「さあ、なんとこのダークホース、三枚抜きを成してしまった!誰が予想しただろうか!しかし、最後に立ちはだかるはこのお方!」
さあ、ついに決勝....という名の優勝だな。ごめんなスリー、潔くドロップキックを食らってくれ....
「満を持して登場するのはGP界のアイドル、アロマ嬢だー!!」
こんな粗暴なアイドルやだなあ....
「私が出る前に会場を温めといてくれてありがとね。三人抜きするなんてやるじゃん!ちょっと見直したよ。でも、ここで私と当たっちゃうのが脇役の悲しさだよね。ヒロインは望まなくても見せ場のほうからやって来るんだもん」
「ぬかせ小娘。内心我が主の戦いを見て焦っているのが丸わかりだぞ」
「そんなことないわ!!この戦いで証明してやろうじゃないの!私に負けて私が四連勝するのを大人しく見ているのね!」
「さあ両者バチバチだ!早速試合を始めよう!レディ.....――――――
まて。まて。まて。待て。
え?なんで普通に戦おうとしてるの?ちょっとスリーさん?挑発足りなくない?そんなんじゃ竜舞剣舞されちゃうよ?(違う)
そしてアロマさん?何故カプセルに手をかけてるの?おかしくない?いや、大会上おかしくない、というか至極全うなんだけどさ....
いや、その、こっちが結構削れてる状態だと普通に負けありそうじゃない?
つか相手の手札わからないけど、もしメタルカイザー、アトラス、バベルボブルだったら負け濃厚プリンですね?....
いやー....どうしましょうね....
―――ファイトォォォ!!」
「絶対勝つわよ!!」
そう言ってアロマが出したモンスターは―――――
「ほう....では我も行くか」
死神貴族、バベルボブル、そして....
....見事な白竜王でした。
.....んー.....んー????何故????
「さあアロマ選手のモンスターは....死神貴族、バベルボブル、そしてあのモンスターは....会長!」
「はいはい、あれははくりゅうおうだね、肉眼で見たのは初めてだよ、全く面白いね!バトルGP!」
白竜王作るの結構面倒だったよな?多分アトラスから作ったんだろうけど、配合進めるの早ないか?なんならメタルカイザーいなくて死神貴族になってるし。対策もなんもあったもんじゃないな....
「蹴散らしなさい!白竜王!」
アロマの指示に答えるように白竜王が強く唸り、首を大きくもたげる。あれは....
「ブレスか....かわせお前ら!」
ついこちらも指示を出してしまった。ポケモンかて。喋らない方がいいとか気にしてられないなこれは。
ちなみに吐いて来たのは輝く息。スキルの特定とかしたいけどな、そんなことしてる場合じゃない。
「バベルボブル!ギガブレイクで援護!死神貴族は合わせなさい!」
あいつ精々がギガスラッシュじゃなかったか!?
「ベリアル!相殺しろ!」
明らかに指示の出し方が下手だが、ベリアルがイオナズンを相手に撃つと言うよりかは自軍側に盾を張るような感じです相殺させてくれる。が―――
まずい。背後からの死神貴族の奇襲。白竜王の脅威に目を向けすぎたな。残り体力も少ないし、あれを受けたらベリアルが、と。
思ってる間にも、ミルドラースが死神貴族の横っ腹にダークマッシャーをぶちこみ、死神貴族を吹き飛ばす。恐らく会心の一撃か?あいつスゴいな。
「やるわね....バベルボブル!ベホマズンよ!」
ギガブレイク、ベホマズンともなると恐らくバベルボブルのスキル1個は「ゆうき」で確定だな。
「止めろ、スリー!」
指示を出した直後、或いはそれより前かも知れないがバベルボブルの背後に回り込んでいたスリーが稲妻斬りを叩き込む。攻撃力を上げていないから大したダメージではないだろうが、 呪文の詠唱を止める為のバランス崩し位なら充分だ。
「バイキルトだ!」
稲妻斬りを使った後空中にいたスリーは即座に着地、相手の方へと向き直り、バイキルトを詠唱する。ベリアルかミルドラース、どちらが対象でもよかったが、スリーが選んだのはミルドラースだった。ならば!
「ミルドラース!白竜王にダークマッシャーだ!削り落とせ!」
ミルドラースが動く。デブドラースだのなんだの言われているが割りと素早い。アロマがハッとして、バベルボブルをカバーに寄越すが剣一本分間に合わず。俺は勿論、会場にいる全員がミルドラースの攻撃が届いたものだと思ったが――――
「そこだ死神貴族!ぶちかませえええ!!」
全員が全員、死神貴族の存在を忘れていた。それもその筈、先ほど会心の一撃を受けて瀕死状態になっていたのだから。
死神貴族の攻撃は白竜王を攻撃の対象として捉えていたミルドラースに届き、なんと一撃でミルドラースを倒し切った。
「な、なんて火力だー!手傷を負っていたとはいえ、大魔王を一撃で葬り去ったー!」
どうしてだ....バイキルトでもない、見た限り会心でもないだろう。かといって素であんな威力が出るわけがない。何か、あの死神貴族におかしいところは....
