ガンダムオンライン上級大将が行く。インフィニット・ストラトス! 作:くにおか
ダカールとか要りません。トリントン港湾も要らないです。
佐藤Pとっとと辞職しろ。それか事故にでも逢え。
Side 三人称
束さんが家を出て早2年の月日が経ち、いつもの4人は小学4年生となった。
一夏と箒の夫婦は日々その愛を確かめつつ仲を深めていった。
だが、運命は二人に一時の別れを押し付けた。
「箒!それはどういうことだ!!」
一夏は声を荒げている。
「すまない・・・。私にはどうにもできないんだ・・・。これは政府の決定で・・・」
箒は重要人物保護プログラムで転校してしまうことが発覚。
「一夏!落ちつけって!!お前がどうこうしたってどうにかなる問題じゃない!!」
「ここで騒いだって何にもならないんだよ!!」
「っう・・・。すまん・・・」
沈黙が流れる。
「なぁ、箒ちゃんはいつ転校するんだ?」
「あ、ああ。今年の終業式の直後だ・・・」
「てことは5年生に上がる直前にってこと・・・だね」
「そうだ。どこに行くかは私も知らされていないし・・・。何より父さんと母さんともバラバラになってしまう」
「道場は・・・閉じるしかないか・・・」
「じい様も・・・。どこかへ引っ越すそうだ」
篠ノ之家は一家離散状態となるそうだ。
「正直言って俺たちの今の年齢じゃ政府の意向に逆らうのは正直って無謀にもほどがある」
「だから、ちょっとしたおまじない」
というわけで、
「ここに、磁石と赤い糸がある。これを一夏は箒を、箒は一夏を想いながら磁石全体に赤い糸を巻き付けてくれ。おっと、巻き始めたら何も喋るなよ。そうするとまじないの効果がなくなるなからな。質問があるなら今言っとけよ」
「じゃあ、なんで磁石なんだ?しかも棒状の」
「磁石には真実を引き寄せてまやかしや嘘を暴く力があるんだ」
「そうなのか・・・真実を引き寄せる・・・」
「そう、そんでこいつを肌身離さず持ってろ。そうすれば別れたとしてもお前たちの仲を邪魔する奴を無力化してまた引き寄せられるように力を貸してくれるはずだぜ」
「わかった、じゃあ始めるか」
「おっと、巻き終わるまで喋るんじゃないぞ!」
「了解!それじゃ始めるぞ!!」
一夏と箒は黙って磁石に赤い糸を巻く。
「良かったね正樹、あの二人すごく嬉しそうだったよ」
「そうだな。前世でも思ったけどあいつらは結構お似合いだったからな」
「懐かしいね、僕らがこっちに来てもう7,8年経ったのか・・・」
二人は帰り道に前世のことを話し始めた。
「にしても、あいつらどうしてっかな~」
「あ~、部隊メンバーびっくりしてるだろうね」
「申し訳ないことしたな・・・」
「そうだね・・・。なんだかんだ言って連帯組むのが一番楽しかったからね」
「もう集まれないんだな・・・。うちの部隊の大将とそれ以下の将官含めて18人の大連隊」
「連邦とジオンでどっちもやってたっけ」
「もう7,8年になるのか?」
「そうだね。あ~、ナイチンゲールもっと乗り回したかったな~」
「それ言うなよ~。俺だってハイν乗り回したかったんだから」
思い出話に花を咲かせる二人、それを見届けるかのように夕日は落ちて行った。
それからあっという間に楽しい日々が過ぎた。
「箒・・・。」
「一夏・・・」
二人が離れ離れになる。
「大丈夫だ一夏!」
「何のためのおまじないだと思ってるの?」
「そうか、それもそうだよな」
「分かっているとも」
「じゃあな、箒。何年かかるか分からないけど・・・。行ってらっしゃい!箒!!」
「ああ、また数年後に!!一夏!!!」
「あっちでも元気にやれよ!!」
「これ、今までの僕たちの思い出が詰まったアルバム。これを渡しておくね」
「大和、ありがとう。正樹もな。それではみんな行ってきます!!」
箒を残る3人で笑顔で送り出した。皆涙を我慢して。
一夏と箒はこの時再び運命が二人をめぐり合わせるなど思いもしていなかった。
春休み期間中はいつもなら居る箒がいないことに戸惑いながら過ごした。
そして新学期が始まり、3人は小学5年生となった。
世間ではISに関する取り決めやスポーツでの使用の大会の枠組みなど大まかなことが決まり、来年には第1回モンドグロッソが開催されることとなった。
因みにISコアは原作と違い配布されたのは550個であった。が大まかには原作とは変わらなかった。
そして虎視眈々とではあるが女尊男卑の思想も出てきた。
そんな中3人は新たなる出会いを果たす。
「中国から来ました。鳳 鈴音です。よろしくお願いします」
転校してきた少女、鳳 鈴音を見た瞬間大和は心を奪われた。
「ん?どうした、大和」
「調子でも悪いのか?」
「い、いや・・・何でもないよ・・・」
ぎこちない笑顔を浮かべるがその理由が分からない正樹と一夏は少し訝しんでいた。
「まぁ、調子が悪いんだったら無理すんなよ」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「それじゃあ、鳳さんは・・・。あ!大和君の隣が開いてるわね。鳳さんはそこの大和君って子の右隣に座って頂戴」
