ガンダムオンライン上級大将が行く。インフィニット・ストラトス!   作:くにおか

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結構時間がかかってすみません!!

やっと、やっとできました!!

福音事件後編です!!どうぞ!!


18話

Side 待機組

 

3人が撃墜される少し前、待機組と教師組は焦っていた。

 

「レーダーが使えなくなりました!!」

 

「3名のISのシグナル及び福音のシグナルをロスト!!」

 

「通信、繋がりません!!」

 

「なぜだ!?なぜ撤退の通信が来ないのだ!!!」

 

ミノフスキー粒子散布によりレーダーやありとあらゆる通信、ビーコン反応が受信できないでいた。

 

「何としてでも戦闘海域の情報を掴むんだ!!」

 

「織斑先生!!」

 

「なんだ山田先生」

 

「それが・・・海域封鎖のために出ている教師チームの中の一人が遠距離で3人を観測しました」

 

「本当か!?それで、様子は・・・」

 

「3人とも福音との戦闘を継続中、そして見るからに3人が圧倒的不利な状況で機体損壊も確認できたと・・・」

 

「ならば早くその戦闘に!!」

 

「介入できないとのことで・・・。ですが、ハイパーセンサーでの観測は続けさせています。画面共有をしますか?」

 

「ああ、してくれ!!」

 

そしてその観測様子が送られてくる。そして運が悪いことにそれが映し出された瞬間、3人が同時に撃墜する映像が流れた。そしてまたもや運が悪く待機組の二人が入ってきてしまう。

 

「織斑先生、撤退の完了報告がきて・・・ま・・・せん・・・」

 

「ラウラ?どうし・・・ッ!?」

 

丁度ミノフスキー粒子がその時減衰し、計器類が復活悪魔が仕組んだかのようなタイミングで3人の撃墜判定とISからの操縦者の生命維持による救援のシグナルを受信する。

 

「おい・・・おい!大和!!大和!!」

 

ラウラは通信機器を扱っている教師から機器を奪い必死に大和に呼びかける。

 

「聞こえるか!!大和!!大和!!」

 

「そんな・・・正樹が・・・」

 

そこへラウラの騒ぎを聞きつけたのか他の待機組もやってきてしまった。

 

「ラウラ!!大和がどうし・・・たの・・・?」

 

「もしかして一夏は!!」

 

「正樹さんはどうなりましたの!!」

 

「大和は大丈夫なんですか!!」

 

だがみんなは気が付いてしまった。マイクに向かって必死に大和を呼ぶラウラ、そのそばで涙を流しながら崩れ落ちているシャルロット。これだけで3人が撃墜されたという事実を知るのは簡単だった。

 

「大和!!大和!!返事を・・・してくれ・・・。お前は私の嫁なのだぞ・・・ッ!!」

 

ラウラの悲痛な叫びだけが室内を木霊する中、千冬が指示を出す。

 

「近くの教師部隊は作戦遂行操縦者3名を回収後帰還、恐らく負傷しているから慎重にな」

 

『了解』

 

軽く指示をしたが部屋の中は重苦しい空気が蔓延していた。

 

 

 

 

 

 

 

教師部隊により、3人が回収され出撃した時と同じ砂浜に運ばれてきた。

 

3人のそれぞれに駆け寄る待機組の面々、そして意識だけは何とか保っていた3人が喋る。

 

正樹は、

 

「わりぃな・・・。少し・・・ドジっちまった・・・・」

 

「喋らないでくださいまし!!」

 

「わりぃな・・・。少し・・・休ませて・・・もらう・・・ぜ・・・」

 

「正樹?正樹!!ねぇ!!しっかりしてよ!!」

 

正樹は意識を手放してしまう。医師が駆け寄り診ると気絶したことが分かった。

 

「気絶してるようだね。今は保護機能で何とかなってるけど手を打たないと・・・」

 

「ドクター!何とかしてください!!このままでは正樹さんは!!」

 