いや、あいつなにか特性を持ってなかったか?まさか....
「そのまさか、死神貴族の特性、
カウンターってそんな特性じゃ無かったじゃん....まあでも、ミルドラースの会心で吹き飛ばされた後、受けたダメージを返す為に機会を窺っていたのだとしたらギリギリ納得できる。
ちなみに当の死神貴族は、カウンターのダメージを返した後動きを止めマ素へと変わっていった。
「なんと、カウンターであんなダメージが....しかし、死神貴族は倒れてしまった為、ジョーカー選手もアロマ選手も残りモンスターは2vs2!まだ勝負はわからない!」
いや、こちらが不利だな。なんとか片方落としたいが....そうだ、スリーは今大会でまだ稲妻斬りとバイキルト、それと溜めるしか見せてないよな?なら....
「ベリアル、すまないが時間を稼いでくれ」
力強く頷くと、スリーを相手から
「何をするつもり....?あんたたち、警戒よ!」
まあ、そう能天気に構えてはくれないよなあ....
「スリー、ベリアルにバイキルト」
「成る程、バイキルトを確実にかける為だった訳ね、してやられたわ。でも甘いわよ!バイキルトされる側が倒されちゃ、意味ないでしょ!!」
アロマに呼応するように白竜王とバベルボブルがそれぞれの属性が付与された斬撃特技でベリアルを倒そうと向かってくるが。
「もう遅いな!スリー、ベリアルを踏み台にして
スリーは助走をつけベリアルに向かい、ベリアルは即座に後ろ....スリーがいる方に向き直り、フォークを使いバレーボールのアンダーハンドパスの様にスリーを跳ばす。
高く跳んだはいいが勿論重力に引かれて落ちていく訳で。まあこれが狙いだけども。
「こんな役目で悪いスリー!決めてもらう!いっけえ
目的が解った時にはもう遅い。白竜王もバベルボブルもベリアルを討ち取ろうと走ってきたということは、急には止まれないということ。スリーに着弾地点はお任せして、大爆発してもらった。綺麗な花火だ。
スリーは白竜王とバベルボブルを巻き添えに倒れた。こちらにはスリーの自爆より遠くに避難させたベリアルが生き残っていたので.....
俺の勝ち!なんで負けたか、明日までに考えといてください。
って感じで。
「き、決まったー!なんと決め手はメガンテ!儚い犠牲もあったが、見事ジョーカー選手の優勝!アロマ選手を撃ち破ったー!!」
割れんばかりの大歓声。同時に花火が上がるが、スリーを連想して良心が痛い。
いや、ほんとはやりたくなかったよ?メガンテなんて奥の奥の手だったし....でもしょうがないじゃん、勝てるか怪しかったんだもん。
っていうか、メガンテって爆弾岩見たいに素直に爆発するんだね、一応SHTにしてから射たせたけどテンション依存あるのかな....
―――――――――――――――
「さあ表彰式に移りましょう!会長!よろしく頼むぜ!」
「うん。さて、おめでとうジョーカー選手。だいぶ悲しい決着だったけど、見てる分には面白かったよ。非常に。紛れもなく君がチャンピオンだ。さてアロマちゃんから何かあるかい?」
「....確かに!今回は
あらかわいい。もうね、この後起こることを忘れたいよね。
「うん、さてチャンピオンに優勝賞品を、と....いっけない、優勝賞品の宝具を部屋に忘れてきちゃったよ」
「そりゃないぜ会長~!」
「にゃははは....ゴメンね。後でちゃんと渡すからさ、僕の部屋まで取りに来てよ!」
いやー....浄魔球があるとはいえ絶対に行きたくないよね....
「ま、まあ、最後は締まらない感じになっちまったが....そんな第7回バトルGPもそろそろお別れの時が来たぜ!みんな、楽しんで貰えたかい!?おいらは最高にハッピーだぜ!シーユーアゲイン、ネクストGP!」
会場の観客が退場を始める。あ、でもみんな楽しそうな顔だわ、よかった。ベリアルをよろしく!(宣伝)
「じゃあ僕たちも行こうか!ジョーカー君は一休みしたら宝具を取りに来てね。僕はずっと部屋にいるからさ」
頭痛が痛くなりつつ、会場を後にした。
過去最長でございました。今回に関してはマジで批評頂いても言い返せない....()
次回まで間隔空くかもですが、お許しくださいませ!
ではまた。