学戦都市の“元”ボッチ 外伝〜新たなる祭典 黄昏星武祭〜   作:生焼け肉

52 / 60
罰ゲーム(?)の譲り合い

 

 

八幡side

 

 

八幡「では、失礼します。」

 

小苑「うむ、今回の星武祭も大儀であったぞ。」

 

麗蘭「お疲れ様でした、八幡さん。ゆっくりお休みください。」

 

 

小苑さんとの話も終わった事だし、シルヴィとオーフェリアと合流するか。さて、今はどこにいるんだ?少し探すか………ん?俺の部屋?シルヴィが他人の部屋を勝手に入る真似はしないと思うが……オーフェリアの差し金か?何にせよ、俺の部屋に向かうとするか。

 

 

ーーー八幡の部屋ーーー

 

 

はい、お久しぶりですね、俺の部屋さん。掃除は偶にしてるけど、ここ最近は少し忙しかったからしてなかったんだよな。まぁ、それはまた今度にするか。今はシルヴィとオーフェリアを待たせているからな。早く行ってやらねぇと。

 

 

八幡「シルヴィ、オーフェリア、中にいると思うが、入ってもいいか?」

 

 

俺の部屋とはいえ、中にいるのは女だ。取り敢えずノックと声掛けは必要だよな。

 

 

シルヴィア『八幡くん?用事はもういいの?』

 

八幡「あぁ、もう済んだ。それで入ってもいいのか?それともまだ待ったほうがいいか?」

 

シルヴィア『あっ、うん、大丈夫だよ〜!どうぞ入ってください!』

 

 

許可が出たから俺は中に入った。そこにはシルヴィとオーフェリアが居たのだが、何故か格好が変わっていた。そう、ウチの学院の制服を着ていた。

 

 

八幡「何でウチの制服着てるんだ?」

 

シルヴィア「ちょっと着てみたいな〜って思って聞いてみたら、『他でもない奥方様の頼みです!見繕ってきますので少々お待ち下さい!』って言って着せてもらったんだ♪」

 

八幡「成る程な。しかし、あんま違和感ないな。シルヴィはチャイナドレス式の制服でオーフェリアが道士の制服のようだな。似合ってるぞ。」

 

シルヴィア「えへへ、ありがとう♪」

 

オーフェリア「………ありがとう、八幡。でもこの制服、着て初めて分かったのだけど、すごくダボダボなのね。手を取り出しにくいわ。」

 

八幡「直裾は長いからな、俺も最初は苦労した。けどオーフェリアはチャイナドレスよりもそっちの方が似合ってる気がするぞ。」

 

オーフェリア「………そうよね、私はシルヴィアと比べると胸がないからこっちの方が良いわよね。」

 

 

俺って胸の話したっけ?

 

 

八幡「いや、そういうわけじゃないんだが……オーフェリアはチャイナドレスのイメージがあまりないんだよな。というか、そういうセクシー系っていうのか?そういうのは想像できないってだけだ。お前普段から素肌出さないだろ?」

 

シルヴィア「あぁ〜言われてみればそうだね。いっつも手袋履いてるし、足もストッキング履いてるもんね。でも、履かなくても大丈夫なんだよね?」

 

オーフェリア「………えぇ。八幡に作ってもらったアクセサリーがあれば素肌を出しても問題はないわ。」

 

八幡「……なら、1度履かずに生活してみたらどうだ?少しは快適かもしれないぞ?」

 

オーフェリア「………八幡はそんなに私の生足が見たいのかしら?」

 

八幡「ちょっと待て、ねぇ待って。なんで俺変態扱いされてんの?勧めただけなのにどうして?」

 

 

むしろなんでそういう解釈しちゃったの?俺は別に足フェチじゃねぇぞ?

 

 

オーフェリア「………違うの?」

 

八幡「よしシルヴィア、俺ってサービス精神が大事だと思うんだ。例のメイド喫茶行ったら、オーフェリアにもサービスしないといけないと思うんだが、どう思う?」

 

シルヴィア「うん、凄く良いことだと思うよ!星武祭の戦績だって八幡くんより上だったんだから、ご褒美も必要だよね!」

 

八幡「そうだよな。と言うわけでオーフェリア、その日は目一杯ご褒美をやるからな。」

 

オーフェリア「………八幡、今はダメかしら?」

 

八幡「いやいや、楽しみは後に取って置くものだろ?今はダメだ、我慢しなさい。」

 

オーフェリア「………シルヴィア、助けて頂戴。八幡が私のこと襲いたいって。」

 

シルヴィア「オーフェリアさん、日本にはこういう諺があるんだよ、『身から出た錆』。意味はね、自分の犯した言動が原因で、苦しんだり災いを受けたりすることなんだって。」

 

 

………まんまじゃねぇか。オーフェリアがやった事まんまじゃねぇか。

 

 

オーフェリア「………シルヴィア、貴女は私を見捨てるのね?いいわ、なら私もそれなりの方法があるのだから。」

 

八幡「なぁ、お前は何張り合おうとしてるんだ?」

 

シルヴィア「へぇ〜……それはどんなかな?」

 

オーフェリア「………八幡、その日のシルヴィアへのご奉仕は中止して私にご奉仕をして頂戴。」

 

八幡「……は?」

 

シルヴィア「え?」

 

オーフェリア「………シルヴィアには私と八幡がイチャイチャしているところを遠くの席で見てもらうわ。シルヴィアは執事服の刑を受けたくないって言っていたから、私が仮に受けようと思うわ。」

 

 

おぉ……こいつ切り返したぞ。まさかこんな返しを思いついていたとはな、少し驚いた。

 

 

シルヴィア「ち、ちょっと!元は私が受けるんだからそんなことしなくてもいいよ!」

 

オーフェリア「………でもシルヴィアは執事服の刑を受けたくないのでしょう?星武祭の最中あんなに拒絶していたんだもの。私にその立場を譲ってくれるわよね?」

 

シルヴィア「ううん!やっぱりそういうのは責任を持って受けるべきだと私は思ってるんだ!だから私は受けるよ!オーフェリアさんが遠くから眺めてなよ!その方がいいでしょ!?」

 

オーフェリア「いいえ、私がーーー」

 

シルヴィア「ううん、私がーーー」

 

 

ワーワーキャーキャー

 

 

八幡「………どう収拾つけりゃいいんだ、これ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。