雪乃「貴方、神奈さんとこれからどうするつもりなの?」
雪ノ下を落ち着かせとりあえずソファでくつろいでいると雪ノ下がこれからの事に質問をしてきた。
八幡「分からん…ただあいつに合わせる顔が無い…というよりどういう面してあいつに会えばいいか分かんねーからな」
雪乃「そう……ねぇ比企谷君。彼女は…今どういう心境なのかしら」
彼女というのは神奈の事だろう。神奈が今どういう心境なのかか…浮気性の彼氏が居なくなって清々してるとかであってくれればいいけれど、あいつの性格上そんなことを思ってる確率は低いだろう…いや、皆無とも言っても過言じゃない。
再開してまだ半年強だけれど、一緒に暮らしている間に神奈の事を色々知ることができた。例えば案外ドジっ子属性を持っていたり、嫉妬深かったり、表では平気そうな顔して裏ではものすごく頑張る子だったりと。言い出したら切りのないほどたくさんのことを知った。
八幡「分からん…」
雪乃「分からない?嘘ね」
俺は正直雪ノ下が言っている意味がわからなかった。まるで俺が神奈が今何を考えているか分かるかのようじゃねえか
雪乃「貴方はまた逃げるの?」
逃げる?何から
雪乃「あの時、私たちの気持ちに気づいていながら 気付かないふりをしていたあの頃と同じように」
あの頃…なんやかんやで楽しかった高校生活…
雪乃「私も由比ヶ浜さんと貴方も…姉さんによって色々考えさせられ、そして結論を出し変われたと思っていたのだけれど、貴方は何も変わっていなかったのね」
変わる…か
八幡「…変わってない…か……確かにそうかもな 言われなきゃなにも気づかねぇ どうでもいいことはよく知ってるのに大切なことは何も分からない そんな所は何も変わってない…だけど、すこしは相手の事を考えてもいいかなと思えた。お前たちに出逢えたおかげで大切なものを取り戻せた。人を信用できるようになった」
雪乃「あら、今更そんなことを思い出したのかしら ノロマ谷君」
八幡「なんだよノロマ谷ってなんでも谷付ければいいと思ってるだろ」
雪乃「あら、そんな減らず口が叩ける体力があるのならさっさと行きなさい 本当にノロマになってしまうわよ」
八幡「言われなくてもさっさと行きますよ」
俺は直ぐに家を出る準備をした。身支度をさっさと済ませた。そしてリビングに戻り雪ノ下にお礼を言い家を出た
八幡「すまん…ありがと」
雪乃「本当よ…バカ」
雪ノ下の呟きは誰にも届く事無く空気に溶け込んでいった。
その日比企谷家のリビングから泣き声が聞こえたのはまた別のお話