敗れ去った夢の先で   作:一辻梨

9 / 10
ナルスト楽しい…4買ってきてフリーでやったけどヤベェなあれ。

卑劣様で何回自爆したんだろうか…、飛雷神組楽しいな。高速や!


うちは?もちろん少年オビトで鳳仙火や豪火球ぶっ飛ばしてきましたとも。
それに、別天神で近接から嵌めてきた。

サスケが上手く使えない(´;ω;`)

マダラ様のためにストーリー進めないと…では、本編へ




息子

 

月が登った。雲が月を覆い隠していたのを今し方切れ間から光が差し込んでいる。中秋の名月は殊更ながら光が強い。

 

幼いイズナは月を見る前に眠ってしまった。少なくとも今から4時間は目が覚めない。

月見団子もそこそこに風呂に入って月を見ようとしていたが肩にもたれて寝ている。仕方なく抱き上げて一緒の寝室に布団を敷いて寝かせた。

 

寝入った顔を改めて顔を眺めるがそっくりだと思う。自分にも似ているし、何より………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————あの子の、死に顔に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眠りは死に近いと誰かが言った。確かにそうかもしれない。

ハッとして、手を取るが暖かくて脈は確かに早鐘のように打っている。子供は少し、脈は早いためこれが普通だろう。

安心して掛け布団を首まで掛けて部屋からそっと抜け出し、居間に向かった。

 

 

まだ、寝ていない父は巻物を開いて読んでいる。一方で母は明日の準備で台所を忙しそうにしている。

 

「イズナは…眠ったか」

 

巻物から顔を上げてこちらを一瞥すると、すぐに視線を戻しながら声をかけられた。

その言葉に頷き、

 

 

「父さん、母さん…話がある。」

 

 

父の眉間に寄った皺がより深くなり、顔を上げて巻物は閉じられて机にカタ、と静かな夜に小さく物音を立てて置かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある、未来の話をした。

 

 

 

 

一族が、二人を残して死に絶えた話を。

 

 

一人を犠牲にして蘇り、蘇った男がある者に身体を奪われた。身体を取り憑かれて乗っ取られてしまった男は、犠牲にした一族の男は塵一つ残さずこの世から消え去った未来を。

 

 

 

もう一人の方が友と協力し、憑いた者を封印して蘇った男は再び死に絶えた話を。

 

 

 

 

 

「蘇り死した男の名を、うちはマダラという。

 

 

マダラは元より終末の谷の時、死なずに今から10年ほど前まで生きていた。蘇るために、様々な策を練って」

 

 

「…馬鹿な」

 

 

「マダラは、平和な世を望んだ。

 

弟達のように、理不尽に殺され死ぬ世界を呪い、誰も死なない世界を追い求めた。争いの因果などない世界を。

 

 

一族の存続の為に、先を見据えて里を一族ごと抜けようとして、争いに疲れた一族から見捨てられていても。

 

誰から見捨てられても、誰からもそのやり方を認められなくとも。

 

理解されなくても良かった」

 

 

 

縁側から見える空に浮かぶ月は忌々しくも今日も今日とて月光を地上にもたらし、美しかった。

視線を元に戻し、口を開いた。

 

 

「謝らねばならん。

 

俺の勝手で一族を苦しめた。先の九尾の件、あれは俺が唆したようなものだ。

 

 

 

許せとは烏滸がましい。

 

それに、お前たちの純粋な息子とは言えないだろう。それでもやはり、言っておくべきだと思った。

 

 

ここまで産み、育ててくれたことに感謝している。

 

気に食わないなら煮るなり焼くなり、捨てるなり、殺すなり…何をしてもいい。俺はお前たちの息子を奪った、大罪人…うちはマダラだ」

 

 

目を瞑り、万華鏡写輪眼を開いた。自嘲するように笑い、二人を見つめた。

 

イズナの目ではない今では、永遠の万華鏡写輪眼ではない。輪廻眼にはできるがうちはの眼には見えないだろう。

 

 

うちはらしいものといえば写輪眼、そしてマダラといえば万華鏡写輪眼だろう。あの頃だって、そうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は、本当に優しい子だ。

