八幡「ただいまー」
雪ノ下と由比ヶ浜と別れ、家に帰ってきた
あの二人はこれからどこか遊びに行くようで
俺はお呼びではなかった
とあいつらは言ってるけど
俺と神奈に気を使っての事だろう
いくら俺でもそれくらい分かるっての…
神奈「おかえりー……わーすごい荷物」
神奈が俺がかるっているリュックと別に持っている紙袋を見ると怪しいめでこちらを見つめてきた
神奈「はーちゃんモテモテだねー 何個貰ったの?」
あの神奈さん?目が笑ってないんですけど
八幡「6個です」
神奈「あれ?6?予想よりひとつ多いね」
予想とかしてたのかよ
まぁ、多分5個は俺も貰えるかなーとか思ってたけどさ…
八幡「あー…学校帰りに知らない子から告白された」
神奈「どんな子?美人系?可愛い系?」
性格じゃないのかよ…
どんな子かーまぁ清楚系な感じの子だったな
八幡「まぁ、可愛いかった」
神奈「へぇー 良かったじゃん」
八幡「怒ってるのか?」
神奈「怒ってない……ただ心配なだけ」
心配?俺が好意を持たれることが?
神奈「はーちゃんモテるから……そんな人じゃないって分かってるけど少し不安になるの」
そういう事か 本当に心配性なんだからこいつは…
八幡「毎度毎度不安にさせて悪いな」
ポンと肩に手を置き
俺は部屋に向かって歩き始めた
神奈「もう、本当だよ………バカ」
リビングに戻りとりあえず貰ったチョコを冷蔵庫になおした。
さすがにこの量を一気に食べると吐きそうなので…
八幡「もういい時間だし、俺夕食作るわ」
リビングでテレビを見てた神奈に声を掛け
俺は厨房に向かった
神奈「何か手伝う事ない?」
八幡「俺が帰る前に米を炊いてくれてたしな、晩御飯位俺が作るよ」
神奈ははーいと言いソファに戻って行った
晩御飯を作り飯を済ませ
2人でリビングで寛いでいた
俺は本を読み、神奈は俺の肩にもたれ掛かりながらテレビを見ていた
そんな時神奈が無言で立って部屋に向かい
部屋に入り、しばらくすると
そしてまたソファへ戻ってきた
神奈「はーちゃん、これ…バレンタインチョコ」
八幡「お、おぉサンキュな」
神奈「ごめんね、ムードもへったくれも無くて 渡すタイミングを見計らってたらいつの間にか明日になってそうだったから」
彼女恥ずかしそうに謝っていたが
俺にとっては…いや男にとってバレンタインチョコを貰えると言うだけで嬉しいものなんだ
八幡「んな事ねぇよ、すげぇ嬉しい」
神奈「そっか、良かった……ねぇはーちゃん食べてみて」
八幡「…分かった」
箱を開け、中身を見てみると
小さいチョコがたくさん入っていて
一つ一つ違うチョコで彩られていた
神奈「驚いた?これ手作りなんだ」エヘ
彼女は小さく微笑み
恥ずかしそうに頬をかいていた
八幡「神奈が作ったのか?スゲークオリティだな…めっちゃ美味そう」
一つパクッの食べてみると それはミルクチョコだったのかほんのりと甘くて上品な味が口の中に広がった
八幡「すっげぇ美味い…こんなの作れるとか流石だな」
それから他のもパクパクと食べていった
中にはトリュフやウイスキーボンボンも入っていた
ウイスキーボンボンはさすがに買ったらしい
でもほとんど手作りで構成されていた
神奈「満足してもらえて良かった…」
八幡「本当にありがとな」
神奈には本当に感謝している
バレンタインチョコを貰ったからとかではなく、日頃から…素直にありがとうって言えばいいんだけど 普段は中々言えないからここで違う意味も含ませて言ってしまった
神奈「もう、そんなに改まらないでいいのに…私だってはーちゃんのお世話になってるんだから」
神奈「(正月なんて本当は実家に帰る予定だったのに、私が風邪引いてしまい、はーちゃんが正月につきっきりで看病してくれたり、私が料理当番の日なのにも関わらず遅く帰ってしまった時に、文句一つ言わず…それどころかご飯作って待っててくれたり…本当に色々迷惑かけてしまったのに…どれも何一つ文句言わなく、それどころか私のことを心配してくれて……本当に優しいんだから)」
八幡「どうした?黙り込んで」
神奈「ううん、何でもない」
神奈「私、明日一限からあるから風呂はいってから寝るね」
八幡「おう、おやすみ」
神奈が来てからもう半年か……あっという間だったな
今までも雪ノ下や由比ヶ浜と一緒に遊んだりしてたから 退屈ではないし、寧ろ楽しかったけど…やっぱ好きな人と過ごす時間は格別なんだろうな…
珍しくそんな事を思い耽りながら部屋に戻って行った