「セシリアさん、残念だけど機材が無くてね・・・応急処置で様子を見るしかない。助かるかは分からない」

 

「そんな!?」

 

大和も、

 

「ごめん・・・。約束・・・まもれな・・・かった・・・」

 

「話しちゃダメ!!傷口がひどくなるから!!」

 

「嫁よ!しっかりしろ!!死ぬなんて思うじゃないぞ!!」

 

ラウラは軍隊の出であるため大和に応急処置を施す。

 

「ラウラ!!血が止まんない!!止血剤か何かは!?」

 

簪も応急処置に参加、止血しようとするが止まらない。量は保護機能により抑えられてはいるがこのままでは死に至ってしまうことは明らかだ。

 

「止血剤は使っても効果はないね。早く機材のある所に運ばなきゃね」

 

「な、なら早く!!」

 

「でも機材があるところまでは早くて車で1時間半掛かる。その前に死んじまうよ」

 

「ッ!!!」

 

一夏でも、

 

「箒・・・。悪い・・・しくじったわ・・・」

 

「もういい!喋るな一夏!!」

 

「ごめんな、箒・・・ち・・ふゆ・・・ねぇ・・・にも、あやまって・・・くれよ・・・」

 

「ああ!言っておくだからだから今は!!」

 

「箒・・・あい・・・してる・・・ぜ・・・」ガクッ

 

「いちかああああああああああああああああ!!」

 

一夏も意識を無くしてしまう。以降3名は意識不明の重体で運ばれるが束の助けにより手術などは一応の成功は見せたがいつ目覚めるかは不明なままになった。

 

 

 

 

 

 

何とか一命をとりとめた3人、それを見守る6人の専用機持ち。各々、想い人の傍に寄り添っている。

 

「大和、あんたが約束を破るなんてこれが初めてよ?」

 

「大和君、早く目を覚まして・・・」

 

「なぜ、なぜおまえは・・・・」

 

大和に寄り添う鈴、簪、ラウラ

 

「あなた様、まだ式は挙げていませんことよ?ですから、早く起きてくださいまし」

 

「こんなきれいな奥さん2人を残して逝くなんて絶対に許さないんだから・・・・」

 

正樹に語り掛けるセシリアとシャルロット

 

「一夏、お前ってやつは・・・。私を不安にばかりさせて。専用機も手に入れお前を傍で助けてやれると思ったのに。こんな結果誰も望んではいない。だから早く立ち上がれ一夏」

 

一夏に向かい箒は思いを告げて

 

皆、落ち込んでいた。が、ここで収まらないのが専用機持ちである。鈴を筆頭に福音に敵討ちを挑もうとする。

 

まずは福音の特定、これはラウラは軍独自のパイプを使い調査。

 

次にISの整備は箒が束に頼み込み全面協力してもらった。

 

そして千冬への誤魔化しなどは簪が暗部の知識を生かして対応。

 

作戦立案は理論的に組み立てられるセシリアと連携を誰とでもうまくできるシャルロットが担当した。

 

そして2時間後、午後2時45分。遂に残った専用機持ち6人による一大反攻戦が開始された。

 

もちろん無断である。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

現在6人は福音の潜伏地点へ飛行中である。もう間もなく3分で作戦が開始される。

 

「ふむ、私はここらで一旦離脱させてもらうぞ」

 

「了解。初手砲撃はお願い」

 

「任せておけ。絶対に外しはしないさ」

 

ラウラは初動の砲撃のために砲撃地点を確保に向かう。

 

「私も狙撃ポイントへ行かせていただきますわ」

 

「うん、セシリア気を付けてね」

 

セシリアも狙撃支援のためのポイント確保へ向かう。

 

「じゃあ、残った僕たちは福音を半包囲する形で展開を」

 

『了解』

 

残った4人は福音を半包囲、人数さを生かす作戦だ。

 

「あいつらに活躍の場面は上げないつもりでかかるわよ」

 