 

お前が我らを思い、行動したと分かっている…

嫌われ、憎まれる覚悟をしていたと。

 

やり方は違っても、かつてうちはマダラ様だったとしても…、家族の為に涙を流す子供が、オレの子だ。

 

ああ、これで点と線が繋がった」

 

 

「…な、ぜ…」

 

 

フガクは腕を組みながら満足そうに頷いた。

その表情に納得など、いかなかった。

ふわりと、優しい抱擁に包まれた。

 

 

「アナタがどんな子でも、私たちの子よ。

 

フフッ、

 

納得いかないっていう顔ね。

 

 

そうね、サスケはこのことを話さなくても良かった。でも、私たちに打ち明けてくれた。誰にだって、特に忍には特に人に話せない秘密なんて山のようにある。

 

こんなことは特に話せないはずでしょう?

それでも私達を思って、言ってくれた。それだけでも充分よ。薄々、イタチとはまた違って他とは違った子だって気づいていたもの」

 

隠してはいなかった。話さなかっただけで。

 

だが、それでも

 

 

「俺はお前たちの息子を奪い、一族を捨て、名を汚し、うちはに禍根を残した男だ。本来ならば、うちはサスケは」

 

「同情などでは無い。

 

お前が知る、本来のサスケではなく俺たちのサスケはお前だけだ。

 

一族を捨てたと言ったが、俺は…俺たち歴代の長は伝え聞いている。

 

我らが、マダラ様を捨ててしまったのだ。誰よりも弟を想い、一族を想っていた長を。

 

常に最善を尽くそうとして、先を見据えていた方だったと。今しか見れていなかったのだと、後年に気付かされたとヒカク様方先代の方々は申していた。

 

 

今ではうちはマダラと言えば、一族の中には忌み嫌う者もいるが、恐れ敬う者もいるほどうちはの力の象徴なのだ。

 

 

お前の父ではなく今代の長として、言うなれば

 

よくぞお戻りなされました。捨てた我らを見放さず、此度は一族のために尽力して下さり御礼申し上げます。長としてまとめる身としてもこのままでは里との瓦解が起こり得たところに今の身体は幼子であるのにこの御助力、感謝の限りです」

 

 

何故だ、何故悪くないとばかりに言う。この身体だけはサスケのもの。魂こそ違うのに。

 

乱世の世、戦国時代と今では呼ばれているあの頃に母も、兄も、兄弟を弟を、全てそこに置いてきた。持てる全てを亡くした。

 

最後に残ったのは“力”だけだった。

 

 

 

「ちがう…違う!

俺は感謝などされる謂れはない!

 

 

この禍根は俺が齎らしたものだ!力を求め、里を一族を捨てた!

 

無限月読に真なる平和があると、碑文を再現したがそれは何も無くただアレの依り代となり、駒へと作り変えるものだった!

 

ただ無為に世を荒らすことしか俺にはできない!」

 

抱きしめていた母から押し返して抜け出し、否定した。

そうだ、俺はサスケであってもあの砂利…いや、あの小僧とは違う。優しいものであったと言われても、俺は結局は捨てて壊した。友情を、一族を、里を…

 

一息つき、感情的になり過ぎたと感じて落ち着きを取り戻す。

サスケとなってからずっと考えていたことだ。ずっと否定してきた。

いくらうちはサスケになろうとも、罪は消えるわけでは無い。平和として正しく無い、ただ無為に命を奪うことしかなかった。

 

 

 

「所詮、俺は」

 

再び口を開いて言葉を続けようとしたが、

 

パンッと乾いた音と視界が横にブレた。

叩かれた、のか。

 

 

「いいや、それでもだ。

その罪悪感から否定し、自分を省みずにいる。自分を危ういものと見て、俺たちから遠ざけようとした。

 

守るために突き放させることを望んだのだろうが、それはお前の優しいところだ。

 

お前が歩んだ道は計り知れんだろうが、それでも必死に我らを守ろうとしている。

 

お前が言ったのだろう、“この身は確かにうちはサスケだ”と。

 

