私的鉄心END   作:たまごぼうろ

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※一応HF最終章のネタバレ注意です※


どうも皆さん、たまごぼうろです。
二度目の失踪申し訳ありませんでした。
と、言い訳がましいので謝罪は簡潔にしておいて、また投稿頑張っていこうと思います。

HF最終章、ご覧になりましたか(圧)
見てないよ、と言う方は今すぐブラウザバックして明日の上映のチケットを予約してきてください。公開数もう多くは無いですが是非。
いや、ほんと、感無量。
兎に角たくさん泣きました。ハンカチ3枚持って行って全部びちょびちょになるとは思いませんでした。
感想書きたいけど、簡潔にまとめられないし、全部書こうとしたら時間が無い。

士郎と桜の話、言峰の話、イリヤの話、凛の話。
ライダーもかっこよかったし、セイバーオルタとの戦闘は、ていうかあの顔…………
まさか言峰の掘り下げあんながっつりやってくれると思わなかったし、あとアンリマユの目が、目が…………………………
衛宮士郎………好きな人の為に頑張るお前が世界一かっこいいぞ…………


ちょっと思い返しただけでこれですよ、止まらん止まらん。
要望があれば少し頑張ろうと思いますけど、きっと怪文書出来上がるんだろうな、と怖くもありますね。
と言う訳で一言だけ、それも一ファンと言うよりはこの二次作品を書かせてもらっている側として、感想を述べたいと思います。


あんなに清濁混じり言った素敵なエンドを見せつけられたら、それら全て台無しにしてるエンド書く気なくなりますわ。ほんと。


と言う訳で完結目指して頑張ります。
ではどうぞ。


VS 魔術師殺し

互いに大見得を切って始まった戦いだったが、戦況は私にとって芳しくなかった。

一つは、単純に体調(コンディション)の問題。

先のバーサーカーとの戦いで投影人形を用いたお陰で、私の魔力は残り二割強ほどになっている。

魔力、即ち生命力(オド)

それが少ないということは、それだけ命の危機が近いという事に繋がる。

頭は回らないし、足も縺れる。

視界は霞み、感覚野は次第に麻痺していく。

だけどそんなのは昔から嫌というほど味わって来たし、今更大きな問題になりはしない。

弱いなら、辛いなら、それを補う戦い方が存在する。

加えて相手が魔術使い程度の者なら、こんなのは良いハンデだ。

 

 

では、問題は何なのか。

その答えは、目の前の男が私の予想よりも遥かに壊れていた事、ただそれだけだった。

 

 

 

「ッーーーーー!!」

 

 

 

必死に身を捩る。

喉元に空を切った感触がした。

前を向いたまま仰向けの状態になり、逆立ちのような体勢でぬかるんだ地面を手で捉える。

そうして身体を縦に百八十度回転させ、着地の間際にガンドを放つ。

破裂音と共に心臓めがけて飛んでいく魔弾。

しかし相手はそれを気にも止めず、いとも簡単にそれを切り払いながら再びこちらに向かってくる。

近付かれればこちらに勝ち目は無い。

脚に魔力を乗せ、先程の回転にかかった後方への力のまま勢いよく飛び退き、今度は魔弾を機関銃のように乱射した。

 

 

「………………!」

 

 

流石にこれには近付けないか。

魔弾の着弾地点ギリギリで踏み止まり、同じように後方へ跳躍する。

 

 

時間にして凡そ五分ほど。

再び戦い始めた時と同じように、少し距離を取って睨み合った。

 

 

 

「っ、はぁ…………」

 

 

 

大きく息を吸い、吐き出す。

急激に動かした身体隅々に酸素を回らせて、思考をクリアにして行く。

状況は劣勢、それも私の側が。

息の荒い私に対して、士郎は溜息の一つも零さず、ただ光の無い瞳でじっとこちらを見ている。

その立ち姿、振る舞いに、一部の隙も感じられ無かった。

 

隙が無い、というのは何も身体面や見た目だけの話では無い。

一見して不動に見える達人も、気の持ちよう一つで素人に破れる事もあれば、未熟な者が気概のみで強者を喰らう場合もある。

寧ろこの場合、私が指すのはそんな精神面の方だ。

彼は精神面に置いて隙が無い。

迷いが無い、憂いが無い。

その一挙一動全てが意思と連動し、心·技·体全てで行動を作り出している。

 

まるで鋭く研がれたナイフ、或いは重厚な鈍器のようだ。

それらはどちらも使用者の意思によって、その姿を様々に変える。

ナイフであれば包丁として、鈍器であれば金槌として。

そして一度殺意を持てば、それは凶器として。

彼はそれが負の側面、凶器の側に振り切れてしまっている。

 

 

ぶるりと体が震えた。

それを雨のせいだと自分の中で誤魔化す事も出来ない。

私は今、こいつに恐怖した。

曲がりなりも士郎は知り合い以上の存在だし、同じ境遇であるという親近感も私は感じていた。

加えて、恩着せがましいので余り言いたくは無いが、私は一度こいつの命を救っている。

彼がまだマスターになる前、アーチャーとランサーの戦いを偶然目撃してしまったが為に、一度ランサーに殺された。

それを父さんから託された宝石(切り札)で蘇生させたのは私だ。

つまり命の恩人であり、それはこいつも痛いくらい分かっていたはず。

なのにこうもあっさりと、それこそ誰かに操られていると考えるのが正しいと思うくらいに。

彼は私を敵として見ていて、そして私に自分を敵として見られようとしていた。

私はあの行いを悔いたことは無い。

何度生まれ変わって、幾度運命が変わろうと、私は必ずああしてた。

でもこうもその選択が間違いだと言われれば、私も後悔したくなる。

 

 

 

 

 

(なんで、なんで、なん、でーーーー)

 

 

 

 

 

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