「は、はい!」
そして、鳳 鈴音は大和の隣の席に座った。
「あなたが大和なんだ。私は鳳 鈴音、気軽に鈴って呼んでね」
「あ、ああ。よろしく鈴。僕は桐谷 大和。大和でいいよ」
これが大和と鈴の初めましてであった。
Side 大和
「よろしく鈴」
これが僕と鈴の出会いだった。
その後は言わずもがな、僕と正樹、一夏の3人はよく鈴を誘って遊ぶようになった。もちろん僕が誘ってね。
「鈴!一緒に遊ぼうよ」
「鈴、また君の店でご飯を食べたいな」
「鈴、ほら。僕の教科書見せてあげるよ」
好きだった。鈴のことが。愛していた。鈴のことを。だけど僕にはそれを打ち明ける勇気がなくて。
このまま親友以上恋人未満な関係まででいいと持ってた。いや、妥協?違う、諦めていた。
だけど・・・。このままじゃいけないとも思っていていつ打ち明けようかと想っていた。
だが打ち明ける日はすぐそこにあった。そう、鈴が男子3人に揶揄われいじめられていた。
「リンって名前、なんかパンダみてぇだな~!」
「お~い、リンリン。笹食ってろよ笹!!」
「笹食って寝てろって!!」
「あんた達にそれを言われる筋合いはない!!」
そう言って鈴は男子の一人を突き飛ばした。
「ッチ!舐めやがって!!」
「中国人が舐めた口きいてんじゃねぇ!!」
「二度とそんなこと言えないように後悔させてやる!!」
男子3人が鈴一人に殴りかかろうとしていた。だから僕は気が気じゃなくすぐさま割り込んだ
「ヤメロ!!僕の友達に手を出すな!!!」
Side 三人称
「お?お前はいつもこいつを何かと誘ってる大和じゃねぇか。何か?お前はこいつを助けるのか?」
「そうだったらお笑いものだぜ、お姫様のピンチに駆け付けた王子様ってか?」
「そうか!大和はこの中国人が好きなんだな!!そうなんだろ!!」
「ああそうさ!僕は鈴のことが好きだよ!!それの何が悪い!!男が好きな女の子を守るのは当たり前だ!!」
僕は言ってしまったと思った。でも止まらなかった。
「だから、僕は!何があっても鈴を守り抜く!!!」
「っくッ!だが3対1で勝てるか!!」
「あの時は負けたけど、お前ひとりだけだったら!!」
「やるぞ!!」
大和に3人が一斉にかかってくる。がスパコンの身体能力を手に入れさらに気を抜かずに鍛錬をしていた大和の敵ではなかった。
窓や学校の備品を壊さないように注意しながらダウンを取っていく。
「な、なんでだ!なんで勝てないんだ!!」
「俺は鈴を守る!何があっても!!!たとえ世界を敵に回しても、絶対に鈴を守り抜く!!」
「だから負けないとでもいうのか!お前は!!」
「ああ!俺は負けない!!勝って、鈴と添い遂げる!!!」
恥ずかしい告白をしながら男子3人を蹴散らす大和
「っく・・・。」
結局、大和は3人の男子に勝ち鈴を守り抜いた。
「鈴、大丈夫だった?」
「え?あ、うん・・・大丈夫・・・。そ、それよりも!わ、私のことが好きって本当・・・?」
「え?あ、う、うん。本当だよ。嘘じゃない・・・」
「ねぇ、いつから私のことが好きになったの?」
「は、初めから・・・」
「え?」
「転校してきたときから・・・。ひ、一目惚れだった・・・」
「へ~。で?」
「さ、最初は可愛いなって思ってたけど・・・。一緒に過ごしてる内にその・・・一緒に居て楽しいって思って・・・」
「そこからさらに好きになっちゃったの?」
「う、うん・・・。そ、それで鈴ちゃんは僕のことどう思ってるの・・・?」
Side 鈴
正直言って日本に来たばかりで不安ばかりだった私。
そんな時隣の席の大和って男の子は気軽に接してくれた。
「鈴!一緒に遊ぼう」
その一言がとてもうれしかった。異国の地から来た私を何の恐れもなく誘ってくれた。たったそれだけのことだけどうれしかった。
お父さんのお店も気に入ってくれて何度も通っている。
「鈴、ほら。僕の教科書を見せてあげるよ」
そしてとっても優しかった。
大和のおかげで正樹や一夏という友人もできた。
そして今では大和の誘いには必ず乗って行くほど仲良くなった。そして何時からか期待していたのかは分からないけど・・・。
『一緒に居たい』そう思うようになった。だから、答えは決まった。
「大和、私も・・・。私も大和のことが好き。ずっとずっと一緒に居たいって思ってます」
鳳 鈴音の精いっぱいの告白を受け二人は恋人となった。
オリ主2の大和君と鈴がくっつくまでをやりました。
いや~。鈴とのシーンは結構時間かけて書きました。
だけどこれでいいのか感が満載なので感想で何か言ってくれると助かります。
余談だけど環境最強機体ハイチンから変わらないよね?
一夏の白式にGAAとギャンクリのチャージランスを搭載していいのかダメなのか。
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いいよ!やっちゃって!!
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それはダメだ!!