エピソードオブヒット 伝説の殺し屋   作:サラザール

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 ONE PIECEで個人的に好きなのはカタクリですね。いつかカタクリとの戦闘を書こうと思っております。

 見聞色の覇気を鍛え過ぎた結果、"少し先の未来"を見ることができる10億越えの大海賊。

 凶暴性があれば百獣海賊団クイーンの懸賞金13億2000万は超えると思っております。


序章
星宮拓哉という男


 偉大なる航路(グランドライン)"前半の海"にある無人島。

 

 緑が生い茂っており、凶暴な動物が沢山いる島である。さらに果物も実っており、遭難者が生き延びる確率が高い島でもある。

 

 今、この島に住んでいるのは一人。浜辺にはガレオン船を停泊させていた。

 

 船の名は"ドラゴン・アッシュ・ポルンガ号"。戦列艦に近い船であり、ある老人から貰った船である。

 

 そしてこの船の持ち主は虎を仕留め、丸焼きにして食べていた。

 

 彼の名は星宮拓哉、異世界よりやってきた転生者。

 

 大雨が降っていたある日、学校の帰りに友達とファミレスに行こうとしていた矢先に信号無視をしてきたトラックに跳ねられ、動物園から逃げ出した馬に後ろ蹴りされ、しまいには雷に撃たれて死んでしまった。

 

 非常に運の悪い死に方をしてしまい、16歳という若さでこの世を去って行った。

 

 目を覚ました場所は何もない虚無の世界。ここがどこかも分からず、時間も分からない。

 

 周りを見渡しても何もなく、人すらいない。

 

 すると後ろから杖を持った老人が現れ、自分が神だと名乗る。

 

 拓哉は訳が分からず、自分がどうしてこんな場所にいるのかを聞く。

 

 神と名乗る老人は、拓哉が不運な死を遂げたことを教えると、拓哉は何があったのかを思い出す。

 

 拓哉は真っ先に家族のことを思い出す。一人っ子で兄弟や従兄弟はいなかったが、16年間も育ててくれた両親に申し訳ない気持ちでいた。

 

 死んでしまった人間を元の世界に送るのは良くないようで、神は異世界への転生を提案する。

 

 異世界に転生するとして、能力と欲しいものを一つずつプレゼントするようで、拓哉はナメック星人の作り出した"ポルンガ"を特徴としたガレオン船、さらに能力として第六宇宙の殺し屋"ヒット"の時飛ばしの能力を手に入れた。

 

 さらに転生先も決められるようで、ONE PIECEの世界に転生することを決める。

 

 そして海賊として仲間を集めて冒険することを決意する。

 

 神と名乗る老人は航海に必要な記録指針(ログポーズ)と世界地図、そして電伝虫(でんでんむし)を特別にプレゼントする。

 

 こうして拓哉は第六宇宙のヒットになりきるために名前をヒットに変え、ONE PIECEの世界へと転生を果たした。

 

 ONE PIECEの世界は原作32年前のようで、大海賊時代が始まる8年前である。

 

 目が覚めた場所は偉大なる航路(グランドライン)の無人島で、神と名乗る老人が気を利かせて無人島へ送ってもらったようだ。

 

 拓哉……いや、ヒットは時飛ばしと覇気を鍛え、1年で3種類全ての覇気を身に付けた。

 

 さらに時飛ばしで人体にだけ影響を与える衝撃波(・・・・・・・・・・・・・・)や、漫画版で身に付けた"時ずらし"、アニメでジレンを制止させた技までも習得することに成功した。

 

 修行を続けることにより、この島の動物たちを手なずけることに成功し、今ではこの島のボスである。

 

 こうしてヒットは修行をしながら更なる可能性へと足を踏み入れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 月日が流れ、このONE PIECEの世界に来て今日で2年、星宮拓哉という名を捨て、ヒットとして生きてきた。

 

 今日でこの島ともお別れだ。食料を船へ運び終えた俺はイカリを上げて船を出航させる。

 

 今は一人だが、これだけ大きい船を持っているため、100人以上の仲間が欲しい。

 

 そして仲間と共に海賊として冒険することが夢である。海賊王には興味が無いが、ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)には興味がある。

 

 まあ、海賊王イコールひとつなぎの大秘宝(ワンピース)ではあるが、肩書きはやはり"百発百中"のヒットがしっくりくる。

 

 今日が初めての航海。海賊に会うのか、海軍に会うのか、"見聞色の覇気"で周りを探れば分かるが、今は気配が無い。

 

 しかし近くには海王類の気配を察知しており、今日は刺身にしようと考えている。

 

