学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

3 / 60
最強コンビ結成

 

八幡side

 

 

あっ!良いこと思いついた!

 

 

八幡「麗蘭さん、その同盟っていうのは界龍とクインヴェールの学園同士がダメなんですよね?」

 

麗蘭「?はい、その通りですが?」

 

虎峰「八幡、一体何を聞いているんですか?それはさっき麗蘭様が説明してくれたではありませんか。」

 

冬香「他に何かあるのですか?」

 

八幡「まぁ、その通りだ。けどこれには他学園どころかここも敵になる可能性がある。」

 

 

全員「?」

 

 

やっぱ全員唖然としてるな。そうだよな、俺が今から言おうとしているのは自滅行為みたいなものだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「シルヴィ、俺と2人でチームを組んで出ないか?それなら構わないだろ。」

 

シルヴィア「えっ!?私と八幡くんだけで!?」

 

麗蘭「……成る程、この2つの学園の同盟が結べないのなら、結べる方法を探せばいいという解釈をしたのですね?八幡さん。」

 

八幡「単純ですけどね。だってルールの中に()()()()()()()()()()()()()()()、なんてルールは書かれていないんでしょう?なら他学園の奴らと徒党を組んで参加するのもアリなんじゃないですか?」

 

麗蘭「ふふふ、常識破りな事を致しますね。ですが理に適ってますね。」

 

シルヴィア「そんな事思いつきもしなかったよ!うん、勿論八幡くんと組むよ!最初で最後のペアになれるチャンスだもん!」

 

麗蘭「では、私は報告に行きますのでこれで失礼致します。八幡さん、それとシルヴィアさん、お2人の同盟については私や界龍の幹部で全力を持って抗議いたしますので。」

 

八幡「よろしくお願いします。」

 

シルヴィア「あっ、なら私もペトラさんに報告しておきます!力になってくれると思いますので!」

 

麗蘭「それは心強いです。では皆様、失礼致します。ご武運をお祈りしております。」

 

 

そして麗蘭さんは会議室を出て行った。

 

 

八幡「……よし、帰るか。」

 

虎峰「帰るか、ではありません!!」

 

八幡「何だようるせぇな……」

 

虎峰「八幡、本気なのですか!?我々と敵対するなんて!!?」

 

八幡「まだ仮定の話だが、選択肢があるのなら、俺はシルヴィと戦うよりお前らと戦う方を選ぶぞ。」

 

星露「正気に戻らんか八幡!!」

 

八幡「あっ、なら俺と戦う滅多にない機会が無くなるけど、いいのか?なら別に構わないが。」

 

星露「八幡よ、頑張って勝ち抜くのじゃぞ!」

 

虎峰「師父!丸め込まれてます!」

 

 

コイツ、そんなに勝ちたいのか?

 

 

シルヴィア「虎峰くん、もし我慢してくれるのなら今度お弁当作ってあげようと思ってるんだけど……」

 

虎峰「八幡、僕と戦うまで負けないでくださいよ!」

 

 

チョロッ!!虎峰チョロッ!!

 

そしてよく考えろよ!確定じゃないからね?思ってるんだけどって言ってるだけだからね!思ってるだけだから!

 

 

八幡「まぁ成立したらの話だけどな。学園同士の同盟から生徒同士の同盟に変えただけの案だからな。もしかしたらダメっていうかもしれない。だって元を辿っても俺とシルヴィだからな。」

 

宋「ですが、我が学院の生徒は宗師の提案には賛成する者が多いと思われます。合法的に宗師と戦うことが出来るのですから。」

 

永成「確かにそうですね。戦うといっても模擬戦ですからね、私たちのやっている鍛錬は。そう思うと敵同士の方がちょうどいいのかもしれません。」

 

 

そうか……確かに普段は模擬戦という形でしか手合わせをしたことないからな。この期に本気で戦うのも良いかもしれないな。

 

 

八幡「受理してくんないかねぇ〜。」

 

シルヴィア「成立して欲しいなぁ〜。」

 

 

頼みますよ?麗蘭さん、ペトラさん。

 

 

八幡sideout

 

麗蘭side

 

 

麗蘭「………という事なのですが、皆様はどう思われますか?」

 

 

学園同士がダメなら生徒同士で。八幡さんの発想は悪くありません。この突破口は無駄にはしません。

 

 

「だがなぁ……よりにもよってその2人が組むとなると、また別になってくる。」

 

「その通りだ。その2人が組むのなら前と同じではないのか?」

 

 

はぁ………また始まりました。

 

 

麗蘭「でしたらその2人を組ませることに限定すればよかったのではないのですか?なぜ最初からそうしなかったのですか?」

 

「そんなのこう来るとは思っていなかったからに決まっているだろ!この提案をした比企谷八幡、彼は何故こんな非常識的なことを思いつくのだ!?よりにもよって学園から生徒に置き換えるとは!」

 

ペトラ「なら制限をつけたらどうです?」

 

「「制限?」」

 

ペトラ「はい。あの2人が規格外だというのなら今後2人の同盟に入れる人数は8人まで。つまりは比企谷八幡とシルヴィア・リューネハイムを入れた10人の同盟で戦わせるという事です。集まらなければ不参加扱いという事にする、どうです?」

 

「ふむ……悪くはないな。」

 

 

っ!良い流れに変わりました!

 

 

ペトラ「(一気に畳み掛けましょう。)そして残りの8人ですが、2人がスカウトをして集める、という事にしてはどうでしょう?人材確保も自分たちでやる。その方が同盟を組むリスクも高くなるというものですから。そして1学園につき2名が最高人数とします。なので最低でも4つの学園からは2名選出しなければならないという事になります。戦う前から戦わせるという事でも2人の人脈も試されるということです。」

 

「おぉ!それならばいいでしょう。ハイリスクの中で戦わせるという事ですね?それなら私は合意しましょう!」

 

「私もです。それなら良いです。」

 

ペトラ「ではそのように致します。」

 

 

ーーー会議終了後ーーー

 

 

麗蘭「すみませんペトラさん、とても助かりました。私1人ではどうにも………」

 

ペトラ「いえ、私も結局は2人の立場を危うくさせる事になりました。ですが、これで何とかこじつけられました。あとは2人の努力次第でしょう。」

 

麗蘭「えぇ、そうですね。」

 

 

八幡さん、頑張って下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。