「そうだな。あの3人にいつまでも頼るわけにはいかないしな」

 

「いつになったら大和たちは目覚めるのかな・・・」

 

「わかんないよ、今起きてるかもしれないし明日かもしれないし」

 

「そんなことわかり切ってんだからうじうじ言わないの!ほら!!もうすぐ福音と接触するわよ!!」

 

『了解!』

 

福音VS.専用機持ち6人の戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

大和は眠っていた。だが突然、何者かに頭を撫でられたような感覚を覚え目を覚ます。

 

「あら、お目覚めになりましたか?」

 

「あれ・・・?ぼくは・・・」

 

「しっかりと生きていますわ。大丈夫ですよ」

 

「そうなのか・・・。君は?」

 

「私はあなた様の専用機のこあじんかく。と、言われている者でございます。」

 

大和は直感的に理解した。この人はゲルググのコア人格であると。まさか、機体のカラー通りの赤い着物を着ているとは思わなかったが。

 

(見た目はハイスクールD×Dの姫島朱乃のような感じでお願いします)

 

「ならここは・・・」

 

「はい、あなた様の精神の最奥。心象世界でございます」

 

辺り一面に広がる彼岸花の花畑、空を見ると夜ではあるが晴れて澄み渡っていて無数の星が煌めいている。

 

「えっと・・・君は・・・何て呼べばいいのかな?」

 

「それはあなた様が決めてくださいませ」

 

「・・・。なら君は今からシエナ。そう、君の名前はシエナだ」

 

「わかりました。これから私の名前はしえな、と名乗らせていただきます」

 

自分の名前を決めてもらって嬉しそうに微笑むシエナ。そしてその微笑みにときめく大和。

 

「ところでさ、ここに呼んだのは・・・」

 

「ああ、そうでしたわね。本題に入らせていただきます。とりあえずついてきてくださいませ」

 

そう言って連れてこられたところには赤い実物大のMSが立っていた。

 

「型式番号えむえすえぬ-零肆 機体名 さざびー。あなた様のせかんどしふと?機体でございます」

 

「これが・・・サザビー・・・って言うかシエナさん横文字が苦手?」

 

「は、はい・・・、どうも横文字やあるふぁべっと?とやらは苦手でして・・・。お嫌でしたか?」

 

「ううん、かわいいところもあるなって思って」

 

「あらあら、それはうれしゅうございます。ふふふ」

 

そう言って微笑むシエナ。

 

「さて、話が脱線してしまいましたが・・・。あなた様、なぜ力をお求めになるのですか?」

 

「なぜって・・・それは・・・」

 

蘇る前世の記憶。自分が如何に無力かを思い知らされたあの時の記憶。

 

「もう、失いたくないから・・・。負けたくないから。もう、誰にも何にも。大切なものを守りたいんだ。だから僕は力を求める」

 

「ふふ、あなた様ならそう言うと思いました。ささ、お早く機体に乗ってください」

 

「あ?ああ、分かった」

 

心象世界だからなのか飛び上がると無重力かのようにコックピットまでたどり着いた。

 

「シエナ、君は・・・」

 

「ずっと、一緒に居ますわ。だって私は『あいえすこあ』なんですもの」

 

「そういえばそうだったね・・・」

 

話していると大和に何かが伝わった。

 

「あれ・・・?呼んでる・・・。誰かが・・・」

 

「行くのですね?」

 

「うん、僕を呼んでるから。鈴ちゃんが呼んでるから」

 

コックピットに乗り込み座席に座った。

 

「そうですか。では、参りましょうか」

 

「うん、行こう。みんなのところへ」

 

「それでは最後に・・・」チュ

 

大和はシエナに不意打ちキスをされた。そして座っている大和に抱き着いた。

 

「私も一緒ですよ」

 

「・・・。うん!」

 

そして再度キスをした瞬間、大和は現実世界で目を覚ました。

 

「シエナ・・・。行こう!!」

 

