学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

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攻める同盟チーム

 

 

ーーーーーー

 

 

ーーー聖ガラードワース学園ーーー

 

 

『校章破壊』

 

 

「く……そぉ……」

 

「何なんだよアイツ、化け物かよ……」

 

「たった一撃で……しかも校章を的確に狙ってくる。それにカウンターで仕掛けてくるなんて……」

 

荒屋敷「おいおいおいどうしたんだよ?歯応えが全くねぇぜ?最初の威勢はどうしたんだよ?ありゃ飾りか?もう50人倒したぜ?」

 

 

荒屋敷とガラードワースが戦いを始めてから早10分、たったこれだけの時間でガラードワースは約50人もの生徒が戦闘不能(校章破壊)になっていた。実力差という理由もあるが、荒屋敷は無駄な動きを一切取り除いて、校章を壊す為だけに専念した動きをしていた。

 

 

アーネスト(成る程……【無頼漢】という2つ名は伊達では無いというわけか。それにしても、たったこれだけの時間でここまでやるなんてね……)

 

 

荒屋敷「さて、お次は誰が相手してくれるんだ?何だったら【聖騎士】でもいいぜ?この中でアンタが1番骨がありそうだからな。」

 

アーネスト「ご指名とはね……でも、現役の頃のようには行かないかもしれないよ?僕は今、序列1位じゃないからね。」

 

荒屋敷「ンな事は関係ね〜よ。お前の強さってのは序列でしか測れねぇのかい?元1位同士なんだからよぉ〜………本気でやり合おうぜ?」

 

 

荒屋敷がアーネストにそう言うと、周りの空気が一変して重々しい空気がのしかかった。明らかに荒屋敷がアーネストを威圧している。だがアーネストはそれを介さず普通の状態を保っていた。

 

 

荒屋敷「ほう……流石は【聖騎士】だな。こんくらいじゃあ動かねぇか。まっ、当然だな。」

 

アーネスト「でもご指名を受けたからね。その勝負、受けて立とうじゃないか。」

 

荒屋敷「よっしゃ!そう来なくっちゃあな!」

 

 

今、レヴォルフとガラードワースの元序列1位同士の戦いが始まろうとしていた。

 

 

一方、シオンとガラードワースの女子グループはというと………

 

 

シオン「………まだだろうか?」

 

「ちょっと待って!後もうちょっと!」

 

 

シオン(その言葉はさっきから繰り返し聞いているんだが、いつになったら戦いを始めてくれるんだ?)

 

 

この10分の間で戦闘は全く行われておらず、それどころか女子は大人数で何かの話し合いをしているのだった。

 

その会話はシオンには聞こえない声量で今も行われている。

 

 

「ねぇ!どうするのさっ!?

 

「どうするも何も戦うしか無いんだけど、あんな小さな子と戦うなんて私には無理だよ〜!」

 

「で、でもさ、《王竜星武祭》で見た時は大きくなかった?青髪のイケメンじゃなかったっけ?」

 

「そうなんだけど!そんなんだけどぉ〜!」

 

 

シオン「………この時間は一体なんなのだろう?」

 

 

シオンの戦いはまだ長引きそうである。

 

 

ーーー星導館学園ーーー

 

 

マフレナ「雪ノ下さん、奥に行き過ぎですっ!もう少しで囲まれてしまうので後退しながら敵を倒してください!私も援護します!川崎さんはそのまま敵を倒していって下さい!比企谷さんも敵を倒していって下さい!」

 

雪乃「分かったわ!」

 

沙希「了解!」

 

八幡「分かった。」

 

 

星導館側でも既に戦闘が行われており、マフレナの指示を聞きながら戦いに応じていた。

 

 

分身「雪ノ下、右側はお前がやれ。左は俺が引き受ける。ただ、無駄な動きはするなよ?校章がある部分を集中的に狙え。それが難しかったら、能力で校章の場所を凍らせてから砕いてみろ。」

 

雪乃「分かったわ。」

 

分身「そういうわけだマフレナ、お前はそのまま後方支援と指示を続けろ。俺が援護に回る。」

 

マフレナ「は、はい!分かりました!」

 

 

マフレナ(凄い……比企谷さんが居るだけで凄く指示が出しやすい。私がやりたいと思った事を先に動いてくれる……まるで私の予想を先読みしているみたいに。)

 

 

分身「川崎、俺達の方に来れるか?」

 

沙希「……ちょっと無理。敵の数が多くなって来たからこのまま倒してそっちに行くのは厳しい。」

 

分身「そうか……よし。雪ノ下、掴まれ。」

 

雪乃「え?」

 

分身「憑霊、夜宴・大闇鴉。」

 

雪乃「っ!その姿は……」

 

分身「喋るなよ?舌噛むから。」

 

雪乃「え?きゃっ!」

 

 

八幡は雪ノ下の手を掴んだまま、空を飛んだ。そして川崎の居る所へと向かった。

 

 

八幡「よし、着いた。」

 

雪乃「驚いたわよ、突然空を飛ぶんだもの。」

 

沙希「でも合流出来たね。で、どうするの?」

 

八幡「いいか、お互いに背中を任せながら戦うんだ。目の前の敵だけを倒せ。後ろは気にするな、俺の能力で守る。」

 

雪乃「貴方は大丈夫なの?」

 

八幡「心配ありがとよ、だが心配不要だ。」

 

沙希「無駄に説得力あるね。」

 

八幡「よし、んじゃあ突っ込め!目の前に居る奴の校章、容赦無く叩き割ってやれっ!」

 

 

マフレナ(うわぁ〜凄いなぁ……あんな風に合流させるなんて思っても見なかった……やっぱり比企谷さんは凄い。よしっ、私も負けてられない!)

 

 

星導館へ向かったチームは士気も高く、2人の指揮官が居る為、バランス良く動く事が出来ている。陣形の構築や強化をするマフレナ、攻め方や動きの最適化を支持する八幡、2人が居る事によって川崎と雪ノ下の動きが数段鋭くなっているのは紛れも無い事実だった。

 

 

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