プロローグ
一年前
三雲修が入隊希望を届け出た日、城戸政宗は驚きで顔を青くしていた。15年前、三門市を守るために捨てたはずの息子《三雲修》が入隊希望の中にいたからだ。ほんの少し前に城戸の友人がネイバーに襲われていたため、生まれたばかりの息子と最愛の妻に危険が及ばないように三門市から追い出したのにだ。城戸は焦った。急いで担当者に三雲を落とすように連絡をした。
「すまない。城戸だが、三雲修という受験者がそこにいないか?」
「はい。次の次くらいに面接の予定ですが、彼がどうかしましたか?」
「落とせ、彼はトリオンが少ないからな」
「はあ、そういうことなら。ですけど、なんでそんなことを知っていらっしゃるんですか?」
ブチッ、ツーツー。
しかし何故、戻って来ているのだろうか。二度とこの街に戻って来ないように釘を刺したのだがな。城戸は息子に合わせる顔が無かった。自分の勝手で捨てておきながら、どうやって会えばいいのだろう?修のトリオンが少ないのだって自分の責任だというのに。15年前に別れた息子はもう父の顔を忘れているだろうが。こういった想いの中で揺らぎながら、もう会わないだろうと思っていた。
8ヶ月前
城戸は久し振りにランク戦を見にきていた。ちょうど米屋と緑川が戦いを終えたところだったらしく、6ー4とボードに映っていた。トリオンがあまり多く無かった米屋が修に重なり、城戸はわずかに笑った。しかし、ふと、違う所を見ると9ー1という数字が浮いていた。そこまではいい。しかし、それを行なっていた人間が問題だった。片方はポイント数2483のハウンド使いのシューター、そしてもう一人はアステロイド使いのシューター、三雲修がいた。
何故だ!何故、修がいる!確かに私は奴に修を落とせといったはず!見ろ!2000ポイント代のやつにすらぼろ負けしている!あの面接官を問い詰めなければ。
「もしもし、城戸だが。」
「お疲れ様です。どうしました?」
「どうしましたもあるか。何故、三雲修を通した。」
「三雲修・・・?あぁ、前に総司令がおっしゃっていた子ですね。すいません。彼の熱意に負けてしまいました。なんか、大切な子がいて、その子を助けるために力を得たいと」
浅はかな奴だ。すぐに力を求めるものは身を滅ぼすというのに・・・
「しかしだ。それで奴を通したと?何をやっているのだ!貴様は!」
ブチッ、ツーツー。
フーーーーーー、久し振りに感情を出してしまった。
しかし、城戸は三雲の入隊を認めてしまう。これは彼のそんな苦難の物語だ。
間違いなどがあればご指摘よろしくお願いします。
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