学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜 作:生焼け肉
八幡side
シルヴィア「………」
八幡「……はぁ、まだ膨れてるのか?」
シルヴィア「だって八幡君とのペアが良かったんだもん。オーフェリアさんが嫌ってわけじゃないけど、何で私達をペアにしなかったの?」
八幡「バランス的な意味もあるが、1番は連携だな。考えてもみろ、あの中の面子でオーフェリアと荒屋敷どちらでもいいが、その2人のチームに望んで入りたいって思える奴が居ると思うか?まず居ないだろう。今じゃ大分マシになって来たレヴォルフだが、まだまだ不良校っていう印象はついたままだ。だからこそあのチーム分けをしたんだ。シオンなら荒屋敷と組んでも問題は無さそうだし、シルヴィならオーフェリアと組んでも全然問題無いと思ったからだ。もしレヴォルフとガラードワースを一緒にしてみろ、3分も持たないぞ。」
大体はこんな理由だ。強力な面子だが連携は取れない、何せよせ集めだからな。
シルヴィア「……うん、分かった。ごめんね、わがまま言って。」
八幡「気にするな、俺も気にしてないから。だがお前とオーフェリアなら多少の連携は取れると思ってる。会ったら俺の事で話し合ってるお前等だ、簡単に出来るだろ?」
シルヴィア「ちょっと自信は無いけど、うん、頑張ってみるよ。」
ふぅ……なんとか納得してくれたな。オーフェリアもこんな感じで納得してくれればいいんだがな。
シルヴィア「チーム4はマフレナちゃんが2人をひたすら強化して、相手を倒していくっていう感じかな?もう1人人材が欲しいけど、そこまで人を割けられないもんね。」
八幡「出来るなら俺も行ってやりたいが、流石に無理がある。分身も使えなくはないが、多過ぎればその分弱くなる。【冒頭の十二人】のレベルに合わせるのなら、分身の数は5人が限界だ。」
シルヴィア(それって充分過ぎるんじゃないの?)
八幡「それにあの2人なら問題無いだろ。川崎も序列31位だが【冒頭の十二人】の何人かとは互角に戦えるだろうし、雪ノ下も陽乃から鍛錬や手解き受けてんだ、そう簡単にやられはしないだろう。」
シルヴィア「……そうだよね、それにマフレナちゃんからの援護や支援もあるから大丈夫だよね。」
八幡「その筈だ。荒屋敷とシオンのチームは……まぁ問題無いだろう。荒屋敷は女に手は出さないが、そこはシオンに任せればいいだろう。俺とパーシヴァルは隠密&時間稼ぎってところだ。」
時間を稼ぐって言ってもどうやろう?玄武の憑霊で道に壁を作るとか?
まぁそれはこれから考えるか。
八幡「それよかシルヴィ、これからどうするよ?帰ってもする事は無いぞ?」
シルヴィア「そうだね〜……あっ、八幡君っ!せっかくだから一緒に空のデートしない?」
八幡「空のデート?」
シルヴィア「うんっ!空を飛びながら六花を見て回るの!どう?面白そうだとは思わない?」
八幡「確かに六花を空から眺めた事は一度も無かったな。よし、じゃあ行くか。」
シルヴィア「やった♪
八幡「憑霊……
シルヴィは星辰力で白い翼を、俺は憑霊で黒い翼を出してから手を繋いで一緒にそれへと飛び立った。
シルヴィア「わぁ〜綺麗っ!」
八幡「夕方だが今は冬だからな、灯りがつくのが早いんだろうな。確かに綺麗だ。」
今は午後5時だが、辺りはすっかり暗い。そのおかげもあってか六花の街灯やビルや家などといった灯りが灯されている為、夜の帳と化していた。
六花に移り住んでから4年も経ってるのに、この景色は初めて見る。シルヴィがあんな事を言わなければこの景色は見られなかっただろうな。
シルヴィア「……ねぇ八幡君。」
八幡「ん?どうした?」
シルヴィア「八幡君はさ、この星武祭をどうしてやろうって思ったの?八幡君はもう叶えたい事とかってもう無いんでしょ?なのにどうして出ようと思ったの?」
八幡「そんなの簡単だ。シルヴィと一緒に出たいって思ったからだ。俺はシルヴィと一緒に暮らしたり過ごす事は出来ても、一緒に戦ったりする事は出来ないのかって思ってた。だが、そんな時にこの星武祭の話が出て来た。これは出ないとって思った。最初で最後のシルヴィと共闘出来るチャンスだって思ってな、だからだな。」
これを逃したら次はもう無いって思ってたのかもしれない。もしも《鳳凰星武祭》が他学園とのタッグ有りなら俺は当然シルヴィを選ぶ。選ばない理由が無いからな。
シルヴィア「そっか……そんな風に考えてたんだね。実は私も一緒、八幡君と戦えるなら出ちゃおうって思ってたんだ。そう思ったのは麗蘭さんの話を聞いている時かな。でもあの時は凄くビックリしたよ。」
八幡「あぁ、何しろ界龍とクインヴェールの同盟が禁止だったからな。おかげでこんな形で参加する事になっちまった。まっ、後悔はしてないけどな。というより、俺は楽しめればそれでいいと思ってる。」
シルヴィア「あっ、八幡君も?私も楽しめばそれでいいかなって思ってるんだ。だって優勝しても……ねぇ?お願いなんてもう何も無いし。」
八幡「まぁ、気楽に行こうか。」
シルヴィア「うん、そうだね。」