大和は旅館を抜け出した。

 

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

「ここは・・・」

 

「あら、起きたのですね」

 

正樹が目を覚ますとそこは辺り一面青いバラであった。そして、青いドレスを身にまとう女性が一人隣に座っていた。

 

(見た目はアイマスのアナスタシアでお願いします。)

 

「君は・・・」

 

「私は正樹さんの専用機のISコアのコア人格です」

 

「そうか、それじゃあここは精神世界、みたいなところか」

 

「はい、そういう認識でかまいません」

 

辺り一面は蒼いバラで囲まれた場所。

 

「なら早くここから出ねぇとな」

 

「ふふふ、正樹さんは相変わらずせっかちなところがありますね」

 

「いいだろ別に。余計なことに時間を掛けたくないだけだ」

 

「ならむしろこのことには時間をかけるべきかと」

 

「・・・。そうだな」

 

正樹は何かを察したかのように笑った。

 

「それで?俺の機体は?」

 

「まったく、こちらです」

 

連れてこられた場所には白い機体、νガンダムが立っていた。

 

「型式番号RX-93 機体名νガンダム。これが新しい正樹さんの機体です」

 

「やっと、やっとこれで本当に戦える」

 

「ニュータイプの力をフル活用できるように調整はできています」

 

それを聞いて正樹は腹部コックピットに乗り込み色々確かめる。

 

「これは・・・すごい、調整が完璧だ」

 

「気に入っていただけてうれしいです」

 

「ありがとう、レイカ」

 

「レイカ・・・とは?」

 

「お前の名前だ。もしコア人格に会ったら名前を付けるってことにしててな」

 

「そうですか。なら、今度からはレイカと名乗ります」

 

「気に入ってくれてよかったよ。それとちょっと失礼!」

 

「はい?」

 

正樹はレイカに顔を近づけキスをする。

 

「これはレイカが俺の物だという意思表示だ」

 

「そう・・・ですか・・・」

 

レイカは顔が真っ赤だ。

 

「俺とレイカはずっと一緒だからな。絶対に離さないからな」

 

「ふふふ、意外に欲張りなことで」

 

「ああ、俺は欲張りさ。だってそれが俺だから」

 

「ふふふ、では行きましょうか。私と正樹さんの二人で」

 

「ああ!」

 

そう言うと正樹は光に包まれ次に目を覚ましたのは現実世界だった。

 

「うっし、行くぞ!レイカ!」

 

正樹は旅館から抜け出した。

 

 

 

 

 

 

Side一夏

 

一夏が目を覚ますとそこは知らない場所であった。

 

「ここは・・・」

 

「うふふ、やっと来たわね」

 

「君は・・・」

 

一夏の目の前には白いワンピースを着た少女が立っていた。

 

「でも残念。もう行かなくちゃ」

 

「え?」

 

「またね、一夏」

 

そう言うと強い風が吹く。とっさに目を閉じてしまい、少女を見失う。そして次に目を開けた時には少女はいなくなっていた。

 

「あの子は一体・・・」

 

「あなたはなぜ力を求めるのですか?織斑一夏」

 

「え?」

 

後ろから突然声が掛かり振り向く一夏。そこには白いISを纏う何者かが立っていた。

 

「織斑一夏、なぜあなたは力を求めるのですか?」

 

聞かれる。自分がなぜ力を求めるのか。それでも、答えは決まっている。

 

「俺は守りたいんだ。家族を、箒を。この世界の全部なんてことは言わない。だけど、せめて手が届く場所にいる人位は助けてやりたいんだ!あの二人のように!!」

 

すると一夏は光に包まれ始める。そして目の前の女性は微笑みながら一夏を見送る。そして一言小さく、

 

「そうですか、いいでしょう。あなたに力を与えましょう。成長しましたね、一夏」

 

「え?」

 

次の瞬間一夏は現実世界で目を覚ました。

 

「夢・・・?でもやけにリアルだったな・・・」

 

