「あれかな・・・?」
しばらく歩きつづけると、立派な建物が見えてきた。「明らかにお金かかってます」的な雰囲気。
黒の大きな看板には、金文字で《黄金の荒鷲亭》と書いてある。
入り口をくぐると広いなエントランスがあり、正面には大きな階段がある。タカラジェンヌがおりてきそうな階段だ。まるで貴族のお屋敷である。
「いらっしゃいませ、ご宿泊ですか?」
スッと音もなく近づいてきて、にこやかに訊ねる執事っぽい人。
一瞬チラッとフードをかぶったままの獣人っ子に目を向けるが、まったく表情を変えることは無い。従業員教育がしっかりしているんだろう。さすがは高級なお宿である。
「はい、風呂付きの部屋があると聞いて来ました。一泊おいくらですか?」
「今日の夕食と明日の朝食が付いて、2名様で金貨2枚になります。」
(所持金的にはギリだがまぁいいだろう)
明日には魔石が手に入るし。
「では、とりあえず一泊お願いします」
金貨2枚を手渡す。
「かしこまりました。では、お部屋にご案内します」
案内された部屋は広いリビングルームに大きなベッドが2つ置いてあるベッドルーム、お風呂はもちろんのこと使用人の為の部屋まであった。
「お食事は、部屋までお持ちいたしますか?」
「お願いします」
「承知いたしました。それと、お風呂のお湯は、言っていただければいつでも交換いたします。それでは何かございましたら、お声掛けくださいませ。」
深々とお辞儀をして執事さんは退出した。
「ふぅ~、やっと落ち着いた」
獣人っ子をソファーにおろしてやる。ふかふかのソファーにとまどっている。かわいい。
「いろいろと聞きたい事はあるが、とりあえずお風呂に入ろうか」
ローブと靴を脱がせ、抱き上げてお風呂へ。
大理石の浴槽にはすでにお湯が張られている。
(いつ客が来てもいいようにスタンバイしてるのか?すげーな!)
とりあえず全裸になる。じつに爽快である。露出癖はない!
そして獣人っ子の服を脱がせる。
「あ゛う~」
今まで大人しかったのに、何故かジタバタと抵抗する。もしかして獣人は風呂が苦手なのか?ありえるな・・・。
しかし、大分汚れているから洗わないとね。
心を鬼にして、すぽーんと貫頭衣を取り去る。肌白いなー、なんて思っていたら・・・
『ピキッ!!!』
次の瞬間、俺はフリーズした。
ついてなかった・・・・・・・・・・・・ぞうさんが。
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残金 200円
現地通貨残高 大銀貨2枚 銀貨9枚 大銅貨9枚