再会した彼女は婚約者だった件について   作:ゼロ少佐

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1話

比企谷八幡19歳

1年と半年程前に高校を卒業し、地元の国立文系大学に

進学した。奉仕部の面々は全員違う大学に進学して

行ったが今でも関係は続いている。

 

高校を卒業してからは一人暮らしをしている

親父が社会経験積めだとか言ってたが小町を独り占めしたいだけだろ…あのクソ親父

 

まぁ言うまでも無いだろうが大学でもぼっちライフを

満喫している。

 

「戸塚ぁ会いたいよ」

 

そんな事を呟くが叶うはずもなく虚しく空に消えていく

 

この前由比ヶ浜経由で知ったんだがやっと

葉山と三浦が付き合い始めたらしい。

葉山の奴雪ノ下の事が諦めついたんだな

 

多分気になっていると思うが奉仕部の面子では

そんな色恋沙汰はない

 

2年の終わりに雪ノ下と由比ヶ浜に告白されたが

どちらとも付き合わなかった。

二人とも泣いていたな…せめてどちらかを

選んで欲しかったって

あいつらの言い分は分かる

俺の憶測だが、この人なら大丈夫だとかって

思っていたんだろう。

 

そういえばって訳ではないが一色にも1度告白された

3年に入ってすぐ頃にいつもの振る流れをしてる時に

別に勘違いしないから気にするなと言ったら

勘違いして欲しいって言い出した。

あの時は驚いたわそこからめっちゃアピールして来て

最終的にデート(買い物荷物係り)した日の夜に告白されたな。

勿論と言うのもおかしいが一色の告白も断った

 

俺はどうして誰とも付き合おうと思えないのか

分からなかった。中学時代なんて告白して玉砕していたのに。

 

1度由比ヶ浜からこんな事を聞かれたな

「ヒッキーって好きな人居るの?誰とも恋人にならないけど…べ、別にヒッキーに好きな人が居るからって諦めたりしないんだからね!」とか訳の分からない事を言ってた。

好きな人は居なかった。だけど恋人を作っては行けない気ならしてた。理由は分からないが。

 

そんなこんなで高校を卒業し、今に至るわけだ

 

昔の事思い出してたらマッ缶飲みたくなったな

 

「マッ缶〜 マッ缶〜」

 

リズムに乗りながら口ずさむ

 

「げっマッ缶のストックがない」

 

仕方ない買いに行くか…

 

時刻は夕方を過ぎもう夜に差し掛かっている

 

スマホと財布を持ち家を出る

家の近くにコンビニがあるから歩きでいいだろう

 

薄くらい街頭に照らされながら歩道を歩く

人通りは少なく 人の気配もしない

 

もうすぐコンビニに着くって時に

歩道の端で座り込んでいる女性?を見かけた

流石に無視して通り過ぎるわけにもいかないので

話しかける

 

八幡「あの、大丈夫ですか?」

 

「はい、大丈夫です。少し靴擦れで脚を痛めただけなので」

 

八幡「そうですか…あの近くにコンビニがあるのでそこで休んだらいかがですか?そこまでなら付き添いますよ?」

 

優しく話しかける。怖がられて怯えられないように

 

「すみません お願いします」

 

彼女が頭を下げこちらを向く

綺麗な顔だな スタイルもいいし

歳も俺とあんまり変わらない位か

 

「あ、あの」

 

八幡「何でしょうか?」

 

もしかして目を見て怖がられたか?

少し驚いたような顔してたし

 

「間違ってたらすみません、もしかしてはーちゃん?」

 

はーちゃんその単語には聞き覚えがある

だけど俺をそう呼ぶのは川崎の妹の京華ちゃんだ

だが、昔…呼ばれていたような気がしなくもない

 

八幡「はーちゃんと呼ばれた事はありますが

どこかで?」

 

「はーちゃん!!」

 

目をぱちくり開け胸に飛びついてくる

 

八幡「うぉっ!?」

 

重心が後ろに行き倒れてしまう

だけど彼女はそんな事お構い無しに

抱きしめる力を強めてきた

 

「はーちゃん!会いたかったよぉ…」グスッ

 

泣き出してしまった

どうしようこれ?このまま帰る訳にも行かないし

 

「はーちゃん…はーちゃん…やっと会えたよ…」

 

八幡「えっと…ここじゃあれだし家来るか?」

 

「うん」

 

あんなこんなで見知らぬ?女性をおんぶして

家に招いてしまった

向こうは俺の事を認知しているし大丈夫だろう

 

八幡「その、俺とどっかで会ったことあるのか?」

 

「そうだよ、もう覚えてないか…」

 

「私の名前は神薙神奈(かんなぎかんな)よろしくね比企谷八幡君」

 

やはり俺の事を知っているみたいだ…だが何処で?

 

八幡「お、おう、よろしくな」

 

 

神奈「私達の関係性気になるよね?」

 

いきなり本題に入ってきたな

 

八幡「あぁ 正直お前みたいな可愛い女の子が

知り合いに居たら覚えている筈だと思うが

全然思い出せないんだ」

 

もし可愛い女の子が知り合いに居ないとか口が滑ってでも言ってしまったら 由比ヶ浜と雪ノ下に殺されそう…

 

神奈「私達ね婚約者なんだよ?」

 

八幡「は、はぁ?婚約者?」

 

間抜けな声が出てしまった

それもそうだろういきなり婚約者とか言われたら

誰だってそうなるだろう

 

神奈「それに私とはーちゃんは恋人なんだよ?」

 

え?俺に彼女居たの?

もし本当だとしたら俺は彼女の事を忘れていたと言うことか?

 

八幡「すまん、思い出せない」

 

神奈「そっか…」

 

悲しそうな顔をしている

そりゃそうだろ彼氏に再開したと思ったら

覚えられて居ないのだから

あれ俺最低な屑野郎じゃん

 

神奈「私ね小四から高校卒業までね海外に居たんだ

私とはーちゃんが恋人になったのは小三の終わり頃からなんだよ」

 

もしかしてこいつはそんな昔の恋をずっと信じて

生きてきたのか?いくらでも出会いはあったろうに

すごく罪悪感に襲われる

 

八幡「それで婚約ってのはどういう事なんだ?

おれら本人だけじゃ決められないだろ」

 

神奈「親も了承済だよ。私が留学する前にはーちゃんと私の両親の合意してくれてる

だから、この部屋だってこんなに広いでしょ?

これって2人で住む為に用意されたんだよ?」

 

なんだよそれ全然知らないんだけど…

どうしよ…

 

八幡「まさか、この辺を歩き回って居たって?」

 

神奈「そうだよ、この家を探していたんだ。

サプライズしたくて連絡せずに来たんだけど

迷っちゃって…スマホを充電切れてるから

物凄く辛かったんだ」

 

まさかそんな事だったとは

俺は…俺は

 

神奈「ごめんね、こんな話になっちゃって」

 

八幡「いや、いいんだ」

 

神奈「今日はもう寝よ?私疲れたし…」

 

八幡「そうだな」

 

あれ?何処で眠るつもりなんだろ?

 

神奈「その前にシャワー借りるね」

 

ささっと部屋を進みシャワーを浴びに行ってしまった

いいや、今日くらいソファで寝よ

まず明日朝起きたらクソ親父に連絡するか

 

 

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