だがそれよりも気になったのは頭の中にある嫌な予感だった。

 

「もしかして・・・ッ!」

 

そう言って一夏は旅館から抜け出した。

 

 

 

 

 

 

Side 一夏・正樹・大和

 

「お?二人も起きたのか!!」

 

「一夏!起きたんだね」

 

「とりあえず早く行くぞ。間に合わなくなる」

 

『OK!!』

 

3人は浜辺に集まり専用機を展開する。

 

「来い!白式・雪羅!!」

 

「行くぞ!νガンダム!!」

 

「お願い!サザビー!!」

 

3機が一気に展開され飛び立つ。

 

 

 

 

 

Side 福音戦

 

「鈴!そっちへ行った!!」

 

「いい加減落ちなさいよおおおおおおおお!!」

 

「セシリア!援護!早く!!」

 

「っく!狙いが付け辛いですわ!!」

 

「砲撃!第5射行くぞ!!」

 

「わかった!山嵐、全問斉射!!」

 

福音と戦う5人はジリ貧であった。お互いをお互いでカバーするような感じで戦ってはいるが福音の強さが並みではなく決定打は与えられず、このままでは負けてしまう状況であった。

 

皆が負けを覚悟したかのような雰囲気が流れた瞬間、陸地の方向からビームが3本福音目掛けて飛んでくる。

 

『!?』

 

皆がその方向を見るとそこには白い機体と赤い機体、白と黒の機体が飛んできた。

 

「皆!無事か!!」

 

「すまない、遅れてしまったな」

 

「あとは僕たちに任せて!!」

 

突然通信が飛んでくる。5人は声を聴いて驚く。

 

「一夏!?」

 

『大和!?』

 

『正樹(さん)!?』

 

「おう!戻って気だぜ!!」

 

「それより早く福音を落とさないと!」

 

「話はそれからだ!!」

 

3人は福音へ迫っていく。それも従来のISのスピードを凌駕する速度で。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「にしても一夏よくその荷電粒子砲を福音の間近に打ち込めたな~」

 

「こんなこともあろうかと訓練だけはやっておいたんだぜ!」

 

「その気になれば当てることはできると思うよ」

 

「ふむ、かなり上達してると見えるな」

 

「よっしゃ!二人からお墨付きをもらったぜ!!」

 

5人と合流し、体制を整える。

 

「うし、こっからは任せてもらうぜ!」

 

「みんなは下がってて」

 

「3人で片を付ける!」

 

5人を下がらせ男子3人は福音との戦闘を開始する。

 

「行け!ファンネル!!」

 

「ファンネル、お願い!!」

 

正樹と大和がファンネルを展開して福音をけん制しつつ射撃でダメージを与えていく。さらに、

 

「そこっ!!」

 

後ろから一夏が実体剣で万能武器である福音の羽を斬ろうと動く。

 

「っち!避けられたが腕はもらった!!」

 

一夏は福音の左腕を切り裂く。そこへ大和の援護が入る。

 

「フルオートのショットガン!全部もってけ!!」

 

まともに食らったのか福音の装甲の所々に穴が開いていく。

 

「んで、これで!!一夏、ラスト任せた!!」

 

「おう!」

 

そこへの追撃は正樹がビームサーベルで福音を串刺しにし一夏へ向かって蹴る。そして止めに一夏は

 

「零落白夜、最大出力!!いっけえええええええええええええええええええええ!!!」

 

おかげで福音は真っ二つになり爆散、撃破された。

 

 

 

 

 

 

 

 

8人は無事帰還した。道中男子3名はヒロインたちから軽い尋問を受けてはいたが・・・。

 

「お前たち、分かってるんだろうな?これは立派な命令無視なんだぞ」

 

『はい』

 

現在旅館前で千冬のお説教を受けていた。

 

「まぁ、覚悟はできてるみたいだしな。特別に懲罰用トレーニングで手を打ってやる。詳細は追って伝える、解散!」

 

