学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜 作:生焼け肉
シオンside
綺凛「はぁ……はぁ……どうして、どつして攻撃が届かないのでしょう?連携もちゃんと取れているのに……」
紗夜「確かに。無駄なところなんて一切無かった。なのに何故、私達の攻撃は通らない?そればかりかこちらは受けてばかり……」
シオン「………」
奴等も良い感じに体力を消耗しているな。それもその筈だ。俺は奴等の攻撃を受けていないし、最小限の動きで対処している。そして奴等には攻撃を与え続けて、俺を攻撃させるよう、
動けば疲れるものだが、動かされるというのはもっと疲れるものだからな。剣を振るのと振られる、これの差と同じようなものだ。操るのと操られるのとでも違ってくる。この状況は俺が奴等を動かして、奴等が俺に動かされているという状況に近い状況だ。だからあの2人は体力の消耗も激しいし、身体の疲労感もいつも以上に増している。
シオン「………さて、そろそろ決めさせてもらうぞ。俺も他の所に行って戦わなくてはならないからな。いつまでも足止めを食わされるわけにはいかないからな。」
紗夜「っ……たとえ勝てないとしても、道連れにはする。綺凛!」
綺凛「はい!ふぅー………」
……あれは何だ?刀を鞘にしまって深呼吸?まさか八兄の言っていた抜刀術か?
綺凛「刀藤流抜刀術、折り羽。」
シオン「っ!?」
何だ!?斬られた!?いや、違う!これは幻影だ!
綺凛「はぁっ!!」
シオン「フッ!!」
間一髪、シオンは綺凛の太刀を剣で受け止めた。
シオン「……まさか幻影の抜刀術とはな、驚いた。こんな技もあるとは思わなかった。」
綺凛「……この技を見破られたのは貴方で2人目です。1人目は貴方の主人である比企谷さんです。」
シオン「まぁ八兄ならこのくらい余裕だろう。多分だが、剣に殺気が篭ってないとか言うだろうな。」
綺凛「……そのまんまの事を言われました。」
シオン「………そうだったのか、済まない。」
なんか、少し悪い事を言ってしまった。
綺凛「ですが、これで私達の勝ちです!紗夜さんっ!」
紗夜「任せろ、バースト。」
上空で紗夜が構えていたバルデンホルトをフルバースト状態でシオンと綺凛目掛けて発射した。
シオン「まさかこれの為にお前まで道連れにっ!?」
綺凛「これなら逃げられない筈です!」
………まさかここまでするとは思ってなかったが、お前らも詰めが甘いな。
シオン「アンカー射出!」
シオンは右腕の義手を飛ばしてアンカーを出した。何処かに掴まったのを確認すると、すぐに移動した。
綺凛「なっ!?」
シオン「俺を嵌めたつもりだろうが、詰めが甘かったな。俺の右腕はアンカー式でもあるから、こういう緊急時には脱出用にも出来るんだよ。という事で、倒させてもらう。」
俺は右腕のパンチで刀藤綺凛の校章を砕いた。
シオン「……次はお前だ。」
紗夜「くっ……(次のチャージまで数分は掛かる。誰かにカバーしてもらわないと、チャージに専念出来ない。今はオーバーヒートしてるから、逃げるくらいしか出来ない。)」
シオン「変形、ライフル。」
紗夜「っ!別の銃、だと!?」
シオン「驚いている暇は無いぞ。」
シオンは紗夜の校章め狙い撃ちをしようと考えているが、それではあの腕の機械砲が邪魔だった。
さて、どうするか……流石にあれは邪魔くさ過ぎる。かといって他に方法がないわけでも無いが、決定打に欠けるからな……っ!これならいけるかもしれないな。
シオンはライフルに変形させた腕を元に戻して紗夜に向けて伸ばしていた。
紗夜(……何のつもりだ?)
シオン「アンカー射出。」
紗夜「っ!?」
シオンが取った行動は、バルデンホルトに捕まるだった。目論見は成功してバルデンホルトの翼の部分に捕まる事が出来た。
シオン「捕らえたっ!」
そして片手に剣を装備して、アンカーを縮めながら、紗夜に近付いていった。紗夜もなんとかしようにも、バルデンホルトはオーバーヒート状態。手を打ちようが無かった。
シオン「……チェックメイトだ、沙々宮紗夜。」
紗夜「………降参だ。」
シオンは紗夜の校章を剣で切った。こうしてシオンは2人に勝利した。
シオンsideout
オーフェリアside
綾斗「はぁ……はぁ……まさか貴方が、ここまで……武術に精通してい、るなんて……はぁ…思っても見ませんでした。」
オーフェリア「………これも八幡の賜物だわ。そしてこの子にも感謝しないといけないわね。切りつけたその箇所、凍傷になった状態だから動き辛いでしょ?そして寒気もあるから、貴方の自慢の素早さは奪わせてもらったわ。」
綾斗「作戦勝ち、というわけですか………はぁ…まんまとハマって、いたんですね。」
オーフェリア「………えぇ。貴方の校章、切らせてもらうわ。抵抗しても苦しいだけだから動かない事を勧めるわ。」
綾斗「そう言われても、ただでは終われません!」
オーフェリア「………動きが遅いのに、私から逃げられると思っているのかしら?」
オーフェリアの言う通り、綾斗の動きは最初の動きとは見違えるほどの遅さであり、接近戦を得意としないオーフェリアでもすぐに捕まえてしまった。
オーフェリア「………どうやら貴方で最後みたいよ、星導館学園で生き残っているのは。」
綾斗「……流石は比企谷さんが編成しただけはあるよ。まさかたった5人と比企谷さんの分身だけで倒されちゃうんだからね。」
………【叢雲】は八幡の良さを理解しているようね。良かったわ。
オーフェリア「………では、切るわ。」
オーフェリアは綾斗の答えを聞く前に校章を切った。これにより、星導館学園は完全に制圧された。