最強になりたい(小並感   作:ちくわぐみ

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遅れて本っ当に申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!目を離した隙にmy端末が水浴びをしてやがりましてね……もう不定期更新にしようと思います。重ね重ね申し訳ございませんでした。


第二話

 訓練が開始してから二週間が経過した。この世界では死の危険がそれはもうわんさかとある為、みっちりと自らを鍛え上げるつもりで真剣に訓練に望んだ。しかしステータスはというと、

 

 

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竹下遥 17歳 男 レベル:2

筋力‥12

体力‥15

耐性‥3

敏捷‥17

魔力‥3500

魔耐‥15

技能‥付与・言語理解

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 このようになった。魔力の伸びはえげつないが、全くといっていいほどチートではなかった。その理由は、俺の技能の付与に関係してくる。これは、この世界の付与とはまた異なるもので、魔力さえあればどのような効果でも魔法陣も詠唱も無しでどのようなものにでも付与できるというものだった。ちなみに、効果時間は体感でわかるようになっている。

 

 これだけ聞くと、やっぱチートじゃん、と思うかもしれないが、実はそうではない。自分以外に付与する場合、必要魔力が跳ね上がるのだ。例えば自分に筋力10%上昇を10秒間付与すると、必要魔力は300程だ。これが他人になると約5倍、つまり1500程も必要になってくるのだ。対象がものだろうと、人だろうと関係なしで5倍の魔力が必要になる。さらに距離によっても必要量が増える。

 

 かといって、自分にかけたところで、一般人並みのステータスが多少マシになる程度なのだ。なら他の魔法を使えばいいじゃないかという話になるのだが、俺とハジメには魔法の適性が一切無かったのだ。この魔法の適性というのは、その属性に対する適性があれば魔法陣を大幅に省略することができるという代物である。

 

 これが一切ないということは、魔法を使うのがかなり難しくなってくる。そもそもこの世界の魔法は魔法陣と詠唱によって成り立っており、その魔法陣に書き込むべきものが、適性があれば詠唱時にイメージするだけですみ、魔法陣を描く時間を短縮することができる。

 

 例えば火球という魔法を直線に打つために必要な魔法陣の大きさは一般的に10センチ程度だが、俺とハジメは2メートル程必要になる。これでは実戦で全く使えない。そのため、魔法を使うことはきっぱり諦め、付与を使う魔力を鍛えた。

 

 その結果、俺の魔力は勇者の150倍の成長率で伸びた。やり過ぎた気がしないでも無いが、ここまで鍛えても他人には2回ほどしか使えない。ちなみに代償をくわえたり、そのものの性質に沿って付与すると上昇幅が上がったりするが、気持ち程度しか変わらないので、あまり関係がない。

 

 そんなこんなで二週間の訓練を終えた俺たちは、実戦経験と経験値を得る為、オルクス迷宮にやってきていた。迷宮とは、一言で言えば、”ダンジョン”だ。それほどまでにオルクス迷宮はねぇ、ダンジョンしてるぜっ!(矢野並感

 

 ここで問題になるのは俺の付与の性質だ。何にでも(・・・・)付与できるため、当然モンスターにでも付与出来るそれならば、一人にしか効果のない付与をするより、モンスターにデバフを付与する方が建設的だ。何が言いたいかというと、

 

「ガアアアアアアア!」

「うぇっへいっ!」

 

 ズドドドドド!

 

「あっぶね!」

 

 一般人並みのステータスで魔物の前までダッシュし、後ろから放たれる魔法の雨を掻い潜りながら後ろに下がるというマゾゲーが行われるということだ。

 

 一応、レベルと熟練度を上げるために自分から志願したことなのだが、これはなかなかにキツイ。他の前衛組と共に行動するのだが、いかんせんステータスが低いため、ワンテンポ遅れてしまい、魔法の雨に降られそうになる。

 

 魔力回復速度も速いため、前衛に留まり、ひたすら付与をかけ続けられるが故に、付与だけかけて後衛に戻るといったことができない。しかし、それ故にこの短期間で扱い方がどんどん上手くなっている(気がする)。

 

 きっと魔力の伸びも凄いことになっているだろう。思わずニヤけが止まらない。……あの、ちょっと。なんでみんな一歩引いたんだ?俺別に戦闘狂とかじゃないんだが。だからドン引きしたような顔はやめてくれませんかね!

 

「くっ、撤退だ!早くこの部屋から出ろ!」

「え、ちょ」

 

 いきなり叫ばれたことに反応できず、俺の視界は真っ白になった。また転移かよ……天丼もそろそろ終わりにしないと絶対に飽きられるぞ……

 

 くだらないことを考えていると、空気が変わったことを感じると共に地面に尻から落ちた。思いの外痛い。周りを見回すとほとんどのクラスメイトは俺のように尻餅をついていたが、一部の前衛職と騎士たちはすでに立ち上がって周りを警戒していた。

 

 俺たちは巨大な石橋の上に転移させられたらしい。橋の下には奈落が広がっている。落ちてもダメージを少し負って橋の上に復帰できるといった、ゲーム特有のルールは通じなさそうだ。

 

「お前たち、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」

 

 その言葉が耳に届いた瞬間、橋の入り口側と通路側に魔法陣が現れ、行く手を阻んだ。片方は直径1メートル程の魔法陣が無数に現れ、剣を持った骸骨どもを吐き出し続けている。もう片方は直径10メートル程の魔法陣から10メートル級の四足歩行の魔物がのっそりと出てきた。その角は炎に包まれている。その姿を見てメルド団長が呟いた。

 

「まさか……ベヒモス……なのか……?」

 

 ファッ!?なんかもそすごく強そうな名前だな……(現実逃避

 

「なにはともあれ、なんとかするしかないか……」

 

 矢継ぎ早に飛ぶメルド団長の指示に従い、動き始めた。

 

 

 

 

 

 

「なかなか厳しいか……」

 

 ベヒモスに敏捷30%ダウンをかけながら思わずそう呟いた。誰もベヒモスの攻撃をまともに受けられないため、壁無しに戦うことを強要される。つまりは攻撃を全てかわさなければいけないのだ。これはなかなかに精神力を削られる。

 

 かといってここを退くと、戦線の維持が難しくなる。先程、混乱したクラスメイトをまとめるために、天之河がいなくなってしまったからだ。代わりにハジメが前に出てきたのだが、何をするつもりなのだろう?

 

「”錬成”!」

 

 なるほど。錬成で地面を固めて動けないようにするのか。なら俺も攻撃力を下げて足止めに貢献するとするか。メルド団長には下がるように言われたが、俺が前に残す方が生存率は高くなる。そのため、無理を言って残らせてもらった。

 

 ハジメの魔力が切れ、最後の錬成が終わった瞬間、持久力無視で俺とハジメに敏捷上昇の付与をして全力で走り始めた。次の瞬間、ベヒモスに魔法の雨が降り注ぎ、ベヒモスは悲鳴をあげた。

 

 いける、と思った瞬間にハジメが後ろに倒れてきた。ただ転んだのではなく、誰かに押された(・・・・・・・・)様に飛んできた。俺も受け止めきれずに後ろへ吹っ飛ぶ。その瞬間、橋が崩れて、俺は奈落へと身を躍らせた。

 

(あっ、詰んだ)

 

 そんなことを考えながら俺は落ちていった。




予測変換であっ、ふーんが誤爆していたので訂正
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