千冬は解散指示を出したが最後にはボソッと・・・

 

「フッ・・・。よくやったな、成長が見れてうれしいぞ」

 

そう言って旅館へ戻っていった。これは専用機持ち達を一応は認めてもらったということなのか。それは言った本人のみぞ知る。

 

その後の夜。

 

「ね~、専用機持ちって何をしてたの~?」

 

「教えてよ~」

 

「ダメですわ。今日のことに関しては緘口令が出されていますし、政治なんかも関わってくることなので守秘義務が発生いたしますので情報は何も渡せませんわ」

 

「そっか、それなら仕方ないよね」

 

「うん、ごめんね。何も教えられなくて」

 

「いいのよ、こっちも不用意に聞いちゃってごめんね」

 

「ま、全て解決しただけでも良しとしようか。それよりも嫁はどこへ行ったんだ?」

 

「そういえば正樹も居ないし、箒と一夏もいないね」

 

「今日のことで疲れてどこかで休んでいいらっしゃると思いますわ」

 

旅館には現在男子3人と箒の姿はなかった。

 

 

 

 

 

Side 一夏

 

「よし、ここならいいだろう」

 

「なんだ?一夏、ここに連れてくるなんて」

 

そこは海岸の先、ちょっとした岩場で崖になっている場所だ。

 

「みんながいる前じゃちょっと恥ずかしくてな。これを渡そうと思って」

 

そう言って一夏は懐からラッピングされた箱を箒に差し出す。

 

「こ、これは・・・」

 

「今日、箒は誕生日だろ?だからそのプレゼントだ。受け取ってくれ」

 

「わ、分かった・・・。開けていいか?」

 

「お、おう・・・」

 

そこから出てきたのは紅いリボンであった。

 

「これは・・・リボンか?」

 

「箒、いつも髪を結ってるだろ?だからさ、箒なら大切に使ってくれる気がしてさ・・・」

 

「そうか、ありがとう。一夏、私は幸せ者だ」

 

「そ、そこまで言うか・・・。なんか恥ずかしいぜ」

 

「ふふふっ、大切に使わせてもらうぞ。一夏」

 

月明かりが二人を照らす。二人を邪魔するものは何もなかった。(この後は読者のイメージにお任せします)

 

 

 

 

 

 

Side 正樹・大和

 

「まさか、こんな服が拡張領域に入ってるとはな・・・」

 

「なんか懐かしいね。これ」

 

現在二人は浜辺を歩いていた。しかし、来ている服の様子がおかしいが・・・

 

「まさかこんな服があるとはね~」

 

「逆にこっちのほうが制服よりしっくりくるんだが・・・」

 

現在二人が着用しているのは大和がZガンダムの時にクワトロ大尉(シャア)が着用していた赤い士官服。

 

正樹が逆シャアの時にアムロが来ていた士官服を着ていた。

 

「ま、あまり着ないほうがいいだろう」

 

「そうだね。これについて聞かれるとめんどくさいしね~」

 

『・・・・』

 

だがなぜか会話が続かなかった。

 

「転生から16年経ったな・・・」

 

「そうだね~」

 

「まさか複数人と付き合うことになるとは思ってもなかったが・・・」

 

「これは仕方ないよ、向こうがかわいいのが悪い」

 

「なんかそれ、女好きにしか聞こえないセリフだな」

 

「でも僕はあの3人を愛しているのは事実だ」

 

「俺もあの2人を愛してる」

 

「こっちに来て色々あったけど・・・」

 

「ああ、何にも代えがたいものを見つけたな」

 

「そうだね」

 

「さて、帰ろうか」

 

「そうしようか」

 

二人は旅館へと帰っていく。途中でISの展開の応用で旅館の浴衣に着替えた。

 

 

 

 

 

Side 千冬・束

 

「今回の件は助かったぞ。束」

 

「どういたしまして。ちーちゃん」

 

