学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

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勝者と敗者

 

 

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ようやく始まったセシリーとマフレナの戦い。だが、マフレナは集団戦は得意であっても個人戦では自身の長所を生かす事が出来ないでいた。マフレナの長所は高い指揮能力と陣形の修正の速さと正確さ、そして何と言っても身体強化弾を打てる事。この3つのうち1つしか出来る状況にしかいない為、セシリーに圧倒されていた。

 

 

マフレナ「はぁ…はぁ……やっぱり個人戦だと能力を生かしきれない。でもこれは私が受けた戦い、私1人でなんとかしなきゃ!」

 

 

自身に強化弾を撃っている為、セシリーの攻撃やスピードには辛うじてついていけてるが、それだけであり、攻撃に耐え切れているかというと、微妙な所である。

 

 

セシリー「んー凄くついてこれてるけど、やっぱり無理してるねー。そのキーボード、対象者に向けて撃ったら強化されるみたいだけどさー、君はそれでも私には及ばないよー。」

 

マフレナ「はぁ……はぁ……確かにそうです。私は貴女には勝てません。ですが、私にも意地があります!シルヴィアさんがこのチームに入れてくれたから、少しでも役に立ちたいんです!少しだけでも貴女の体力を削ります!」

 

セシリー「……そっかぁー、なら私も削られない内に早く決着をつけないとね!」

 

マフレナ「っ!」

 

 

マフレナはセシリーが接近してくると持っている銃でセシリー目掛けて発砲していた。だがセシリーにはその弾が見えているみたいで、難なく躱していた。あっという間に接近されたマフレナは体術で対応するも、元々それ程得意ではない為にセシリーには効果が無かった。

 

 

そしてマフレナが距離を取ろうとすればセシリーが詰め寄りの繰り返しだった。

 

 

マフレナ「くぅ!」

 

セシリー「勝負アリだよー!」

 

マフレナ「っ!最後に!!」

 

 

マフレナはセシリーに攻撃される前に銃を発砲した。その弾はセシリーの左頬を掠った。そしてセシリーの蹴りが校章に当たってしまった。

 

 

『校章破壊』

 

 

マフレナ「……負けましたか。やっぱり凄い実力です。流石は界龍です。とんでもない強さでした。」

 

セシリー「褒めてくれてありがとねー。でも、あたしより強い人なんてまだ4人も居るから、それに比べたら見劣りするよー。」

 

マフレナ「そうだとしても、やっぱり凄いです。私ももっと強くなります!」

 

セシリー「そうしなよー。そしてチームの皆を見返してやりなよー。」

 

マフレナ「はい!」

 

 

マフレナVSセシリーの戦いはセシリーに軍配が上がった。一方その頃、シオンと宋達他の三人はというと………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀梅「はぁ……はぁ……連携は出来ている筈、なのに……はぁ……どうして攻撃が通らないの?」

 

宋「ふぅー……俺の八極拳も軽くいなされる。それに見たか?俺の全力の肘鉄をアイツは片手で受け止めやがった。流石は宗師の式神といったところだな。」

 

永成「ですが、私達が不利なのは変わりないですね。どうしましょう?

 

羅「高火力の武器は未だに使っていないから、脅威だな。アイツがどのタイミングで使ってくるのかも分からない。攻めきれないな。」

 

シオン「来ないのか?ならこちらから攻めるぞ?」

 

宋「羅と永成で迎撃、俺達はさっきと同じだ。奴を攻めて攻めて攻めまくる!」

 

銀梅「はっ!!」

 

 

シオン(あまり時間をかけてはいられない。もう一気にカタをつける!)

 

 

羅/永成「はぁっ!!」

 

シオン「甘いな、それはもう見切った。」

 

 

シオンは棍と旋棍がクロスされているその間に剣を突っ込んで切っ先の向きを下にした。

 

 

羅「な、何っ!?動かないっ!?」

 

シオン「武器を交差させていたのが仇になったな。ふっ!」

 

羅「ぐおっ!」

 

 

シオンは武器を固定したまま羅の顔の側面を蹴った。羅は堪らず地面に倒れてしまい、隙だらけになった校章はシオンが操っている自身の棍によって砕かれた。

 

 

永成「くっ!」

 

シオン「次はお前だ。」

 

永成「簡単にはやられないよ!」

 

銀梅「私達が居る事を忘れないで欲しいね!」

 

宋「羅の敵、取らせてもらう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオン「流旋回。」

 

 

シオンは銀梅と永成の武器を掴んで、自身を交差せるように旋回した。そして手を離すと、2人の武器が互いの校章に直撃して砕けた。

 

 

銀梅「う、嘘っ!?」

 

永成「そんな……どうやって……」

 

 

シオン「残りはお前だけだ。すぐに決める。」

 

宋「………」

 

シオン「いくぞ。」

 

宋「来いっ!」

 

 

シオンと宋はそのまま武術での勝負をし始めた。シオンは詠春拳、宋は八極拳と南派武術と北派武術の戦いだった。

 

 

宋「はぁっ!!」

 

シオン「ムンッ!!」

 

 

攻めては防ぎの繰り返しだが、攻撃では宋が押していた。非常に攻撃力が高い武術の為、詠春拳では受け切るのには少し強過ぎるのだ。

 

 

シオン「……流石は序列9位だ、腕は一流か。」

 

宋「いや、まだまだ宗師には届かない。この学院の中では八極拳を極めし者なんて呼ばれているが、それも宗師に比べたら小さき物だ。」

 

シオン「だが、そんな風に呼ばれているんだ。よほどの努力をしなければそのようには言われるまい。」

 

宋「ふっ……その言葉、受け取っておこう。提案なのだが、最後は1撃でケリをつけたいのだが、構わないか?」

 

シオン「………いいだろう。」

 

 

互いに少し離れたところまで行くと、正面を向いた。

 

 

宋「合図は「この弾が落ちたらスタートでどうだ?」……あぁ、じゃあそれで頼む。」

 

シオン「じゃあ、投げるぞ。」

 

 

ピンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンッ!

 

 

2人「はあああああああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

ドガッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『校章破壊×2』

 

 

宋「引き分け、というわけか。」

 

シオン「みたいらしい。取り敢えずは序列9位レベルという事か。」

 

宋「そうなるな。今度宗師に頼んで、お前と鍛錬でもしたいと言ってみるか。」

 

シオン「その時は負けないぞ。」

 

宋「あぁ、俺もだ。」

 

 

シオンVS序列9〜12位の戦いは、引き分けに終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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