学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

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上位互換された結界

 

 

冬香side

 

 

あの百鬼夜行避け、八幡様がお作りになられている呪符の影響があってか、通常の呪力よりも大きな力を感じます。恐らくですが、並大抵の妖では近寄ることも出来ないでしょう。此処は1つ大きな妖でも出さなければ突破口はありませんね。

 

しかしシルヴィア様の百鬼夜行避けにも対応できる妖となると………やはり強力なものでないとダメですね。

 

 

冬香「………シルヴィア様、1つお見せ致しましょう。私の式の中でも強力な妖の1つを。」

 

 

冬香の後ろから現れたのは和服を着た巨大な女性のような姿をした妖怪だった。姿を完全に表すと、角が生えていて顔が鬼そのものだった。刀を持っているといわれてもおかしくない程の長い爪は血塗られていた。

 

 

冬香「ご紹介致します。これは妖怪《鬼女(きじょ)》です。人間の女性が怨念によって鬼と化したものです。若い女性の場合はこう呼びますが、老婆が鬼化すると《鬼婆》と名称が変わります。」

 

シルヴィア「……顔が怖いです。あの顔ってお面じゃないんですか?」

 

冬香「自前ですが?」

 

 

シルヴィア(聞くんじゃなかったよ。あれで自前?お面って言われた方がもっと納得できるよ。)

 

 

冬香「では、攻めさせて頂きます!行きなさい鬼女、かの者を攻撃するのです!」

 

 

すると鬼女は叫びながらシルヴィアの方へと走って行った。シルヴィアは展開している百鬼夜行避けを自身の持っている剣型煌式武装に纏わせた。そして鬼女の方へと向かって行った。

 

 

鬼女「アアアアアアアアアァァァァァァ!!!」

 

シルヴィア「光の交響曲(ルーチェ・シンフォニー)!」

 

 

シルヴィアの周りからは6本の光の剣が現れた。

 

 

シルヴィア「悪いけど、ここでやられるわけには行かないんだ!一気に決めさせてもらうよ!」

 

鬼女「アアアアアアアァァァァァ!!!」

 

 

鬼女はシルヴィア目掛けて5本の長い爪を振り下ろした。シルヴィアはその爪を剣で受け止めた。

 

 

シルヴィア「これで私の勝ちだね。行っけぇ!」

 

 

光の剣がシルヴィアの合図と共に鬼女の身体のあちこちに刺さったのだが、当の鬼女には効いた様子はなかった。

 

 

冬香「鬼女にその程度の攻撃は通りませんよ?もっと強力な術や技でなければ倒す事は不可能です。」

 

シルヴィア「そうですよね。なので私はこうします。急急如律令!」

 

 

すると刺さっていた6本の剣が突然光り出し、鬼女の周りを虹色の壁が覆っていた。

 

 

冬香「っ!?直接百鬼夜行避けを!?そんな術は存在していないはず!一体どうやって!?」

 

シルヴィア「八幡くんが考案した技です。通常の百鬼夜行避けは五芒星、つまりは星型です。でもそれをより強力にするにはもっと強い呪力を込める必要があります。ですが私にはその術はありません。なので、1度戻した百鬼夜行避けの呪力をそのままにしてながら、もう1枚の呪符に力が均等になるようにすれば、六芒星の結界が出来上がります。このやり方なら私でも可能なので。1度百鬼夜行避けを武器に纏わせたのはこれのためです。」

 

 

冬香(このような新術まで編み出していたなんて……八幡様はやはりお凄い。しかもシルヴィア様が使用できるようにアレンジまで加えてある。もし八幡様が使われるとしたら、これよりももっと展開が早いのでしょう……)

 

 

シルヴィア「六芒星に捕らわれし邪なものを討ち滅ぼせ、急急如律令!」

 

 

六芒星に囲まれた鬼女はもがいていたが、結局滅せられてしまった。今のところシルヴィアが優勢に見られるが、実際にはシルヴィアは少し焦っていた。

 

 

シルヴィア(どうしよう……幾ら強い妖怪を倒したところでも、これじゃラチがあかないよ。このまま持久戦に持ち込んだら、必ず私が負ける。早く勝負をつけないと!)

 

 

冬香「……お見事です。まさか鬼女をこれほど簡単に滅せられてしまうなんて思ってませんでした。」

 

シルヴィア「八幡くんに陰陽術を少し教わっといて良かったよ。出ないと今頃頑張って妖怪たちと戦っている最中だと思いますし。改めて八幡くんに感謝しないといけないですね。」

 

冬香「しかし困りました。鬼女が滅せられたとなると、私の出せる式の中で1〜3番の中でないとシルヴィア様には対抗できないということになります。鬼女はとても強力な妖だったのですが……それをいとも容易く倒してしまうんですから。」

 

シルヴィア「ならそれを出される前に、倒さないとマズイですね!」

 

 

シルヴィアは冬香に向かってまっすぐ走り出した。当然冬香は近づけさせないために式を出すが、シルヴィアが武器に纏わせている百鬼夜行避けのせいもあってか、すぐに消されてしまっていた。近距離攻撃の不得意な冬香にとっては致命的なミスだった。

 

 

冬香「っ!しまっ「終わりです!」」

 

 

スパッ!

 

 

『校章破壊』

 

 

冬香「………負けてしまいましたか。お見事でした、シルヴィア様。最後の最後でとんでもないミスをしてしまいました。」

 

シルヴィア「妖怪を出した事ですよね。」

 

冬香「癖というのはなかなか治りませんね。百鬼夜行避けがあることが分かっておきながら、障壁用の妖を出してしまうなんて……私もまだ修行が足りませんね。」

 

シルヴィア「良い勝負でした。」

 

冬香「こちらもとても有意義でした。シルヴィア様、健闘をお祈りしています。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





シルヴィアの勝利!!もう、さらにチート化されちゃってるじゃないの!

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