 

 

お前が何を成そうと、成したのだろうとかつてが誰であっても—————

 

 

 

 

 

 

俺の子だ。」

 

 

 

 

手を、伸ばされてビクっと後方に身体を反らして逃げようとしたがミコトによってまたしても腕に捉えられ、フガクに頭を撫でられた。

 

 

 

「…話難いことだっただろう。よく、話してくれたな」

 

 

 

不器用に撫でる手は硬くてボコボコしている武骨な忍の手だ。フガクに頭を撫でられるのは初めてのはずなのに、どうしてこんなにも嬉しいくて暖かい………

 

 

 

“よくやりましたね、マダラ”

 

 

 

「ッ!

 

 

 

父、さま…」

 

 

 

 

 

 

…そうだ、父親に撫でられるのはいつもこうだった。

 

何故、忘れていたのだろう。

 

擦り切れた記憶の中にある、それ…

 

 

「ああ、俺はお前の父さんだ」

 

 

 

 

 

 

似ていないのに、面影が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、俺は受け入れたのだろう。かつては捨てた一族に身を置くことを。

 

 

 

誇り高くも優しい一族を。そして、父と母と兄弟といることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サ〜ス〜ケェ〜、どうしたんぞ目腫らして。

 

夜泣きしたのか?その歳で」

 

「…してねぇ」

 

「む、そのだんまりはそうだと肯定しているようなものぞ」

 

「してねぇつってんだろ、このウスラトンカチ!」

 

「必死になって否定はするところはやはりだな!」

 

 

 

「ナルトォ、人の話を聞きやがれェ!夜泣きじゃなくとも俺だって泣くときぐらいあるぞ!」

 

 

「…!

 

そうか、良かったぞ!」

 

 

「お前茶化してんのか!?」

 

 

気付いているのだろうか?いや、気付いていないだろう。子供になって幾年…いつもどこか翳りがあったその顔がどこか晴れやかだということを。元のような力をまだ持っていないからかあれを封印していないからか焦っているようにも見えた、サスケが晴れやかな顔ということを。

 

 

「そんなこと…ないんだぞ?」

 

 

 

「嘘クセェな!」

 

 

耐えきれずに笑うとプッツンと怒り出していつも通りに見えてもどこか違うのだ。

本当に昔に戻ったような気持ちになった。

 

 

 

実際に子供なのだ。これくらいふざけ合うのが普通だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

…だからといって揶揄っただけなのに関節決めるのは間違っていると俺は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




拙作の今回のマダラ様INサスケが若干?ネガティブなのは愛ゆえにということです。

父は不器用ながら兄であるイタチを想いながらも自分やイズナを気にかけてくれている。母はもちろんのこと家族を包み込むように愛してくれる。

兄は、忙しいのに必死に時間を作っては自分や弟を構おうとしてくれる。

弟のイズナは無垢にも自分に懐いて慕ってくれる。

かつてはこれを夢にしようとしたことで、こんな安寧を亡き者にしようとした。騙されていたとはいえ、平和を望みつつも自分のその非道を許せることはなく愛してしまった。
腹を割って話しておくべきではないのか、そう考えて話したものの自分を否定してほしかった。それが罪であると自分で思うだけでなく、断罪による贖罪を求めた。

こんなに幸せであっていいわけがない、あの遠い日に幸せを置いて夢に求めたのだから、間違っているのだと。


まあフガクさんは厳格でありながら闘争を求めない穏やかな人ですから、イタチの選択を受け入れたぐらいだからどんなサスケでも受け入れそうだと思い暴露させました。ミコトさんもミコトさんで子煩悩ですよね!

むしろマダラ様の人生辿ったら鬱になりそう。うちはの人生も中々に重いと思う…ホント。
愛情重くて弟失って、しかも1人で考え続けると余計に鬱々しくなるのにそれを半世紀やってたマダラ様…

死ぬ間際に夢破れて間違っていたと思い至り、自己嫌悪になると思いこうなりました。

来週は…更新できるか微妙なところです。最低でも二週間以内に浮上します!では!
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