「私達の関係、そろそろはっきりさせるべきだと思うの」
雪ノ下から1人で家に来てと言われたので行ってみると、いきなりそんな事を言われた
だけれどそれは俺も思っていた事だ
ずっとこのままでは居られない
何かしら変わらないといけない
そう思っていながら行動に移すことができなかった
八幡「そうだな…お前としてはどうなりたいんだ?」
俺は敢えて分かりきっている質問をした
俺は鈍感でもないし…むしろそういうのには敏感な方だとは思う…高校時代は勘違いだと言い訳をし、逃げていた訳だが…今では違うのだ
雪乃「そうね、恋人かしら?それとも貴方の妻になるのが私の夢かしら」
分かっていたし覚悟はしていた…だけどここまで真っ直ぐ好意をぶつけられると躊躇ってしまう
本当に今の選択が正しいのか
これで本当にいいのか?と
八幡「そうか……」
雪乃「貴方はどうなりたいの?」
俺は……か
俺は雪ノ下とも由比ケ浜とも変わらずやっていきたいと思っている…だけれどそれで彼女らが傷つくのなら捨ててしまうとお思う……
八幡「分からない…だけどお前とは付き合えない…いや、神奈以外の女性と交際するつもりはない…」
ここで素直にお前らと変わらず仲良くしたいと言えればどれだけ楽か…
でもそんなものが本物と呼べるのかは分からなかった。どちらかが妥協したり、合わせたりするのは“本物の友達”と呼べるのか…
雪乃「そう…貴方らしいわねそういう所」
八幡「俺らしい?」
雪乃「そう、だって私が貴方のことを好きでいることが 私にとって不利益になってしまうのなら…とかそういうことを考えているのでしょ?」
ははっ…こいつには本当に頭上がらねぇわ
ここまで完璧に俺の事を分かってくれるやつなんてそうそういない
互いの相性がいい事は分かってる
だけれど…それでも俺は……
八幡「何も変わってねーな俺は…」
見た目やコミュ障などは治ったが、根本的なところは何も変わってない…雪ノ下と初めて出会った高校2年の頃から
雪乃「そうね、でも私は……」
雪乃「貴方のそういう所が大好きなの」
ザーザー
帰り道…通り雨に見舞われとある喫茶店で雨宿りをしていた。天気予報では今日は雨は降らないはずだったのに…
わざわざ神奈に向かいにこさせるのよなんだったので、喫茶店によることにした
まぁ少し感傷に浸りたかったというのが本音である
2名ようのテーブル席に案内され…注文をし
俺はスマホを片手にさっきの事を思い出していた
「貴方のそういう所が大好きなの」
その言葉が俺の耳から離れないでいた
その時の雪ノ下の表情、声音全て思い出せる
それだけインパクトが大きかった
今までどれだけ告白されようが揺れることはなかったのに…一度振った相手からもう一度告白された…それだけなはずなのに……
それだけな訳がない!
それからもずっと変わらずに接してくれた
いつまでも俺の事を好きでいてくれた…
それがたまらなく嬉しくて…その気持ちに応えられないのが辛い
コーヒーを啜りながら俺は下唇を噛んでいた