 出航して一時間、さっきまで住んでいた無人島の姿は無く、俺はイカリを下ろして海へと飛び込む。

 

 やはり泳ぐのは気持ちが良い。"悪魔の実"を食べて能力者になるのはやめておこう。カナヅチになれば不便ではある。

 

 俺は時飛ばしで海王類を1匹仕留め、身の半分を刺身にするために調理場で捌き、あとの半分は冷蔵庫へと仕舞う。

 

 冷蔵庫の中には調味料も揃っており、神が気を利かせてくれたらしい。

 

 海王類を冷蔵庫に仕舞った後、醤油を取り出して昼食を取る。

 

 一人で食べる食事は寂しい。これはやはり仲間を早く増やすべきだと心に誓う。

 

 食べ終わった俺は食器を洗い、イカリを上げて再び船を動かす。

 

 近くの島で仲間を探すため、"ドラゴン・アッシュ・ポルンガ号"を水平線の向こうへと旅をする。

 

 

 

 

 

「クソッタレ! どいつもこいつも……しつこい海賊たちだな」

 

 青年は町の路地裏を逃げていた。

 

 彼は5年前に両親を失い、賞金稼ぎとして海賊たちの首を取り続け、今では"狩人(かりうど)"の異名を持つまでに成長した。

 

 懐には日本刀を腰にかけ、手には金が入った袋を大事そうに持っている彼、賞金首だけの首を狩っていたため、仕留められた奴と同盟を組んでいた海賊たちからは恨まれていた。

 

 こんな生活を続けていき、彼は誰にも負けないように特訓をしてきたが、最近は海賊たちに邪魔されてばかり、しまいには目的地へと待ち伏せされ、血だらけになりながらも全員の首を狩っていた。

 

 彼は今、ある海賊団の副船長の首を取り、その仲間たちに追われていた。

 

 副船長の首は海軍に引き渡し、金と交換するがすぐに仲間たちにバレてしまった。

 

 面倒になった彼は逃げることを選び、町を駆け巡っていた。

 

 この島は偉大なる航路(グランドライン)前半の海"ビルド島"。彼はこの島を拠点にして活動していたため、町の構造を理解していた。

 

 彼が仕留めた副船長は偉大なる航路(グランドライン)では一ヶ月前に入った超新星(ルーキー)であり、5000万ベリーの首が付けられていた。

 

 船長は億越えで、最近ある王国の住民を大虐殺した海賊である。

 

 そんな海賊団の副船長を仕留めたため、船長に目を付けられるのは当然だった。

 

 彼は森の中へと逃げようとするが、そこには追いかける海賊団数名が待ち伏せをしていた。

 

 真ん中にいるのはこの海賊団の船長、1億1200万の賞金首"八つ裂き"のバッドバン。

 

 後ろには追いかけてくる海賊の仲間たち。奴らの副船長との戦闘によって受けた傷はまだ治っておらず、今戦っても死ぬだけだった。

 

「覚悟しろよ? 俺の右腕の受けた傷以上の痛みを味合わせてやる」

 

 森の入り口に待ち伏せしていたバッドバンが銃を取り出して彼に向ける。

 

「くっ……ここまでか……」

 

 彼は死を覚悟した。どうやらここまでのようだ。

 

 抵抗せず、死を受け入れる。そうすれば両親の元へ会いに行けるとおもったからだ。

 

 すると彼はある違和感を覚える。

 

 バッドバンの手下たちが動かない。バッドバン本人は動いているのに何故か周りは動かない。

 

 さらに今まで吹いていた風が止まり、まるで時が止まった(・・・・・・)かのようだった。

 

 バッドバン自身も異変に気付き、声を荒げる。

 

「ど、どうなってんだ!? まさかお前の仕業か、悪魔の実の能力者だったのか?」

 

 バッドバンは慌てた様子で周りを見渡す。

 

「お前を殺しに来た」

 

 ある一言がバッドバンの背後から聞こえた。

 

 バッドバンが振り返るとそこには黒いロングコートを着た少年が立っていた。

 

 賞金稼ぎの彼も気付いた。気配を感じ取られずに背後を取った少年に目を向ける。

 

「き、貴様は誰だ?」

 

「俺の名はヒット。殺しの依頼により、お前の首を取りに来た」

 

 バッドバンの質問に答えるヒット。バッドバンは周りを見回しながら質問を続ける。

 

「これは貴様の仕業か? 悪魔の実の能力者なのか?」

 

