅子からひっくりかえり、ついでに飲んでいた熱い珈琲を頭からぶっ掛かり火傷したりしていた。

 

「ッツ〜・・・ 大丈夫かミカ?」

 

「うん、少し揺れたけど平気だよオルガ」

 

 ひっくり返ったモビルワーカーの運転席の中、逆さまの状態で呻くオルガとベルトで固定されのんびりと火星ヤシを食べる三日月。

 えっちらおっちらとモビルワーカーからはい出たオルガと三日月は落ちてきた隕石の方向へ視線をむける。

 

「おいオルガ!なんださっきの揺れ!?」

 

 すると、若い男の声がかけられオルガが振り返り見ると何かと彼につっかかるユージン・セブンスタークが慌てた様子で駆け寄ってきた。

 

「いや、それは俺も聞きてぇけど唯一言えるのは空から岩が降ってきたらこうなった」

 

「岩ァ?」

 

「うん、でかい岩だよユージン」

 

 何言ってんだこいつら、と言った感じでユージンは三日月が指さした方向を見つめ首を傾げる。

 みえるのはキノコ雲と巨大なクレーターだけだ。

 確かに岩かなにかが落ちてきたというのは理解できる。

 

「って、そんなことよりお前らさっさと基地の掃除するぞ。なんか三日後にお偉いさんが来るみてぇだからマルバが騒いでたぞ」

 

「わーたよ。ミカ、さっさと終わらせるぞ」

 

「うん」

 

 オルガの言葉に三日月は答え、さきほどの岩が落ちた場所を見つめすぐに戻し歩み始めた。

 

 ○

 

 ──付近にエイハブリアクターの反応を確認。検索・・・ ASW-G-08 GUNDAM BARBATOS と認識。

 順次強制待機状態を解除・・・

 ──パイロットのバイタルを確認・・・ 異常なし

 ──阿頼耶識との接続状況良好

 ──機体状態の確認・・・ 各駆動系、火器管制システム(FCS)の異常。左腕部確認できず。機体損傷度60%越え(イエロー) 早急にメンテを推奨

 ──機体出力オーバーダウン。

 ──武装確認・・・ ソロモンパッケージ異常なし。本体武装・・・ 異常なし

 ──待機状態を継続。パイロットのコールドスリープを継続・・・

 ──ASW-G-72 "GUNDAM ANDROMALIUS"待機状態を継続

 

 クレーターの中心、隕石となった小惑星に磔にされた悪魔は眠りからは覚めない。

 近くにもうひとつの悪魔(バルバトス)が眠っているのを確認して。

歳星にて登場するアンドロマリウスの新装備案

  • 近接攻撃型
  • 遠距離砲撃型
  • 電撃強襲型
  • 強行偵察型
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