最強になりたい(小並感   作:ちくわぐみ

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第三話

 ベヒモスと共に落下しながら俺はどこか冴えた頭で助かる方法を必死に模索していた。上から見てそこも見えないような深さだ。多少耐性を上げたところで焼け石に水だろう。その程度では助からない。ならば空気抵抗を上げてみるのは? それも人が生存出来る速度にまで速度を落とすまで魔力が持たないだろう。

 

 必死に頭を回転させていると、微かにドドドドという音が聞こえてきた。下を見てみると、小さく滝があるのが見えた。あそこに落ちれば助かるかもしれない。考えている暇はもう僅かしか無い。今最も必要なのは奇跡的に生き残る幸運だ! 俺は俺とハジメに幸運を付与し、大瀑布にからだを突っ込んだところで意識が途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 気がつくと、岸へと流れ着いていた。周りにハジメは見えない。

 

「バラバラになったか」

 

 本当は今すぐにでも探しに生きたいが、現状の把握が最優先だ。なんの準備も無いまま助けに向かい、俺のせいで共倒れなんて事になったら目も当てられない。俺は自らに今出来うる最大限まで気配を薄める付与を行い、周りを見渡した。

 

 いくつもの滝のような水流が壁から出ており、それらが集約され、川となっているのが見える。取り敢えず、周りに敵がいない事に安堵しとたん、ハジメの無事が気になり始めた。

 

「といっても、俺が出来ることなんて別に……」

 

 ない、と言いかけた時、ふと、俺の頭にあるアイデアが浮かんできた。

 

「代償を滅茶苦茶キツくして直感を強化すればハジメの無事が知れるのでは……?」

 

 思い立ったらすぐ行動だ! 代償は30分の五感の機能不能とし、効果時間を1秒程度にする。こうする事で、直感の正確さが上がるはずだ。ハジメの無事さえ分かればいいから効果時間も十分だろう。じゃあ早速……

 

「グッッッッ!」

 

 付与した瞬間、とんでもない喪失感に襲われた。外部からの刺激が一切感じられないことが、こんなにキツいとは思ってもみなかった。しかし時間は限られてるため、手ばやく質問を頭の中に浮かべる。ハジメは……なんとなく無事そうだ。よかった! 本当に良かった! 俺は息を潜めながら安堵のため息をつき、五感が回復するのを待った。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 あれからどれだけたっただろう。一切感じ取れない五感、遅まきながら湧いてきた、死の脅威に晒されて続けているという実感、それらがひたすらに恐怖を助長させてくる。死にたくない。どうすればいいんだ。助けは来てくれるのか。何故落ちてしまったんだ。

 

 過去への後悔や死への恐怖、答えのない問いが頭の中を駆け巡る。子供の様に身体を丸くして死なない事を祈り続けていると、待ちに待ったその時が来た。

 

 急に五感が回復し、ありとあらゆる情報が俺の中に入ってきた。感覚があるということに感謝しながら、自分の体に異変がないか確認した。痛覚すらも遮断されていたため、最悪ズタズタに引き裂かれていたとしても、一切気付かない状態だったのだ。ハジメの無事を確認するためとはいえ、我ながら危なすぎる橋を渡ったものだ。

 

 すると、何かが近づいてくる音がした。自らの存在感をできるだけ薄くして近くにあった岩の陰に隠れた。すると、狼の遠吠えのようなものが聞こえてきた。まさか気づかれたのか、と思ったが、激しい戦闘音が鳴り始めたため、どうやら違ったようだ。

 

 戦鬪音が止み、何かが去っていってから岩から顔を出し、覗いてみると、そこには頭が砕かれたり、首の骨が折れている白い毛並みの二尾狼たちが転がっていた。しかも、何体かは連れていかれたのか血の線が何かが去っていった方へのびている。

 

 本当になぜ30分も無防備にうずくまっていて無事だったのか分からないが、この階層の危険性ははっきりとわかった。だって毛皮を刈り取ろうとしたら国のお偉いさんに貰ったなかなかいい武器が一切刃が通らないもん。こんな絶対やばい奴の骨をへし折るとかヤバすぎるだろ。

 

 まだ見ぬこの光景を作り出した奴への恐怖を胸に、俺は探索を開始した。




全く継続が出来なくて申し訳ございません。これはヤヴァイパターンに入ってます。多分一年後位に一話投稿してエタるパターンですよね。○ッピー知ってるよ。

このクソ雑魚ナメクジが!と罵っていただいて構いません。実際やられると多分そいつの家の塀に生卵ぶつけるけど。

とにかく継続が大事だということで一話の文字数を減らし、継続出来るようにしました。なので次話は近日中に投稿します。たぶん。
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