「確かに俺とお前、そしてそこにいる賞金稼ぎ以外の時間を止めた。だが能力者とは違うな。これは生まれ持った能力、俺だけの才能だ」

 

「なるほど……これは面白い。確か俺の首を取りに来たと言ったな?」

 

 バッドバンは銃口をヒットに向ける。

 

「そうだ」

 

「俺を誰だと思っている。1億1200万ベリーの賞金首、"八つ裂き"のバッドバン様だぞ?」

 

「そうか……億越えの賞金首か」

 

 ヒットは右手で拳を作り、バッドバンへと向ける。

 

「ふん」

 

 右手の拳を前に突き出し、人体にだけ影響を与える衝撃波を繰り出す。

 

「ぐあっ!?」

 

 バッドバンの左胸が凹み、白目を向いて後ろへ倒れ込む。

 

「っ!?」

 

 賞金稼ぎの彼はヒットの攻撃に驚き、尻餅を付いた。

 

 ヒットはバッドバンの元へ歩み寄り、身に付けていた宝石なネックレスを外す。

 

「依頼料よりも高いな。これをやるか」

 

 仕事の依頼料以上の物をターゲットが身に付けていた場合、彼はそれを依頼者に渡すという変わったポリシーを持っていた。

 

「お前もこいつの首を狙っていたのか?」

 

 ヒットは尻餅を突いた賞金稼ぎの彼に話かける。

 

「い、いや、逆に狙われていただけだ」

 

「そうか」

 

 ヒットは自分以外にターゲットを狙っていたならば、お詫びとして身に付けている金品を半分やろうと思っていた。

 

 しかし狙われていたと分かれば、ターゲットを狙っていたのは自分だけだと知り、その場を去ろうとした。

 

 しかしヒットは海賊団を立ち上げるために彼を仲間にしようと考え、彼に近づく。

 

「俺は海賊として旅をしようと考えている。それには仲間が必要だ。お前が良かったら俺の仲間にならないか?」

 

「なっ!? 海賊の仲間だと———」

 

 賞金稼ぎの彼は海賊として生きている彼を睨み、声を荒げる。

 

「……ふざけるな! 俺は賞金稼ぎ、"狩人(かりうど)"のクロードだ! 誰が海賊なんかに成り下がろうとするものか!」

 

 ヒットの勧誘を断るクロード。彼の両親は海賊に殺され、今日まで憎み続けてきた。

 

 いきなり海賊になろうと誘われても断るのが当然だった。

 

「そうか……なら、仕方ない。悪かったな」

 

 そしてヒットは森の奥へと消えていく。見えなくなると同時に自分以外の時間が動き出す。

 

 バッドバンの手下たちは動き出し、船長が倒れていることに気付く、

 

「せ、船長!? しっかりしてください!」

 

 側にいた船員の一人がバッドバンに近づく。

 

「何が起きたんだ? 一瞬で船長が倒れ込んでたぞ?」

 

「お前がやったのか賞金稼ぎ……お前の仕業か」

 

 バッドバンの手下たちはクロードに敵意を向ける。

 

 (あの野郎……まだ逃げてもいないのに、能力を解きやがったな)

 

 クロードはヒットを恨み、なんとかその場を逃げ出すことに成功した。

 

 それから一時間後、ヒットと再び会うことを知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 "狩人(かりうど)"のクロード(ハルモニア・クロード)

 「偉大なる航路(グランドライン)」出身。初登場19歳。誕生日11月14日(クロード・モネの誕生日)。身長200センチメートル。血液型F型。好物はチキンカレー。 一人称「俺」 二人称「お前」

 

 黒髪を纏めた細身の男。服装は狩人と書かれた金の刺繍(ししゅう)がある長袖のシャツと、腰には日本刀を掛けている。日本刀は名刀「三日月」。

 

 五年前に海賊によって両親を殺され、今まで一人で生きてきた。海軍にも入ろうと思ったが、色々と縛りがあることを知って賞金稼ぎとして生きていくことを決意する。

 

 剣術は独学で学び、海軍の訓練場で目で見て技や技術を盗んだ。

 

 一人でしか行動しないため、警戒心が強く、周りとは手を組もうともしない。そのため賞金稼ぎの間では極度の海賊嫌いで一匹狼と認識されている。

 

 これまで仕留めた海賊は50人。賞金首を仕留めた数(山賊などを含む)は100人

 

 現時点での実力は億越えと互角(海軍本部大佐と同等のレベル)。

 




 ヒットの異名は"百発百中"のヒットにします。"殺し屋"だと、バロック・ワークスのMr.1(ダズ・ボーネス)の異名と被るので。
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