学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

31 / 60
覇軍VS天羅 ②

 

 

暁彗side

 

 

………………まさか3年でこれ程の差がついているとは思わなかった。特に武術。私も日頃の鍛錬を怠っていたわけでは無い。だが比企谷八幡は鍛錬に改良を加えただけでこれだけの力を得た。武術の力比べでは私の完敗だ。全く勝てる気がしない。

 

 

八幡「……さて、次はどうする?」

 

暁彗「………………急急如律令。」

 

 

八幡の周りには6つの雷で生成された柱が出来ていた。

 

 

暁彗「九天応元雷声普化天尊。これ即ち、雷柱と合わさり6柱の天轟く雷となれ!」

 

 

八幡(……考えたな。元々は小さい力の陰陽術だが、それを強い技によって書き換えている。だが根本的には変えてない。雷最高峰の陰陽術を術に組み込ませる事によって、威力を向上させたんだろう。)

 

 

八幡「東方(とうほう) 阿迦陀(あかだ)西方(せいほう) 須多光(しゅたこう)南方(なんほう) 刹帝魯(さつていろ)北方(ほっぽう) 蘇陀摩(そだまに)

 

 

八幡が雷除けの呪法を唱えた事によって、6つの柱はすぐに消えてしまった。だが、暁彗の狙いはここにあった。

 

 

暁彗「(くら)め 封 閉ざせ 急急如律令」

 

八幡「っ!」

 

 

八幡(拘束の呪法………暁彗がこんな術を使うとはな。少し意外だ。)

 

 

暁彗「………………一本!」

 

 

ドコォ!!

 

 

暁彗の強力な一撃が八幡の腹部へと直撃した。流石に八幡とはいえど、今まで序列2位だった男の拳は無傷では済まされないであろう。

 

 

暁彗「………………付け焼き刃ではあったが、しておいて損は無かった。これで卿に一太刀浴びせられた。」

 

八幡「………暁彗、お前に1つ質問をする。夜になっても太陽が沈まない現象の事をなんていう?」

 

暁彗「………………白夜。」

 

八幡「正解、その通りだ。もう分かるよな?ここは今、陽が沈んでいない夜も同然。つまりだ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「俺があの時と同じ方法で切りにかかってくるという事だ。」

 

暁彗「っ!!?」

 

 

目の前の八幡は黒い靄となって消えてしまった。気付いた時には八幡は真後ろにいた。刀を納めて握った状態で。そして居合の構えだった。

 

 

八幡「影切・月下無双・白夜。」

 

 

『校章破壊』

 

 

暁彗「………………また、私は、破れたのか。」

 

八幡「中々に良い作戦だったが、詰めが甘かったな。俺の能力の事を忘れていただろう?俺は影を扱う魔術師でもあるんだぞ?」

 

 

………………やはり勝てる気がしない。だが何故だろう?圧倒的なまでな差で負けたにも関わらず、何故か追いかけるのをやめようと思う自分がいない。寧ろその背中に食らいついていきたいとまで思えてくる。

 

 

八幡「しかし、本当に間一髪で分身と入れ替えといて良かったわ。あのタイミングで替わってなかったらマジでお前の拳を生身で受けてたわ。星露と戦う前にそれはキツいからな。」

 

暁彗「………………どのタイミングで入れ替わっていたのだ?」

 

八幡「お前が雷の詠唱をした時にだ。あの雷結構デカかったろ?あれの影になる事が出来たから、その隙にってわけだ。」

 

 

…………………雷の大きさが仇になったというわけか。

 

 

暁彗「………………比企谷八幡、またしても完敗した。再び学園で会おう。」

 

八幡「あぁ、お疲れ。」

 

 

………………私もまだ修行が足りないな。一層の事比企谷八幡に教えを請おうか?いや、恐らく無駄だろうな。

 

 

暁彗sideout

 

シルヴィアside

 

 

『校章破壊』

 

 

シルヴィア「ふぅ〜……これで30人目。やっぱり私の学園と違って強いね〜。毎日八幡君に扱かれているだけはあるよ。」

 

「そ、そう言って下さるのはありがたいのですが、今までのように簡単に倒されてしまっては説得力が欠片も感じないのですが……」

 

シルヴィア「そりゃあ私だって負けるわけにはいかないからね。それに八幡くんにカッコ良いところを見せたいからね!」

 

 

(((この状況でも宗師オンリーなのですね……)))

 

 

シルヴィア「そういえばなんだけど、貴方達が言っている奥方様って誰が考えたの?今はもう平気だけど、昔は恥ずかしかったんだからね?」

 

「奥方様を考案したのは誰か、ですか?私は存じませんが………誰か知ってるか?」

 

 

ザワザワしてるけど、居なさそう。居たらその子から倒したかったんだけどなぁ。

 

 

「ですが、何故そのような事を我々にお聞きに?」

 

シルヴィア「ん?その子を真っ先に倒してあげよっかなぁって思っただけ。」

 

 

(((ストレートに言った!!)))

 

 

(よ、良かったぁ……もう倒されてるぅ〜!!あっ、でも結果オーライですよ!私、1番目に倒されたので!)

 

 

シルヴィア「まぁ居ないならいいや。門番の2人がいつもそういうからその2人なのかなぁって予想はしてるけど、なんかそういう事をしそうな2人じゃないから。」

 

 

「奥方様、私からもお1つよろしいでしょうか?」

 

シルヴィア「ん?どうしたの?」

 

「奥方様と宗師はどのようにして出会ったのでしょうか?私達は宗師と奥方様がお付き合いしているところは知っているのですが、その馴れ初めは知らないのです。」

 

シルヴィア「あぁ〜そうだよね。過去に記者会見をやったんだけどね、そこで発表してるんだ。まだ見れると思うから見てみるといいよ。私からの口じゃ言えないかな。八幡君の許可もいると思うからね。」

 

 

私達のプライバシーは勝手に開けるものじゃないもんね、八幡君♪

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。