月を見上げながら答える束。千冬は後ろから声を掛ける。

 

「それで?今は何をやっているんだ?」

 

「単独で宇宙開発をしてるよ。もう宇宙に秘密基地も作ってあるんだ~」

 

「まったく、お前というやつは。規格外にもほどがあるだろう」

 

「それはそうだもの、だって私は天才なんだからね~」

 

「天災の間違いだろ」

 

「むー!ひどいよちーちゃん!!でも、それもいいかもしれない。前に言ってくれたんだ、やまとくんが周りを巻き込まない束さんは束さんじゃありませんってね」

 

「それもそうか。ところで、束はあの3人について何か知っているか?」

 

「ああ、そのことなんだけど。予めあの3人の生態データを入れてあったから動かせるのさ」

 

「なんだ、そうなのかってなんだと!?」

 

「うん、でもこの作業は私にしかできないことだからアレだけどね」

 

「それならいいだろう」

 

「それとねちーちゃん。感づいてるかもしれないけど今の世界、色々きな臭くなってきてるよ」

 

「そうか、お前もそう思ったか・・・」

 

千冬は考え込む。さすがに感づくだろう。クラス代表戦、トーナメント戦でのこと、そして今回と不穏な事件が続いているのだ。

 

「だからちーちゃんにこれ。私の秘密基地への暗号通信用の周波数を渡しておくね」

 

「む?お前の連絡先ならもう持ってはいるが?」

 

「これはまた別の意味での連絡先、携帯とかだと盗聴とかされそうでね」

 

「そういうことか。了解した」

 

そう言って千冬はメモを受け取る。

 

「じゃあ私、そろそろ行くね。色々独自に調べて何かあったら連絡するよ」

 

「わかった・・・。私はあいつら3人を守る。だから束、色々と頼んだぞ・・・」

 

「うん、任せてよ!ちーちゃん」

 

そう言って二人は分かれた。

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

翌日の帰りのバスに乗り込むとき、ちょっとした事件が起きた。

 

「ここに男性操縦者3人がいると聞いてきたんだけど・・・」

 

何やら金髪の美人がバスに乗り込もうとする3人を引き留めた。

 

「僕たちですけど・・・」

 

「あ、あなたは・・・」

 

「あんた、福音の操縦者だろ」

 

正樹が何かを感づいたように告げる。

 

「大正解!!正解した君にご褒美のキスよー」チュ

 

「は?」チュ

 

正樹と金髪の美人がなぜかキスをしている。口と口で。

 

「え?」

 

「は?」

 

「ありがとう、白い悪魔さん」

 

『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!』

 

と、いうわけで。

 

「正樹さん、こっちを向いてください!」

 

「なんだッ!?」

 

「あ、セシリアずるい!僕も!!」

 

「は?」

 

セシリアとシャルロットに上書きキスをされましたとさ。そして、賑やかにIS学園に帰還したのであった。

 

これにて福音事件は幕を閉じたがこれは二人曰くIS版一年戦争の幕開けである。と後に語られる事件の幕開けであった。




今回はここまでですね。

次回は夏休みのイベントが入りますね。

いつもの8人でどんちゃん騒ぎ・・・描けるといいな~。

とりあえずガンオンは参戦してますよ。イベガシャ10連やるためにね。

あと、ジオとかハイチンの調整がどうなるか気になる今日この頃。

火力が下がるのかDPが下がるのか。ガンオン運営は極端でしかも一回の調整で使い物にならなくなる調整をしたりするので目が離せません。

後新マップのサイド7はエースは将官戦場じゃ100%出てこないんじゃないんですかね?

色々ギミックもありすぎてややこしいですし。

そりゃ皆中央の3に集まるよ。初動の1,2分はガンオンが問答無用で重くなるし。

佐藤早く何とかしろ。てか仕事しろ。

それではまた次回!ciao!!

束さんの秘密基地(これで決定)

  • アクシズ
  • ア・バオア・クー
  • ソロモン

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